悩みは人生を充実させる/文集「人生の時」

2014年07月31日(木) 30、しずかでやさしい風

しずかでやさしい風


かなしい空を見ると/
心がさびしくなる
メールがこない
便りがない
友達一人いない


でも/かなしくはない
S先生が/して下さった/なにげない慈悲
E先生は/すこし心配してくださる


ひとの/善意と出会うたび/
こころのくるしさは/薄まる
こころのかなしみは/薄まる


こころの善意は/おもいやりと/思う
しずかでやさしい風と/思う


→生きていることの哀感/文集「さびしきうた」2014・06・13
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2014年07月30日(水) 29、ばかな男/人生メモ4

ばかな男


わすれちまった
顔など/わすれちまった
容姿など/わすれちまった


それなのに/
数十年まえの恋を夢見る/
ばかな男がいる


いるさ
ここにいるさ
わたしのことさ


人生メモ4


食べる喜びは/大きい
しかし/
食べるために/生きるのではない
生きるために/食べる


わたしは/
食べる喜びを知って/
精神が/健全になった


わたしたちは/
生きるために/
食べ・飲む


『生きることは/食べること』

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2014年07月29日(火) 28、愛の証し

愛の証し


きみに対して/
きれいなこころで/
きれいな詩を書きたい


数十年/風のたよりはない
人妻になったきみを/想像できない
はじめて出会ったときの/
中三のきみの容姿が/
わたしのこころのなかに/
ハッキリと/明瞭に/刻まれている


届かない/言葉
けれどわたしは/
こころを磨いて/
日記をかきつづける
いつかきみが/
この文章を見つけたとき/
わたしのこころが/真実だと解るように/


わたしは/愚直な男かも/しれない
しかし/あなたのしてくれた/
深い思いやりが/忘れられない
わたしを/「  」と呼んでくれた
その名称は/愛と心配といたわりを/
含んでいる
愛と心配の中身は/同じだ
その名称は/わたしだけのものだ


どこかの街のどこかで/きみは暮らしている
ただ一度でいい/
きみと/再会を/祈っている/
願っている/信じている
神様/どうか/
一人で/
かなしい人生を送った/わたしに/
ただ1つの/奇跡を/
与えてください

→生きていることの悲哀/文集「さびしきうた」2014・06・13〜
→悩みは人生を充実させる/文集「人生の時」2014・01・15〜
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2014年07月28日(月) 27、善良


いよいよと/
わたしの孤独は/深くなり/
いよいよと/
わたしのさびしさは/深くなる/


しかし/つらくはない
人間のこころに/善が/存在するからだ
もともと/人間は/善を希求している
けれど/
この利己主義の社会を/生きるためには/
善意では/生きれない


見知らぬ人よ/
早朝の散歩のとき/
「おはよう」と/呼びかけてくれ
わたしは/明るい声で/
「おはようございます」と/答えます/
気分の良いときは/
「いい天気です/さわやかな朝です」と/続けます
「おはよう」/ちいさな善意の言葉が/
こころを/つよく/健全にします


わたしは/善意を求めたりしない
ただ/呼びかけてくれたとき/
わたしは/善良な人間になって/
それに答える
わたしは/あなたの善意を/見逃さない

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2014年07月27日(日) 26、古い夢


古い夢の中で/生きた
長い夢だった


人格障害になってから/
勉学も生活も/手が着かなくなっていた
高校受験では/M中学校のなかでは/
一番だと聞いた
しかし/大学受験では/
そうはいかなかった
模試では/偏差値五五行くのだが/
三流大学の基礎的問題が/
解らない
二浪まで/追い込まれて/
初めて/問題集をやった
一週間/やった
F大学で/
現代国語の二問が/解らなかったが/
後は/見当がついた


そうして/春がやってきた
日曜のデイト/
それがわたしの/カレンダーだった
バイトして/旅行にも行った
大阪/京都/奈良/大分/宮崎/阿蘇/
日帰りで/大宰府/北原白秋の生地・柳川にも/
よく行った
一人は/真面目で/とても正直な子
一人は/自分本位だが/とても女性的な子


しかし/三年の終わり/試験中に/
突然/精神病を発病し/
幸福な三年間は/終わった
地獄の精神病院が/待っていた
N県で/悪名高き病院だ
そこで/死ぬほど苦しい/思いを/三度する
一年経って/とても/
退院は無理だというのを/拒絶して/復学した
講義を除いて/昼も夜も/眠り続けた
そして/どうにか/卒業した
一見して/病気だと解る具合だったが/
第一志望のK社に、幹部候補生として/
採用された/(自分でもわからない)


しかし、三十歳までに/二度入院する
M精神病院は/まさに/地獄だ
なぜだか/おとなしい/わたしに対して/
特別な対処だった
わたしの夢の中では/まだ/
その痕跡が/生きている

