舌の色はピンク
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2022年06月30日(木) |
理屈と齟齬、一人暮らし疑似再現、めでたい報 |
7時起床。 まだ眠っていたが起こされた。 構ってくれと騒いだあと妻は寝た。
外は猛暑。 朝から居間の冷房をつけた。
昼飯はホイコーロウ風。 風というのは、キャベツと豚肉だけで ネギもピーマンも入れないから。
男性の育休は妻の出産日から…となり、 立会いを希望、予定している僕は 陣痛が始まり次第そのまま休暇へと向かうわけだが、 いつ始まるかわからないというのは いろいろの面で不都合がある。 今はもういつ産まれてもおかしくない時期に入り、 とりあえず確率的には、 週末挟んで月曜日に来れなくなる可能性が高いといえる。 だから金曜日は、他の曜日と比べても シッカリ仕事をきれいに片してあがるつもりでいるのだが、 このものすごい簡単な理屈が 瞬時には伝わらない気がして煩わしい。 「赤ちゃんって土日に生まれる可能性が高いんですか?」みたいな…。 いやいや……。 でもこういう理屈と齟齬ってある。 ていうかいっぱいあった。
出産が無事済んだら妻はそのまま入院となる。 5泊6日にあたるその期間、日に1時間の面会を除いて、 僕は基本的に自宅待機となる。 事務手続きやお迎えの準備など万全に整えるにしても、 正直かなりの自由時間が見込めてしまう。 同棲し始めて以来ついぞなかったことだ。 なにせ仕事もないのだから。 妻には悪いが、 ここでこれからの数年分の気力を養うと割り切って、 自由を楽しませてもらうことにした。 といっても何をするわけでもない。 やるべきことをやったら ほとんど予定を詰め込んだりはせず鷹揚に構えて、 のんびり好きに過ごすだけ。 それはまるで一人暮らし時代を思い出せるような。
帰りは妻が荻窪へ繰り出すというから では互いの用件が済んだら連絡し合おう、としてみたが いざ荻窪駅にたどり着きスーパーへと向かう途中で 妻と鉢合った。 「では…」 「え…」 流れでそのまま一緒に、 彼女の目当てであるタウンセブン内の文房具屋へ向かった。 買い物は一瞬で済み、ついでに前々から興味のあった タウンセブンの屋上というスポットに向かうことにした。 エレベーターでしか行けないらしい。 その間屋上施設に関する情報を得たかったが なぜか開放時間についてどこにも書いていない。 四分くらい待たされてようやく昇ってみたところ 案の定というか もう時間外で閉ざされている。 17時までなんですって。 いいけどさ…下の階にもそれ書いておこうよ…。 あと、出れはしなかったものの まんまるく真っ赤な夕日をビルとビルの隙間から望めはした。 最低限の満足感を得て、 また数分待ってエレベーターで下へ。
妻は眠れない夜や早朝に時間を持て余し、 スマホで世の婦人たちの妊婦期間の苦労話を読んでいたという。 それらを読めば読むほど、 うちの夫はよくできていると再認識したそうだ。 「酒は飲まないし…」 「寄り道はせずまっすぐ帰る」 「家事全部やってくれる」 「全部ではないけどね」
OKストアに寄ってみると、 売り場の照明が控えられていた。 節電の一環らしい。 そういえばこの時期のスーパーに特有な 暴力的な冷気も漂っていない。 東京都が連日繰り返し電力不足の注意喚起しているものな。
今日明日の食材と、 妻の要望に根負けして ピザトースト用のソースみたいなのを買った。
夕飯はかれいの煮つけ。味噌汁。 これにきゅうりの浅漬けとサラダ。 健康的なのですねーっ。 録画しておいたドキュメンタリー見ながら食べた。 小中高生の不登校を扱っていた。 どうして不登校になってしまったのか、 学校の何が嫌なのか、 大人たちはそうした質問で子どもの心情と問題を探ろうとする。 それに対して「わからない」と答える中学生の態度を 大事にしてやりたいと思った。 そうだよな。 言語化した時点でウソになるからな。
あと思い出したこと。 中学くらいの時点の僕はよっぽど無気力で なんの希望もない少年に見えていたらしく 母親からよく 何か好きなものでもないのか 何でもいいから胸張れる得意なもの一つもちなさい と言われていた。 あるわいボケ と思ってたけど言わない。 そういう親子の断絶って、ある。 とくに中学くらいには。
入浴後、旧知の友人から電話があった。 仕事が忙しくなかなか絡めない彼だったが、 15年勤めていたその会社をとうとう辞めたらしい。 路上の貼り紙一枚から始まって、 家族経営のその葬儀社に勤め始めてからは 怒涛の勤めぶりで 誰がどう見てももう辞めなよという状況の中で ずるずるここまできてしまった、 しかしとうとう辞めたのだと。 七人で新規に会社を立ち上げたのだと。 自分は専務取締まりとしてやっていくのだと。 おお…実に喜ばしい。 忙しくなる、とはいえこれまでより休みは増える見込みらしい。 例えば今年は一日も休みをとれていないという。オイオイ。 ともあれたくさん祝福をした。 この年になって、久しぶりに連絡のあった友人から めでたい報をもらえるというのはありがたい。
洗濯物を干すなど済ませて 0時過ぎからマッサージをしてやり、 書きものちょっとだけ進めて、 1時近くなって民話を読み聞かせて寝た。
2022年06月29日(水) |
防衛機制やむなし、マンモス、大詰め |
7時起床。 よく晴れている。朝から洗濯。
弁当は昨日の残り。鶏団子の中華あんかけ風。 あっためて弁当に詰めておわり。
3ヶ月に渡る育休にあたり 後輩への引き継ぎを進めているのだけど あまりに頼りない。 わかっちゃいたのだけれども頼りたい。 それでも、まったく地力のないその人を よくここまで引き上げてきたと自分を褒めてもやりたいが… ミスが多いのはもうそういうもんだとして、 いかにも幼稚な言い逃れをするのは、十代じゃないのだからと責めたくもなる。 二十代はおろか今やもう四十近くなって… なにをどう指摘しても、 私はわかってましたけどね、という顔をする。 押すも引くも、長年かけてもうやれるだけやってきたから、 これ以上はほとんど望めない。 というか誰もが匙を投げ出すところをずっと面倒見てきたのだ。 大体のやつ、すぐ投げるよな。 「あの人はダメだ」とかいって。 あれはあれで気に食わねー。 見捨てるのも負けだって。
しかし彼女は自分より劣等な者に容赦ない。 過去に典型的なADHD的な人の教育を担当させたときには ぼろくそに叩いていた。 同病相哀れむとかないんか。
彼女は客観的に見て、ありとあらゆるステータス値が低い。 この世の中を渡っていくためにはそのくらいの防衛機制があっても まあしかるべきか…とも思う。
21字55分帰宅。 タフでパワフルなマンモスの夫のご帰還だぞ、 と告げると 夫がマンモスだったとはと妻は驚いていた。 知らなかったんか。
外は暑いし 夕飯はぶっかけ。…のつもりだったが うどんが1玉しかない。 しかたなく妻には冷凍パスタをやった。 僕の方は1玉のうどんを茹で、 なんとなく気分でぶっかけにはしなかった。 「マンモスにも劣る原人の脳の持ち主だから 熱々のうどんにしてしまったよ」 「原人だ」
そういや東京都が公募していた育児休業の愛称、 正式に決まったらしい。すっかり忘れてたな。 育業ですって。フーン…
割拠、大詰め。 ずっと大詰めだけど。 6月中には無理だ。 最低限の完成度にたどり着くためには 少なくとも土日までかかる。 投稿はあと1周間は続く。 子ども産まれちゃうかもな。 でも投稿ペースを早めるのははばかられる。 ひとさまのTLを連続5投稿とかで荒らしたくない というだけの理由だけど これを始めた当初からの思いだからな…
マッサージをして、民話を読み聞かせて寝た。
2022年06月28日(火) |
うかつなコメント、マッサージ、デジタルの怨念 |
6時起床。 唾液多し。 めちゃ暑いと言っても過言ではありません。
弁当は鶏肉とパプリカ、キャベツを豆板醤で炒めたもの。 これにオイスターソースを絡めた。 そういえばハヤシライスのルーが余っていたなと、 後々の間食にするか今食べるか妻に尋ねてみたら 今食べたいという。 ので、ルーを十分に温め僕の弁当用のご飯をやった。 出産までの間はこんな無茶も許す。
朝イチでスプラウト特集。 やみつきになる、とタレントが言う。 「やみつきになるって言うやつは、その後思い出しもしないよ」 「うん」 「いくらでも食べれるってやつは全然食べない」 「うん」 「行けたら行くって言うやつは、かならず来るよ」 「そうなの?」
8時半に家を出て、駅に着くまでの間にわりと汗をかいてしまった。 一時的にシャツのボタンを解いて熱を逃がす。 でもいいぜ夏の熱気。気持ちいいぜ。
夕方、妻から検診結果の連絡が入る。 経過は順調で、ただどうやら、 まだ産まれそうでもないらしい。 予定日まで2週間くらいあるわけだしな。 来週からはいよいよ身構えるつもりでいる。 入院は10日にお産があったら 15日が退院日となるとのこと。 また、入院中はいつでも電話はできるとのこと。 そして今日で検診補助券が切れたらしい。 途中で不安がって一度多く検診をお願いした結果だそうだ。 次回からは5200円の実費がかかるという。 検診は妻の財布から出ているから、 折半とは言わないまでもせめてそのくらいはと 5000円渡してみたのだが一旦は返された。 来週になったらもらうかもしれないけど、とのことだ。
帰宅は今日も西荻から。 八百屋で野菜を、肉屋で鶏ひき肉を買う。 肉屋では304円の鶏ももひき肉を 320円分のクーポン券で買った。 こういうとき、16円分を惜しんでもう一品買うか否かは 人によって分かれると思う。 僕はどちらもある。その時々で判断する。 今日は買い足さなかった。
夕飯は鶏団子の黒酢あんかけ。 野菜たっぷり。 妥当な美味しさ。 あんの加減は上手になった。
民法のなんかくだらん動物番組見ていて どっかの動物園を取材していた。 ベンジーがたしか皆殺しのトランペットで おれは 動物園が大人になってからあんまり好きじゃないから と言っていたのをふいに思い出した。 この あんまり という部分に、 本当は行きたいんだけどでも、という葛藤がにじみ出ていて好き。
入浴後、妻にマッサージを施した。 優れた夫なので マッサージは普段からしてやってるが この頃の妻は足先が極端にむくんでいる。 医者が驚くほど、ぱんぱんに腫れている。 数値の上では問題なさそうだからと 経過観察で済んでいるものの、ぎょっとする程度ではある。 今日はマッサージ用のボディクリームを塗りたくって じっくりと揉みしだいてやった。 指圧と違い疲れるものでもないから 毎日でもやってやりたいが 時間は惜しい。 今日はトータル15分ほどをついやした。
割拠。 また文章が飛んだ。 ブラウザが落ちてしまって投稿文が消失。 クリップボードに生きてたりしないかと テキストメモへ貼り付けを試みるも何もペーストされない。 うなだれながらブラウザを立ち上げ直し、 往生際悪く今一度投稿画面で貼り付けをしてみた。 するとそこには ブラウザが落ちる寸前の画面のスクリーンショットが…。 エーッ。 プリントスクリーンで? いや因果はわからない。 わからなすぎて笑っちまった。 復旧かなって嬉しいけど。 死に際の断末魔というか怨念のデスマスクという感じで 怖面白い。
週末に妻の友人が遊びに来ることとなった。 おそらくは産前最後の客となる。 歓待したいのは山々だけれど 割拠を書き上げてしまいたい…という情熱があり、 デコレーションケーキは諦めることにした。 でもシュークリームくらいは作る。
民話読み聞かせて寝た。
2022年06月27日(月) |
梅雨明け、最後の資料、危険な虫の見分け |
7時起床。 よく晴れている。 妻は朝から元気で早く早くと朝食をねだる。 5時から起きていたらしい。
