2014年08月29日(金) |
チャージしておけば良かった・・・。 |
月末だ。 あの人はクライアントのところに行くかもしれない。 ということは、 早めの中でもわりと遅めの電車に乗るかもしれない。 と思ったら、 いつやるの?今でしょ! ということで、 いつもより15分早く家を出た。
ほんとはもう少し早く出たかったけど、 金曜日は燃えるゴミの日だし 子どもに模試の受験料の振込みも頼まれてたし 鉢植えの水やりもあったし・・・。
あの人の駅に着いて トイレに行ってから いつものベンチに座って ペットボトルのお茶を飲んだ。 こぼしそうになって少し慌てていたら すぐこそにあの人が来ていた。 ビンゴ! でも、慌ててるの見られたかも。
快速に乗って、 あの人と斜め背中合わせの位置に立った。
最初は、 窓ガラスに映るあの人の後ろ姿のシルエットを見ていた。 iPodで音楽を聴いていて、 ときどき中吊り広告を見たりしている。
この場所に乗ったということは、 今朝はクライアントのところには行かないのかも。 いつもの駅で降りて乗り換えて 自分の事務所に出勤するのかも。 でも、 この時間に乗っているということは、 いつもの出勤時間より遅いから やっぱりクライアントのところに行くのかも。
いつもの駅に着いた。 たくさんの人が降りて行くけど あの人のシルエットは動かない。 動いたと思ったら 空いた席に座った。
出勤時間までは十分時間があるし、 私も降りなかった。
次の駅でもまだ降りない。 電車が地下に入ったので、 窓ガラスにはシルエットじゃないあの人が映っている。 目をつぶって音楽を聴いている。 次の駅でもまだ降りない。 でもこの次の駅(裏ターミナル駅)で降りるかも。
あの人の事務所の最寄り駅はターミナル駅で、 普段あの人は私の会社の最寄り駅でターミナル駅行きに乗り換える。 ターミナル駅から徒歩数分にある裏ターミナル駅は ターミナル駅の混雑緩和のために作られたような駅。 裏ターミナル駅は終点じゃなくて、 ずっと先の海方面や山方面まで行くことができる。
裏ターミナル駅に着いた。 あの人が立ち上がる。 私も立ち上がった。
電車を降りて 中央改札口に向かうエスカレーターの列に並ぶあの人。
まだ時間があるし、 もう少し「尾行」しようかな。
と思ったとき、ふと思い出した。 ICカードにチャージしていなかったことを。 残額は多分あと80円ぐらいだったはず。 改札の横でチャージなんかしていたら あの人を見失ってしまう。 残念だけど今朝はここまでだ。
〜
中央改札口から出るから 最近は7両目に乗ってたのか。 前は一番後ろの車両に乗ってたよね? 一番後ろだと別の改札が近い。 ってことは、 前とは別のところに行ってる? じゃなくてそもそも別の駅で降りてたのかな?
もし同じ駅だったとしたら・・・ 駅の見取り図を見たら、 中央改札口から出ても後ろの改札口から出ても 結局大きな通路に出て そこからターミナル駅方面に行けるので、 どっちから出てもあまり関係なさそう。 でもターミナル駅方面に行くなら わざわざ裏ターミナル駅に来る必要ないよね・・・。 途中のどこかにクライアントがいるのかな。 それともまったく逆方向に行ってるのかな。
うーん。 こんなこと、 ここでいくら考えていてもわからない。 次、チャスがあったらもう少し「尾行」してみよう。 それと、次からはちゃんとチャージしておかなくちゃ。
2014年08月28日(木) |
このまま続けられるのか?/いちじくとりんご。 |
今年1月からのスケジュール帳を見たら、 どの月も 片手で足りるぐらいしか あの人を見ていない。
こんなに少なかったら スケジュール帳なんていらないかも。 ただのメモ用紙で十分かも。
2学期が始まって 子どもが毎朝早く出かけるようになったら、 私もいつもよりずっと早い電車に乗って行って あの人の駅で待ち伏せできると思っていたけど、 毎日そんなことしていたら さすがに時間がもったいないし、 実際なかなか難しかったりする。 今朝は夫が遅出だったし・・・。
それに、 早くから待ち伏せしても いない日もあるわけで・・・。 一体どういう勤務形態なんだろう。
会わないせいで 私はこんな思いをしているのに、 あの人は何とも感じていないんだろうな。 ま、そんなことはわかり切ってますけどね。
このまま続けられるのか?
