タダの日記<お父さんの日常生活>
タダ



 怒るよぉぉ

銀座の真ん中で抱き合っている若いアベックさんへ・・音を立ててチュッチュしないでください。
ラーメン屋さんのお姉さんへ・・注文したラーメンを待っている間、真っ青な顔をしてトイレへ3回も行かないでください。
毛皮フードの付いたコートを着ているお姉さんへ・・満員電車に乗らないでください。後ろにいるおいらは顔中こそばゆくてクシャミが出ます。ツバキを毛皮にとばしたらおいらが怒られます。
つり革にぶら下がっているおいらの斜め前に座っている山手線のお客さんへ・・前のお客さんが下車しても席を移動しないでください。そこはおいらの予約席です。


2005年01月06日(木)



 日常生活の始まり

なんだかんだ言いながら三日四日と家で仕事した。自分の部屋に引きこもり、音を消したテレビをつけて、買ったバッカのボーズのスピーカをガンガン鳴らし、三台のPCと睨めっこ。会社で仕事しているよりも一見デキルお父さん。でもその一台は年末年始に撮ったホームビデオの編集。留守録はできないケンド編集はチョイ自信あり。クライアントのデータベースをいじくりながら「このシーンは最後に持って行ってBGMはこれにしよう」ナンチャッテ惚れ惚れするくらいのスーパーお父さん。おかあさん!おいしいコーヒー入れて頂戴!居眠りも思いのまま。在宅勤務も良いモンだ。

昨晩、旨い泡盛を飲み過ぎて二日酔い気味の今朝。ウヘ、、今日から会社だ。行きたくなねぇな。
寝ぼけ眼で「おいら引退して良い?」
かあちゃん「だめよ。お父さんが家にいるとうるさくてしょうがないから会社へ行って!」
暫くしてかあちゃん「お父さん引退して良いよ。今日から止める?」
お父さん時計を見る。
「ヤンベエこんな時間だ!かあちゃんおいらの服出して早く早く、遅れるよ!」

かあちゃんのお見送りを背中に受けて、鞄をフリフリ、いざ出勤!振り向くと未だかあちゃんの姿。サブイから早く家に入りな。投げキッスなんて、、、かっこわるいからヤ・メ・テ!

人身事故で山手線が大幅に遅れています・・・オイオイ正月早々冗談じゃネェよ
そんなわけで一駅も座れずに有楽町へ。
いつもの珈琲屋さん、いつもの珈琲頂戴って言おうとしたら、いつものお姉様が居ない。「小さい珈琲一つ、持って帰ります」

ずるずる珈琲を啜っているうちに、我が社名物長〜い朝礼の始まり。頭の中は昼は何を食おうかな?
こうしてお父さんの日常生活が始まった。

引退も在宅勤務も先送り。もう少しヘナヘナになったら考えよう。今のところ自称超スーパーお父さんだから自信が無くなったら考えよう。
家に帰ってぶつぶつ文句を言っていたいから。いつもの珈琲を注文できないから。銀ブラできないから。銀座のお姉様を観察できないから・・・・引退も在宅勤務も先送り。

第一、在宅勤務家庭内オフィースラブなんて聞いたこと無ぇもんね。

2005年01月05日(水)



 非日常的お父さん

今朝もサブイなぁぁとお父さん、がたがたと寝室の雨戸を開ける。
おい、かあちゃん、起きなさいよ!朝ぁぁだよ。腹減ったよ。

ゆっくりと朝飯。焼き魚、納豆、卵焼きに佃煮。かあちゃんお茶ください。
さてさて炬燵に入って、今日の映画は何だろう?ウヒョ懐かしい映画!お父さんが学生の頃レポートした映画だぞ!早速録画!老眼鏡を掛けてレコーダのマニュアルと首っ丈。最近の録画成功率は抜群の数字!かちゃんが邪魔しなければほぼ90%。よっしゃ!でけた!

毛糸の帽子をかぶってフリース着てイヤホーンして、バケツと雑巾抱えて大掃除。ハンドル握ると人格が変わる人もいるケンド、オイラ掃除道具持たせると人格変わる。最初は窓ふき。小学生の頃思い出すなぁ。冷たい雑巾で汚れを落として古新聞でキュッキュと磨き上げる。その新聞紙を細かく切って水に浸して床掃除。好きな女の子のしもやけ手指と真っ赤なほっぺた。
玄関洗って庭掃除してやれやれ終わった。疲れたよぉ。掃除道具を仕舞うと白い物がチラチラ落ちてきた。雪かぁ・・・

かあちゃんお茶頂戴。何?忙しい?
かあちゃんコーヒー頂戴。何?忙しい?
かあちゃん風呂涌かして。何?忙しい?