弁当はハヤシライスにした。 米がいつもの弁当の倍量となる。 弁当箱に熱々のご飯を詰め込み、 スープジャーに熱々のルーを入れて密閉。 妻にはこれを温めてこうしてああして 食べ終わったら水につけて…と指図した。
外あっつい。 今日も最高気温が35度に達する見込み。 あっついけど8月とか朝の時点でもっと暑い。 汗ダラダラにならないだけ随分ましだ。 今年は長い夏休みが始まることだし。
梅雨明けしたらしい。 天気予報全然雨ないもんな。 正直助かる。 四季感ほしいけど。 あと野菜とか大丈夫かって心配してしまうけど。 理想は、今夏ばかりは夏も前倒しで過ぎて欲しい。 来年以降はもうどうなってもいいですから…今年だけ…
本屋から注文していた本が入荷したとの報が入り、 今夜の帰路は西荻から。 1400円。 これが割拠の、最後の資料だ…。
帰宅してみるとメリーが完成していた。 正確には既成のメリーに取り付けられていた人形と 取り替える格好で妻が作ったフェルト細工ができあがり、 みごと形となっていた。 ウーン…いいな…
夕飯は豚しゃぶ。 昨日のうちに玉ねぎのスライスを塩水に漬けておいた。 まだ辛味を感じる。先にポン酢をかけた。 これに、ただサッと茹でた豚肉をのせて 万能ねぎ散らしてできあがり。 美味しすぎるー。 けど味噌汁をさぼっちったのが痛手。 味噌汁あったら満足度が倍加したものを。
そろそろ危険な虫について君も知っておいたほうがいいんじゃない、 と妻が言う。 「教えてもらったところで覚えないよ」 「庭でさ。うかつっていうか、危なっかしいんだよね」 「ハチとか」 「ハチをはじめとして。巣を踏んだりするし…」 「ヤクザの事務所にピンポンダッシュするみたいなもんだと」 「そうそう」 「そこがヤクザの事務所だって見破れるくらいにはなっとけと」 「そうそう」 「まあでもヤクザも人だからね。ちゃんと謝れば許してくれるよ」 「虫は人じゃねえっつってんだよ」 「は」
爪の本、ちょろっと読んでみた。 良書だ。 言祝ぎと魔法。 割拠でやろうとしている一部に通底する仕組みがあるから、 影響受けないように 割拠の大部分を書き終えてから読もうと決めていたもの。 足し算ではなく引き算の資料となる。
民話読み聞かせて寝た。
2022年06月26日(日) |
風呂掃除徹底、人類滅亡、140字の喪失 |
8時半起床。 休日トーストにはウィンナーを付けた。
午前中に図書館。 何も借りないけど取り寄せと予約を一軒ずつお願いした。
草刈りちょっとだけやった。 もう陽射しが出てきていたから長丁場は諦めて、 10分少々で切り上げた。
昼飯はそうめん。 揖保乃糸、美味しいんだけれど6束分300gは 二人前にしては多い。 腹には入るけど そうめんって腹八分目が美味しく食べられるラインだ。 今日は270g分くらいにした。 薬味は万能ねぎ、大葉、ミョウガ、ゴマ、練り生姜で 抜群に美味しい。
そうめんって外国ウケどうなんだろう。 白人とかわかんのかな。この涼やかさ。 ズゾゾッて音立てて吸うんだぞ。
食後、風呂掃除。 まずは徹底的にブラシで磨いてった。 タイルの隙間をきれいにしていくのは気持ちいい。 さらに、妻の指示に従い カビキラーをマットにかけて キッチンペーパーをかけて放置。 しかしこれはほとんど効果が出なかった。 薄汚れているのは裏面だからまぁいいけども…。
昨日のテレビの受け渡し、 なんとリモコンを持っていきそびれていた。 ということで あらためて連絡を取り合い こちらが向こうの近くまで行こうか または向こうに昨日の待ち合わせ場所に来てもらうか どちらでも構いませんがと判断委ねてみたところ ついでの用件があったらしくこちらに来てくれることとなった。
彼を待ちつつ妻が昼寝できるようベッドを整えて寝かしつけ。 民話を読み始めるとほどなく寝入った。
くだんの彼の方は予定より早まって 15時半に到着したとの報が入り、 無事渡した。 1秒のやり取り。 助手席には今日も女性がいた。 やけに若く見えたから娘なのかもしれない。 昨日と同じくスマホをいじっていて、 こちらを見向きもしなかった。
冥契のルペルカリアをプレイし始めた。 絵がゴテゴテの萌え絵で不安だったけど シナリオの評判がいいからと手を出した、 いや正解だった…これすごい面白い。 序盤から話が盛り上がる。 演劇をめぐっての人間の動きが見ごたえある。 座長いいキャラしてんなあ。
夕方、掃除機がけ。 ミヤタクラジオ聴きながらしたかったけど しばらく休止するらしい。 残念だ…ぜひとも存続していてほしい。 でも理由分からんもんな。
夕飯はハヤシライス。 玉ねぎと牛肉を炒めて煮込んで 市販のルーを混ぜるだけ。 今回は辛めというルーを使った。
調理中、妻は半端だった桃鉄を終わらせていた。 70年目で全駅制覇を遂げてしまったらしく もう自分の番にすることがないと嘆いていた。 なるほどこれは、さぞや99年プレイは苦行だろう。 プレイ年数を短く設定し直して終了としていた。 続けてぷよ通に手を出していた。 懐かしい、名作だ。 キャラクターの絵と寸劇は今見ても実に可愛らしい。 というか以前はほとんどまともに見てなかったから 今とても可愛いと思える。
ダーウィンを見ながら夕飯。 ハヤシライスは大盛り。美味い。 オーストラリアのコアラを特集していた。 2年前の、半年にも渡る大規模森林火災で オーストラリアの自然環境は激変した。 当然コアラの頭数も激減したらしい。 彼らは本来ユーカリの葉を無差別に食べるのではなく、 毒性の弱いものを選んで食べるそうだ。 しかしユーカリの木々はまだ若い葉しかつけられない、 若い葉はことさら毒が強い、 それでもそれを食べざるを得ない… 今ではずっと木の上にいるわけにもいかないらしく そこいらをウロウロを練り歩いたりもしている。 歩くのヘタすぎてびっくりした。
ちょっと思ったこと。 いつでも死ねる、という到達点があると思う。 これは生に満足しているってことだ。 もうやり残したことはない、生を全うしきった、 そういう実感があれば、いつでも死ねる。 我執から解き放たれて解脱して…といった見方もあるだろうが ここでは複雑化はさせない。 で、これを 種 に適用するとどうだろう。 人類はもう役目を終えた。 といえる日が来るのではないか。 もう来ているのではないか。 そういう考えが昔から僕の中にはある。 この世代で人類は滅びるんじゃないか。 もうそれがふさわしいところまできたんじゃないか。 悲観とかじゃなくて。 やることやったよねっていう。
夜、PCと向かい合っていると 妻がディストピアを観ないかと持ちかけてきた。 インスタにあげられた動画。 主婦だか働く女性だかわからないが、 いわゆる丁寧な暮らしを実践しているアカウントのようだ。 モデルハウスのようなリビングに洒脱感あるダイニングテーブル、 その卓上には観葉植物が置かれている。吊るされてもいたかも。 で、彼女が用意したのがコンビニで買ったドーナツ。 これでコンビニドーナツかよ、と妻がなじる。
要点としては、 だってこれバレてんじゃん、ということらしい。 なるほどわかる。 しかし伝わりづらい。 ほとんどの場合は誤解をもって つまらない揚げ足取りと鼻白まれてしまうだろう。
もし明日産まれたらどうする、と妻から尋ねられ、 そりゃあアタフタ慌てるだろうなとおどけて返した。 実際には、やるべきことをテキパキこなすつもりだ。 そのための準備は整ってるわけだし。 あとは妻を不安がらせないようにするのは大仕事。
…NANAで、長年たびたび過呼吸に苦しんできたミューさんが 知り合ったばかりのナナと周りの連中に、 過呼吸についての対応指南をする。 その最後に 「でも大丈夫でしょう。 あんな精神安定剤みたいな人がついてるじゃない」 とヤスを指す。
これが当時すごくいいなと思った。 こんな男になりたいと思った。 正確には、人からこう言われる男になりたいと。 でもこんなん、何ができたからハイなれましたって話じゃない。 険しい以前に見えない道。 その道を、直行できずとも遠回りでも、進んでいくつもりではある。
割拠を終わりへ向けて整えてる最中、 本日分の投稿をTwitterにしようとしたところで絶望した。 あらかじめ書いておいた1ツイート分の文章が消えている… 僕はテキストメモに草稿を打ち込んでおいて、 それをもとにブラウザ上で清書している。 ツイートの体裁に則った140字制限のためには どうしたって清書はブラウザ上になるのだ。 で、思い返してみると昼間にブラウザがフリーズした。 ちょうどテキストメモの方の草稿を削除して、 いざ清書の方に差し替えようとしていたところだったか… とにかくも悪条件がいくつか重なって、 140字が消失してしまった。
取り返しがつかない。
ことここにいたって、 複雑怪奇なパズルを完成させるつもりで 緊密な文章を組み上げていってるのだ。 この部分は会心の、 これ以上差し引きできない言葉並びが連ねられていた。 もう戻らない。 深い悲しみに陥った。 たかだかこれしきで全体の完成度がどれほど落ちることか… 悔やみきれない。 あーもう…。
意気消沈ながらも 民話だけは読み聞かせて寝た。
2022年06月25日(土) |
月イチプレゼント教育、テレビ受け渡し、イメージの洪水 |
7時半起床。 晴れ。 朝から洗濯。 めっちゃ暑い。 ソッコーで乾いていく。気持ちい。
テレビ見ながら妻と金の話をした。 金銭感覚の教育について。 僕は娘には現金支給の小遣いよりも、 たとえば物を一ヵ月ごとに贈るようにしてやりたい。 それはこちらから勝手に、今月はこの本、 来月はあの漫画と手渡すものだ。 それとは別に、月イチで子どもの欲するものを 買ってやる日を設けてもいい。 もちろんそれらは、誕生日なんかとは別の、 ほんのちょっとしたものだ。 子どもなりに考えて動くようにもなるだろう。 なんでもすぐ買ってあげたくなる親を自制する働きもある。 いろいろメリットはある。デメリットも。 でもそれなりにいい感じの未来が描ける。
OKストア、 10時という僕にとっては珍しい時間帯に行ってみたら レジに大変な行列。 10分くらいかかったか。 今日は急ぐ用件がなくてよかった。 だが生魚を買ったのだけが気がかりで、 会計後慌ててポリ袋に氷を詰め込んだ。 このお店、氷が売り場の方にあるんだな。 初めて使った。
そのまま西荻へ。 陽射しから魚をかばいつつ… 迅速にTSUTAYAでDVD借りて、肉屋で肉を買った。
昼飯はクレープ。 ホットプレートで生地を焼く。 具の一つは照り焼きチキン。 マヨネーズとマスタード、レタスを合わせて。 もう一つはソーセージにチーズ。 どっちもすげえ美味しかったな。 しかしクレープの生地が薄く広がらない。 これならフライパンの方がましだったというくらい お粗末な仕上がりになってしまった。 絶対トンボがいる。 100円にあるなら買っちゃってもいいのかも。
民話を読み聞かせて昼寝。 僕も1時間弱は眠った。 とても気持ちがいい。
妻が寝ている間に タルトを焼いてカスタードを流し入れた。 具はなし。 …というのもなんなんで、冷凍ベリーを解凍して 少々盛りつけた。
タルトはほろ苦い仕上がり。 まあ…あくまで余りだからな。 それなりには美味かった。
テレビの処分。 年末からずっと放置してしまっていた。 というか安くあがる業者のチラシを待つ →担当に有料回収について連絡する →電話つながらない の繰り返しでここまできてしまったのだ。 安くあげなければ5000円以上かかる。
いよいよ腹くくって アカウント登録だけしてあったジモティーに 10年ぶりくらいにログインした。 テレビとモニターの写真撮って、 黒画面にどうしても撮影者が映るからフォトショで加工して、 で見よう見まねで出品。 自宅近辺まで来られる方に無料であげるよと。 そしたらものの1分で10通以上の問い合わせが届いた。 まじっすか。もてもてだな。 そのうちの一件、もうじき引っ越すから云々と 書いてこられた方に好感を持った。 コピペ短文になりがちなメッセージのなかで やっぱちゃんと文にしてくれる人は信頼したくなる。 すぐにでも取りに行く、という一言もこちらに都合いい。