会えなくなったらどうしよう なんてことは、 あんまり考えてなかったな・・・。
*
旅行先の道の駅で いちじくのグラッセと りんごバター(バターが少し混ざったりんごジャム) を買った。
そのまま食べるだけじゃもったいないので、 いちじくはかぼちゃと一緒に煮て りんごバターはさつまいもの煮物の味付けに使用。→
普通にみりんと砂糖やレモン汁と砂糖で煮るより コクが出てオシャレな味になったかも。
色気より食い気? 少し元気が出たかも。
2014年08月22日(金) |
あなたのせい(Dahil Sa Iyo)。 |
昨日は銀行に寄ることにしていたので、 途中で快速に乗り換える予定だった。 せっかく良くなってきていた汗疱が 旅行後に突然悪化してしまって、 歩くと足の裏が痛くてちゃんと歩けないから あんまり寄り道したくなかったけど・・・。
駅までよたよた歩くだけで疲れてしまって 電車の中ではぼーっとしていた。
だけど、 あの人の駅では ホームにあの人がいないか確認するのが 日課みたいになっているので、 どうせいないよねと思いながらも 一応顔を上げて見ていたら、 いた。
久しぶり・・・。
不覚にも(?)涙が。 表面張力で 下まぶたからぎりぎり溢れないぐらい。
ぼーっとしてたし、 小野リサのノスタルジックな歌を聞いてたし、 少しの間まばたきしてなかったし。 別にあなたを見つけたからじゃないよ。
とは思ってみたけど、 やっぱりほっとしたのかもしれない。
多分まだあの会社で働いていて、 多分元気だとわかったから。
同じ側に座っていたのでほとんど見えなかったけど、 向かい側のドアのガラスにシルエットが映っていた。 相変わらずな、お坊さんのようなシルエット・・・。
あの人が途中で快速に乗り換えなかったので 私も乗り換えるのはやめた。 銀行は、明日行けばいいし・・・。
Dahil Sa Iyo ・・・
小野リサの歌声に またじんわり涙が湧いてきた。
Dahil Sa Iyo ・・・ あなたのせいだよ・・・
*
ASIA by小野リサ
フィリピンの有名な歌 Dahil Sa Iyo も入っている。 涙が出たのは あの人のせいなのか この曲のせいなのか・・・。
2014年08月21日(木) |
雨なので、B級グルメ旅。(2) |
つづき)
そして、今回(実は3回目)は、 野生動物にも会えた。
左側は多分カモシカの子ども。
でも、こんなに人里近くで目撃するのって 野生動物にとっては ほんとはいいことじゃないのかも・・・。
そして、また食べてしまった。
前は気づかなかったけど、 (もしかしてそのときにはまだなかったのかも) いわさきちひろがアトリエとして使っていた 黒姫山荘のレプリカ(?)発見。 これがとても素敵だった。
私が小さな子どもの頃、 こんなお家に憧れていたような気がする。 今見ても素敵すぎ〜。
リビングのソファがぼろぼろになってきたので、 そろそろ買い替えたいな。どんなのがいいかな。 と思っていたんだけど、 写真左側のソファみたいに シンプルで低めのにしようかな。
雨でも絵になるのは さすが。
また来まーす。 今度は晴れるといいな。
2014年08月19日(火) |
雨なので、B級グルメ旅。(1) |
今年の夏旅行。 思い出すのは 大雨と渋滞ばかり・・・。
ほんとは 渋滞知らずの電車で行って 高山植物を見ながらハイキングの予定だったけど、 お天気と交通事情はどうにもできないので 予定をいろいろ変更せざるを得なかった。
予定変更したせいで(?)、 今年もB級グルメの旅っぽくなってしまった。
左>りんごのシャーベットのようなソフトクリーム。 中央>地元で獲れるサーモンの丼。 右>中の緑色はわさびの葉っぱ。
旅行後に体重が激増した去年の反省を踏まえて 今年は量を控えめにしておいた。 こういうとき、 残した分は食べ盛りの息子が片付けてくれるので便利だ。
