眠る金

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LET THE RIVER RUN

●2014年08月25日(月)


白鳥英美子 Ver.


Carly Simon Ver.

そらそれ

●2014年08月22日(金)

髪を切りたいなあと思いつつ、なかなか叶わないでいる。

先週の日曜日。取引先の催事に卸した品物が予想以上に売れているという話を聞き、休みを利用して都心の百貨店まで視察に行ってみた。最近休みといえば家でぐったりしているだけだったし、都心に出かける機会があれば買いたいものもあったので。(交通費のことを考えると、そうほいほい出かけられない)

販売担当の方に暖かく迎えられ、名刺交換をして、一番売れていますよ、また次の催事の時にはよろしくお願いします、という声をもらった。売り場の写真を撮らせていただきたい、と頼むと、忙しい中商品をささっと整えて、自分は一歩下がって私が写真を撮るのを待つ。(本当は、その人込みでの写真の方が絵になったと思うのだけどw)
きっとこの方もいろいろ苦労はあるだろうに、こんな末端の取引先にも満面の笑顔と気遣いをくれる。東京の一等地で毎日切った張ったをする苦労は並大抵じゃないだろうなあ。

自社の商品が好評を得ているというのはやっぱり嬉しいもので、実際作っている人々にそれをフィードバックしたいとも思う。でも現実にはそれだけでうまくいくものでもない。

そろそろ今の仕事について1年になる。
このまま続けていていいのだろうかという迷いは常にあって、そのことが頭を離れず悶々としていた。
一緒に働く人には恵まれていると思うが、状況を見るにつけ今後の、自分や家族の先行きを考えるとどうか、と。

そろそろ進退を考える時かなあと今朝からも真剣に考えていたところ、今日のミーティングで、いろいろと課題を与えられた。
できますか?と問われて、できますと答えた。
それをこなして、混沌としたところを綺麗にしてから辞めればいいのかな。前職みたいに。

そんなこと言っても、辞めた後の私自身の人生をケアしてくれるのは私だけなんだから、よくよく考えなさいよ、と自分に言い聞かせる。全て投げ出したい気持ちと、生きなさいという気持ちと。
なんだか前にもこんなことをしていた気がする。進歩がないなあ。



で、手に入れた、買いたいもの。醸し人九平次 リュゴーシュ。甘口。

「いつもの調子でやれば、別に大したことじゃない
 ちょいと自慢の手品で、空は見る間に色づいて
 くすんだ気持ちに花が咲けば
 お偉いさんも目を見張るばかり
 世界もぶっ飛ぶ程の夕日さ」
(JAGATARA 「そらそれ」)

Hello, my dears!

●2014年08月13日(水)

昨日、出勤途中にTwitterをいじっていて、ロビン・ウィリアムズ自殺の報に触れた。
詳細が判らないまま仕事に入って、自分でもなんでこんなに、と思うほど落ち込んだ。
いつもの通り仕事をして、馬鹿話をふられれば応えるけれども。
つらいなあつらいなあと思いつつ一日を乗り切った。

高校生の頃「ミセス・ダウト」が封切りになって、すごく興味を惹かれて映画館へ観に行った。映画を一人で観に行ったのはこれが初めてじゃなかっただろうか。
予想以上によくて、その後ロビン・ウィリアムズ出演の映画をいくつも観たが、未だに一番好きなのはミセス・ダウトだ。

そういうわけで、ミセス・ダウトのDVDを借りて久しぶりに観直してみた。
観たら泣くかなあと思いきや、もう、ずっとにやにや笑いっぱなし。さすがだよ、すごいよロビン。
最初の視聴では涙一滴も出なかった。

Mrs. Doubtfire Trailer

(簡単にいうと、妻に愛想を尽かされて離婚したものの、子供愛しさに老家政婦 Mrs.Doubtfireになりきってかつての自分の家に通う男の話)

(以下、若干ネタバレ注意)

DVDの特典映像をはしごしていたら、未公開映像がたっぷり入っていた。かなり毒が強めの映像(そりゃカットされるだろう)の中でひとつ、異色のシーンが有った。主人公ダニエルと、元妻ミランダとの(幾度目かの)諍いによって苦しめてしまった娘・リディアとの会話。