引き渡しは1時間後となった。はっや。 みがきあげて、いろいろ家事やりつつ 17時45分に準備を終えて荷物を待ち合わせ場所へもっていった。
向こうは約束した時間の5分前に到着した。 自家用車。夫婦で来られていた。 いや夫婦かはわからないが、奥さんらしき方を助手席に乗せていた。 40代の素朴な男性。 最低限の挨拶を交わし品物をトランクに積み込むと、 せめてこれだけでもとペットボトルの飲み物をくれた。
500mlのお茶や炭酸水。 無難なラインナップで、それぞれ二本ずつ計十本分。 まだ冷えている。 これわざわざ買ってきてくれたやつだ… スーパー安売りでも80円くらいはするだろうから 1000円近い出費をしてくれたこととなる。 これは取引で現金1000円もらうより嬉しいことだ。 会社に持ってって消費してこ。
気分はとても晴れ晴れしい。 思い入れのあるテレビでもあったから、 廃棄処分するよりは 欲しがってくれた人に使ってもらえたほうが 断然嬉しい。 取引後、大事に使わせていただきますというメッセージも入り、 この首尾に終わってよかったと満足した。
夕飯はアジの南蛮漬け。 前回酸っぱかったからと調味を改善したつもりが 今回も酸っぱく仕上がった。 お酢の量はレシピより少なくしてるくらいなのに。
20時近くなって、気狂いピエロを鑑賞。 ゴダールは20代前半のころの、 まだ映画の観方をろくにわかってなかったときに 2,3本観た程度で それからある程度自分なりに映画の観方ができあがるにつれ、 そろそろゴダールと再会しておきたいようなまだ怖いような、 はんぱな思い出ここまできた。 一気に通しては見れず、途中なんどか休憩をはさんだ。 なにしろ刺激の洪水。 こんなん真正面から受け続けられない。 ずっと面白い。 でも追いつかない。脳が処理しきれない。 イメージの大海を泳がせていただき いくらかの原初生命が誕生した。 ありがたやありがたや。
夜も民話読み聞かせ。 12人の息子のうち 11人は賢く1人は愚かだった。 その家には12頭の馬がいて 11頭は美しく1頭が見にくかった。 それぞれ劣等同士が組み合わせられたが その醜い馬はかなり賢くって 自分の言うとおりにすれば万事うまくいくという。 で言うとおりにしてみたら馬は実は美しかった。 でも黄金の羽毛を、拾うなというのに拾ってしまった若者は、 やがて魔女の家にたどり着く。 泊まってててもいいか魔女の家の娘にきくと、 本当はお母様に訊かないといけないが 戸口に頭を向けて床で寝るなら構わないという。 その夜、馬に愚か者を、このままじゃまずいと諭す。 「眠っている娘たちをここに移動させて、 私たちは彼女の部屋で寝よう」 そのとおりにすると、夜中突然帰ってきた魔女は 鉄の脚で戸口にいた娘達を踏み抜いて粉々にしてしまった。 愚か者と馬は逃げた。 魔女は娘達を失った不幸を悲しみ、一人と一頭を追いかけた。 しかし馬の計略にからみとられ、 ついには魔女も焼き殺された。
…最終的には馬のおかげで 街で成功を収めるハッピーエンドなのだけど。 悪魔にしか見えなかった。
2022年06月24日(金) |
現実の複雑系、暑い、納得させる相手 |
7時起床。 晴れ。暑め。
朝から洗濯して、 弁当は豚肉と茄子とパプリカのバルサミコソテー。 パプリカは昨日使えなかったから。加えた。
尼崎市の市民情報流出、おおごとになってる。 これを笑う、嘲る連中にすごく腹が立つ。 全然自分と結びついてないというか。 今後もいくらでもありうる話だし、 自分がその流出者にだってなりうるのに。 そのときには、 “ありえないような条件”が重なって、 “ありえないような状況”に陥って、 そして少なくとも自分にだけは通じる 「正常な判断」が連ねられていく。 しかし外側から観れば、 “ありえない馬鹿さ”で片付けられてしまう。
嘲る連中に対しては、 ゲームみたいな思考方法してんなという見下し方もできてしまう。 正常に行動していれば正常な結果がついてまわる、 そういう考えでいる。 諸変数を破棄したあまりにスマートな因果関係に慣れきって、 現実の複雑系を認識できない。 いや、しようとしない。 「しようと思えばできるけどね」という構えでいる。 この世界の正常性をあまりに楽観的に信じている。 アホというか、甘ったれなんだな。 まあアホなんだけども…。
外は8時台でももうかなり暑い。 夏至過ぎたなって暑さ。 ただ風が吹いているのはいい。
帰り道、母と電話。 やはり弱ってる。 肩については手術をするそうだ。 7月のどっかになるとのこと。 娘については楽しみにしてくれているようだから、 こちらとしてはそっちに専念する。
夕飯は肉屋で勝った、焼きゃあいいだけの鶏ももバジルソテー。 キャベツに乗っけて余計な油吸わせて、うん美味い。
ブリティッシュベイクオフ、ミランダが落ちた。 堅実着実なミランダが…。 審査員は5時間かけて結果を出したらしい。 それだけ悩まれて落ちたのなら納得できるか、 という見方もありつつ それだけ悩まれて落ちたからこそ悔しい、 という見方もできる。
番組進行はテンポよく、そのまま決勝戦へ進んだ。 で、気弱青年のエドが優勝。 おおー…拍手。 応援してたから嬉しい。 真面目って強いんだな。
彼は優勝後、勤めていた銀行を辞めたそうだ。 プロへの道を歩むんだそうで。 おおー…。 番組は15年ほど前のものらしいから 今どうなってるのかは気になる。
妻から、眠れなかった理由を聞いた。 父を夢に見たという。 子どもに会わせる、触れさせるといった機会を こちらが忌避していることについての恨み言をいわれる夢。 夢から覚めてからも、 義弟の結婚式の後彼の親族が我が家げ押しかけてきやしないか、 だいぶ不安があるらしい。 大丈夫だ、僕が対処すると伝えた。 どうとでも対処できる。 丸く穏便にも収められる自信があるし、 いよいよとなれば対峙してもいいそうなのでなおさらだ。 ただし唯一、泣き落としされてしまったら折れる可能性がある。 たとえば義父の両親が…もう老い先短いからと、 具体的な病名まで挙げて 最後に、最後にと懇願してきたなら、 そのときには僕が納得させる相手は、妻の方となるだろう。 だが妻は、それでも頷きたくはないらしい。 少なくとも今は。
入浴後、妻に呼ばれて書斎へ入ってみると 窓にヤモリが這っている。 外へ回り込んでじっくり観察した。 可愛い。 部屋の明かりに誘われて来た虫を食べている、 ということらしかった。
民話を読み聞かせて寝た。
2022年06月23日(木) |
ルール無用の残虐占い、高下駄、着席下手 |
4時に一度起きて、それから2時間近く寝付けなかった。 唾液量がヒドい。 あらためて7時20分起床。晴れ。
しばらくベッドでごろごろしてから 居間行ってテレビつけてみたら 占いコーナーやってて ジャーン12位乙女座。 まぁそれはいいんだけど 「過去についたウソや隠しごとがバレちゃうかも!?」 といってて なんてヒドいこと言うんだと悲しくなってしまった。 そんなもん軽い調子で発表するなよ。 人の心ないんか。
そのあと朝イチで 靴ずれの特集していて ヒールだか厚底だかの男性用サンダルを アナウンサーが履いてて おーこれは痛むわナ と思ったけどそういえば我が国には下駄というものがあった。 もっというと高下駄なんてもんがあった。 あれは多分、痛みに堪えて履くものだったんだよな。 痛いこと自体に価値があるというか。 でアイツやりよるってなる。 だからなんだよって話なんだけど こういう非合理性たまらんよな。
弁当に鶏もも肉玉ねぎ人参豆板醤炒めを用意してやり、 そのあまりを朝食のトーストを食べきった妻に出してやった。 出産まではな。多く食うがいい。
昨日の悶着を一応警戒して、 仕事用にいつも着ている服でない格好で家を出た。
帰りは西荻から。 北口側の本屋に寄る。 初めて入ったが、小さい店舗かと思われきやかなりシッカリしている。 とくに地下のコミック専用売り場には圧倒されてしまった。 1Fのレジで爪をぬるひとを注文。 月曜辺りには入荷してもらえるらしい。
その足で西友へ。 少量の食材を買う。 セルフレジでびっくりした。初期画面がわかりにくすぎて。 「楽天カードを入れてね! 楽天! 楽天!」 という楽天情報でビッシリ。初期画面が。きもちわる。 楽天カードなんかねえよ。 ごちゃごちゃと書いてある情報を全部読んでなんかいられない。 無視してバーコードを通すと進んだ。なんだこれ… 典型的なアホの商売だな… 西友出来る限りつかわんとこ。
そんな不愉快な会計を済ませてから、 アジを買い忘れていることに気がついた。 もう一度戻って魚売り場へ。 アジはおろされたものだけ売ってる。500円。たっけえ。 期待できない鮮度でこれか… もうあんな会計もごめんだしと、 買わずに店を出てしまった。
マイロード、あの髭ナントカいうカスバンドの曲を 流してる率が高すぎる。 有線なんだろうけど。 それにしても前々から高い。 肉屋で肉を買うにあたって、 土曜日にそれなりに買い込んだおかげで入手していたはずの 400円分の割引券を出したかったのに見つからない。 400円! いち財産だぞ、400円といったらよ…。 泣いたね。
夕飯は南蛮漬けにしたかったがアジ買えなかったので 冷凍で買ってあった春巻きを揚げることにした。 スゲエ美味かったすよ。別によお。
食後、掃除機がけ。 この夏は週2でかけていくのが目標だ。 平日のは簡便に、居間をメインとして キッチンと廊下はかるくかけるだけだけど。 これだけでもかなり虫対策になると思われる。 清潔、清潔。
浴室のナメクジ対策は妻が施してくれていた。 テープでドアの端を目張り。 これで明日も出たら…もうご愛嬌だな。
ちょっと思ったこと。 座席につくのが下手だ。 おもに電車で、座席が空いていて しかし両隣にはすでに人が座している…という場合に、 後方駐車の要領で席に着く、あれが下手だ。 数センチ単位の精妙な軌跡が求められるわけだけど どうしても隣席の方にかすってしまう。 それが衣類なら向こうのハミ出しで済むものの 本体に触れることしばしばであるので申し訳ない。 すいません、と謝りながら席に着く。 席に着く権利なんかないんじゃないかといつも思う。
民話読み聞かせ。 父と息子の死別から話は始まる。 父は、オマエは絶対に船に乗るなそれだけは誓ってくれ、 と言い遺し、息子はわかった必ず守ると約束した。 絶対ヤベエやつじゃん。 と思って読み進めるまでもなく次の場面でもう 怪しげな招待状が息子に届き、彼は 「これっぽっちも迷うことなく、妻と子どもを残して港へ向かった」。 勢いがスゴイ…。 その後も彼は、絶対にこの部屋にだけは入るなと禁じられた部屋に入ったり、 必ず3ヶ月で戻ってきてくれと約束させられたのに元妻のところに入り浸ったり、 ずっとヤベエやつだった。 もう誰もこいつに約束させるなよっていう。 で最終的には悪鬼から報いを受けて死んだ。 自業自得が過ぎた。
2022年06月22日(水) |
VS小蟻、VS非効率、VS歩きスマホ太郎 |
7時起床。よく眠れた。 居間の前の廊下の窓を開けてみると、 床に小蟻が十数匹も這っている。 昨日の名残にしては多い。 妻を呼んで始末してもらい、 僕は弁当の準備にとりかかった。 ご飯と牛肉をそれぞれ温め、目玉焼きとともに詰める。
妻は小型の掃除機で吸い込んでから、 ミントのスプレーを窓際にかけていた。 しかしどうやら、掃除機に吸い込んでも生きながらえて、 さらには隙間から出てきてしまうらしい。 しかたなく掃除機の中身をまるごろジップロックに入れて捨てた。
