悩みは人生を充実させる/文集「人生の時」

2014年06月29日(日) 11、あのひとが去って

あのひとが去って


あなたを失って/わたしはかなしい
やさしかったあのひと
ほおにキスをくれた
あなたは/わたしのもとを去って/
もういない
あなたがいないのは/
世界に誰ひとり/
いないことだと/
気づいた


あなたを失って/わたしはかなしい
誰よりも/あなたが必要なのに/
あなたに/必要ないと言われた
わたしにとって/
あなたより大事なひとはいない
いいえ/あなたのやさしさだけが/
わたしを救う
あなたのやさしさに/
甘えてしまったからだ
あなたのやさしさが恋しい
あなたの微笑みが恋しい
あなたが恋しい

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2014年06月27日(金) 10、こころの風景

こころの風景


あなたの心の中に/見えませんか
冬の夕景に/ゆらゆらさせて/
しずかに/沈んでゆく夕日
まるで/月のように/
弱弱しく/日は沈んでゆく


あなたの心の中に/見えますか
冬の早朝に/1つづつ/
消えてゆく星星
「死期は近づいている」
星星は/すべて/消えようとしている

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2014年06月23日(月) 9、子供たちへ

子供たちへ

わたしのあとに/
誰も見えないけれど/
おかあさんがいる
おかあさんのあとに/
こどもたちがいる

絆は見えないけれど/
人を強くする/
明るくする/
元気にする

こどもたちよ/
じぶんを活かして/生きるよろこびを/
見つけるように!
生きるくるしみのなかに/
静寂を見いだすように!

祈っている


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2014年06月22日(日) 8、流れています



つめたい風が/流れています
東から西へ/朝から夜へ/生から死へ

確実に/一日一日/
流れています

かなしい風です
しかし/誰も/気にしません
誰も/気付きません

最期の一日になるまで/
誰も/気にしません

さびしい風です

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2014年06月20日(金) 7、時は残れり

時は残れり

一、(心は終わり/時は残れり)

朝日のなかを/トンボは/
あてもなく/飛んでいた
朝日の光を浴びて/
羽根がキラキラしていた

二、(冷徹に/戦い抜いた人生
   心は終わり/時は残れり)

残された人生の日々/
忘れかけた青春の日々

人生の静かな哀感/
君は知っているか

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2014年06月19日(木) 6、静寂の地 

静寂の地


あるとき/岡に登って/
つきを映した/静かな美しい/海を見た
たとえようのないほど/
静かで/美しい


いのちと精神の融合する/
果てしなく遠く/
果てしなく静寂
この静寂の地に/
誰もたどり着くことはない

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2014年06月18日(水) 5、祈り


祈り

あかい花の上に/
くろい蝶が停まっていました

だまって/じっと/見ていましたが、
もう/蝶に飛び立つ気配は/
ありません
ときおり/弱くて・軽くて・小さい/
羽バタキをしていました

『かれは/しずかに/
 死期を迎えているのです』

やがて/パッタリと動かなくなって/
私は思いました

『かれの魂が/いつまでも/
 すこやかで/ありますように!』

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2014年06月17日(火) 4、哀しみ


哀しみ

ただ、かなしいだけ
死のうとか、死なないとか、
そんなんじゃなくて、
ただ、心がさびしくて、
泣いているだけ

ただ、孤独なだけ
絶望とか、迷いとか、
そんなんじゃなくて、
ただ、心がさびしくて、
泣いているだけ

テレサ・テンの歌が、聞こえると、
女性のやさしさ・かわいらしさ、
そして哀しみが、心に浸みます
わたしの心も、やさしくやわらかく、
なります
哀しみが心を鎮めます

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2014年06月16日(月) 3、あなたの瞳に映る、白い雲

いつしか、きみと、
輝く空の下で、
とりとめのないを話をしよう

宿題の作文を、
ほめてもらえたとか!
テストの点数が良かったとか!
ヒロインの役が、上手にこなせたとか!

なんでも、
つまらない事でも、
春の日の明るい話をしよう

きれいな若葉の色、
若草の香り、
君の清潔な匂い、
なつかしいセッケンの匂い
あとは、黙って、
流れてゆく小さい雲を、
見よう
この青い空の下で、
あなたの瞳に映る、
白い雲を見よう

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2014年06月15日(日) 2、白い雲

白い雲


白い白い、
やわらかな雲が、
あおい空に、ぽっかりと浮かんで、
やさしい春の風に、ながされて行く


白い雲よ
きみはどこからきて、
どこへ行くのか
その清浄な姿は、
あのひとに似ている


やわらかな真心、
若き日のときめき。
純粋で、無垢で、
善意に満ちた、
やさしい気分


小さき雲よ
きみはどこへ、ながれて行く
その姿が、消えるまで、
ずっと、眺めていよう


ああ!あのひとが去った日を、
想い出してはいけない

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2014年06月14日(土) 1、寂寥

寂寥

少し さみしいんです

センチメンタルなんです

中・高・大 友達はいました

けれど 一人も音信がないのです

孤独を 感じます

もっと 大切にしておけば良かった#と

思います いえ大切にしていたのです#

ただ 利用価値が失われたのです

すこし かなしいです

すこし 悲哀を感じます

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2014年06月13日(金) さびしきうた/文集「生きていることの哀感」

「生きていることの哀感」
hideki

   この文集には、
   「生きるかなしみ」/「愛する苦しさ」が/
   書かれています。

   詩の所感/みたいなものです


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