ゆらゆら日記
風に吹かれてゆらゆらと気の向くままに生きていきたいもんです。

2019年08月04日(日) しあわせってこんなささやかなこと

入道雲が茜色に染まって西の空に浮かんでいる。

土手の道を犬と一緒に散歩するひと。

窓から見える風景はまるで絵のように映る。


穏かな夕暮れ時のこと

入浴中の孫たちのはしゃぎ声がこだましている我が家。




今日は娘夫婦が仕事だったので孫たちと過ごす予定だったけれど

急きょ娘むこのお母さん「下田のおばあちゃん」が

孫たちを預かってくれることになり大助かりだった。


とは言えなんだか拍子抜けしてしまって少し寂しい。

おかげでじいちゃんとふたりのんびりと出来たのだけれど。


じいちゃん今日も座椅子の神様に守られて

安静にしながら西部劇を見たり刑事ドラマを見たり。

頭痛も今日は楽そうで昼間は鎮痛剤が要らなかった。

焦らずゆっくりでいい。少しずつ元気になってくれたら。



家族みんなのリクエストで4時頃からカレーを作った。

バーモンドカレーの甘口と辛口。ふたつのお鍋でことこと。

汗びっしょりになって作ったかいがあった。

大喜びのじいちゃん。あやちゃんはおかわりもしてくれる。

みんなの美味しい顔が私には何よりのごちそうにおもえる。


しあわせってこんなささやかなこと。


西の空が燃えているように紅くなる。

白い三日月がぽっかりと浮かんでいる。

今日も「いい日」でした。ありがとうございます。



2019年08月03日(土) にっこりの笑顔

今日も全国的な猛暑だったようだ。

幸い四万十は猛暑日を免れたよう。川風のおかげだろうか

昨日よりも幾分過ごしやすく感じる。

ひとのからだは不思議なもので暑さに慣れてくると

わずかの気温差でも楽に感じるようになる。



娘がお休みだったので孫たちと出掛けるかなと思っていたら

あやちゃんは出掛けずじいちゃんと一緒にいてくれた。

私が買物に行っている間、ずっと茶の間で過ごしていたよう。

子供心にじいちゃんを独りにしてはいけないと思ったのかも。

私がそう言うと「そんなはずはないろう」と笑い飛ばす。

照れ臭かったのかな。でもそれがとても嬉しい出来事だった。



午後は私がずっとそばにいた。ゆったりと穏やかに時が流れる。

座椅子の神様のおかげでじいちゃんも安静にしていられる。

入院中に録画してあった時代劇を面白そうに見ていた。

病院ではテレビも見たくないと言っていたじいちゃんが

一気に元気になってくれたようで微笑ましい姿だった。



あやちゃんは午後からお友達と児童館へ行っていて

めいちゃんはお庭で水遊びをしていた。

はしゃぎ声に誘われるようにその姿を見に行く。

ああ夏って良いなって思った。

写真を撮ってじいちゃんに見せたらにっこりの笑顔。





2019年08月02日(金) じいちゃんおかえりなさい

今日も猛暑日。全国的にこの夏いちばんの暑さだったようだ。

立秋までもう少し。今朝は思いがけなくうろこ雲の空だった。



あやちゃん「竹の子学級」へ。めいちゃんは保育園へ。

ふたりを送り届けてから病院へ向かう。

ふたりともおじいちゃんが帰って来るのを楽しみにしていた。


病室には主治医の先生や看護師さん達が来てくれて

ああほんとうに退院出来るのだなと嬉しさが込み上げてくる。

じいちゃんも上機嫌で挨拶をしながら笑顔があふれていた。

ひと月足らずの入院だったけれど感謝の気持ちでいっぱいになる。



無事に家へ帰り着くと「やっぱり家はいいな」と。

お休みだった娘が茶の間のエアコンを点けてくれていて

じいちゃんはお気に入りの座椅子に腰を下ろしてくつろぐ。

その姿がとても懐かしい絵のように目に映った。

ああ帰って来てくれたのだなと感慨深くおもう。


しばらくは安静に自宅療養になるけれど

この座椅子さえあれば大丈夫に思えた。座椅子さまさま。

じいちゃんを守ってくれる座椅子の神様だ。



夕方には息子夫婦とけい君が来てくれる。

あやちゃんもめいちゃんも帰って来て一気に笑顔の花が咲く。

めいちゃんはちょっと照れくさそうにじいちゃんにすり寄っていた。

元気になったらいっぱい抱っこしてもらおうね。



久しぶりの家族6人の夕食。とてもにぎやかで楽しかった。

じいちゃんの大好きな「鰹のひっつけ寿司」

「涙が出るほどうまい」と言ってくれて私も涙が出そうになる。



2019年08月01日(木) みんなみんな精一杯

夕焼け空を見ていると暑かった一日も幕を閉じるように

おひさまにそっと「おつかれさま」と声をかけたくなる。

夕暮れ時の蝉の声は「いのちの声」そのものだった。

みんなみんな精一杯なのだなとせつなさが込み上げてくる。




仕事が忙しくつかの間の病院だった。

じいちゃん今日も機嫌よし。頭痛も治まっていてほっとする。

退院前のCT検査があるそうでしばらく待っていたけれど

「大丈夫だから帰れや」と言ってくれて気になりながら病室を出る。


実は昨日から膀胱炎気味で辛かったのでかかりつけの病院へ。

