眠る金

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エプロンメモ2

●2013年03月23日(土)

徒歩圏内であれこれ見て回るのが楽しくて、電車で15分くらいの新宿にも全然出ていかなくなった。
その代わり、散歩がてら2時間3時間くらいは歩き回る。
もう、たまのお出かけ以外は、足だけで行ける範囲で生活したいと思う今日この頃。

近くの競輪場のスペースを利用して食のお祭りが開かれるというので、先週末わくわくしながら行ってみた。
パンやお米、野菜や調味料、お菓子はもちろん、食器や食にまつわる本がずらり並んで、あっという間に時間がすぎた。

入口近くの食に関する本屋で、気になっていた本を見つけた。
どこで知ったか忘れたが、これは絶対手に入れたら何度も読み返すだろうと思っていた本だ。

エプロンメモ2
『エプロンメモ2』。雑誌『暮しの手帖』で1954年からずっと続く、豆粒メモのような暮らしの知恵のコラムをまとめた本。

ひとつひとつは、ほんの数行。例えばこんな感じ。

「お好みスパゲティ」
 たっぷりのバタでいためたスパゲティを、大きな鉢に盛り、あつあつのうちに食卓へ。めいめいでお皿にとり、好きな具をまぶします。
 具は先に用意します。ミートソースはもちろん、スライスして揚げたニンニクやおろしたチーズなど好みでなんでも。かつおぶし、ゆかり、しその実なども、よく合います。


「聞いてから」
 ひとりで暮らしているお年寄りに電話をしたとき、話が長くなりそうなら、今ガスを使っていないか聞いてみます。
 電話が嬉しくて、つい、ガスの火を消さずに、長話になることがあるからです。

いずれも、『エプロンメモ2』(暮しの手帖社)より

料理だけでなく、日常のちょっとした気遣いや知恵をこつこつと、積み重ねたもの。

「雨の日ノート」「おかかのにぎり」「名前で呼ぶ」「きゅうりを入れる」
……タイトルだけ見ていても楽しい。

残念ながら『エプロンメモ』はなかった。またどこかで手に入れることにしよう。

会場では他にもいろいろ美味しいものに巡りあった。
愛知県の渥美半島からやってきた農家の人から買った200円の大根花は、パスタや菜飯にした。
大好きな大根葉だけでなくて、花も味わえるなんて。また買いたい。
(もちろん蕾の状態で買った。お店の人に聞いてみたら、開花した花の色は白だったり紫だったりするらしい)

大根と言えばぶり大根。
お祭りの直前に大きなのを一本買っていたわけだけども、流石に春めいてきたのでぶり大根もないかな、と思っていたら今日はやたら寒かった。
ぷらりとスーパーに寄ったら、ぶりあらがぽん、と半額で置いてある。
ほくほくと買って帰り、明日に備えてことことと煮た。

今、台所からふんわりと柔らかい凶器のようないい匂いが漂ってきている……
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