ゆらゆら日記
風に吹かれてゆらゆらと気の向くままに生きていきたいもんです。

2019年11月08日(金) こころも日向ぼっこ

立冬。暦の上ではもう冬が始まる。

冬があるからこそ春が訪れるのだと言い聞かす。

寒さなければ花は咲かずという言葉もある。


日中は暖かくなり山里では蝶々が飛んでいた。

こころも日向ぼっこ。ほっこりと一日を過ごす。



今週の仕事をそれなりに終えてほっと帰宅。

娘が先に帰っていて洗濯物をたたんでくれていた。

ふっかふかのおひさまの匂い。洗濯物も嬉しそう。


夕飯の支度まで時間があったので

母の衣類などに名前を書いていた。

なんだか保育園児みたいだなと微笑ましく思いながら

ふっとせつなさが込み上げてくる。

靴下にまで名前を書かれて母がショックを受けるのではないか。

素直に受け止めてくれることを願わずにいられない。


義父との段取りも整い明日は新居に荷物を運び入れる。

男手がもう一人欲しいけれどじいちゃんは孫守りだった。

「なんとかなる」と義父の言葉を信じよう。


明日の事はあしたでいい。明日になってみないとわからない。

わからないことをあれこれ心配するのが私の悪い癖だった。


ぐっすりと眠れば朝が来る。それさえも当たり前の事では

なくなってずいぶんと歳月が流れたように思う。


生きてさえいればなんだって出来るんだ。






2019年11月07日(木) どんな日もあるものです

今朝も冷え込んだけれど少しずつ慣れてきたよう。

明日はもう立冬。厳しい寒さはまだまだこれから。


半袖にカーディガンを羽織って登園するめいちゃん。

日中は半袖で過ごしているようだ。

夜はお風呂上りにだけパジャマを着ていて

寝る時にはパンツまで脱いですっぽんぽんなのだ。


今日はあやちゃの学校が終わるのを待って

娘がインフルエンザの予防接種に連れて行っていた。

すごい混雑していたようで娘から「遅くなる」と連絡がある。


夕飯の支度にてんやわんや。珍しくじいちゃんが手伝ってくれる。

やっと娘たちが帰って来ていつもより遅い夕食になった。


いつもならもうお布団に入る時間にこれを記している。

台所では娘が食器を洗ってくれていてその音が少し気になる。

苛々しているのが伝わって来て少しでも助けてあげなくては。


どんな日もあるものです。それでも平穏無事が何より。



2019年11月06日(水) こころをなくさずに過ごそう

日に日に朝の寒さが増しているようだ。

10℃を切るとさすがに寒さが身に染みる。

日中はぽかぽかと暖かい。まさに小春日和であった。


めいちゃん今日は遠足。とても嬉しそうに笑顔で登園。

ここ数日「おばあちゃんといく」と言ってくれて

保育園に送り届けてから山里の職場に向かっている。


小学校の校庭の見える道を通ると

あやちゃん達がマラソンの練習をしていて

「あやはどこかな?」と見つけるのも楽しみだった。



仕事はぼちぼちの忙しさ。来客も多くありがたいこと。

まだ11月になったばかりだけれどこのまま師走へと

走り抜けてしまいそうな気がする。

こころにゆとりを。こころをなくさずに過ごしたいものだ。



母の施設のケアマネさんから電話。

12日の10時に迎えに来てほしいとのこと。

それから今後の通院の話もあった。

今は病院内の施設にいるので定期的に診察を受けていたけれど

12月からは毎月母を病院に連れて行かなければならない。

了解はしたものの仕事をしながらの事で自信がなかった。

義父に助けてもらわなければ私にも限界がある。


その限界をいかに乗り越えるのかそれも試練なのだろう。

くよくよ思い詰めるのはよそう。きっとなんとかなるのだから。



帰宅してひとやすみしていたらめいちゃんが帰って来る。

遠足で農業高校の見学に行っていたのだそう。

「おうまさんいたよ。ぶたさんもいたよ」話が尽きない。

よほど楽しかったのかつぶらな瞳をきらきらさせていた。


こどもって素晴らしいなっておもう。

嬉しいこと楽しいことをいっぱいの笑顔で伝えてくれる。

悲しい時には大粒の涙を流して泣けるのだもの。



2019年11月05日(火) 陽だまりの猫のように

いちだんと冷え込んだ朝だったけれど

日中は雲ひとつない青空になる。

仕事の手を休めて空を仰いだ。

なんと優しいおひさまなのだろう。

陽だまりで猫のようにころがっていたいほど。



義父と週末の段取りをする。

荷物はけっこうあるけれど重いのは冷蔵庫だけなので

ふたりで頑張ればなんとかなるだろうと。

母が快適に暮らせるように準備してあげなくてはいけない。


仕事帰りにシーツと枕カバーとパジャマを買った。

スヌーピー柄のパジャマ。きっと似合うに違いない。

今度の施設では母がいちばん若いのだそうだ。

いや、施設と言う言葉を使ってはいけなかった。

高齢者住宅。母もそれならばと納得してくれたのだから。



仕事をしながら母の事ばかり考えていた一日だった。

母が新居に落ち着けば私もきっと落ち着くことが出来るだろう。