朝イチで献立の特集。 毎日毎食、献立を考えるのタイヘンですよね、 という声には同意するのだが、その解決案としてアプリを紹介していた。 ヒタヒタだとかホカホカだとか、オノマトペでの検索もできるのだという。 「どんどんバカになるな」 と僕の代わりに妻がこぼした。 本当に。 目先の効率性を求めようとして 自身に求められる知性や能力への負荷から脱する代わりに、 結果的にバカになって損をする。 バカになる、ってことが どれだけ非効率なことかわかってないというのは かなり危ういと思うんですけどね。
いつも通り8時半に家を出て、 そして荻窪駅で小さな悶着に見舞われた。 ホーム内を反対側の端まで進んで行きたい僕の前を 歩きスマホのスーツ男がうすのろに歩いているものだから はかどらない。 広いホームでもないし後ろも行き詰まってしまう。 それでも、異様というほどでもないからと しばらくは歩調に合わせて、 道が拓けたところで横から彼を追い抜いた。 ぴったり歩きスマホ太郎の前に位置したわけだけれども、 歩いていると靴の端、かかと部分が後ろの歩みとかるく当たった。 二度続いた。 これはわざとかなと一瞥くれてやると、歩きスマホ太郎は睨みつけてきた。 もう一度当たった。 すると彼は僕を追い抜いて、もと通り僕の前にぴったり位置する格好となった。 へえ と思い今度は歩きスマホ太郎のかかとに僕の進む脚を当ててやった。 露骨にやった。 彼は歩みをとどめて、蹴るなよとすごんできた。 「気をつけましょうね」 と僕は言い、それから数歩進んで、 よほど腹に据えかねたのかまた彼は歩みを留めて、 モノスゴイ睨みつけ方をしてきた。 こちらもそれなりに睨みつける。 歩きスマホ太郎は舌打ちの真似事をして敵意マシマシだ。 僕は歩きスマホ逆ギレ太郎の手にある端末を指差して、 「気をつけましょうね」 と繰り返した。 これに対して彼は最大限に嫌味たらしい語調で 「ありがとう」 と言い(“あ”に強いアクセントをもたせた言い方だ)、 「でも、蹴るなよ」 と言い捨ててスタスタ前へ早歩きで去っていった。
蟻みたいなカス野郎だなと思った。
お前が先に蹴ったのだ… 故意ならば逆ギレだし 故意じゃなれけば歩きスマホの罪の証明だし… でもなにも怒鳴り散らしたりはしない、 ティーエイジャーではないから。 ただこれで彼の中で一つの決着がついてしまうのもなんであるし、 「最後は善」で締めたい理念があるから、 たとえちょっとでも自分の過失を認められてリッパだ、 こちらもたしかに露骨に足先を当てたのは悪かった、 ごめんなさい、お互い反省しよう、 今日が良い一日でありますように というまくしたてて”善意で圧倒”してやりたかったが、 どうにも皮肉というか嫌味になってしまいそうなのでやめた。
でもやっぱそこまで言ってやったほうがよかった気がする。 おかげで僕の中の彼は 歩きスマホ逆ギレ太郎蟻カス之助の域から脱しない。 ごめんなさい、お互い反省しよう でわかり合えたとは思うんだよな。 こんなやつにも家族がいて友達がいて 人並みの愛や善意や善行がその日々にあったりするのだ。 普通ってそういうもんだ。 叶うなら10年後か20年後かでもいいから あのときは未熟だったなあと 心から恥じ入ってほしい。 僕は一足先に反省しよう。
僕が育休中の予定となる7月下旬に 会社を退職してしまうこととなる同僚へ 早めの挨拶をした。 こちらはいつ育休が始まるかもわからない身の上なので。 彼女は無愛想で言葉の選択も悪く 極端にコミュニケーションが取りづらいタイプで 多くの人が持て余してるのだけれども 僕に対してはいつもにこやかで 良好な関係性を築けてはいた。 60過ぎの彼女はもともとがこの道のベテランで 知識も経験も豊富であったはずが、 十数年前に業務がデジタルへと完全移行した際に 置いてけぼりとなりかけたところを 僕がイチからMacを教えた縁で それ以来仕事を割り振ってきた。 彼女が望んでいた仕事を なかなかあてがえなかったのは心残りだけれど お世話になりましたどうかお元気でと 簡単ならば挨拶できてよかった。 彼女はまだ数年は会社にいたかったらしい。 しかし会社の方の意向ではじかれてしまった。 どうにもならないのだという。 その遺恨は僕が継ぎますからね。
夕飯はペペロンチーノ。 先日食べさせてやれなかったのでリベンジとして。 キャベツ、ブロッコリーを具として、 仕上げに追いのオリーブオイルを絡ませた。 おかげで麺はツヤツヤ。めちゃ美味しいし。 この前見たザノンフィクションで ツヤツヤのパスタ仕上げてて美味しそうだったからつい。 本当はあまりやりたくないのだけど。 オイルは最低限にとどめたいので…健康上…
妻は陣痛が始まったらどう行動すべきかを、 出血、破水、痛みごとのチャート式で用意していた。 一見よくまとまっているがツメが甘い。 なにしろ人生初の経験、 絶大な緊張と不安でワタワタしているさなかのことだ。 そんな時間の自分を信用するものじゃない。 もっと徹底的に細かく書くべきだと伝え納得してもらい、 明日別紙でもう少し詳細を足すこととなった。 ベビー用品の確認もした。 実際、明日陣痛が始まって…ということも もう十分ありうるわけだから。 ここまできたか。 ここまできたなあ。
居間の廊下、窓との間に 小蟻が這い出てくるほんのわずかな隙間があって、 これを妻が持っていた道具で閉じた。 樹脂みたいなやつ。 乾くのに24時間かかるとかで 今夜は居間の窓は開けっ放しで寝ることとなった。
夜、雨が本降りになって あーこれは怖いなーと浴室覗いてみたら ナメクジ出てきていた。二匹。 排水口ではないのかもしれない。 外へ出られるドアの下端にあるわずかな隙間があやしいと、 後日ここにも細工することにした。
民話読み聞かせ。 王が一人娘の婿を選ぶにあたって 彼女を高いところに置いてその指にはめた 指輪を見事掴み取れた男を結婚相手とする、 としたのだけれどその試みに成功したのは ぼろっちい服をまとった羊飼いで、 これはいかんと王はなんとか追い払いたい。 そこで四十匹の兎を預けて、 明日の朝まで逃さずにいろという。 一匹でもいなくなっていたら殺すと。 羊飼いはどうにか達成したかったものの 無為無策で結局四十匹は森の中を散り散りに逃げてしまう。 途方にくれていたところ笛を拾い、 吹いてみると意のままに四十匹を操れる。 そうして翌日王宮へ参上。 困った王は、もう一日と引き伸ばし、 それから変装をして羊飼いのもとに現れ、 アレコレ要求して一匹を手元にせしめるが 結局笛の力で取り戻されてしまう。 納得できない王妃も同じように挑んだが 結局は似た結果に終わった。 そしてとうとう王女もが挑む。 成功すれば羊飼いを死刑に追いやれる… そのつもりでいたが兎は手に入れられなかった。 クライマックスは王宮での一同との対峙。 ここで王は最後の悪あがきに無理難題をふっかけるが、 羊飼いは頓知で切り抜けた。
…でもこうして頭脳戦で勝ったとはいえ ここまで忌み嫌われて 婚姻でめでたしめでたしは無理だろ と、思ってたら最後の最後急展開。 羊飼いは王を倒してそれから国を支配したって。
えー。 すげえ。 打ち切りかよ。
2022年06月21日(火) |
早朝散歩、ハートネットTV、歌詞作り |
3時起床。 それからどうにも寝つけない。 妻も同じようだったから、 4時15分頃思い切って起きて、 二人で散歩に繰り出すことにした。
最上級の心地よさ。 朝特有の涼気がねっとりした風につつまれて 身体が安心する。 どこかで座って過ごしてもいいと思ったが、 妻はそのまま歩きたい気分らしく、 先日見学したという保育園まで連れて行ってくれた。 10分少々歩いたところにある新しめの私立保育園。 住宅街のド真ん中で、 さぞや近隣住民は騒ぎ声に難儀していることだろう。 ひるがえって、保育園関係者は肩身が狭いだろう。 実際、園の前では集まって話し込まないようにとの貼り紙があった。
その裏手にはもう一件、区立保育園がある。 建物としては隣り合っているのだが 入り口は真逆で ぐるりと路地を回り込まねばならない。 5分少々歩いて辿り着いたそこは、 なるほどいかにも古めかしい。 100人いたら90人は裏の私立保育園に行かせたがるだろう。 だが、拓けている。 プライバシーやセキュリティーの意識が希薄な時代の産物で、 南に向いた園庭もバルコニーも、 ほとんど外から丸見え。 それだけに、中からの開放感もひとしおだろう。
通いだせばどちらも良いトコなんだろうなと思われるが、 僕としてはこちらの区立推しだ。 裏の私立通いの面々にはマウントとられるか知らんが… うわべのことはどうでもいいしな。 実がシッカリしていればいい。 少なくとも親には実があるし。
5時頃帰宅して、再び寝室へ。 おそらく5時半ごろには寝付けた。 で7時半起床。 ちょっと身体はだるかった。 しかし気分は爽快。
弁当は鶏ももキャベツポン酢。 サラダには鶏むね肉をたっぷりと。
通勤時に眠気はなく、 三島由紀夫のお嬢さんを読む。 通俗のつもりで書いてても 人物動態の活写ぶりは健在なんだよな。 九段下に着いてからSuicaをチャージ。 定期を払い戻ししてるので 育休始まるまでの期間は毎回ひかれちゃうのだ。
退勤してみると雨が降っている。 ほとんど気にならないような小雨だから濡れて帰ることにした。 妻に電話し、検診結果は良好であるとの報告をもらって安堵。 千代田図書館に寄って 爪塗りの本を借りられないか検索してみたが、ない。 本屋で取り寄せて買うことにした。
帰りの電車は混んでいた。雨だからか。 荻窪駅からOKストアへ向かい野菜などを買い込んで、 夕飯はビビンパにした。 ゼンマイだけケチった。高いんだよな。 代わりに人参をナムルにした。 あとはほうれん草、もやしもナムルに。 ごま油と胡椒、醤油、チューブにんにくで和えるだけ。 あとは牛肉を焼肉のタレで炒めて、 目玉焼きをのっけて完成。 美味すぎる…。 妻にはコチュジャン、僕はキムチを足して食べた。 あとスープも。鶏むね肉を茹でた際にとっておいただし汁に チューブ生姜と長ネギを入れて薄めの塩コショウで味付け。 ちょっと鶏むね肉も加えた。美味しい。 濃い目のビビンパと合うこと。
テレビは何もやってない…と見せかけて ハートネットTVにしてみたら 認知症とみなされた高齢者との地域共生を特集していた。 ハートネットTV、題材はいつも重たいはずなのに 暗い話一切しないのすごいえらい。 打算的だとしても。 ちゃんと見ごたえあるし。
浴室をチェックしてみたところ 今夜もナメクジは出ていなかった。 代わりとばかり、居間の前の廊下に小蟻が這っている。 夕方の間に妻がいくらか仕留めららしく、 忌避剤としてミントのスプレーもかけたそうだが、 まだいる。 とくに何かこぼした覚えもないのに…ということで あまり対処策が浮かばない。 とりあえず目についた限りは始末して、 本格的な対案は明日以降考えることにした。
歌詞を書いてみたことがないか妻にたずねてみた。 中高時代の産物でもいいと。 軽音部在籍時代、書こうとしてみたことはあるとの答えだった。 歌詞づくりの難しさは、 もちろんテクニカルな意味でも難しいのだけど、 なによりまず自分の中に 歌で表現したいものがない ってのが一番だ。 歌詞である必然性が見えないと書けない。 とかなんとかいう話をして、 最終的には今一度、 新宿は豪雨ってすげえよなという語りをした。 素人じゃまず無理なんだ、 このフレーズを思いつきもできないし、 この形にとどめておけないし、 ましてや曲の冒頭にひっさげられない。
0時過ぎまで割拠執筆に取り組んだ。 ほんと佳境だ。 正直あと1週間で終わらせられる気はしないけど 仮に妻の出産が予定日通りだったなら 間に合うスケジュールではある。 でもなんとなく早まる気がするんだよな。 もう2800gあるらしい。
今夜も気の狂った民話を読み聞かせて寝た。
2022年06月20日(月) |
杉並区長選、ぼけ、スラブとイディッシュ |
快晴。 4時頃一度目が覚めて、そっからなかなか寝付けなかった。 暑くもあり冷房をつけた。 1時間タイマーを2時間にセットし直して、 おそらく4時半ごろまた入眠。 7時半起床。