お父さん!あれ取ってください!ハイ・・
お父さん!これ取ってください!ハイ・・
お父さん!新聞取ってきて!ハイ・・
お父さん!風呂涌いた?はい・・


2004年12月31日(金)



 不成功物語

お父さんには一回で出来ないことが三つあります
その一:銀行のATMでの振込作業。これはタッチパネルの文字がアイウエオ順ABC順に並んでいるでしょ。心の中でアカサタナABCDなんて言いながら、文字を人指し指で追うんです。「ウンモウいらいらするな・・何故JIS配列じゃネェの・・」ウヒャ失敗だぁ。後ろを振り返ると長蛇の列・・汗汗汗・・・嫌いだぁATM
その二:電話のプッシュホーン。「ご登録○○は1番を、お問い合わせ××は2番を、終わりは※印を押してください」プッシュホーンの数字配列はPCと逆ですよね。「何○番?ウヒャ間違えた・!?」「もう一度最初からやり直してください・・ツウツウツ」・・嫌いだぁプッシュホーン。
その三:ビデオの留守録。自慢じゃネェですがこれバッカは一度たりとも成功したことござんセン。いつもどこかの設定をチョロット間違える。注意力散漫なでしょうか?ウッソ4チャンネル設定したのに何故10チャンネル?ウッソ朝10時に設定したのに夜10時なの?この27時とか29時とかあるケンドこれって何?時計は24時までしかネェよね。夜中の2時に設定したいケンド日にちは次の日にするの?
そんな留守録音痴がデジタルレコーダに血迷ったのよ。アナログも無理なのにデジタルなんてもっと無理!この間かあちゃんに頼まれた野球選手の番組も一齣も撮れなかった。昨日の夜中見たい映画をセットした。寝る前に何度も指差し確認。時間ヨォシ・・その他全てヨォシ。寝床へ出発進行ぉぉ・・・夜中目が覚めた。静かに静かに階段を下りてテレビの部屋へ・・・ウフフ・・動いてる!大成功!マツダセイコウ!
朝ぁ!どれどれ?へ?録画されてねぇ?ウッソ?マジ?へ?昨晩のチカチカしていたランプは何?オイラ夢見たの?


2004年12月29日(水)



 納会

大掃除も無事に終わり、毎年恒例の会長差し入れ、なだ万のお弁当も皆に配られた。
お父さんは食べずに持って帰る。これも毎年恒例。去年はゴウ助に食われた。

「かあちゃん、今年一年ご苦労様。今晩お父さんが高級和食おごるから、銀ブラに出てこない?」
「ほいほいお父さん、待ってましたよ」

「予約の○○です」
「いらっしゃいませ。○○様お見えになりました」とさりげなく店長
「いらっしゃいませ。○○様」と女将さん。
「家内です」とお父さんは女将に紹介
「どう?かあちゃん、ヲッフォッフォの女将さんでしょ?」

一通り料理の説明を受けて、取り敢えず中ぐらいを注文。
「○○様のご注文は何々の何番です」
「○○様ビールのご注文です」
と、裏に消えた女将の声。ヲッフォフォフォ何か気分良いですが、照れくさいですねぇ。かあちゃんはお酒のリストに釘付け。焼酎にしようかしら?清酒にしようかしら?
「女将さん、ここのお料理はどちらかというと清酒が合いますか?」
「家の店長は利き酒士でございます。今呼びますのでご相談ください」
と、言うことでお酒も店長に任せる。
「これは静岡の何とかという酒です」
静岡!余り聞かないですねぇぇ
「はい、近頃幻の酒とかで巷で話題になっている数少ない酒でございます」
旨いですねと、何気なく酒リストに目をやる。へ!そんなに高くないですね!これはミッケモンですねぇ。日本酒の味がシッカリしていますね。最近のヘナヘナ吟醸酒とはチト違いますねぇぇ。
「お酒は如何でございますか?」と女将さん
「いやぁ旨いですねぇ。気に入りました」ヲッフォフォフォ・・

店内観察。というより客層観察。
フムフム・・やはり場所柄それなりの紳士と同伴出勤のお姉様方が一際目立つ。
な、かあちゃん、、、隅にいる4人の紳士方はオイラと同い年くらいかな?
「そうね、ちょいとあちらさんの方が若いかしら?」
「へぇそんなモンかな・・オイラ的観察ではお父さんの方が若いような気がするケンドなぁ」それにしても雰囲気を壊すタバコの煙と高笑い。だからジイサンって嫌いよ・・・何言ってるのよ自分だってジイのくせに・・と冷たい母ちゃん。

店長と女将の見送りを受けて銀座の町へ。
「会社この近くなので、晩酌にシトリできてアラカルトオーダーできますか?」
「もちろんでございますよ、是非お待ちしております」と女将
「そうですか、そうですか。そのときはお願いしますね」とお父さんヲッフォフォフォ

