なんだかわからないけど、「ホラーなんだ」と思いながら逃げ惑う夢を見た。廃屋みたいな結構大きめの建物の中を、それも家具とか蒲団とかごちゃごちゃしたところを、あっちでもない、こっちでもないとウロウロと何かから逃げていて、その実態は見えないけど、床には倒れて(たぶん死んで)いる人がいて、その何かに見つかるととてもまずい・・・ってことだけ分かっているみたいだった。
怖くてドキドキしてるのに、変に冷静なところもあって、『映画みたいだ』と思っていたり、あとどのくらい逃げたらクリアできるのかと、ゲームをしてるみたいな気もしていた。
で、一緒に逃げてる人達が、いつかの夢と同じくこれまた知らない人ばっかりで、夢の中の私は顔見知りもせず協調性があるタイプの人間だった。
私は何から逃げているのか・・・。
たぶん私はせっかちだ。きっと滅茶苦茶せっかちだ。スーパーに行ってレジに並び、次の次ぐらいの位置でお財布を出す。自分のかごを見て、おおよその合計金額を想像し、お財布の中の小銭のチェックをする。そうして支払をしている人が無駄な動きをしていないかもチェックする。
すると・・・いるんだよなぁ〜〜〜。レジの人に金額を聞き直す、それからおもむろにリュックから財布を出す。小銭をジャラっと出したあげくに、別の財布をまた取り出して小銭を追加する。どうなっているんだ?
だいたい、レジの人が金額を言うまで夢でも見ていたのか?自分が買った物の値段が違ってないか、ちゃんとレジの金額が加算されていくのを見なくていいのか?頭の中で「ぼーーーーっとしてんじゃねぇ〜〜〜〜!」と悪態をついている。
あの人達はこんな風に見られているなんて想像できないだろうな。
次の停車駅が近づくと、君は床に置いた鞄に手を伸ばした。その時髪に桜の花びらが付いているのを見つけたんだよ。素早く姿勢を戻した君はとても背が高く、さわやかな青年そのものだった。停車するまでの数秒間、どのように声をかけようかととても迷ったのだけど、結局何も言えなかった。背の高い君の頭についている花びらを次に見つけるのは誰だろうか。
君は今日これから取引先に行って、頭を下げるかもしれない。その時花びらを見つけた相手はとても微笑ましい気持ちになって、優しく接してくれるかも知れない。または、ほんわりと優しい黄昏時に君に見合った素敵なレディと知り合えるきっかけになるかもしれない。
そのまま一人暮らしの部屋へ戻って、知らないうちにどこかへ行ってしまうかもしれないし、風がどこかへ吹き飛ばしてしまうかもしれない。だけど、思ったんだ。こんなおばあさんが声をかけるより、もっともっといいことが君にありますようにと。
見ず知らずの人の幸せを祈りたくなる季節。
パックで海外旅行に行くと、トイレ休憩と言う名の土産物店立ち寄りが必ずある。お高いツアーなら無いのかもしれないが、私が行くツアーにはもれなくついてくる。わりとさっぱりしていて、それほど苦にならない場合もあるけど、いたたまれない雰囲気をひたすら我慢・・・というのもある。
お茶を出してもらい、お菓子の試食といって、次から次へと出され、もちろんトイレも使わせてもらうのだか、何も買うものがない。時間を潰すために店内をうろつくのだが、店員さんがついてくる。気まずい。
何が安いものでも一つ買うか?・・・と、探すのだけど、地元のスーパーで値段を知ってしまっている私には高くて買えないのだ。もちろん素晴らしい民芸品も同じだ。
心の中で謝ってる私がいる。
財務大臣の太郎ちゃんが、またへんな事言って、それも間違ったこと言っちゃって、あの後、担当官とか秘書とかわかんないけど、目を合わせられなかったろうなぁ〜と、周りの人に同情した。で、昔太郎ちゃんは読み間違いであれやこれや言われたけど、よく読み間違える私は太郎ちゃんに同情した。
で、茂木さんだっけ?ゼロ泊四日でチリに行ったのは。太郎ちゃんはゼロ泊四日とわざわざ言うことで、ハードな出張だったんだぞっ!・・・と言いたかった様に私は聞こえた。
でも、思ったの。絶対飛行機はファーストだよね?行き帰りがファーストなら、それは全然楽勝じゃないか・・・と、どこに行くのも何時間乗るのもエコノミーしか乗れない私は思ったのだ。
日本の財務大臣のレベル・・・。
|