あたま
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2009年07月30日(木) 読んだ本

風俗の人たち

大地の子
 最初の3ページで挫折。。
 残念ながら歴史が一切分からないので、読み込みに異様に時間がかかってしまう。


2009年07月12日(日) 感想とか

◆銃とチョコレート
 これは本当に驚いた本(シリーズ)。
 最初図書館で手渡された時、「児童本を借りたのか」と思い
 少し残念(すぐに読める割にはハードカバーで重いため)になったのだけれど
 なんだかやけに凝った装丁、巻頭の化粧紙、カラーイラストの芸の細かさ
 (後で夫に見せると、有名なアニメの人だと教えてくれた)に、
 「これ本当に児童向け?」と思いながら巻末を見ると、答えが。
 「かつて子どもだったあなたと少年少女のための」をコンセプトにした
 「ミステリーランド」という、シリーズものらしい。
 
 一番没頭して読んだ本なんて、たいていは子どもの時に読んだ本だろうし、
 単に子ども向けではない皮肉の効きまくった作品を、
 そんな懐かしい時代のインタフェースで読むことができるなんて。

 気になっていろいろ調べてみたら、あの「神様ゲーム」も
 このシリーズらしい。一気に納得。
 
 ちなみに著者群は、ものすごい有名な人ばかり


◆暗黒童話
 乙一さんのホラーは「オテル モル」と似ているものを感じる。
 礼儀正しく奇妙に歪んだ人間が織り成す物語という所。

 「誰も信じることが出来ない」という中二病全開の域は越えている、が
 どことなく、その考えに固執していると分かる所が随所に見られる
  (どの作品でも)

 「動物園の鳥」などを書いている坂木さんに、
 青臭さは相通じるものがあるのだけれど、
 坂木さんは、迷いなく「人を信じることは素晴らしい」と書いている。
 そこまで吹っ切れていない感じが漂っていて、だからこそ
 あえて「人を信じること」をテーマに選ぶんだろうな。
 

◆ピンクバス
 出産を目前に控えた女性の心の揺れを描いた表題作、なんていう
 裏表紙の文句に完全にだまされた。
 完全にホラー。これホント怖い。角田さんの中で一番怖い。
 

◆宴のあと
 明日は東京選挙で、なんてタイムリーな読書なんだろう。
 「金閣寺」のように、
 人の動作、気持ちの動きを論理で描き切る芸が お腹一杯堪能できる作品。
 本当にすごい。それがくどくならないのは、
 ありきたりの考察で終わる所が一つもないからだと思う。
 この、論理で描き切る芸は、日野啓一郎さんの「決壊」と同じ匂いがして
 (この本は上巻がすべて人物描写で、
   ミステリだけれども 事件が起こるのは下巻に入ってからという代物) 
 なるほど、三島の再来、と騒がれる訳だと少し納得できた

◆夜の朝顔
 森さんの「永遠の出口」を読んだ後では残念としかいえない。
 小学生の頃の日常を、鮮やかに切り取った あの作品と比べるのは
 酷なのかもしれないけれど。
 「冬にしては珍しく凪いで、低い波間に陽のひかりが見え隠れする」
 なんて ぼんやりと思いながら、大人びた思考回路をする小4。
 大人が書く、「子供らしさ」の限界を感じた。
 
◆失はれる物語
 昔読んでた。表題作だけいい。

◆冬の蜃気楼
 作者はテレビドラマ監督で、それを自慢したいみたい。
 「婚前交渉」なんてありえなかった時代の恋愛模様を読んでみたい方はどうぞ

◆七つの黒い夢
 ラノベの作家が多い


2009年07月11日(土) 夢をみた


家にいる私は 机の上にある手帳に気づく

何とはなく中身をみると
私へのプロポーズの下書きが 書いてあるのをみる


生まれた時から 一緒にいました
中学の時も 一緒にいました


几帳面な文字で その後も続いていき
確か カッターナイフ だとか
そんな単語も目にしたような気がする



嘘だ
嘘だよね
なんでそんな嘘をいって私を嬉しがらせるの
と 気持ちをぐじゃぐじゃにして
でもばれないように 手帳を元に戻して
すごく悲しいのと嬉しいのが
ちょうど半分づつになったところで夢が終わる




目を覚ました私は
やっぱり嘘だったことに気がついて
夢だったことにも気がついて
ありえない世界の解答を見せつけられて
だらしなく涙を流し
悔しいような助けを求めるような気持ちを一緒にして
怖い夢をみた といって その肩をゆする






それは 結婚指輪が家に届く日のことでした


2009年07月02日(木) 予約本とか感想とか

予約した本
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大地の子
 友達が薦めていたので。
 貧しい子供の成長も、歴史も戦争も中国残留孤児も興味がないけれども、
 教養のためとおもって読む

ララピポ  
町長選挙
 奥田さんの「邪魔」が意外にも引き込まれてしまったので、
 何冊か借りることにした。
 気づかずに読んでいたみたい。ガールとか。
 普通の生活の描写と、あくの強い変人の描写が上手いのを思い出した。

冬の蜃気楼
 「邪魔」の巻頭で、似た本として紹介されていたから。
  平凡な生活が暗転する話が大好きだ。
  
GOTH
失はれる物語
銃とチョコレート
七つの黒い夢
暗黒童話
失はれる物語
平面いぬ。
 乙一さんの「GOTH夏僕」が面白かったので。
 

感想
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黒猫 アッシャー家の崩壊
 あー。読んだことあるある。
 奥さんと一緒に黒猫壁に塗りこめる話とか、もう少なくとも3度は読んでいるはず。
 でもそのたびに忘れてしまうのは、「読者諸君、」から始まるような
 読みづらく なじみのない ひねくれた語りかけの文体が頭に入ってこないせいか。
 中世の舞踏会の描写などは、もっと煌びやかに書ける人がいるはず。
 新訳だからかな。
 訳した上で更にリライト(野ばらさんあたり?適切な人は誰かな)とか素敵だろうな。
 

邪魔 上下
 面白い。上下一気に読ませる。
 細かい描写(買い物籠の中身とか)が多くて、それが面白さを引き立てている点では
 流行の雑誌や携帯小説の楽しさと通じるものがあると感じた。
 上巻で犯人が99%明らかになっているのに、まだ下巻がある。
 どう続くんだ、と気になってついつい読んでしまう。
 あくの強い常識のない人間に、真人間が振り回される構図は「インザプール」と似ているな。
 平凡な生活を送る主婦が、ある日トラブルに巻き込まれて
 今までと違う人生を送らざるをえない、という構図は「魂萌え」「OUT」に通じる。
 特に私が「OUT」が好きなせいもあって、引き込まれたんだと思う。
 
 「OUT」は、冒頭がいきなり弁当を作るパートの描写で、
 その薄暗い手垢のついた日常の描写に ―それに興味を覚える自分に恥ずかしさをおぼえつつ―
 引き込まれて、ぐいぐい読み進めたことをいまでも覚えている。
 懐かしいな。中学のときだな。
 「OUT」大ヒットの要因は、あの、少し日の当たる所に出すのは恥ずかしいような
 「日常」の描写ゆえだと当時から信じているんだけれども、
 そうだよね、と聞いたことはない。
 女性週刊誌って面白いよね、とは言い出しにくいのと同じ恥ずかしさがあると思う。
 
 


CQ

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