リディア「ダウトファイアさんや鳥になれるでしょう? ママと幸せなふりをして」
ダニエル「できるけど、偽物の家族だ。本物じゃない。演技だから。(中略)演技もいいが、あれは仕事だよ」
リディア「父親も仕事よ」
ダニエル「違うよ、父親でいることは喜びだ。演じる必要なんてない」

これを観た後、再度本編を観直した。

ラスト近く、Mrs. Doubtfireを失ったミランダと子供たちの会話。
「ダウトファイアさんのスパゲッティ……」
「ダウトファイアさんのジョーク……」
「ダウトファイアさんのお話……」
恋しがる子供たちに、
「確かに彼女のいた生活は素晴らしかった……でも、彼女は本当にいた人じゃないのよ」
ミランダがそう言い聞かせたところで、聞こえてくる、Mrs. Doubtfireの声。

「Hello, my dears!」

ここで不意に、涙が出てきた。
本当の存在ではない、演技によって生まれた「彼女」の声が何故こんなに嬉しいのか。

その後、ミランダはダニエルに言う。
「ダウトファイアさんは、子供たちのいいところを引き出した。そして、あなたのいいところも」
ダニエルは返す。
「君のいいところもね」

あくまで、元の家族には戻れない。それは最後まで徹底しているが、新しい道が示される。

本当にいない、演技によって生まれた架空の人物。偽物の家族を演じるよりかもっと難しいはずなのに、たくさんの人に愛される存在になった。

この映画はロビン・ウィリアムズのパフォーマンス無くして成り立たないことは誰にでも判る。
架空の存在がリアルになげかけてくる笑い、怒り、涙。そんな役をたくさん演じてきたロビン・ウィリアムズが、鬱に苦しんで世を去ったことに、今は何とも言えない。

自死遺族は自殺報道についてどう考えているか。
「大事なのは生きることだ。自殺した人から、その自殺から過剰なメッセージやその裏に特殊なファクターがあるように思うことなく生きることだ。自分のことだってわからない。他人のこと、まして死んでしまった人のことなんてわかるわけないのだから。「グッド・ウィル・ハンティング」というタイトルの意味だってよくわからない。」


陽はまたのぼりくりかえす

●2014年08月08日(金)




怒り、喜び、悲しみ、笑い、逃げ出したい気持ち、和み、戸惑い、期待、語らい、絶望、一日の終わりのこれら全てを包括した脱力。直視。沈黙。深呼吸。そしてまた目を開く。

Flowers とくべつ Flowers きみだけに

●2014年08月01日(金)

毎日暑いね。

ふとしたきっかけで、過去の雑多なミュージックリストを掘り起こしている。

BO GUMBOSの「泥んこ道を二人」であれば、ずいきの涙版、タイムボガ〜ン版、磔磔版などいろいろあるのだけど、1988年の磔磔版の歌詞が一番好き。ぐるぐる目が回るぜいたくな夜は。

もしもし!OK!!も聴き比べが楽しいな。これは絶対ずいきの涙版が一番。

大事なアルバムやDVDほど、人に貸して戻ってきていないので哀しい。
ZABADAKの「Decade」と、BO GUMBOSの「タイムボガ〜ン ボ・ガンボス解散」。
両方ともすごく衝撃を受けたから、友達に是非聴いてと貸したのだけど、それきりである。
……そろそろ諦めて買うべきだね。

いただいたDVDをわくわくしながら再生した、「タイムボガ〜ン ボ・ガンボス解散」の冒頭。「Flowers」でどんとが花を持って出てきた時、文字通りどん、と引き込まれて何度も貪るように繰り返して観て聴いた。
何だこの人、妖精みたい。
あの衝撃は、いつまでも忘れられないだろうなあ。

「夢の中」「憧れの地へ」も大事な曲で、聴いてる総回数で言えば「夢の中」だけども、何しろ最初の「Flowers」アタックはすごかった。
どんと! HAPPY HAPPY! どんと! HAPPY HAPPY!

あら、動画がありました。
ボ・ガンボス - Flowers
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