弁当は豚コマとナスを豆板醤で炒めたもの。 ちょっとだけみりんを足した。
杉並区長選、Twitterのトレンドにあがっていた。 11時の速報では、 現職と女性候補がほぼイーブンという熱い接戦。 昼過ぎに確定。 得票率1%以下の差で、 23区内3人目の女性区長の誕生となった。 おめでとうございます。 勝ち方がいい。
夕飯はぶっかけかペペロンチーノか どちらを食べたいか妻に尋ね、 ペペロンチーノ、とたしかに聞き取ったはずなのに、 気づけばぶっかけを作ってしまっていた。 まじか…という妻の目が印象的だった。 痴呆か…という目。 妻としては、いやぶっかけでも全然かまわない、 かまわないのだがペペロンチーノが出てくるつもりでいたから 口の調子がぶっかけを食う構えになってない、 ちょっと心が落ち着くまで待って欲しいとのことで、 そのうろたえはよくわかると思い、 また申し訳ない気持ちを新たにした。
入浴を前に風呂場をチェック。 今日はナメクジがいない。 いったん雨が落ち着いているのと、 2日連続で屠ったのとで、 とりあえず落ち着いているのかもしれない。 それでも計画は実行。 妻が買ってきてくれたパイプユニッシュを 排水口に垂れ流す。 一ヶ月もってくれれば梅雨も去り、 ナメクジからは逃れられると思うのだけど。
割拠の文章書くのが楽しい。 骨組みさえできてれば、肉付けするのは難しくない。 しかし多大な時間がかかる。 あの話の文章は等身大の文章じゃないから。 でも楽しい。 架空の絵画を文章で美しく仕上げるの、とっても楽しい。
東欧ユダヤ系人民に伝わる民話の読み聞かせ、 毎夜楽しんでるけど 一部の話は中東スラブ系の民話とよく似ている。 どちらかといえば今読んでるこちらの方が おいおいマジっすか、となる展開多い。 まあ、あくまで語り継がれている話を集めているわけだから、 本来は語り手あってなんだよな。 それを蒐集して本に…文字化する時点で いびつになるのはもう仕方ない。
2022年06月19日(日) |
カラオケ、赤子イリュージョン、ダーウィンガッカリ |
8時起床。快晴。気持ちいい。 休日トースト食べさせて、 すぐ洗濯。 洗濯物たけるまでの間に家事済ませて、 干してる最中に再び天気の良さにうっとり。 10代の頃は天気なんかどうでもよかった気がする。 雨が嫌だな、くらいで 晴れ模様への恍惚なんかは感じた記憶ない。 今は…うれしい。晴れのたびに幸せを感じる。
図書館で返却と延長貸し出しの手続き。 新たには何も借りなかった。 いろいろ読みたいもんはあるのだけど。 爪をぬるひと、って本借りたかったけど 検索にもひっかからんかったし。
OKストアで買うもの買って、 戻ってきてすぐ早めの昼飯。 ごまだれサラダうどん。 うどん茹でてキュウリとトマト切ってのせて ごまだれドレッシングかけただけ。 美味しいし涼やか。きゅうりって涼やかだよな。
食後ものの10分で妻と西荻へ出発。 陽射しが出てきていて暑い。気持ちいい。 向こう数年行かないかもしれないから、とカラオケへ。 ただでさえコロナ禍で行けてなかったし貴重な機会。 1時間で歌うだけ歌って喉ガラガラ。 ミッシェル叫べて気持ちよかった。 叫ぶの自体はまだできるんだな。
店を出てから、 妻の歌った東京事変の群青日和が耳に残っていた。 新宿は豪雨。 新宿は豪雨、ってすげえよなあ。 シンガーソングライターとして売れすぎるほど売れた椎名林檎が バンドをやるぞと決起して、 バンド名は東京事変だぞっつって、 褒貶入り交じる期待の中で さあ一発目の曲だぞっつって そのワンフレーズ目が 新宿は豪雨 から始まる奇跡的な良さ。 当時からずっと感動している。 恥ずかしいからなかなか口にしてみたことはないけれど すべてが噛み合った最高のワンフレーズ目だと思う。
そんな語りを向けながら銀行へ。 毎月の貯金を、 来月は二人そろって来れないだろうからと見越して 今日は二か月分おさめた。それぞれ10万円。 二人合わせて710万円になった。 互いの自前の預金合わせれば1000万以上あるといっても 家って5000万とか6000万とかするんでしょう、 とんでもねえ。
ドラッグストアで出産関連の小物を物色。 駅前のサンドラッグは2フロアあるわりに イマイチ品揃えが物足りず 続けてココカラファインへ。 合計10点分ほど買い込んで帰路。 妻はもうへとへと。
帰宅後、メロンを出してやった。 ちょっと休んでからさらに軽食。 ニンニク鶏もも肉ジャガイモをオリーブオイルで炒めて ブラックペッパー振って チーズとともに焼いたトーストにのっけてできあがり。 美味い。
防災グッズ見直し。 秋か初冬に赤子用含めた見直しをまたするからと思うと、 食べ物の賞味期限はまだもつものが多く、 買い替えはゼリー飲料とチョコレートくらいだった。 あとは防災用リュックとかに入れてるわけじゃないインスタント食品か。
ザノンフィクション見た。 ちょっと面白かった。 27歳だか28歳の、都会暮らしを捨てて田舎暮らしを選んだ青年が主人公。 その暮らしは非電化生活を推進する個人実業家が後押ししている。 実業家は数百の特許を取得してきたガチガチのエンジニアで、 年老いてから後進国の貧困を救う活動などに取り組みつつ、 国内でも電気に頼らない生活を、興味持った若者にさせたりしているそうで、 その語り口は知的で力強く、青年たちの心をわしづかみにしていた。 めちゃくちゃテロリスト育成できるじゃんと思った。 この爺さんがその気にさえなれば。 青年たちの方もあっさり呑み込んでしまえると思う。
15時頃、緊急地震速報。 石川の能登で震度6弱。 東京は全然揺れなかった。 棚からファイルが全部落ちた、 という報告を繰り返していた。
妻の化粧を待ってる間、 寝室にこもってジュエリーハーツアカデミア体験版をすすめた。 ゲームそのものはもとより ゲームをプレイしてる時間空間の実体験が大事。 今日は風も入り涼やかで、 お日様の香りをふんだんにただよわせる干したての布団が心地よかったこと。 ほんのちょっぴりまどろんだ。
三度目のお腹写真撮影。 庭で30枚ほどパシャパシャ撮った。 何度見てもビックリする。
赤子ってすげえイリュージョンだよなと思う。 密室トリックというか。 なんでお腹に入ってるのかわからん、 これにくらべたらイリュージョニストの人体消失なんか ギャグみたいなもんだろう。 文字通り種も仕掛けもあるわけだけど。
昼寝に合わせて呼んでやった民話やばかったな。 聖人がケチな女を懲らしめた話、と銘打たれていて、 あらすじとしては 聖人が旅している最中に泊まった旅籠の女主人が、 6人の子どもを抱えながら今もってなお息子がいない、 今度は息子が欲しいから神に祈ってもらえませんかと聖人に相談する。 聖人は承諾するが18ルーブルという報酬を彼女に持ちかける。 彼女の方もそれをよしとして約束する。 で、9ヶ月後に息子が生まれる。 じゃあっつって聖人が金を受け取りに行く。 しかし彼女は、子どもが生まれたばかりで苦しいから、 今はまだ払えませんと突っ張る。 …ここで聖人は読み手、というか聞き手に語りかける。 この女を呪うべきでしょうか。 ただ、彼女には生まれたばかりの子どもがいるのです。 ではこの赤子を呪うべきでしょうか。 ただ、この赤子は何も悪くないのです。 そうして聖人は一度彼女の元を去って、 そして神に祈る。 あの女に双子を授け給えと。 9ヶ月後、女は双子を産み落とす。 そして聖人のもとにやってきて18ルーブルを支払い、 お願いですからもうこれ以上は子どもを授けないようお願いします、 と懇願する。 チャンチャン。
いやいや…。 これを「ケチな女を」「こらしめた」ってかなり善悪転倒しとる…。 聖人怖すぎる。 ヤクザでも取り立て失敗したって双子は授けらんねえからな。 発想としてはめちゃくちゃ面白いけど。 その手があったかという。
夕暮れを待って選挙へ。 夏至二日前だけあって18時半を過ぎても全然暗くならない。 でも西日はきれいだった。 投票所は中学校。きれいめ。 校舎に囲まれ切った中庭の空間が気持ちよかった。 区長と補欠議員それぞれに票を投じて帰宅。
夕飯は焼き鮭。 さらにお惣菜として、 鶏むね肉とキュウリをポン酢で和えたもの。 これにはきくらげを足してみた。 きくらげ、もっと気軽に使っていきたいのだけど 水でもどした後加熱処理しろっていうのな。 今回はゴマ油でサッと炒めた。
その準備中、妻が味玉を食べたいとねだる。 30分後に控えた夕飯には間に合わないと言い聞かせ、 じゃあせめてゆで卵だけで用意するかと、 お湯を沸かして卵を茹でた。 リクエストは半熟卵。 それも中身とろとろが理想だという。 その絶妙なラインの半熟卵は ものすごく殻をとるのにストレスがかかる… 僕は関わりたくないぜと思い任せてみた。 ちょっと失敗していたが、 まがりなりにも1コは漬け汁に浸すことができた。 明日の昼飯に食べるらしい。
ダーウィンはどっかの離島に密集しているニホンザル。 主人公とした一匹に声あててて最悪だった。最悪。 この番組にだけはしてほしくない。 しかも声優が田中真弓…ですっけ、クリリンとかルフィの人。 せめて若手にチャンスを与えてと思うし いっちばんさいごにサルの王にオレはなるとか言わせててほんと最悪。 気分悪い。
産院が提供している動画を見た。 お産がどう始まるものか、 分娩台での段取り、 入院することとなる個室の説明など。 わからないことは多い… でも多分、お産を経たら書けるだけ書き残す。
本日二本目の民話を読み聞かせて寝た。
2022年06月18日(土) |
払い戻し今度こそ、自分の世界でものを見ている、殺害の間接性 |
7時起床。起こされた。 なにはさておき洗濯。 妻に休日トーストを食べさせると、 あえなく寝室に戻っていった。 一人で草むしり。40分くらい。 さらにお菓子づくりを進め、 続けて西荻へ買い物。 掃除。 サントノーレキャラメル仕上げてく。
昼飯はチャーハン。 あんかけにもせず、キャベツと豚肉の力を借りて かなりスタンダードに作った。めちゃうま。 食後、掃除機をかけてさあ準備できたぞというところで 14時に来る予定だった妻の友人から連絡。 15時くらいになるとのこと。 その分ノンビリと過ごしてから、 僕は14時半に家を出て美容院へ。
…の前に荻窪駅のみどりの窓口へ。 3人ほどが並んでいた。 スペース内を観察すると、 定期券の払い戻しはまず申請書が必要となるようで、 先に書いえおけという。 まあ…そうか。 書いて並んで手続きを待って、 トータル5分ちょっとで済んだ。
美容院へは予約時間の数分前に入店。 先客がロッカーに荷物を入れようとしていた。 それをわき目に受付へ名乗り上げると、 店長らしき美容師が ハイ、ハイ、15時ご予約の…ハイ。 かしこまりました、 ではお客様もお荷物を ロッカーに入れていただいて… という案内をした。 も。 こいつ… 自分の世界だけでものをみていやがる…! いや悪くない。悪いとはいえないのだが、 こういう人間が無自覚なセクハラとかするんだよなと思った。
カットはわずか15分で終わった。 今日はシャンプーも申し来なかったから ほんとあっちゅーまに退店。 15時半帰宅。
来客にかるく挨拶し、 サントノーレキャラメルだけ出して 寝室にこもった。 ジュエリーハーツアカデミア体験版を進めつつ ちょっとうたたね。
18時頃、客に夕飯を食べていくか尋ねようとしてみたところ、 もうじきオイトマするという。 妻は厳島神社土産であるという 安産祈願のお守りを受け取っていた。
夕飯はハンバーグ。 肉屋で買ってきたものだが、 たしか以前はタネが成形されているだけのものだった。 今回は焼かれた状態での冷凍品。 これがあまり美味しくなかった。 大根おろしのおかげで面目は保ってたけど。 次回は自分でつくろ。