どうやら仕事中の水分不足が原因のようだった。

抗生剤を処方してもらったので数日すれば治ることだろう。


自分のことどころではないのになんと情けないことか。

とても悔しい。このポンコツババアめとお尻を叩きたい気分。


でもまあどんな時もあるものです。

明日は笑顔でじいちゃんを迎えに行きましょう。





2019年07月31日(水) 笑顔でいられる日

梅雨明けから一週間、今日も猛暑日となる。

元気過ぎるほどのおひさまの頼もしいこと。

けれども熱中症で亡くなられる方もいて

空もどんなにか心を痛めていることだろう。




7月も最後の日、月末の仕事に追われて

病院へ行くのがすっかり遅くなってしまった。

昼食はとっくに食べ終えてシャワーを浴びたところだった。

パンツを待っていたとじいちゃん。今日はとても機嫌が良い。


頭痛は相変わらずのようだけれど

退院が決まったので気分的に楽になったのだろう。

笑顔でいてくれるのがほんとうに嬉しかった。


看護師さんが「孫ぐすり」もありますねと言ってくれる。

ほんとうにその通りだと思う。孫たちとふれあうのが

何よりのリハビリになるような気がした。

笑顔でいられる日がきっとたくさんあるだろう。


不安がってばかりいてどうして道が開けるだろうと

やっとそう思えるようになった。

案ずるより産むが易しとは少し違うのかもしれないけれど

「不安」は希望を押し殺す最大の敵ではないだろうか。




西の空が茜色に染まりもうすぐ日が暮れる。

お風呂上がりの孫たちのはしゃぎ声が我が家の希望そのものだ。



2019年07月30日(火) 一歩一歩の夏の空

午前8時にはもう30℃になっていた。

今日もうだるような暑さとなる。


あやちゃん学童の「竹の子学級」へ。

学校ではなく地区の集会所なのだけれど

今朝はクルマで送って行く。

めいちゃんも保育園へ。「おばあちゃんと行きたい」と

ふたりをそれぞれに送って行く笑顔の朝だった。



仕事は来客が多く嬉しい悲鳴をあげていた。

疎かにすることも出来ず病院へ行くのが遅くなる。

昼食は八宝菜とポテトサラダだったそう。

八宝菜の人参だけ残して子供みたいなじいちゃんだった。


昼食前からの頭痛で少しご機嫌ななめ。

鎮痛剤が効くまではとそっとしておく。


それから主治医の先生が来てくれて

「そろそろ帰りたくないですか?」と訊いてくれた。

「もう帰りたいです」とじいちゃん。

「じゃあ金曜日に帰りますか」と退院の許可が下りる。


頭痛はしばらく続くかもしれないけれど心配はないとのこと。

その言葉を信じたい。信じなければ不安でいっぱいになる。


病院で寝てばかりでは体力が落ちるばかりなので

自宅で日常生活をした方が体力の回復が早いのだそうだ。

毎日がリハビリだと思って頑張りましょうと。


退院が決まった。それはとても嬉しいことだったけれど

やはり大手を振って喜ぶことが出来なかった。

昼間は独りきりなのに何かあったらどうしよう。

あれこれと考えていると不安でいっぱいになってしまう。


でもなんとかなるのかもしれない。そう思うしかない。

日にち薬なのだ。とにかく日々が一歩なのだとおもう。



病室の窓から入道雲が見えた。

すっかり夏の空になったなあとじいちゃんがつぶやく。



2019年07月29日(月) 心細さを打ち消すように

夜明け前からもうもわんとした蒸し暑さ。

日中もほぼ猛暑日となり厳しい暑さとなる。


朝の道で名残の紫陽花を見つけた。

まわりの仲間たちはすっかり憐れな姿だと言うのに

一輪だけぽつんと鮮やかな花を咲かせており

まるで仲間たちを励ますように微笑んでいた。


老いることはせつないけれど思いがけない励みもあるものだ。



お昼前まで仕事。大急ぎで駆けつけたら病院の昼食に間に合う。

今日は栄養士の先生が来てくれて食事の説明があった。

じいちゃんの食事はまだ普通食ではないことを知る。

普通食より2ランク下の病人食なのだそうだ。

道理で昨日のカレーが無かったのも納得できる。


おしゃべり好きの愉快な先生で

「うなぎは食べられましたか?美味しかったですか?」と

じいちゃんが完食したことを伝えると

「じゃあ明日から1ランクあげましょう」と言ってくれる。

一気に2ランクと言わないところがにくい。

でも普通食に一歩近づいたことはとても嬉しかった。



帰宅して夕飯の支度をしていたらじいちゃんから着信あり。

スマホはまだ要らないと言っていたので何事だろうと驚く。

私が帰ってからじいちゃんの親友がお見舞いに来てくれたそう。

「まあ、それは嬉しかったね」と私が言うと

「うん、嬉しかった」と電話口で微笑んでいるのが伝わってくる。

心細さを打ち消すようにそれがどんなにか励みになったことだろう。

それが親友なら尚更のこと。感謝の気持ちでいっぱいになった。


「痛みはどう?」「今は大丈夫」ほっとしながら夕食を作った。


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