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2014年07月26日(土) 25、善意


おーい 友よ/
わたしを置き去りにして/
どこへ行った
一言も話さずに/
どこへ行った
 (わたしは/夢の中を彷徨(さまよう)っている)
 (ここは暗い)
 (ここは冷たい)


わたしは/亡骸(なきがら)を見た
自分の亡骸を見た

わたしは魂を失っている
わたしは心を失っている
わたしは愛を失っている

わたしは/自分のかなしい亡骸を見た

 (ここはとても暗い)
 (ここはとても冷たい)
 (ここには誰もいない)


孤独という名前の/一本の道
上辺のつき合い・繋がり/
そのなかに/キラリと光る[善意]を/
探そう・見つけよう

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2014年07月25日(金) 24、冬日(とうじつ)


ぼうぼうと/激しく冷たい雪です
昨日/わたしは/不吉な夢を見ました
妻子を失う/夢です


今日は/ミシミシと/終日雪が/
屋根に/降り積もっています


わたしのこころは/雪の重みで/
ミシミシと/鳴いています
わたしの魂は/ミシミシと/鳴いています


冬には/いつも/厳しい風雪です
孤独になる・無口になる・自分をみつめる・自制する
そんな日は/人生と/戦ってはいけない
そんな時は/友人の小さな善意の火で/
こころを温めて/
長い春を待とう


今日も/ボウボウと/
激しく冷たい雪です

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2014年07月24日(木) 23、初恋

初恋


AKIちゃん/君の名を/呼んでいいかい
空には/空の高さがあり/
海には/海の深さがある
わたしの初恋も同じだ
君への思いを/大空に届けたくて/
君への思いを/深海に沈めたくて
君は/わたしの知らない場所に/
存在している
あるいは/一番近い所/
記憶の痕跡として/
実在している


君を忘れたことはない
わたしの利己で/壊した恋
しかしこれほど/
清くて/正直な恋は/なかった
君だけが/わたしのことを/
[  ]とよんでくれた
君は/とても/聡明な妹だった
恋ではなく/一番の友でもあった
43年間も/心の中に抱いている/わたしを/
君たちは/きっと/笑うだろう
すべては/過ぎ去ったこと
記憶の痕跡に/すぎぬ
君が/どこに/存在しようとも/
私の心の中に/実在している
それだけは/確かだ

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2014年07月23日(水) 22、寂寞

寂寞


ああ/人生から太陽は沈みゆき/
きよらかな月が/天上に輝いている
しかし/それがどんなに/美しかろうと/
寒い・凍える・飢える・渇く


ああ/空から虹が/消えてから/
ますます/わたしの心は暗くなり/
一人の友さえいない
人生の友よ/
どこかにいたら/教えてくれ


わたしのことを/心配していると/
伝えてくれ

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2014年07月22日(火) 21、人生

人生


やんちゃだった/幼稚園
負けず嫌いだった/小学校
こうして/人生は/過ぎてゆきました


挫折した/中学校
悩み多き/県立高校
こうして/人生は/過ぎてゆきました


わが世の春だった/大学
落ちぶれた/職業訓練学校
こうして/人生は/過ぎてゆきました


社会的疎外と/敗北
こうして/人生は/終わりました

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2014年07月21日(月) 人生メモ3

「カンタンな社会学の体系」について。


長年かけて、論文(近代の社会哲学)を、書きました。
その中で/重要不可欠な部分を選び/
そして/最新の学問を/加えました。


11の項目から/成っていますが/良く読めば/
人類社会の根幹[社会理論]と/現代社会の基礎[完成された民主主義]が/
予見されています。
将来/完成する(民主的政治制度)についても/述べています。


人類社会の根幹と/民主主義の完成までの歴史が/書かれています。
つまり/人類社会の始まりから/終りまでが/書かれています。
そして/人類の歴史で/感じることは/概していえば/善の実現です。


この社会学の体系は/元元/
[生命と社会システム]の/草稿として/書かれています。
いつか/それを/書きたいと/思います。

案内
1、愛と孤独の理論的構造    2014・01・25
2、資本主義のプロセス           01・26
3、日本のビジョン              01・27
4、環境経済学                01・28
5、安全保障の正体              01・29
6、生命と社会システム           01・30
7、人間観(個体主義)            02・01
8、集団化と孤立主義の原理(文章)   02・02
9、命題1・命題2               02・03
10、基本的人権               02・04
11、命題3                   02・05