食後、サントノーレキャラメルを自分も食べてみた。 べらぼうに美味しい…。 土台のタルト生地も薄めでさっくり食べやすく、 キャラメルシュークリームの甘ったるさを オレンジ風味のクリームがまるく調和させて… ああ美味しい。
最強伝説黒沢読み返した 名作。 すっごい。 終盤ぽろぽろ泣いちった。 男の生き様とか社会的弱者とか、 この2022年にあってまだまだ生きてるどころか、 今一番求められてるまである。
風呂場にナメクジが現れるようになって数日経つ。 妻は殺害を厭うから僕も倣ってきていたが 今日は一度リセットしておきたいと思い屠った。
で、最近思ってること。 殺害による罪、というか業はどこまで認定されるんだろうか。 わかりやすい例でいえば、じゃあ蜘蛛の糸のような世界観で、 はい昆虫を殺しました。これは罪にカウントされる。 では間接的な殺害は? 害虫駆除を業者に頼みました。 この場合手を下した業者だけが罪に問われるんか。 その、閻魔大王的な判断では。 現実問題はもっと複雑だ。 たとえば借家で、ずっと昔から毎年同じ季節に 庭の手入れ業者が害虫駆除をしているとする。 そこへ移り住んできた人は依頼すらしていないが 契約解除を申し込んだり特別な交渉をしない限りは 消極的に害虫駆除を是認していることになる。 やっぱり罪になるのか。 それともならないのか。
これ、なにも昆虫や小動物に限った話じゃない。 こうやって二次的三次的な間接性を認めていくと、 僕らは人を殺している。 直接手を下していないだけで。
ちょうどそう、性犯罪の分野なんかでも語られる論法。 加害者でも被害者でもない人たちが 見て見ぬふりをしている、 彼らの態度が性犯罪を横行させる土壌となりえてしまっていると。
もちろん殺害、性犯罪に限らず、 ありとあらゆる罪に対していえることだ。 芸能人や政治家が万一のことを考えて わざわざ運転手を雇って車に乗るように、 他者に責任をなすりつけている、 本来自分が負うべき業から逃れようと しているようなところがあるんじゃないか。
でも自分は知ってるよねっていう。 その罪を。 知らないふりをしている、 あるいは言い訳を用意しているだけで。 汚い。
1時近くまで書きもの…とにらめっこ。 民話読み聞かせて寝た。
2022年06月17日(金) |
払い戻し空振り2、ブリティッシュベイクオフ盛り上がってる |
曇り。 寒くはない。暑くもないがやや蒸す感じ。 6月のこの気候嫌いじゃないぜ。 起床は7時20分で、かなり眠れた。 唾液の件はあれから1ヶ月経って、 ずいぶんマシになっている。 子ども産まれる前に改善してよかった。
弁当は牛丼。 玉ねぎは多めにした。
帰路、荻窪駅で定期の払い戻し。 …をするつもりだったが、 そりゃあそうだ、みどりの窓口が開いているのは 19時とか20時までで、 21時半という時刻に開いているわけがない。 また明日だ、また明日。
夕飯は昨日の残り。 冷蔵庫から出したらそのまま耐熱皿に移してチーズ乗せて パン粉振ってオーブン210度で13分。 ご飯は冷凍のを解凍。 高温オーブン後に通常のレンジという、 たぶん本来推奨されない使い方。 それにトマト煮込みがなかなか温まらず 追加でレンジで温めもした。 いや、美味かった。
ブリティッシュベイクオフ。 ここまで残った3人は実力が拮抗していて、 一人は創作性あふれるチャレンジ精神豊富な自信家、 一人は着実堅実で地に足の着いたお手本、 一人はその間にあるがメンタルの弱い若手、 …なんだけれども 今回のティーパーティーにふさわしい プチケーキというお題では 三者三様に成功と失敗があり 審査員が揉めていた。 誰が残るものか全然想像つかない。 審査員は3時間も言い合いしていたようだ。 そりゃあそうだよないう拮抗ぶり。 全員に残ってほしいと思わされてしまう…。
食後、明日のサントノーレキャラメルのための タルト生地を用意。 さらにキャラメルドランジュも。 どっちもなかなか上手くいった。
民話読み聞かせて寝た。
2022年06月16日(木) |
神楽坂早稲田飯田橋の並び、払い戻し空振り、愛のターミネーター |
7時30分起床。曇り。 よく眠れた気がする。 なおも眠いし。
食パンが一枚しかなかったから トーストは妻にくれてやって、 僕はコーンフレークで済ませた。 弁当は豚しょうが焼き。 肉は冷凍してあったものだから 下味はつけておらず 電子レンジで解凍してから サッとボウルで醤油練り生姜砂糖と混ぜて フライパンで焼いて終わり。
8時半に家を出て出勤。 電車に乗ってる最中腹が痛んできた。 そっか…コーンフレークってそうだったな…。 牛乳も多めだったし。 はよ九段下に着けと希う。 高田馬場…早稲田…。次は飯田橋…いやシックリこない… そうだ神楽坂か…。 早稲田と飯田橋にあるギャップを 神楽坂が埋めているというの、 とっても馴染むよなあと思い巡らせた。 結局電車は九段下手前で一時休止とかしてくれちゃったけど その頃には腹具合も落ち着いてきて助かった。
帰路は西荻から。 育休の都合で定期の払い戻しをする必要があるが しばらく前にこの駅からは みどりの窓口がなくなっちまったらしい。 通常窓口で相談してみるが、荻窪か吉祥寺へ行けとのこと。 それも日付指定があるなら、 その日に行かなければダメだという。まじ? 明日にでも行ってくるか。
八百屋で野菜買って、 いつも通りマイロードへの入り口際の 小階段に座り込んでるガラ悪いウーバーイーツの隣を 当たるか当たらないかのゼロ距離で威圧して 肉屋行って肉買って帰宅。
夕飯は鶏肉のトマト煮込み。 オリーブオイルで玉ねぎとニンニクを炒め、 人参、パプリカ、鶏もも肉、しめじ、ナスを加えて トマト缶を水とともにとぽとぽ注ぐ。 強火で水分を飛ばしていったら 塩と醤油とウスターソースで味付け。 今回はブラックペッパーと オールスパイスやチリペッパーを振った。 すげえ量。 毎回トマト煮込みって作りすぎてしまう。 明日も食べることにして、 半量を耐熱皿にとって ミックスチーズを乗せて パン粉を振りかけて 210度に余熱しておいたオーブンで12分焼く。 オーブンの取扱いもようやくわかってきた感じ。 いい感じにチーズが焦げ付いた。 めちゃうま。 でもチーズが全面に出過ぎてて スパイスの妙が感じられにくいのが残念か。 でもどっさり野菜食べられるし その分ご飯の量が減らせるのはいいことだ。
土曜の客のため、 明日夜から菓子の生地などを仕込む必要があり 材料を買い足そうとOKストアへ。 帰って洗いものして、 妻のリクエストで買ったかき氷宇治抹茶を食べさせつつ 僕はピスタチオのアイスクリームを食べた。 豆の味を感じる。美味しい。 螺旋が更新されたから原神をプレイ。 前回に続きわりとあっさり星36とれてしまった。 で石もたまったから妻にガチャを回させた。 ディルックがきた。 一昨年のヒーローよ…。
妻は義弟に電話。 招待状が届いたので。 親族紹介は誰が担当するのか、 一つの懸念だったが今のところは 親族紹介自体をしないつもりでいるらしい。 新婦側のご家庭も複雑なようであるから、 互いの母同士が面通しされていれば良いのではないか、 と合意をとりつけているようだ。
こちらは、おそらく挙式には参列せず、 披露宴の一部にだけ出るつもりだと伝えた。 互いの親族に挨拶さえできればいいだろうという構えだ。 それも上手く行けばで、 産後の肥立ち次第では直前の参加中止もありうる。 そのあたりの一切も承知してもらった。
妻の羊毛フェルトが終わりに差しかかっている。 黒と灰色の羊が手足を伸ばしてる格好で、 目は毛に隠れて見えない設定。 これが片付くと部屋も整理できる。がんばってほしい。
民話おもしれえ。 靴直しの職人の息子と 王の娘が同じ学校通ってて恋に落ちて 学校見学にきた王様が二人のいちゃつきをみて怒って 娘を転校させて そしたら職人の息子も転校してきて 王様が新しい学校の見学にきてみたら また同じ光景が繰り広げられてるもんだから もいちど娘を転校させたらまたも追ってこられて 王様は今度こそはと娘を転校させたあと 今後誰も入学させるなと学校に命じて そしたら息子は教師としてその学校にやってきた。 もう王様がかわいそうなくらい。 愛のターミネーターだな。 そっからいろいろあって二人は幸せに暮らした。
2022年06月15日(水) |
ハンバーガーかピザ、保育園候補、荒唐無稽がいい |
7時起床。雨。
弁当は唐揚げ。 昨日から漬け汁に仕込んでおいた…のだが、 冷凍肉のままだったから漬け込みが足りず、 味の薄い仕上がりになってしまい 揚げてから少量の塩をかけた。
夕飯は焼きうどん。 具はしめじ、人参、キャベツ、豚肉。 鰹節をどっさりかけてできあがり。
妻が紹介してきたキリンジの チェリッシュというアルバムいいな。 サウンドはシティポップみたいな感じで、 隅々にキリンジのいいとこが染み入ってる。 ハンバーガーかピザか、 ずっと思い悩んでる曲がスバラシイ。 ハンバーガーかピザ ハンバーガーかピザ 俺ピザかなあ ハンバーガーかピザ ハンバーガーかピザ 俺ピザかなあ 俺ピザかなあ とずーっと繰り返してる。 もう決まってんじゃん。かなあじゃねえよ。 こんな意志のハッキリした優柔不断初めて。
妻から4件目の保育園見学をしてきた報告を聞いた。 私立の新しめなところで、小奇麗だし、シッカリしていたらしい。 ベッドにはセンサーがついているとか、 保護者相手にはオンラインで情報をちゃんと提供しているとか、 いろいろと今風。 極めつけは「命令しない」という教育法で、 叱りつけたりあれやってこれやってと言わず、 幼児の自主性を重んじて、 質問形式で促す程度にとどめるのだそうだ。 ウーン今風。 この園に人気があるのもうなずける。 僕の考えとは違うけれども。 ほとんどまったく逆だけれども。
割拠、かなり進んだ。 かけた時間より気分だよなあ。 短時間でも進むときは進む。
寝室行きは1時近くなったかが民話読み聞かせはしてやった。 相変わらず荒唐無稽つーか…。 へび王子が老夫婦の娘を娶って 蛇さま呼ばわりされてキレて殺した。 その妹を娶ってまた同じように殺した。 その妹、その妹と 以下総勢11人の娘を娶っては殺し、 最後の1人とは仲良く幸せに暮らしましたとなる話なのだが、 現代的な目線で見ると粗っぽすぎる…それがいい…。
2022年06月14日(火) |
健康診断、マッサージ |
2時半に目が覚めてから30分ほどスマホをいじり、 それから7時20分までは眠れた。 曇り。 朝食はなし。 でも妻のためにトースト焼いて、 ついでにタマゴサンドを作った。 2/3は持参して昼飯に。
健康診断につき水道橋へ。 毎年この日は飯田橋から読書しながら歩いていくのが ちょっとした楽しみになっている。 ただ飯田橋付近は心底都市計画が愚かで あほみたいな道の入り組みよう。 もともとあった地域の事情ではなくって 車用の道路と高速と鉄道と川とが行き交うところに ボコボコ高層ビルやらそれにともなう複合施設置いてるから ものすごく道が悪い。 歩いていて楽しくない。 だから読書しながら歩いてる。
健康診断では採血と胃カメラが難点。 今回の採血はマシだった。おばちゃんで。 ゼエゼエ息切らしてて 勘弁してくれよと怖かったけど上手だった。 でも刺した瞬間に 痛みはありませんかー と訊くのは…そりゃああるだろ…
待ち時間にはくだらないテレビ番組を見る。 まあ、いいのだ。今日この日くらいは。 いつもなら決して観ないたぐいのやつ。 ジャニーズをゲストに呼んで芸人と 巷で話題の新スポットを紹介している。 きっついな…。 料理しながら英会話を学ぼうとか 暗闇トランポリンでエクササイズとか。きつ。 きつ、きつ、とうめきながら見るのだ。
