タダの日記<お父さんの日常生活>
タダ



 アサァ〜



空がきれいな朝。
【Softly As In a Morning Sunrise】なんちゅうジャズを思い出すなぁ。

ラジオのイヤホーンを耳につっこんで、かあちゃんのお見送りを受けながら、お父さんは歩いて駅に向かう。飲み屋なんかに寄らないでまっすぐ帰って来いよ・・かあちゃんの心中が背中を直撃。
公園の落ち葉をサクサク踏んで、余裕でいつもの急行に乗る。朝のニュースをラジオと隣のオジサンの新聞でゲットしている内に高田馬場着。そういえば婆が帰って家の中に隙間ができたようだな。
定刻の山手線がホームに到着。窓越しに内部をのぞく。いつも池袋で降りるおばさんを捜す。この人の前に立っていれば必ず座れる勘定、、、アヤヤ本日は先客あり。座ってるおばさん「今日は残念だねぇ・・」なんて言わないね。もしかして先客も池袋で降りるかもしれないと有利な場所を確保する。
残念!でもお隣に座っていた人もオバサンと一緒に降りた。
おかげでゆっくり居眠りできました。
会社の近く、いつもの珈琲屋でいつものお姉さんからコーヒーを受け取って、ヤレヤレ今日も無事着いた、今日のお昼は何食べよ?

2004年12月02日(木)



 極めつき


12月、早いもんだねぇ。もう最後の月になっちまった。一般的に師走って言うけんど、極月(ごくげつ)とも言うね。おいらはこっちの方が好きだな。キワメツキだなぁ。
日本人が大好きな忠臣蔵の一節に、【時 元禄十五年極月十四日 夜討ちの勝負はかねての計略 打ち立つ時刻丑満の・・・・】トトントントントトトントン・・
極意、極道、極端、極地、極楽、極太、極細と、もうこれ以上ない、到達する最後のところ。おいらの生活の中で極めの文字ってあるかな?極端に酒好きで、その結果極楽をさまよって極細の財布を眺めつつ極太のかあちゃんにやっかいをかけてる。そんなもんかなぁ。

2004年12月01日(水)



 またおいで

年寄りの居る生活は確かに大変だ。
でも、年寄りの居る生活は楽しいよ。時として頓珍漢な会話は周りの爆笑を誘い、大きな声で「ばあちゃん、おはよう」という剛の顔は、寝ぼけ眼でボソボソというそれとは大違いににこやか。

「秦野に帰すことを前提にばあちゃんの面倒を引き受けた私。そんな私が悲しくて・・」「それは違うよ。この家に越したのもばあちゃんを呼ぶため、そして今回のばあちゃんの滞在は将来の予行演習だったんじゃないの?私はね、ばあちゃんの部屋と名付けた六畳間はいつまでもばあちゃんの部屋として残しておくよ。きっとそのころは日よけのために植えた蔦も、大きく成長していると思うからね」

またおいでばあちゃん


2004年11月30日(火)



 晩秋の一人旅


久しぶりにサイクリング。
木々はすっかり紅葉して、落ち葉を踏むタイヤの乾いた音が本格的な冬の到来を告げる。ヘッドホーンからはヘレンメリルの甘くせっないスローなバラード。オーバラップして目の前にきれいなもみじ。あぁ、かあちゃんと一緒に見たかったなぁ。かあちゃんの手の代わりにハンドルグリップをギュッと握りしめ「去年の今頃を思い出すねぇぇ」なんちゃって。

写真を撮ってピクトボードに載せましょう。芸術心をくすぐられたお父さん、枯れ葉の上を格好よくザザザーと自転車を止めカメラを構える・・・オヤ? 自転車は止ったけんど、ペダルのクリップが外れない・・・
ヤベェ・・・コケタ・・・・逆転のお父さん、格好ワリィィ。辺りをキョロキョロ、何事も無かったように、背中に枯れ葉を付けて、ウォッホッホ。
家について何事も無かったように、ただいま!


