父の日に向日葵を買いました。 小ぶりの、オーソドックスな山吹色の花びらの、茶色い花芯のもの。 今は、クラシカル・ピアノ・ミュージックというCDを借りてきて聴いているのですが、リストの曲をいくつかフジコ・へミングさんやほかの人が弾いていて、なんとなく、夏の訪れのような曲だなあ、と思って聴いていたところです。
今の曲の、「エステ荘の噴水」は本当に、水が飛沫を上げて噴き上げ、流れ滴るさまのようで、あるいは、水を張った、華麗な芍薬などを活けた水盤の水底のような、瑞々しく流麗な、雰囲気を持つ一品です。
リストのラ・カンパネラは、知っていましたが、この盤のフジコ・へミングさんのそれは、ゆったりとして重厚で、一回聴くと忘れられなくなりそうです(笑 この前、立ち寄ったCD屋さんに、リストのコンソレーションと鐘(智言います、)の入ったベスト版があったので、それをこんど機会が訪れたら買いたいな、と思っています。 リストはショパンと並んで、同時代を生きたロマン派の作曲家で、たしか最盛期に当たると思いますが、今年で200年になると思います。ショパンほど騒がれていないので、気付かないかもしれないですが、リストの曲の入ったCDも今年にかけて、いくつか発表されています。
宣伝は控えめですが、曲はわりと華やかです。愛の夢、というとお分かりになる方もいらっしゃるでしょう。とても難しい曲です。手の動きもさることながら、読譜が付いてゆきません。まだまだ、課題の多い曲です。
今丁度愛の夢を聴いているのですが、こういう、ゆるやかで華やかな麗しいものにも、内面を表しながら取り組めていったらいいな、と思っています。
ピアノのお試しは、大人のピアノのつもりでいったところ、経歴を話して弾いてみたら、かなり専門的なアドヴァイスをもらい、面食らいましたが、とても勉強になったので、続ける方向で検討しています。
暑くなりましたが、地道に、ピアノに取り組んで行きたいです。 やっぱりピアノの音が大好きなので。 いつか、こうしたCDの音源の音のように、ゆるやかな美しい調べを奏でられたら、と思います。
ここも手続きが終わり、続けられるようになりました。 また、折を見て来たいと思います。
向日葵の 黄の俯く はないろの 傍、凛とたたずむ 紫陽花の蒼 清子
sayako
2011年06月19日(日) |
ベートーヴェンのピアノ曲 |
ヴィルヘルム・ケムプのベートーヴェン「悲愴ソナタ」を久しぶりに聴いています。 このCDは「熱情・悲愴・月光」の3大ソナタが収められているのですが、どれも温かく気持ちのこもった弾き方で、しみじみとします。 奇を衒ったところがないのに、とてものどかな、温かな気分になります。 これはコピーのフレーズに惹かれて買った一枚なのですが、まさに「心に染み入る温かなピアノ演奏」です。 悲愴は、第三楽章が好きで、これから練習し始めましたが、今は、のだめカンタービレで有名になった、第二の方を好んで弾きます。 まだ初見でクリアーしているくらいの出来なのですが、静かな裡にも、快い情熱を秘めているようで、弾いていて和みます。
ベートーヴェンはまだ、エリーゼのためにを始め、その曲らしく弾くにはどうしたらいいか模索中なので、これからもいいヒントや出会いがあるといいな、と思っています。
sayako
英会話を習っています。 普段、格段とりたてて勉強しているわけではないのですが、レッスン前日に日記を書いて、そのことでおはなしします。 先生はカナダ人の、綺麗な顔の人です。 今日は、ライティングを見ていただいて、先回はよくなっている、といわれましたが、今日は、上手くなっている、といわれました。 簡単な、ハーブティーのことなどを書いた文章だったのですが、嬉しかったでした。