他の検査は順調に進んだが胃カメラだけが混んでいるらしい。 前回もえらい待たされたしな。 今回は急きょ、診察が先となった。 先生は爺さん。かなりヨボヨボ。 大丈夫か? と心配してたら 意気揚々と説明してるレントゲン写真が別人のもの。 レントゲン技師の名前かとも思ったけど一応指摘してみると 看護師のほうが平謝り。おいおい… で気を取り直して見てもらう。 胃と食道との間に裂孔が見受けられるとのこと。 食道裂孔ヘルニア 疑 というメモをくれた。 この影響で唾液が逆流してるかもしれないとかなんとか。 でも放って置いていいらしい。 フーン。信じておいてみるぜ。
胃カメラは辛かった…前回よりましだったけど。 あと担当医師の説明が悪かった。 ピロリ菌がいるだのいただのと不明瞭なことを言う。 除去には成功しているのだから今はいないはずだと思い そう言うと、 「だから、それなら前は、いたってことなんでしょうね」 というワケのワカラン受け答え。 だからあまり信用ならないが、 とにかく胃が荒れ気味なだけで病気はなさそうだった。
11時過ぎに病院を去る。 例年は小腹を満たしてから会社に向かうのだが 今年は胃カメラ直後という都合で 何も摂取できない。 しかたなく直行。 水道橋から10分ちょっと歩いて出勤。 その間もずっとキモチワルイ。 胃カメラの…薬とか突っ込まれた感触そのものとか… 年に一回とはいえこれほんとキッツイ。 五千円とか払えば任意の医院で 全身麻酔で胃カメラしてもらえるのよな。 そっちの方がいいのかもしれない。
夕飯はトロ完熟アボカド丼。 メチャウマ。 それに味噌汁な。 味噌を新しい、ちょっと高級なものに変えてみた。 今日はちゃんと出汁も昆布とかつおぶしからとったし、 最高ってくらい美味しい。 6月なのになんか肌寒いし。
妻は入院用の荷物をまとめていた。 当初予定していたボストンバッグではなく 小型のスーツケースを使うようだ。 持ち物のリスト化はしているようだが 整理にはまる一日がかりとなる。 …というより明日にもつれるようだ。
入浴後、臨月に入った妻に会陰マッサージというのをした。 産道を柔軟にしておくことで出産時の負担が軽減されるようだ。 親指にオイルを塗り、5分ほどかけて圧迫していく。 やはり痛むようだ。 初日ということで1分ほど早く切り上げた。
割拠、全然書き進まない。 やる気が起きない。 時間が無為に過ぎていく。
0時半寝室へ。 民話の読み聞かせと、 魔法剣の話の続きをした。 主人公が”見”を続けている間に 16人の代表がトーナメントを始めてしまったが 変身の魔法剣の使い手が姿を変える 一瞬の隙をついてうまいこと入れ替わった。
2022年06月13日(月) |
朝郵便局、健康診断前日、少女漫画どぎまぎ |
6時半起床。 6時間は寝ておきたいのだがなかなか達成できない。 しかし、寝付きが悪く朝の寝起きが悪い、というのと逆で、 寝付きよく早起きできてる分だけかなりマシだ。 それによく晴れている。 妻も昨日よりは調子がよさそうで、 昨日洗えなかったベッドのシーツを洗濯した。
弁当はナスとひき肉の豆板醤炒め。 ちょっとだけオイスターソースを足した。 生ゴミをまとめ、洗い物をし、キッチンを片付け、 歯を磨いて洗濯物を干して8時20分。 今日は出勤前に郵便局に寄りたいからと早めに家を出た。
いつもより出発が10分早いだけで町並みは変わる。 端的に言って幼児が多い。 この時間に登園していってるのだ。 一年後には自分のこの列に加わるんだろか。
9時5分に九段下へ着いてそのまま郵便局へ。 佐賀県への普通郵便84円と、 義父の郵便物料金不足分36円を支払う。 普通郵便安いな…。 世知に疎い。 なんも知らんからな。経験にはなるな。
ものの3分で用件済んでしまったから 会社にはかなり早く着いた。 ちょっと寝た。寝れなかったけど。
健康診断前日につき 夕飯を21時までにとらねばならず、 したがって帰宅を待たず 残業の休憩時間に外へ繰り出して食べた。 専修大学裏の洋食屋でトンカツを食べてみたかったが 今はランチしかやってないようで、 しかたなくチェーンのとんかつ専門店に入った。 去年も入ったとこだ。 カツカレーを注文。大盛りで。 なにしろ明日の昼までもたせないといかんので。 で、早く出てこないナーと待ってたら 駆け込みの女性がテイクアウトを注文。 急いでるんです、と店員に掛け合っている。 店員もそれに応じるようなやりとりを恐らくしていた。 結果的に僕の方より早かったし。 …それを通すにしろ、 先客であるこちらに一言ことわるべきなんじゃないのか。 あちらのお客様お急ぎのようですので 順番前後させてしまうかもしれませんがよろしいでしょうか…と。 たまたまカツカレーが時間くうメニューだったのかもしれないが。 僕に出されたのは大分遅くって、 休憩時間内に会社へもどるために 最後はかなり無理矢理押し込むことになった。 ガツガツ食うのはきらいじゃないけど、 無茶な食べ方は明日の検査に障るから嫌だったのに。
帰宅後、妻の夕食のためアラビアータを用意。 鷹の爪がおしゃれに光る。 ミートソースのあまりも加えてやったが 味には大差なかったようだ。
今日読んだ少女漫画。 付き合いたての先輩が、 もうじき誕生日を迎える主人公に 何か欲しいものあるかと訊ねる。 だが主人公は、プレゼントよりも 先輩に甘やかしてほしいとねだる。 いつもよりとびきり優しくして、 甘い言葉をたくさん聞かせてほしいと。 先輩は渋るのだが、誕生日デート当日を迎えてみれば、 今日の服カワイイよと褒めてくれたり、 手を繋いでくれたりと甘々の態度を示してくれる。 主人公は幸福の絶頂。 嬉しくって楽しくってしかたない。 そんな時間を過ごしつつ、 トイレ行ってきますねと主人公。 戻ってきてみると先輩は誰かと電話している。
「え? うん…デートの最中。 いや…もう早く帰りたいよ」
…こんなのはですねー。 先日も書きましたがねー 少女漫画におけるミステリ仕掛けなんですねー なんてこたーないスレチガイを演出するためだけの場面で 最終的には なーんだ となる種明かしが待ってることは 自明なんですねー
と 完全にわかってるのに 先輩のセリフにひどく傷ついた。 なんで! 楽しいデートなのに! そんな悲しいことを言うのか! 先輩…ああ先輩! 主人公ともどもうなだれた。
結果的にはこの先輩、 なんてこたーない、おそろの指輪を贈るのに尻込みして 逃げ出してしまいたいよとついこぼしてしまっただけだった。 なーんだ。 いやしかし感情乱高下したね。
書きもの、進まない。 気が乗らない。 最近は書こうというときには 部屋の電気を落として間接照明だけ付けて、 蚊取り線香炊いてインスト音楽かけて… としてるのだけど 今日はそこまでやっても全然気分にならなかった。 月曜はな。疲れてるしな。
明日の朝は早い。 今日は早寝。 でも民話も読んだし即興話も聞かせた。 お題は魔法剣。 剣士と剣士と剣士と大剣士のパーティが 魔王をめった刺しにやっつけた後 誰の成果であるかもめて仲間割れして 全員刺し違えた世界では 剣士ってやっぱ野蛮よねという風潮があり 比べると魔法剣士は知的よねという声が高かった。 したがって村々に、町々には魔法剣士が増えるばかり。 一方で平和な世である。魔王もその配下も駆逐されている。 魔法剣士たちも腕試ししたかったりする。 そこで腕比べの大会が開催されることとなった。 だがそこに集まった魔法剣士達は弾かれた。 腕っ節を競いたいなどという脳筋な考え方では かつて過ちを犯した剣士たちと変わらないではないか…という。 その後も真の魔法剣士たるもの…という篩が二、三続いた。……。
2022年06月12日(日) |
墓参り、死に支度、ローザンヌ |
8時過ぎ起床。 休日トースト食べて、こまごまとした家事。 なんとなくつけていたテレビでは鑑真がどうとか。 鑑真をもてなすために設えられた部屋の襖絵が とても素敵だった。 でちょっと着想を得た。 上下左右前後すべての空間をつかった一枚絵… でも口にしてしまったからボツか。くっ…
昨日に続いて庭掃除。 本腰入れてではなく、 蜂を寄せるツタカズラだけを引っこ抜く。 …そのついでに雑草いくらかも引っこ抜く。
10時過ぎ、一人で墓参りへ出発。 荻窪駅から森林公園駅へ。 手元には夢野久作。 面白いなあ読みやすいしな。 この文学一歩手前の昭和の小説、肌に合うんだよな。
11時過ぎ、朝霞台駅で母と合流。 いろいろと話を聞く。 ここ数年懇意にしてきた男性が、 よく野菜を届けにきてくれていたそうなのだが、 最近新型コロナに罹患してしまい、 その影響で脳梗塞に満足な治療が得られず、 結果的に寝たきりとなってしまったらしい。 当人はもともと外務省勤めで、 大使館勤務などもしていたエリートだったそうだ。 だからなんでも物を知ってるが 学のない母を尊敬していて よく叱られに来ていたという。 気さくで温厚だった、と母は振り返るが、 一方では彼を知る他の人は、 頑固者で人と良く衝突するとかいう印象で、 まるで別人であったらしい。 でも母には心をひらいていたという… そういう人を亡くすでもなく、 ただ関係性を失ってしまうというのは さぞショッキングだろうと思った。
11時48分に森林公園駅へ到着。 長兄の車に拾ってもらう。 甥の二人が元気そうでよかった。 義姉は先日母を亡くしたばかりで、 それをうちの母が悼んでいた。 毎日のように考えるそうだ。 たしかに、息子と嫁を介した母同士というのは 特別な関係だ。 向こうの母が、死期を悟ってから延命を望まず、 葬儀もなしにしてくれと予め伝えておいたことが、 うちの母には特別な意味をもって響いたらしい。 ましてや今日は墓参りで、 来る死について考えざるを得ない…。
墓地へはそっから10分。 叔母とも合流。 叔母は叔母で、この墓地で樹木葬を頼みたいそうだ。 墓石を介さず。 韓国の方だと本棚みたいにされてるそうで、 それが理想なんだとか。
墓に眠る父へは妻懐妊の挨拶。 草むしりはアッサリ済んだ。 うちの墓のすぐ近くに、母の家系の墓もある。 そこへ叔父が入ったから別の親族がやってくる頻度が高まり、 その都度キレイにしてくれてってるようなのだ。 今日は雨が降ったり止んだりもしていたから助かった。
叔母と母が、寺の人なんだかスーツ姿を話し込んでいる間、 僕は甥二人をかまった。 あいつら無限の体力がある。 さんざん走り回ってこちらはヘトヘトなのに 息一つ乱さずケロッとしていやがる。 でももんのすごい楽しそうにはしゃいでくれたから こっちとしても幸せ気分が勝る。
一行はその後昼食へ、僕は帰宅を選んだ。 叔母に挨拶すると声を潜めての耳打ち。 母は今大分こたえているらしい。 仕事で壊した手が傷んで夜も眠れないし、 自分の老後を鑑みるに、 もうこのままいつまでも生きてないほうが… とまで思い悩んでいるとかで、 だいぶ参っちまってるそうだ。 僕としては、まずは娘の顔を見せてやることだ。 それが親孝行だと信じよう。 後のことはそれから。
帰路。 森林公園駅を13時過ぎに発ち、 終点の池袋までは読書するつもりが寝て過ごした。 埼京線へ乗り換える直前にあった立ち食いそば屋に入るか迷う。 腹は減っている。 メニューを見るときしめんがあった。 なんだかものすごく食べたい気がしてきた。 で注文して食べた。ものすごく美味い。 気分て大事だよな。 今日はきしめんの気分だったらしい。
新宿駅では駅構内の販売店を見て回った。 内祝いにちょうどいい菓子はないかと物色していると、 和菓子は強いなと再認識した。 羊羹なんかはな、日持ちするし、今どきは美しいし。 候補に入れることにした。
荻窪着いて、OKストアに寄って買い物してから 妻と電話しながら道を歩いていたら迷った。 あそこらへんは非常に入り組んでいるのだ。 一本道を間違えるとそのままあらぬ角度で トンデモナイ方に連れて行かれていってしまう。 結果15分くらいの遠回りになった。 暑かった。疲れた。 まぁ夏の暑さと疲れを先取りして味わえたのは良かった。