2004年11月28日(日)



 昼食


お昼です。今日は何を食しましょう。いつものコンビで銀座の裏道をぶらぶら歩きます。ラーメンにしましょうか?大盛りサービスの赤みそラーメンがいいですね。そうしましょう。そうしましょう。

うわぁぁ満員ですよ!待ちましょうか?イヤ、この先に最近できた和食の店があるからそこに行ってみましょう。そうしましょう。そうしましょう。

開店間もない店なので、入り口で仲居さんが案内をしています。

「お食事はいかがですか?」フムフム・・・「今日の昼食1200円」「何とか御膳1400円」「かき揚げどんぶり1600円」給料前のサラリーマンにはちょいときつい値段だな・・財布の中の千円札が脳裏に浮かびます。「入りましょう」連れは先に入ってしまいました。

こぎれいな洒落た高級和食屋さんです。カウンター席に着くと女将さんらしき女性が「いらっしゃいませ」と現れた。ウッツフォフォすんげぇビ・ジ・ン。連れも妙に緊張している。

お昼のメニュー見せてください。さっき入り口で値踏みしてたのによぉ。それと夜のメニューも見せてください。

「今後もよろしくお願いいたします」和服の女将が名刺を差し出した。ヲッフォフォフォ・・・

「かき揚げどんぶりにえび入っていますか?」

「入っておりますが、エビ抜きが出来るかどうか聞いてみましょう・・エビお嫌いなんですか?」

「蕁麻疹が出るんでねぇ・・ヲッフォフォフォ・・・」

「それはそれは大変ですね」

「いや大したことはないんですがね・・・ヲッフォッフォ」

そうこうしているうちに正式に頼んでいないかき揚げどんぶりが出てきた。

再び財布の千円札が頭をよぎる。側で連れが「1600円のかき揚げ美味しい?」

さぁ帰りましょうか。

「お足元にお気を付けて」そんなにヨタヨタしてネェです。

女将、仲居さんを従えて「無理にお立ち寄り願って申し訳ありません。お味はいかがでしたでしょうか?」と店先まで送りに出てくれる。

「美味しかったですよ、また来ますよ。ヲッフォフォフォ・・・」

ふと振り返るとまだこちらを見ている。

「何か偉い社長さんになったみたいだ」「ハイヤー遅いですねぇ、、ナンチャッテ

「二日分の昼食代でしたね」「偉い社長さんが何おっしゃる。ほんのコーヒー代でしょ・・」



ここの銀座支店

続けてすんげぇ美人と遭遇してヲッフォフォフォ・・・






2004年11月27日(土)



 小平のヨン様

どこへ行ってもヨン様ヨン様・・・冗談じゃネェつうの。家にはお父様が居るじゃネェか。うちのお父様もかっこいいでぇ。入れ歯も入れて口元さわやか。メガネだって結構流行に乗ってるし。帰宅途中,ジャズを聴きながらリズミカルにフリフリ歩くお姿なんざ、小平の奥様方にばあちゃんの散歩同様、結構話題になってるのを知らねぇのかい?
かあちゃんヨォ、おいらに惚れたのはあの清々しい笑顔じゃなかったっけ?ヨン様みたいに粘土の唇をグニョーッと横に引っ張ったような笑顔じゃネェですよ。

そんなお父さんも疲れてるねぇ。朝の電車でよだれ垂らして寝てしまったよ。やべぇと前に立っている人を見たらすんげぇ美人・・幸い目は合わなかった。金曜日の朝は何故かお疲れ。そして帰りは元気ルンルン

2004年11月26日(金)



 今日は酔い天気

朝礼の一言。我が家の近所で椋鳥の大群がうるさいんですよ。近所の家では糞害で憤慨しているでしょうね

「この携帯ストラップには鈴が付いてますね。落とさないようにですか?」
「いや、音します

「お父さん、、このファイルを圧縮しようとしてるのですが、どうも上手くできないんですが、、、」
「これこれこんな方法でやってみたら?」
しばらくたって「できましたよ!できました!」
「おお、良かったですね!アクシュ


2004年11月25日(木)
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