タダの日記<お父さんの日常生活>
タダ



 塩大福

「お父さん、銀座のアケボノって知ってます?」
「ええ、もちろんです。あそこの塩大福、銀座苺、桜餅旨いですよ・・それが何か?」
「そうそう、その塩大福なんですがね、段ボールの箱に一杯入った前日の売れ残りを、毎朝店の前にサンプルとして飾るんですねぇ。段ボール一杯ですよ!旨くないから売れないんじゃないですかねぇ?」
「へ???それって本当のサンプルではないんですか?オイラも毎日側を通りますから知っていますがねぇ」
「いや、あれは本物の大福です。間違いありません」アイチャンは人に疑われると身振りが大きくなって目が三角になります。
「ね、ね、ね、触ってみました?柔らかかったですか?」
「飾るところも見ましたし、触ってもみました。柔らかかったですよ」
「半分に切って中のあんこを見せたサンプルもありましたか?」
「イヤあれは絶対に本物の大福です」
その場にいた全員が(ウッソ!)という顔。

次の日、お父さんは何故か恐る恐るアケボノの前に近づきました。例の大福が店の前に山のように積まれています。ほこりにまみれて少し灰色ぽく見えます。あれは絶対に本物のサンプルです。でも・・・柔らかいと言っていましたねぇ。もしかして本物かも。どちらが正しいか本気で触るしかありません。誰かに見られたらすごくかっこわるい気持ちです。サンプルをじっと見ている自分も、他人から見たら滑稽でしょう。あのジイサンよっぽど腹すいてるのかな・・・・?
そそそっと何気なく指先で大福の腹を触りました。堅いです!隣の半分に切られた大福のあんこに指をつっこみました。指が入るわけありません。ヲッホォかっこわり・・・・!すんげぇかっこわりぃぃ!
アイチャンの触ったのはいったい何だったんだ。もしかして隣のオバサンのおしり?
それは去年の今頃のお話。今日店の前を通ったらふと思い出しクスリとしました。ちょうどお雛様です。桜餅のサンプルが目に入りました。本物の桜餅を土産に買って帰りました。桜の葉っぱの香りと何とも云えない柔らかさ・・旨かったです。そして再び思い出しました。アイチャンの言っていた柔らかかったって何だったんでしょうね?



2005年03月03日(木)



 親子でサイクル・・

「今日武藏と多摩湖へ自転車で行ってきた・・」
「へ?武藏と・・?」
「最初お父さんの自転車に乗せたんだけど・・怖くて乗れないって。だから剛に上げた自転車で行った」
「あいつ最近腹出てきたからなぁ。ウンデモ親子のコミュニケーションそして健康作り、大いによろし。若いから怖さもすぐになれる」
「誰だってあんな風に足をペダルに固定しちゃう自転車なんて怖くて乗れませんよ」
「・・で、どうだったの?完走できたの?」
「ま、あいつは若いからそれなり・・ウンでも最後はヒィヒィ言っていた」と母ちゃん、鼻の穴を広げ少し得意げ。
「これを機会に彼にも少し運動させたら良いよ。親子でサイクリングなんて理想的な姿ジャン?・・オイラの自転車を武藏に上げても良いよ・・オイラの自転車ね・・最近重く感じ始めたし・・歳を取ったためかサイズがいまいち合わなくなったみたい・・それでね、もう少し軽くて小さめのサイズの自転車が欲しいと思っていたのよ・・あっ母ちゃん、焼酎お代わりしないの?この肉じゃが本当に美味しいね・・話戻るケンド・・イタリア製かカナダ製を今考えてるんだ・・どう?」
「へ?お互いに休みの日が違うから無理よ」
「そこを何とか時間を作って・・」
「ム・リ」
「武蔵君、最近何故か弱々しいよ。ピンクのアロハなんか着ちゃって・・」
「ダ・メ」
「オイラ最近自転車またぐと、何故かヨレヨレ」
母ちゃんニタニタ無言
お父さん魂胆見え見え
シーズン間近、オイラは次の作戦考える・・

2005年03月02日(水)



 台湾ウッシッシ旅行

いつもの三人で昼食に行く途中、オギさんとお父さんの会話。
「国内旅行も良いケンド、外国旅行も安いよねぇ」
「ウンダウンダ、台湾韓国なんて国内料金並みですよ。かえって向こうの方が安いかも」
「ウンダウンダ、台湾は食べ物も旨いし、暖かいから良いですねぇ」

食事しながらアイチャンが「二人で行くんすか?」
お父さんとオギさん、突然のことで意味が分からず無言と言うか聞こえぬふり。

翌日、アイチャンが再度突然に「台湾行くんですか?」
「いやぁ解りませんよ。行くのなら台湾も良いかなってかんじで・・・・」
お父さんはこの事をオギさんに報告
「オギさん、アイチャンはオイラとオギさんが台湾へお忍び旅行すると勘違いしてる雰囲気だぁ」
オギさん「へ?昨日あれから聞かれたんですよ。アタイとお父さんが二人で台湾行くのですかって・・だからお父さんは奥さんと行くらしいって言ったんですがねぇ・・・」
「奥さんと行くらしいって・・ちょっと誤解のある言い回しですねぇぇ・・」
「アイチャンは何故アタイだけ除け者にされているって思ったのかしら・・?私たちが嘘付いたと思ってるのかしら・・?」
「オイラ達ホモと思われてるのかしら・・?」
「ウッソ!60過ぎのジイサンホモ・・?オギさ〜ん、今晩呑みに行くぅぅぅ・・ウフフフ・・ウッソ!キモチワリィィ・・」

2005年03月01日(火)



