2012年03月18日(日)...如何して
選択肢の掻き消えた今になって、引き裂いて埋めた筈の夢を思い出す。全部、了承済みの出来事、そう解っているのに、違和感と疑問符が溢れて息が詰まる。此の先に在る平穏を壊してまで、叶えたい望みは、無い。其れでも、何処かで、全部、夢で在れば、と思う。
明日、目覚めればまた、あの部屋のベッドの中で天井を眺めながら、今日の出席について散々逡巡して、のろのろと制服に着替える。地下鉄で同じ制服を見掛ける毎、最寄り駅が近付く毎、面倒さが込み上げて来て結局、ひとつ手前の駅のベンチで時間を潰すだろう。降り注ぐ日差しに眼を細めながら、誰も居ない通学路をゆるりと歩く。1限目の既に始まった教室には寄らずに直行した保健室で、優しい苦言を受け取りながら、窓の外を見遣る。
下級生の、体操着から出る肢体の瑞々しさに、羽織るカーディガンの下に在る幾本もの筋が少し痛む。其の仕草に、消毒しようか、と半ば諦められた様な声が掛かる。
そんな、明日に、還れると思っていた。でも、眼の前に在る書面は確かに未来を約束して居て、此方が現実だと告げる。乖離した何か、が歩みだしたヴァーチャルを只、傍観して居ただけの筈なのに、何時から、挿げ替って仕舞ったのだろう、何時から、本来此処に在る筈の未来が途絶えて仕舞ったのだろう、と思う。
如何して。
2012年03月16日(金)...止められる筈も無い
義務とか責任とか云う言葉で括られた何か、に煽られ追い立てられるかの様に騎虎の勢いと成った其れを、今更に気の咎める様な思いをして見ている。