雨が降ったり止んだりだったけど、 涼しかったのは良かったかも。 (つづく)
会社で後輩に見せてもらった 『いるの いないの』 という「怪談えほん」。 京極夏彦作/町田尚子絵。
3歳の息子さんに読み聞かせをして、 最後のページをめくったら ふたりで「きゃ〜!!」と叫んで盛り上がるんだとか。 小さくてまだあんまり怖さがわかっていないのか、 意外と平気らしい。
私も見せてもらったけど、 怖いというよりも・・・ 古い日本の民家とか裏山の鳥居とか、 子どもの頃夏休みに泊まりに行った 田舎のおばあちゃんの家を思い出して なんだか懐かしくて・・・ Amazonで買ってしまった。
主人公の男の子は、 リュックとショルダーバッグを持って バス停からひとり、うつむき加減に歩いている。 「おばあさんのいえでくらすことになった」。 古い田舎の家の玄関で つつじ色の割烹着を着たおばあさんが出迎える。
居間に座って見上げると、 上のほうは暗くて、太い梁がある。 男の子はずっとその暗闇が気になって 何度も見上げていたら、 ある日、見てしまった。
おばあちゃんは 「みたのかい じゃあいるんだね」 「うえをみなければこわくないよ」 「なにもしないよ。だってあんなにたかいしね みなければ いないのと おんなじだ」と 言ってくれるけど・・・。
見てしまった怖さよりも 私が気になったのは・・・
男の子がひとりでおばあさんの家に来たこと。 彼が寝る部屋には勉強机とランドセルと 荷物の入った段ボール箱も置いてあって、 ただ遊びに来たんじゃないことがわかる。
最初は「おばあさん」と呼んでいた男の子が 途中から「おばあちゃん」と呼んでいること。 おばあちゃんに心を許したからかな。 おばあちゃんしか頼れる人がいないからかな。
でも、おばあちゃんの顔は描かれていない。 それが、男の子とおばあちゃんの距離感を 表している気がした。 親の親だから自分のことを大事に思ってくれているのは 何となく感じるけど、親とは違う大人。
おばあちゃんの穏やかな物腰には 物事に動じない落ち着きと懐の深さを感じる。 小さな孫を静かに優しく見守る姿が とても素敵に見える。
という方向に気持ちが向いてしまった私には、 ラストシーンもあんまり怖くなくて。 「もしかして、 男の子が見てしまったのは おじいちゃん?」 と思ってしまった。
お話が終わった次のページ。 薄暗い家の中のあちこちで 好き勝手に座ったり寝たりしていた たくさんの猫たちが勢揃いしていた。 数えてみたら、 13匹・・・。
不吉・・・ と思ったけど、 よく見ると、 その中に男の子が持って来た 犬(?)のぬいぐるみが混ざっていた。 だから全部で14匹。 ってことは、 不吉じゃないってことだよね?
もっとじっくり見たら、 ほかにもいろいろ暗示的なものが描かれているかも・・・ と思うけど、 やっぱりちょっと怖いので あんまりじっくり見ていません・・・。
2014年08月05日(火) |
女性専用車両に乗る理由。 |
この年なので、 痴漢対策なんて不要だけどね。
それでも できれば女性専用車両に乗りたい。 特に帰りは。 そして夏は。
なぜかというと、 普通の車両は汗臭いから。
単に汗臭いだけじゃなくて・・・ そのシャツ、洗濯しないで何日も着てるんじゃ? というくらい強烈な人もいるし、 部活帰りの男子高校生の集団なんて、 汗臭さだけじゃなく熱も発してるし。
もう、普通に息ができません・・・。
そしてなぜか 臭い人に限って 狭い隙間に座ろうとしたりする。
ああ、やっぱり女性専用車両に乗れば良かった・・・ と後悔することが多いのに、 実は女性専用車両に乗らないことが多い。
なぜかというと、 暑いから。
私が乗っている鉄道会社では、 女性専用車両は 弱冷房車と同じ温度設定らしい。
なんで〜? 女性=冷え性 って決めつけてる? 暑がりの女性だっているのにー!