 DVDレコーダ

去年の暮れのお話・・
「母ちゃん、テレビがデジタルになったんだから、レコーダもデジタルにしようか?」
「はいよ、父ちゃんの好きにしな」
「母ちゃん、予算は?」
「父ちゃんの好きにしな」
「母ちゃん、コイツが結構マニアチックで良さそうな機械だケンド、ちょいと高いねぇ」
「父ちゃんの好きにしなって言ってるでしょうが」
「○○万円もするのよ・・・」と父ちゃん少しビビル。
「父ちゃんの好きにしな!」
「ソンジャこれにするよ。オイラのクレジットカードを使うと何パーセントか安くなるから、とりあえず申し込むよ」
「父ちゃんの好きにしな」
「注文ボタン押したよ。早く来い来いレコーダ。カード決済が終わるまで家を出て行かないでよぉぉ」
「うっふっっふ・・分かんないよぉぉ。ところでいくらだっけ?」
「○○万円・・・」
「へ?ウッソ?へ?」
「何がへ?よ。何がウッソよ。今頃何よ!」
(会話の順番は途中から変わっていません)

それから二ヶ月後のお話。
母ちゃんは何とか言う野球選手の番組やら、スタチャンの洋画など録画し放題。そして夜遅くまでニタニタしながらそれを見ている。
「母ちゃん、この間録画した映画どうした?」
「おもしろかったよ」
「それで?」
「ハードディスクがもったいないから捨てた!」
「オイラも見たかったのにぃぃ」
「父ちゃんの趣味じゃないよ・・」

「母ちゃん、オイラこれ見たいんだケンド・・」
「駄目!Kチャンの録画予約してるのよ・・ヲッフォッフォ」
そうなんだよね、家の機械はデジタルの裏撮れないのねぇ。

オイラのクレジットカードで買って二ヶ月!母ちゃんはこの事をすっかり忘れてるよ・・カアチャン・・・あのときの へ?ウッソ?は本物だったの?・・カアチャン・・

2005年02月18日(金)



 変な24時間


洗面所のひげ剃りが忽然と消えた
お気に入りの手袋を両手とも落とした
飲み屋にお気に入りの傘を忘れた
「お父さんに録画してもらったDVD見られないんですが?」「おかしいですねぇ?DVD VIDEOって書いてありますか?」「・・・・???CDなんとかって書いてあったような・・・・・」
極めつきの変なこと・・・風邪が直らないでマスクをして出社した「お父さんお早うございます。あれ?風邪直ったんですか?」

2005年02月17日(木)



 中古のレコード

母ちゃんが吉祥寺で渡辺真智子とか昔のLPレコードを買ってきた。父ちゃんこれって100円!へ?聴いたことのない曲ばかりだけど一枚100円じゃ安いね。違うよ、5枚で100円!へ?1枚20円!!!!音出るの?両面録音されているの?
そして早速試聴。フムフム・・結構聴けるじゃん・・結構踊れるじゃん・・
ボロ家で、ボロレコードで、ボロジイサンがフリフリ・・・この時代のリズムって結構乗れるのね・・・母ちゃんがイェェェ・・・どう見てもこの家って変だよ。

2005年02月14日(月)



 お父さんは怒った!あきれて物が云えない

以下ニュースから:2005年02月08日(火)
携帯で出欠とります 青森大、代返を阻止 授業中に番号発表
携帯電話で出欠確認、代返は阻止します−。青森大(青森市、栗原堅三学長)がこんなシステムを開発、平成十七年度から全学で導入する。講義中に出欠を取る時間と手間を減らし、集計作業を簡素化するのが狙い。同大は「個別の講義で電子メールを利用して出欠確認している例はあるが、全学での導入は初めてでは」と話している。教師が授業中に番号を発表すると、学生は携帯電話で専用ウェブサイトに接続、番号と講義名を入力する。一分以内に行わなければならず「(欠席した学生の代わりに返事をする)代返には、三重、四重の秘密の防止機能を考えている」(同大)ため、教室にいない学生が入力するのは不可能という。これまではカードを配り、学生が名前を記入していたが、人数が多い講義の場合、カードの回収や、集計のためパソコンに打ち込むのに膨大な時間がかかっていた。システムを開発した同大経営学部ビジネス情報学科の福永栄一講師は「職員は大幅に楽になるし、カード回収がなければ、講義が早く終わり、学生にもメリットがある」と話している。


怒った理由は?
確率は低いけれど、携帯持っていない人はどうする?忘れたときはどうする?
一分以内にこれだけの情報を携帯から送れる?
サーバが短期集中アクセスに耐えられる?
携帯から外部に「今日の番号は何々よ・・」なんて電話をかけられたらどうする?
HTMLメールで同時送信機能を使えば、複数の外部の人間がクリック一つでデータを送ることは案外容易い出すぞ。
第一に、講義名を書き込むなんてナンセンス。アナログ発想。番号一つで学生がどこにいるか解るでしょう!
教室に携帯を持ち込んで一番迷惑するのは先生でしょうが・・それなのにわざわざ!

たぶん大学の頭の良い人が考えたシステムだろうから間違いはないと思いますが・・・・

アタイならこうするね。単純な方法だけんど。一般社会ではこれが普通よ・・・(すでに導入している学校もあるかもね)
学生証にバーコードなりチップを埋め込んで、教室の入退時にスキャンする。こっちの方が正確だし安いし早いよ。他人の学生証だったらどうする?学生証には写真が貼ってあるでしょうが。教師は持ち主と写真を現場で比較すれば良いよ。そのくらい手間かけなさい。時間がかかる?それは学生と教師が早く帰りたいご都合でしょ?
出欠確認も授業の内よ。
高い授業料を楽をするためのくだらないシステムに使わないで下さい。

2005年02月08日(火)
初日 最新 目次 MAIL


My追加