ピアノのお試しレッスンを受けることを先生におはなししました。 時間にすると、五千円のレッスン料になると知り、彼は、「高いね、」といいました。 彼はギターをしますが、「本を読んだり、DVDを観たりして、自分で勉強するのがもっといいと思うよ、」 といいました。そして、専門家でも本当にいいひとはプロとして自立するから、そういうクラスにいる人はミドルクラスの腕を持った人たちが多いよ、とも。 そして、時間にして五千円に触れ、「A good deal!」(多いね、あるいはここではぼったくり!?の意味合いもある??)といっていました。
面白かったです。 ナチュラルスピードののりに乗ったときのはなしが、もっと聴けると嬉しいのですが、なにもしないにしては、これくらいが丁度いいのでしょう。 あまり気張っても、続かないし、・・今回リスニング対策にしたのは、PSBの好きな曲を、コンポで掛けて、歌詞に気をつけてきいたことくらいかな。 それも一日だけ。
毎回笑い満載ではなしてくれます。 ちょっとシニカルで、まじめなM先生。 ほどほどに、でも、ちゃんと楽しみながら、毎回付いていってます。 これからもどうぞよろしく。
sayako
先日のレースフラワーが、とても綺麗なのに、おびただしい花粉の飛散のため、母が料理を作れなくなるくらいだったので、思い切って手折りました。ごめんなさいをいって。生まれ変わったら、今度はいい人(花を活ける人)のところにもらわれていってね、と。わたしのところに来た子(レースフラワーさん)、ごめんね。
二種活けだった花も、ひと花盛りになり、シンプルでこれはこれですっきりとした、野趣といったおもむきの、味わいのある立ち姿になりました。
すっきりした花をながめて、さみしいけど、ごめんね、と心の中で祈りました。
この蒼い花は細い茎の草花なので弱そうなのですが、その割りにたくさんの蕾をつけていて、これから先咲くのか、楽しみです。
ちゃんと咲いてくれるといいな、相棒の分まで。
しなやかに、たおやかに、サルビアブルーが咲いています。
今日はレオンスカヤを聞きながら、トゥイッティな第二曲をバックに、綴って見ました。
梅雨しぐれ しぐれる間にも晴れ間ある ほのかににおうサルビアの花 清子
ではまた。
sayako
昨日、お花を買いました。 レースフラワーのブーケと、サルビアらしき蒼い花のブーケ。 それをほぐして、なるべく切らずに、白の花瓶に活けてみました。 レースフラワーがこんもりしていますが、それも可愛く、いいかな、と思います。
テーブルに花は、なるべく切らさないようにしています。 サルビアブルーのような、ヴィヴィッドなウルトラマリンは初めてです。 お花は時々母に教わっていますが、今回は、「誰がいけても、切らないのなら、これくらいでしょう」といわれました。
お花をむやみと切るのはかわいそう・・ なるべく傷まないように、切ってあげたいし、なるべくなら自然の枝振りを生かしたい。
そして、今日のピアノ。 元気になりかけていたので、「仔犬のワルツ」を頑張って愉しみながら弾きました。 昔ほど手が回らないのが悔しいですが、音色が響くと気持ちよく、弾いてよかった、と思いました。 あとは、ベートーヴェンの「悲愴」ソナタ第二章。 これも、のだめさんでまた有名な一曲ですが、あんなふうに思い入れ深く弾けるところまではまだいかず、(笑 初見で弾きながら曲を作っていきました。
後は、最近よく弾いている「月光」第一楽章。 昨日は、第一のみならず第三も弾きましたね。 今日は、冒頭だけテンペストの第三楽章をおさらい。
ほかには、ショパンのエチュード、ワルツを一曲ずつ。 ほぼ暗譜しているものたちです。 手が回りにくいかな、とも思います。
最近は、体は温かいのに、手先や足先やふくらはぎが冷えて、痛くなります。 しかも凝ったり、堅くなる。手が堅いです。。
明日もまた、頑張ろう・・
sayako
2011年06月06日(月) |
エリザーベト・レオンスカヤ |
最近、ピリスの弾く即興曲(シューベルト作曲)を買ってから、いろいろと聞き比べをしているのですが、 今日、自分にぴったりの盤に出会いました。 「エリザーベト・レオンスカヤ(pianist) 四つの即興曲 作品90 ・ 作品142」 ワーナークラシックス。 一枚入り千円と、そんなに高くもなく、安くもなく、丁度いいくらいのコンテンツと価格で。 八曲入りです。 一曲目から、心の琴線が響きっぱなしでした。 水を飲みながら、一時間くらいかけて聞きました。