そうして母と笑顔でふれあえる日を私は待っている。


陽射しが降り注ぐ部屋で母を陽だまりの猫にしてあげたい。



2019年11月04日(月) なんとしてもやり遂げるから

よく晴れて日中はとても暖かくなる。

北日本ではもう初氷だとか。厳しい冬がやって来る。



「ゆっくり休めや」とじいちゃんが言ってくれたけれど

じっとしていられなくて今日も母のアパートへ。

カレンダーとにらめっこしていたら

とても週末だけでは終わりそうになかった。

とにかく出来ることを少しずつ頑張ろうと思う。


クローゼットの中には母のよそ行きのスーツ類がいっぱい。

高価そうな物ばかりで処分するわけにはいかなかった。

もう着ることはないだろうと思いながら衣装ケースに納める。


居間の書籍類。読書好きの母らしくそれもたくさんあった。

栞を挟んである読みかけの本もあって捨てるわけにはいかない。

母と同郷の「やなせたかし」の本はとても興味深く感じる。


台所の食器類はすべて捨てることに。

ごみ袋の中で音を立ててお茶碗やお皿が泣いているようだった。

こころを鬼にして捨てる。もう使うことはないのだと。


お風呂場は悲惨だった。今日はもう無理とこころが折れる。

お風呂掃除をするだけで何時間もかかってしまいそう。

最後の最後まで残して置くのも大きな負担に思える。

やるっきゃないのか。なんだか大きな課題が出来たようだ。


午後2時まで頑張ったけれどギブアップ。

車の後部座席にごみ袋を押し込んでくたくたになって帰宅する。


もう母に会いに行く気力もなく電話で報告をしたけれど

母は自分の目で見て捨てるものを決めたかったのだそうだ。

その気持ちもよくわかる。でも捨てたものはもう返らない。

複雑な思いが込み上げて来たけれど私の苦労もわかってもらいたい。

私はなんとしてもやり遂げる。放棄するわけにはいかないのだ。




今日は娘婿の35歳のお誕生日だった。

夜は家族みんなでささやかにお祝いをする。

あやちゃんが手作りの「かんむり」を作ってなかなかの傑作。

それを嬉しそうに被ってワイン三昧の夜だった。

アキ君お誕生日おめでとう。みんなみんな笑顔。



2019年11月03日(日) 出来る事だけを精一杯に

曇り日。やわらかな陽射しもあり暖かな一日。


午前中はまた母のアパートへ。

やれるだけのことを少しずつとおもう。

最初にトイレ掃除を済ませてから衣服の整理を。

もう何年も着ていないような古い服がたくさんあった。

それらをすべて捨てることにする。

ゴミに出すのは忍びなくリサイクル資源として引き取って貰った。


断捨離とはまったく縁のなかった母。

ほんとうはすべて残して置いて欲しかったのかもしれない。


新居に持って行ける衣服はほんのわずか。

冬物のセーターは虫に食われてしまって穴だらけだった。

新しいのを買ってあげようと思う。きっと喜ぶことだろう。



今日は一日中のつもりだったけれどまた少し疲れが。

一気にはとても無理なのでまた出直すことにしてお昼に帰る。

今週末には冷蔵庫などを運ぶので部屋も少しは片づくだろう。


報告がてら母に会いに行きたかったけれどお昼時で断念。

家に帰りつくなり倒れこむようにして2時間ほどお昼寝。


あっという間に一日が過ぎたけれどとても充実していた。

「明日はゆっくり休めや」とじいちゃんが言ってくれる。



2019年11月02日(土) ひいばあちゃんのいない家

連日の秋晴れが続いている。日中は24℃の暖かさ。

やわらかな陽射しをあびているとふと寒い冬がこわくなる。



孫たちをじいちゃんにお任せして母のアパートへ。

大家さんにも会うことが出来て今月いっぱいで引き払うことに。

15年近くもお世話になっていたようで歳月の流れを感じる。

ここ数年は入院ばかりで大家さんにも心配をかけてしまった。


さて何から手を付けようかと頭を悩ますようなありさま。

日捲りの暦が3月26日。もう母がこの部屋に帰ることはない。

どんなにか帰りたかったことだろうとふと憐れに思った。


冷蔵庫、炬燵、お布団は新居に運び込まなければいけない。

押入れをのぞいたら新品のお布団が見つかって良かった。

いつ来客があっても良いように母が用意していたのだろう。


今日はとりあえず新居に持って行く物しか手が付けられなかった。

後はまた少しずつ片付けに来ようと思う。


お昼にはじいちゃんと孫たちが訪ねて来てくれて嬉しかった。

孫たちが「ここはだれのおうち?」と不思議そうに尋ねる。

もうひいばあちゃんのいない家。切なさが込み上げてきた。



午後からは急ぎの仕事があり山里の職場へ。

2時間ほどで片づいたけれどくたくたに疲れていた。

やれるだけのことをやったのだと自分をほめてあげたい。


夕方のローソンで店員さんが「おつかれさま」って言ってくれた。

張りつめていた糸がぷつんと切れたようになって

ふんにゃりとしながら一番星を見上げた。









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