私は女だ。 心も身体も自他ともに女と認める、女だ。
けれど、時々、一番身近な人間に私の女としての尊厳を奪われる。 尊厳を奪われていることに、その場にいる誰一人気付かない。 不思議に思ったり、憤りを感じたりはしないようだ。
私は女でありたい。
障害者であるよりもまず、女でいたい。
もしも私が死んだら、貴方は悲しんでくれるでしょうか。
私が死んでも、貴方は私の死を知ることさえないだろうに。
それでも、貴方が少しでも悲しんでくれたらと、願ってしまう。
私は愚かだ。愚か過ぎる。
私のことで貴方が悲しむ必要など、微塵も無いのに。
「あの人って、プライド高いよね」
プライドが高いことを悪いことのように言われるのが、理解できない。
プライドは、大事だ。
プライドがあるから、どうにか生きて来られた。 プライドがあるから、どうにか踏ん張って、「普通の人たち」と渡り合って来られた。
この世で負けずに生き続けなければならないなら、プライドほど大事なものはない。
|