他者と自分ということ。 - 2018年05月06日(日) 仕事は相変わらず。 と言いたいところだけれど、年度が変わり、 一応昇進して昇給もした。 今まで何社か勤めてきて、経営層から口では 「期待している。いずれ会社の将来を任せたい」 とか言うくせにロクに(あるいはまったく) 給料も上げないような会社ばかりだったので、 こういう形で目に見えてリターンをもらえると 純粋に嬉しい。 ただ実際は、組織も仕事内容も特段変わらず、 今までのように、それほど拘束時間も多くなく 比較的自由なスケジュールでやらせてもらう スタイルのままなので本当に有難い。 「会社のためにがんばろう」そう思う一方で、 「とはいえ家族の時間も引き続き確保する」 そういうことを思った。 家族について。 今年度から子供が保育園に行きだした。 下の子は、母親と離れたくなくて大泣き。 上の子は理由を付けて駄々をこねる日もあるが 何とか頑張って登園してくれている。 一応今はならし保育の段階で妻はまだ休みだが そろそろ本格的に妻も職場復帰を迎える。 さて、そうなると送り迎えやら呼び出しやらで 一体生活スタイルもどう変わるだろう・・。 劣等感とか。 久々に学生時代の友人と食事をした。 彼らとはもう長い付き合いになるけれども、 家庭を持っているのは私だけで、他は独身者。 話をしていても、少し合わなくなってきた。 彼らは自己研鑽のために、この資格取得がどう とか、転職してキャリアアップを、とか、 自分の人生をより良くするために様々な行動を 起こそうとしている。 それ自体は自分もよく分かる。理解も出来る。 けれど、彼らが実際に難しい資格を取ったり、 大企業の採用ステップに進んだりしているのを 見ていると、何だか自分とは住む世界が違う、 そんなような思いになってしまう。 彼らは私のことを 「結婚して子供も居て順調に人生を歩んでるね」 なんて言うけれど、自分の将来のことを考えて 自分の人生を好きなようにかじ取りできるのは それはそれでやはり羨ましいというか、 正直引け目を感じたりもする。 自分は何社も職を転々として、正直、履歴書は かなり汚れてしまっていて今更一流企業などに 転職できるはずもないし、取りたい資格も無い。 何とか今の職場にありつけて、しばらくはここで 自分と家族の生活のために、やるべき仕事を やるしかないと思っている。 傍から見たら「順調な人生だ」なんてふうに 言われても、こっちはこっちで、辛い仕事したり 家族の時間確保のために四苦八苦したりして、 これからのことも不安なこともたくさんあって 決して「順調」だなんて思ったことは無い。 「順調だ」と言うなら、福利厚生の厚い大企業に 転職したり、市場に有利な難関取得を取る方が、 よっぽど自分には「順調」に見える。 自分のだめなところで、どうしてもそうやって 他人と比べて劣っていると感じることがある。 昇進昇格も嬉しかったが、もしかしたら同僚が そうなって自分がそうならなかったら、きっと またコンプレックスを感じるのかもしれない。 結局自分は他人の中で生きているような感覚で 正直うんざりもしてしまうけれど。 でも、決して自分のことを順調とは思えないが 「幸せだ」ということは言える。 がむしゃらに走っていて、それこそ今も、子供が おおきくなってくるにつれ大変なことも増えて、 もちろん自分の時間などほとんど無いけれども、 それでもやはり家族みんなで一緒に過ごすことは 全力で楽しいし、本当に幸せだ。 子供たちの笑顔を見たりしていると、 「それでもパパはがんばる」そうとしか思えない。 劣等感を感じることも多いし、自分のふがいなさに 情けなくなることもたびたびあるけれども、 それでも家族が笑顔で楽しく健康でいられるなら、 自分の思いなど一旦はどうだっていい。 そんなものフタを閉めてがむしゃらに生きてみる。 毎日そんな思いで働いて、生きている。 いつか「父ちゃんすげぇな!かっこいいな」と 子供たちから言ってもらえるように。 結局、今の時代、こうやって仕事をしている以上、 他人と比べてしまう機会は四六時中あるけれども、 それでも自分だけの価値観、一つの基準、宝物、 そういうものを大事にして進んでいきたい。 *** 2018/05/07 05:50 ...
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