夕食を食べ終えて、休憩した後に、いつものピアノの時間に早速弾きました。 作品90 第一曲 ハ短調。 美しい、和音と三連符の楽譜でした。 レオンスカヤのように、一曲目をゆっくりと、気品高く弾く音源は初めてだったので、それをまねして弾くのは、とても気持ちのいいことでした。
二曲目は一転して、かなり早く弾いています。 今日は一曲弾くだけで40分掛かったので、ほかは短い、花の歌、情景などを弾いて、終わりました。 どれも思いのこもった弾き方を出来て、嬉しかったです。 今度は二曲目以降にも挑戦できたらいいな。 母と、今日のシューベルトは、コンサートにもいいね、と言い合ってお開きにご褒美の(ピアノが上手かった日の)クロワッサンをつまみました。 また、上達したいですね、内面的にも深めて、技巧的にも磨いて。 ふと思い出した言葉ですが、いい言葉があります。 「技を磨いて、心を磨く」。 これからも頑張りたいと思います。
sayako
2011年06月04日(土) |
本日の練習を終わって。 |
今日のピアノの練習を終わりました。 いつもは一時間くらいするのですが、今日は母がお土産をもらって帰って来たので、遅い始まりとなってしまいました。 ショパンのマズルカとノクターンの冒頭と、エチュード二ページ、それとリストのコンソレーション第三番とを弾き、最後にベートーベンのト長調のメヌエットで締めました。 今は、いつもと少し変わって、大好きな内田光子さんの「葬送」を聴いています。 わたしのコンポは、CDとカセットデッキ付きのもので、ヴィクター製、紫でちょっと派手め、(インテリアの中で浮いています、買った当初は、珍しい綺麗な色で喜んでいたのですが、) 音質は良く、クラシックに合います。 もう、十五年以上になるかな。 長い付き合いです。 ピアノを再開したのは、自分のリハビリのためですが、その前から、クラシックが頭にいいと聞いて、クラシックを聞こうとあれこれ取り組み始めていました。 そして、おなじ聞くなら、弾けるものがいいと、昔の楽譜を取り出し、はては買って、今でおよそ一年と九ヶ月になります。 最初は読譜もままならなかったのが、今では、バラードもエチュードも、それなりに攫えるところまで来て、感無量です。 わたしの場合、体を毀したときに、精神的なダメージも勿論あって、そのために記憶力が格段に落ちて、体力気力ももたなくなり、その回復を目指してのものでした。 今はかなり落ち着いています。 曲想の面から、創造力を考えてみても、その統率力というか、まとめる能力も確かに伸びたと思います。
今、第三曲目に移りました。 有名な場面です。内田さんのは、ゆるやかに始まり、空を描くようにして空の、大烏が飛んでいるような、ゆるやかな流れが描かれ、その次に軽やかなメヌエットが来て、(メヌエットというのでしょうか、、)静謐なアンニュイさもある旋律になり、そしてやがて柩が旋回して運ばれてゆく情景のような旋律、というような展開になっています。 どの部分を取っても美しく、また、気品のあるところが内田さんの弾き方の特徴です。 こんなピアノ弾きになれたらなあ、と、同じ日本人の目標として思います。 アシュケナージの美しさとは違った、また、柔らかな音色。 アシュケナージがフルートなら、内田さんはチェロかオーボエのよう。 とにかく好きです。何度も聴くこともあります。
重々しい主題に帰って来ました。荘厳な響きです。悲しいお別れのようです。 今日は祖父の命日なので、聴きたかったのかもしれません。 練習でも弾きたく思いましたが、時間になり、今日は練習できませんでした。 いつもはもう少し念を入れて練習するのですが。
ホンモノの音を出したい、と思います。 魂から揺さぶられる音。 ジャズでも、ポップスでも、クラシックでも、何でもいい。 なにかを弾いたときに、そう思えたら、幸せです。