かあちゃん「ラーメン食おうか?」
お父さん「そうさね、その前にもう一杯飲むか?君を口説いた地下のBへ行く?そこでカツサンドを特別注文してみるかい?」
かあちゃん「太る!」
ラーメン食おうかっていったの何処の誰よ?
ぎゃは満員だ!
「テーブル席でよろしいですか?」
「良いですよ。美味しいブラッディマリーを二つ!そして上からカツサンドを一つ!」
「お客様申し訳ありません。本日はごらんのような混み合いですのでご勘弁を・・食べ物のメニューをお持ちしますのよろしければそれで・・・」
なになに?いつからこんなメニュー出来たのよぉ?オイラに内緒でサァ。なになに?ピッザ?オイラの好物!
かあちゃん、オイラの意見も聞かず勝手に何とかピッザを注文。
ウメェェこのパリパリ感が何ともいえねぇ。
「マスタ!旨いね。ついでにブラッディマリーオイスターソースを二つお代わりください!」

飲んだ食った・・・ゆっくり銀座のデコレーションを観察する余裕もなく電車に飛び乗り、寝過ごして、例のごとくかあちゃんに置いてきぼり。
でもね、かあちゃん、この一年ご苦労様でした。環境が代わりそして色々な苦労が絶えないかあちゃんに、お父さんからのささやか慰労ディナーでした。その分油が増えるケンド。。。。。勘弁ね。。。。。




2004年12月27日(月)



 イブの朝

あとは大掃除をするだけ
24日、本年度業務の最終日。
今年一年スタッフ一同頑張ったケンド、景気は良くならねぇですね。出る物と言えば愚痴ばかり・・・

朝ぁぁ・・ねぇ母ちゃんよぉぉ・・おいら休みの日は5時に起きようが6時に起きようが最高の目覚めなんだケンド、会社のある日は何時になっても布団から出にくいんだよね。これってもしかして出社拒否反応かな?昨晩も、仕事のことをふと思い出して眠れなくなっちゃってさぁ・・ふぉ〜眠い。「結構イビキかいてたよ」と母ちゃん。「いつでも引退しても良いのよ」と母ちゃん。「そうさねぇ・・ま、とりあえず、行ってくるよ」
路地毎に後ろを振り返ると母ちゃんが手を振っている。引退したらこの風景も見られネェで、今頃は背中丸めてお茶を啜ってるんだろうな。もうちょいと頑張るべぇ。

高田馬場ぁ高田馬場ぁ・・只今、山手線が人身事故で運転を見合わせています・・お急ぎの方は地下鉄の振り替え輸送をご利用下さい・・・
お父さんしばらく山手線ホームに佇む。
動きそうもないな・・地下鉄にするか・・ありゃりゃ・・地下鉄の改札口は長蛇の列。お父さんあっちへウロウロこっちへウロウロしている内に
「山手線、只今運転開始しました」場内アナウンス。
お父さん疲れたよ。でも意外なことに山手線は空いていたんで良かった。おや?いつものオバサンがいつもの席に座っている。ラッキー!遅れているけどいつもの電車だったんだ!おばさんの前にはだぁれも居ない。も一つおまけにラッキー!

ねぇ隣のお姉様・・音楽のボリューム下げてくれない?シャカシャカうるさくて安眠妨害!それに朝っぱらから香水強すぎるよ!
「上野ぉぉ上野ぉぉ」
どどどどどどど・・・サラリーマンの大波が押し寄せる。どどどどど・・座っているおいらの手がおいらの鞄と立っている女性の太ももに挟まった。やんべぇ。このままにしていればおいらは痴漢と間違われるかも知れない。「お父さん、座ったまま女性の太ももを触る!」やだぜぇこんな新聞記事。乗客の波に合わせ鞄をぐいと引き寄せ、ピンチ脱出。
お隣の香水プンプン、シャカシャカお姉様はいつの間にか居なくなり、代わり違った香りのお姉様。今晩はクリスマスイブ。そんでお姉様方お洒落なさってるのね。でもね満員電車の香水って迷惑なのよ・・・


2004年12月24日(金)



 柚湯

一昨日、七丁目のライオンでランチ。
レジでお金を払うと、紙袋に入った柚を頂いた。てっきり入浴剤と思っていたら本物。

かあちゃん、夕食が終わったにもかかわらず、まな板を取り出した。
「何するの?」
かあちゃん「今晩は柚湯よ」
お父さん「へ?」
かあちゃん「お父さんが言う通り袋も用意しましたよ」
お父さん「で、そのまな板は?」
かあちゃん「こうやって切ると香りが良く出るでしょ!」
まぁそうですケンド、、、オレンジの八つ切りみたいですねぇぇ。

かあちゃん「お父さん、お風呂が涌いたから入ろう?ゆ・ず・ゆ・だよ」
お父さん「へ?一緒に?いやですよぉぉ。お先にどうぞ」

それにしても長湯だな、と思っていると真っ赤な顔をしたかあちゃんが「お先にぃぃ」と上がってきた。
ではではお父さんの番。

ヲッフォッフォ良い香り!!
あれ?種が数粒沈んでるよ。
あれ?ツブツブがふわふわと湯の中に浮いてるよ。
あれ?お湯が少し濁ってるよ。
袋の中を覗いてみた。
ウッソ!柚の皮だけ!
ウッソ!オイラ生レモン酎ハイの風呂に入ってる!!!!!

2004年12月22日(水)
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