平原綾香が『徹子の部屋』で亡き父親との思い出話をしていた。 父親からは音楽面でも影響を受けているそうで、語り口から、父親をとても愛し慈しんでいることが伝わってきた。
きっと彼女の父親は、娘が嫌がることは絶対にしなかったのだろう。 もしも一度やってしまっても、娘が「嫌だ、やめて」と言えば、それ以後は二度としなかったのだろう。 そういう父親だから、平原綾香は父を心から愛し、死を悲しみつつも思い出に支えられて、温かい気持ちで生きていけるのだろう。
羨ましい。 羨ましくて仕方ない。
2024年07月25日(木) |
本音を言ってはいけない |
本音を言えば、結局は自分が嫌な思いをすることになると分かっているのに。 それでもつい、ぽろっと愚痴ってしまって、やはり嫌な思いをする羽目になる。
ヘルパー事業所にメールで問合せをかけているが、なかなか返事が来ない。 そのことをちらっと母親に言ったら、母親が叔母(父の妹)に頼みごとをしたのにまったくなしのつぶてである、という話をしてきた。 私にはまったく関係のない話だ。
私は、父方、母方ともに、親戚に対して愛情がないが、それはそれとして、母親が父方の親戚に関する愚痴や嫌味を私に話してくることが、昔から理解できない。
「父親も叔母も、きょうだいそろって人格がおかしいんでしょ」とでも返しておけばよかったのか。
母親は、油断するとすぐに私を精神的に支配しようとしてくる。 支配に抗おうとして100回に1回くらい本音を言おうものなら、逆ギレされる。
毎週金曜の朝は、居宅介護のヘルパーが来る。 今日は、「明日ヘルパーさんには言おうと思うけど」から始まり、トイレや洗顔のときも私の部屋の冷房を付けっぱなしにしておいて、部屋のドアを開けておけと言い出した。
そんなことは私が判断することだし、必要であれば私がヘルパーに言う。ヘルパーが介助している間、母はノータッチなのだから(そのためにヘルパーを頼んでいる)、母が決めることでもなければとやかく言うことでもない。ましてや、母がヘルパーに指図することではない。
……という本音を最初はぐっと飲み込んで、「まあ、そのときに決めればいいんじゃない?」と返答した。が、母は食い下がり「何でそんなにこだわるの?」と聞いた。 (そもそも、”こだわる”というのが分からない。こだわっているのは私ではなく、母のほうだ。) いいかげん苛々したので、「何でそんなことまで勝手に決められなきゃいけないのかなと思って」と本音を言った。
そうしたら、逆ギレ。 「勝手に決められてるって、どういうこと!? 何でそんなこと言われなきゃいけないの!」と。
いやいや、それはこっちのセリフだし、せっかく角が立たないようオブラートに包んだのに、引き下がらないで本音を言わせたのはお前だからな。
これまで、波風立てないために本音を押し殺して飲み込んだことは数え切れないほどある。 口に出していることの一億倍は、飲み込んでいる。 そんなこと知りもしないで、いちいち言わないだけで私がどれだけ失望と絶望を繰り返してきたか、母親は(当然、父親も)想像もしないんだろう。 イラッとするたびに文句言ったり抗ったりしたら、あいつ、逆ギレしまくりで発狂するんだろうな。 それでも、いちいち全部言ったほうがいいんだろうか。 まあ、そんな気力はないが。
あいつらは本当に昔から私を馬鹿にしてやがる。 その記憶が、ずっと頭の中に蓄積されている。 もしかすると、記憶力がよいというのは不幸なことなのだろうか。
もう絶対に心を開いてはならない。 笑いかけてはならない。 本音を言ってはならない。
実はおととい、家に数時間ひとりでいられるという意味で、死ぬチャンスがあった。 が、前日に友人と会ったので、このタイミングで自殺すると友人を苦しめてしまうかもしれないと思い、試みなかった。
死ぬチャンスは、去年の12月にも、今年の4月にもあった。 そのときは、試みはしたが、死ぬに至らなかった。 やっぱりあのとき死んでおけばよかった。 なんでもっと頑張らなかったんだろう。
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