ではでは、このへんで。
sayako
ショパンを聴いています。 バラード第一,二,三・・もうすぐ四番。アシュケナージのピアノです。 繊細で美しく、魅了されるピアノ。細かにきらめく木漏れ陽のような揺らめきです。 第三番は中でもポピュラーな音楽で、ショパンのピアノアルバムの中にも入っています。所々うねるような波音が聞こえ、可愛らしいメインテーマと相俟って、起伏激しく流れて行きます。
途中、もっとも暗く低くなるところでクライマックスの幕が開け、その後は怒涛のように流れ流れて。一番素敵なところです。丁度今。いいですね。
その後は、大きく振りかぶって揺らめきつつ、和音の重奏が在ってフィナーレ。綺麗な大人の音楽です。
第四番は、わたしにとってショパンのバラードに気づかせてもらった大切な曲。 とあるラジオ番組を偶然つけていて、その男性のパーソナリティーさんが、大変好きな曲とかで、ラジオで掛かったのでした。 その時の印象的な言葉は、「十一分以上あるのですが、好きなんですね、これが、とても。これを知ったとき、こればかり聴いていました」 というようなもの。 そんなに長くて、(七分以上あると、弾く方も疲れてしまいます、)好きなだなんてどんな曲なのだろう、と。そして、その時はぴんと来ませんでしたが、いつか、これも弾いてみたいと。
そして今、時々、思い出したように練習します。 これからもしかすると、いい先生が見つかれば、かつてのカワイで学ぶことになるかもしれないのですが、そこで、そうですね、うまくいけば一年半後くらいには弾いていたいですね。
大人のピアノの教室がどんなものなのか、まだよく判らないので、これ以上は夢になってしまうのですが、アシュケナージ風にワルツも、バラードも、弾いてみたいです。 あ、エチュードの方が完成しかかっているのがあるから、先かな・・。
ではまた。よろしくお願いします。
sayako
雨が降っています。 時折冷んやりとするほど風が冷たく、軒から垂れる雨音も、心なしか何処か哀しげです。 今日から此処で日記を付けようと思います。 今迄を顧みながら、ぽつぽつと、小雨のように、静かに。 雨の季節は、物思いに沈むので、好きです。
机の前に、紫陽花のカードを掲げて見ています。 蕾が中心に沢山付いた、桃色の花びらのガクアジサイです。 もう随分と前に買ったものですが、誰かに上げることもなく、手元を飾っています。
湿やかな六月の始まりは、何故だか心がうきうきします。 こちらの心まで、雨で潤うのでしょうか・・・? 最近は、和にも洋にも惹かれます。 洋ならばクラシック。 和ならば和歌。 どちらも感情を表したものなのに、こんなにも近くて遠いなんて、凄く不思議な気がします。
降る雨に 見上げる空の白かれや 吾の頬にも一滴の朝 清子
クラシックは最近、ここ一年ばかり聞いているのですが、主にピアノ曲です。 他にはヴァイオリンやチェロ、フルート、オーボエも好きです。 ピアノでは、内田光子さん、ウラデミール・アシュケナージなどのファンです。内田さんは柔らかい音を出すので、とても心地が良く、またセンシティヴでもありますね。 抑制された中に豊かな詩情を持つ、アーティストだと思います。
自分はピアノを弾き、ものを書いて過ごしていますが、この生活が気に入っています。 たまに英語で話してみたり、考えてみたりして、活を入れて、そして、自分を見つめなおします。 今日はカフェでバイブルを読んで参りました。 「ルツ記」の冒頭です。 内容は大体知っているのですが、文章が難しく、何度も読み返しました。 カフェオレが殆ど冷めそうになるのを待ちながら。
また、日記に来たいです。 雨が止み始めました。 雨の後の虹も好きです。 ふたつの環っかが掛かると、いつも歓声を挙げてしまいます。
では、今日はこの辺で。 sayako
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