ニオイを我慢するか 暑さを我慢するか、 究極の選択だ。 なんかもう、 電車通勤がストレスになってるかも。 早く涼しくなってくれー!
ちなみに。 朝はみんなまだそんなに汗をかいていないので あまり臭うことはない。 朝から臭かったら、 あの人と同じ車両に乗るのも苦痛になってしまうかも。
ま、どっちにしても 今週はまだ一度も会ってないけど・・・。
なんか、たまに もうやめちゃおうかなと思うこともある。 会いたい気持ちが募るのはシンドイからね。
*
果物の産地に住む親戚から 毎年送ってもらうピオーネ(イタリア語でPione=開拓者)。 なぜ神様はこんなに美味しいものを 作ってくれたんだろう? と、毎年思ってしまうくらい大好き。
今日も、 予定通りいつもより1時間早く 家を出ることができた。
あの人の駅のベンチに座って 本を読みながら待っていたけど、 あの人はなかなか姿を見せなかった。
あ。その前に、 今日はあの人の駅でトイレに行ったんだった。 鏡で化粧が崩れていないかチェックして パウダーで少し手直ししてから ホームに戻った。
昨日と同じで、 ベンチに座ってから1時間近く経ったころ やっとあの人が来た。 私が1時間も早く来た日に限って なんでいつもの時間に来るの? わざとですか?って思ってしまうよ。 昨日と同じで。
でも、今日から8月だし もしかしたらこれからまたしばらく 10時出勤かもしれない。 じゃあ、そんなにガツガツしなくてもいいか〜 と思って、 あの人のほうは一切見ないで本を読んでいた。
あの人は、 私が座っているところから2人分離れたところに座った。 めずらしく赤系のシャツに赤系の靴だった。 靴はちらっと見えたけど、 あとは視野の端っこに赤っぽいシャツの色が見えただけ。
電車がもうすぐ来ます というアナウンスが聞こえたので、 あの人は立ち上がって乗車位置に並んだ。
じゃ私もそろそろ並ぼうかなと思って かばんと日傘を手に取ろうとしたら、 日傘がない! え〜っ!?
最初に端っこのベンチに座ってたから そこに置き忘れたのかと思って見てみたけどないし、 自分の最寄り駅でもここに来るまでの電車でも 立っていたから置き忘れてないし・・・。 しかし困ったなあ・・・ こんな炎天下、日傘なしで歩くなんて私にはムリだよ。 帰りはどこかで買うとしても行きは・・・? って言うか、 あの傘、めっちゃ高かったのに!! 支払(カード払い)もまだなのに!
いかん。 ちょっと落ち着け私。
ええと。 置いたとしたら どこだ?
あ! トイレだ。 さっき、トイレの洗面台の棚に置いたんだった! まだあるといいな!
私は後ろ髪を引かれつつも小走りで階段に向かった。 階段を駆け下りていると、 電車がホームに入って来る音が聞こえた。 うう・・・ 電車が、あの人が、行ってしまう・・・。 せっかく1時間も待っていたのに。 こんなことならしっかり見ておけばよかった、赤いシャツ・・・。
トイレに行ってみると、 傘はちゃんとあった。 ああ良かった・・・。 これからは気をつけなくちゃ。
ホームに戻ると 誰もいなかった。 そりゃそうだ。
もー。夏バテかも、頭が。 土用の丑の日に うなぎ食べなかったせいか・・・?
あ、でも、まだチャンスはある! 5分あとに来る快速に乗って行けば、 途中で追いつく。 ええと・・・ この車両に乗って行って、 [1]あの人が各停から降りてホームでこの快速を待っていたら 私は乗ったままでいればいい。 [2]あの人の姿が見えなかったら 私は各停に乗り換えればいい。 [3]各停に乗り換えてもあの人がいなければ あの人は2両前まで行って快速に乗り換えたということ。
[1]なら、あの人は今日もクライアントのところに行くということ。 [2]で、いつもの駅で降りれば事務所、降りなければクライアントのところ。 [3]なら、事務所に出勤するということ。 だな。 と、回らない頭を一生懸命回して考えた。
結果は[3]だった。 赤いシャツ姿、やっぱりちゃんと見ておけば良かった・・・。 だけど、会社はちゃんとある。 解散してないってことだよね。
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