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2014年07月20日(日) 20、新月のなかに


哀しみは/どこから/
やってくるのだろう

するどい孤峰から/
きびしさのなかから
さやかな満月の/
しずけさのなかから


人生に疲れながら/
必死に生きてきた
そうして/やっと/
しずかな/安住の地に/
辿り着いた

光が輝いている
水が地下深く/
流れてゆく


ああ思えば/
三十年の月日は/
地球を回る/
月のようであった
同じことのくりかえし
その連鎖を/止めることが/
できなかった

そして/いまは/
さびしい/
新月のなかに/
沈静している

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2014年07月19日(土) 19、愛が哀しいから

愛が哀しいから


きみの白い頬(ほお)に/
1度だけ/キスをさせて
愛が哀しいから/
せめてキスをさせて


わたしはストーカーでないから/
きみの目のまえから/姿を消して/
二度と現れない


ただ/愛が哀しいから/
1度だけ/キスをさせて/
1度だけでいいから

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2014年07月18日(金) 18、ペシミズム

ペシミズム


こうして/一日/一日が/
なんの意味もなく/流れていって/
なにも/残らない


そうして/
人生も/なにも残らないまま/
記憶の/痕跡となって/


やがて/それすら/
記憶の向こうへと/
消えてしまう

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2014年07月17日(木) 17、さびしい

さびしい


なにも考えないで/
生きてゆくのは/さびしい


生涯の目的を/
果たしたあとの人生は/さびしい


[生きる目的を/終えたじんせい]


苦しかった/人生の年月(としつき)を思えば/
楽のはずなのに/


生きる目的を/果たしたあとの人生は/
さびしい

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2014年07月16日(水) 16、人生

人生

愛は/戦うこと
そして/いたわること

愛は/忘れぬこと
そして/なつかしむこと

愛は/人生に/輝きをもたらす
そして/死は/人生に/闇をもたらす
すべてを失って/
あなたの/痕跡だけが/
刻まれる

愛も死も/ひとの定めなら/
人生に/何を/望むだろうか

永遠か/一瞬か
人生に/何を/望めばいい

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2014年07月15日(火) 15、しずかさ

AKIちゃん/
私は年になってしまった
必死に/
生きる道を/探すことも/
なくなり/
書く言葉も失った
生きている/悲哀のなかで/
苦しみや迷いもなくなった

私は/沈黙のなかで/
生きるさびしさを/味わっている
むなしさはないが/なぜか/
かなしい

生きていることが/かなしい
この/しずかな/かなしみが/
私の人生なのか

それとも/このかなしみも消えて/
しずかさのなかに/終わるのだろうか

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2014年07月13日(日) 14、いきる

いきる


仕事につかれて/夢にくるしい
きみは/いつ/休むんだい
そんな時は/死ぬといい

(いきているくるしみは/分割払いで/
 死ぬくるしみは/一括払いなのさ)


夢につかれて/仕事にくるしい
きみは/いつ/休むんだい

(でもさ/きみは/将来/
 大きな成果を/手にいれるかも/しれない
 小さな成果でも/いいじゃないか)

(きみは/くるしみを乗り越えて/
 充実感と/しずかな平安を/得るかもしれない)


だから/いきる辛さ・かなしみに/耐えて/
しっかりと/ゆっくり/いきよう      

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2014年07月11日(金) 13、青春

青春


うすみどりの草原(くさはら)
春のやさしい影
ひとりの影
このみどりの舞台に
きみはいない
会いにきてくれなかった


この明るい空の下に
『暗いこころ』
涙をこらえて
約束の時間は
とうに過ぎた
ああ、この若草のベッドに
寝ころんで
流れてゆく、白い雲でも眺めていよう
去ってゆく、小さな雲でも数えていよう


『そうなんだ』
彼女だけが、女ではない
でも、涙が、一粒こぼれて
わたしの強がりを知った
きみを好きなことを知った
青春のかなしみ・さみしさを知った

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2014年07月10日(木) 12、別れ

別れ


さようなら/
あなたは/わたしに同意を求めた
わたしは/涙を知らせないように/
「ええ」と言った


大濠公園・西公園/
大宰府・柳川
すべてが/なつかしく/せつない
日曜日の/あなたとのデートが/
カレンダーだった


いつまでも/忘れない
春のやわらかな/日射しのなかには/
清(さや)かな/きみがいた
そして/そこには/しずかな幸福があった
二人/よりそっていた


きみを失った/その夜(よ)/
わたしは/泣けるだけ/泣いた

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2014年07月03日(木) 人生メモ2

相手に対する/

一番強い返事は/

沈黙と無言であり/


愛の反対語は/

無関心である

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2014年07月02日(水) 人生メモ1

自分が一番大切だとする、「我欲」と「自己愛」。

我欲は、「自分が一番」に、比重が置かれ、

自己愛は、「一番大切」に、比重が置かれる。


そして、愛を計る、モノサシは、

相手をどれだけ、「心配するか」で、決まる。

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