15時過ぎ帰宅。 さっそく生クリームを泡立て、パフェの組み立て。 紅茶のムースを下に敷いて、生クリーム、 コーンフレーク、ブルーベリー、生クリーム、 チョコレートアイス。 メレンゲ菓子とフランポワーズ、飴細工で飾り立て。 見た目はよかった。 …けど味はちょっと失敗だったか。 ムースそのものは美味しかったのだけども 全体でみるとクリーム分が強すぎた。 コーンフレークに救われた。 それぞれは美味しかったんだよな。 チョコレートが強すぎてミルクティーが死んじゃってたな。
Eテレで放映していたローザンヌコンクールを観た。 毎年…とまではいかないがほぼ毎年観ている。 少年少女いずれも美しい。 クラシックの方は見逃してしまい、コンテンポラリーのみ。 なんとかいう振り付けの人のダンスを4人が選んでいた。 はじめの男の子が抜群に良かった。 手が長くて…まわりの空間ごと動かしていた。 総合では4位だった。もっと上でも良かったのに。 しかし1位の男子の貴公子っぷりったらなかった。 芸術が動いてた。
16時くらいから昼寝した。1時間ほど。 久しぶりの昼寝らしい昼寝。 風が心地よかった。快感的な仮眠。
17時過ぎ、掃除機がけ。 さらに細々と掃除。 そして雑事。 憤懣やるかたないが WiMAXのSIMカード返却のための封筒を用意した。 あて名書きさせられるだけでむかつくな。 佐賀県どこそこの…株式会社なんちゃらの… なんとか会社内…長い…カスタマーサービスうんぬん…長い… 最後の方は殴り書きになった。 SIMカードそのものは さすがに裸で封入するのはためらわれたが どうしてこっちが丁重な梱包までしなければならないのかと また憤怒してしまいそうで ティッシュペーパーでぐるぐる巻きにして入れた。 何も問題ない。これで十分だろ。
夕飯はレバニラ炒め。 レバーは2時間、牛乳と料理酒に漬けておいたもの。 これを拭き取ってごま油で炒める。 で炒め始めてから気づいたけど、 本来なら片栗粉まぶしといて揚げ焼きにするんだった。 テヘヘいっけね、とこっからリカバリ。 炒めてる全体に片栗粉を散らして絡める。 油を足す。火を強める。ガーッと一気に火を通した。 一度皿にとって、もやしとニラを炒める。塩コショウ。 レバーを戻してオイスターソース。 強火で水分を飛ばす。 …5分ちょっとできてしまう。 レバニラ炒めって思いの外早くできちゃうんだよな。 19時半まで時間が余った。 お吸い物やサラダの用意をしてもまだ時間あるから ちょっとだけPCいじったりした。
今日のダーウィンはアマガエル。アタリ回。 なにしろ可愛い。 静止してるとそうでもないけど動き出すと全部が絵になる。 すべての動きがポーズになってる。 長すぎる足に笑った。 アマガエル、本来の生息域は木の上らしい。 樹上性っていうんですって。 人里でも、やれ自販機の上とか軒とか、 やたらと高いところに登っていた。
20時過ぎ、OKストアへ。本日二度目。 駅側ではなく近所の方。 醤油とみりんとオイスターソースとニンニクと… などなど買った。 明日以降は雨っぽいからな。 重いもん買えてよかった。
書きものに取り組んで、22時頃一旦休憩。 ちょっと読書。保坂先生の文章読本みたいなの。 入浴は23時近くなった。
民話を読み聞かせ、さらに即興でお話。 お題は三人の息子。 北の家に住む息子と 東の家に住む息子と 西の家に住む息子は仲良しで、 よく一緒に遊んでいた。 南の家にはおじいさんが一人で住んでいて、 寂しいからとよく3人を招いていた。 おじいさんは甘いお菓子をくれるし、 暖炉の前で楽しい話を聞かせてくれることもあったし、 庭でボール遊びをさせてくれたりする。 そしていつも、お土産をもたせてくれる。 「お母さんに渡すんだよ。決して開けてはいけないよ」 と必ず言う。 三人ははじめ言いつけを守っていたけれど、 北の家の息子はいたずら好きで、 ねえ開けちゃおうよとそそのかすようになってきた。 でも東の家の子は真面目だから、ダメだよとたしなめる。 西の家の子はどっちつかずで、 開けたい気もするし、でもダメだよねえとまごついている。 そしてある日、北の家の子が帰り道で転んで、 土産袋をぶちまけてしまった。 ……。
2022年06月11日(土) |
パイ包み失敗、雑事いろいろ、スローなブギに |
5時ごろ一度起きて、一時間ほど寝れなかったが その後は8時過ぎまで寝れた。 今にも降り出しそうな曇り空。 こわごわ洗濯はした。
休日トースト食べてヨーグルト食べて。 妻はどうしても眠いと言い残し寝室に戻っていった。 断続的に寝たり起きたりしている。 きたる陣痛に備えて似たリズムが 身体に起きているらしいと言っていた。 なるほど。
10時過ぎ買い物、OKストアへ。 そのまま西荻へ。 TSUTAYA、なんと気狂いピエロを置いてない。 なんて文化度の低い…というかありうるのかこんなの。 かなりびっくりした。 じゃあ何を借りようかと一考。 辛気臭くないやつで かつ今のうちに見ておきたいものをと思い スローなブギにしてくれを借りた。 あと八百屋と肉屋寄って帰った。
帰宅即、昼飯の準備。 究極のミートソース簡易版をつくる。 マッシュポテトも電子レンジで時短。 冷凍パイシートを広げて、それらの具材を詰め込む。 だがこのパイシートの扱いが僕は不慣れで、 使ってるうちにみるみるかたさを失い まな板にへばりついてしまう。 すると薄さを維持できず、 結局まる2枚つかって上下挟んでしまったものだから 生地はダダ余り。 180度のオーブンで15分焼いても20分焼いても 表面がパリッとならない。 とくに底面はしっとりしている出来に。 端的に言って失敗。 あー ああーー
味は良かったけど… そして次回もう一回チャレンジしたら うまくいくだろうけど… ものすごいハイカロリーだし今回限りにしたくもある。 ああーー
昼食後、休みなく菓子作りへ。 ミルクティーのムースと チョコレートのアイス。 それぞれ無難に仕上げていった。 冷蔵庫、冷凍庫に入れて、食べるのは明日。
そっから草むしり。 のびてるのびてる。 ツタカズラの大物を刈り取った。 こまごまとした雑草はまた来週。
ほとんど休まず今度は掃除。 大量の洗い物も。 洗濯物は乾いたよかった。
防災グッズ見直しは来週に見送ることにした。 義父への父の日プレゼントのため扇子を購入。 扇子ってまぁ定番すぎてこれまで避けていたのだけど。 妻に相談した上で、それなりにスタイリッシュなものを 直接あちらさんへ届くよう注文した。 楽天のページの使いづらさにびっくりした。
業腹ながら WiMAXのSIMカード返却の手続きを手配する。 1分1秒もかけたくないが… 業腹業腹… 雑事たまってる。 火曜に控えた健康診断のための書類を書く。 唾液ね…ましにはなってきてるけど… 相談したところで大して何も言ってもらえないのだろな。
夕飯はカツオのたたき。 けっこうぶ厚めに切っていただいた。 生姜醤油の美味しいこと。
夕食後、映画。 スローなブギにしてくれ。 80年代のだせえところや気持ち悪いところが ふんだんに盛り込まれていて妻は辟易していたが 僕は面白く観れた。 まず街並みや人がいいし、 撮りたい絵、撮りたい場がちゃんとあって その時点で映画として見どころがある。 そのためだったら筋書の飛躍は気にならない。 物語の締まりもいい。 また観たいくらいだな。 男たちクズばっかだったけどな。
鑑賞後、主演の山崎努を調べてみた。 おお見たことある。老年になると全然顔が違うな。 というか役柄ごとに全然違う。 いい男じゃないか。味のある顔つき。 でその後たまたまテレビのチャンネルまわしてたら なんか古い昔のドラマやってて その主演も山崎努だった。 めちゃ一線級の俳優じゃないか…
民話読み聞かせ。 教導者の三人娘のうち末っ子が 私をどのくらい愛しているねと父に問われ 塩味のついた食べ物くらい愛してますわと答えたら その瞬間家を追い出された。 その後たまたま通りがかった預言者の言うとおりにしてみたら 別の教導者の家にいつくことになって なんだかんだあってそこの息子と結ばれた。 で結婚式が行われて 国中の教導者が呼ばれて 娘は父親に自分の素性を明かして父は卒倒。 で全員にあれは私の娘ですと白状していって すべてが丸く収まって 預言者はそれに満足して で 魔法の杖を撫でて全員を天に還された。 え全滅!? 静かな爆発オチみたいな… びっくりした。 ハッピーエンドからのどんでん返しで なんの脈絡もなく全滅。そんな…
2022年06月10日(金) |
スシローおとり広告、安産祈願届く |
7時起床。晴れ。 まぁまぁ眠れている。
朝からスシローの、おとり広告のニュース。 出せもしないウニやらイクラやらを 大々的に売れ筋として喧伝した広告が 消費者庁および公正取引委員会に目をつけられたとのこと。 汚い話だ。 言い逃れを用意してるわけで。 全部がウソではないっていう。 あけすけなのに。 でも自分らはわかってるわけだからね。その汚さを。 その自分を騙すやり口こそが、とても汚い。 そしてスシローだけの問題じゃなく、これは広告業界にはびこる悪習。 商売ってそんなもんでしょって開き直ってるような。汚い。 消費者を騙したという単純な問題ではなく、 こんな汚い商売をして 個人の小規模経営をドンドン駆逐してきたわけだから。 汚い。 ほんと汚い。汚物。
夕飯は妻任せ。 この前も作ってもらった水餃子。
義父から安産祈願が届いた。 妻は キモチワルイ、常識がない、とぼこぼこ。 ありがたくはあるとのことだ。 僕は、いましっかり生きている自分を証拠に、 この場合親というのはこの上なく縁起のいい相手だと説いた。 縁の立ち上がりとしてはいい。子を産む、子を育てることに関して。 ただ妻は、すでに所持している安産祈願と 「けんかしちゃいそうだから」という理由で 持ち歩きはしないようだ。
週末の予定を話した。 日曜からは臨月に入る。
書きものをちょいと進めて、 民話読んで寝た。
2022年06月09日(木) |
朝ごはんの歌、レジ見誤り、表札書体 |
7時20分起床。 今にも降り出しそうな曇り空。 寝れた…か? 唾液は多い。 胃腸に違和感はまだある。
妻が朝ごはんの歌を嫌がらせのように歌う。 朝 朝 朝 朝 朝ごはーん 朝 朝 朝 朝 朝だよー あーさごーはん あさごはーん 腹が減って仕方ないから朝飯を用意しろとおおせだ。 今朝はあろうことかスマホで検索して 原曲を流し始めさえした。 まだ横になっていたかったが観念して起き上がる。 「僕にとっては朝ごはんを作るより先に 昼ごはんの調理があるんだけどね…」 「お腹すいた。子どもも言ってる。朝ごはーん」 「僕も一緒になって歌ったろかな」
弁当は久しぶりに、 鶏もも肉玉ねぎ人参豆板醤の炒め物。 野菜多め。 …豆板醤も多めにしてしまったようで、 えらい辛かった。美味しかったけど。
最近は天気が悪いせいか、 いつも数席は空いている東西線がやや混みがち。 といっても座席が埋まっているだけで、 立っている人はまばらのスカスカ車両だけども。 今日は荻窪から一駅、阿佐ヶ谷に着いた時点で 背後に人が立ち上がる気配がして 座席が空いたからそこへ座ろうとした。 そしたら僕より数歩分遠い位置にいたらしい女性が 今まさに腰を下ろそうとした僕の目の前に踏み込んできて 譲ってやれなくもなかったけど 年配でもないしなんらかのバッチも見当たらないし 体調不良そうでもないし… と判断してそのまま座らせてもらった。 ら、ものすごい睨みつけられた。 20代くらいか。健康そうに太ったかなりの巨体。 その後もチラチラ見てくるから不快になった。 あの体躯だと座席着いたら 両隣ギュウギュウだと思うんだけどな。
仕事、ハイスピードモードでたたんでいってる。 ドラゴンボールの続編を僕は見てないけれども、 なんでも身勝手の極意という強化技があるそうで。 地球を守るとかそういうみんなのための正義じゃなくって 自分の強さだけを求めることで強化される?みたいな。たぶん。 スゲーわかる。 もう何年もずっとセーブして仕事していて、 周囲の動向に目を光らせたり、他の雑事こなしながらだったり、 あと単純にキーボード音とかの操作音がしないように心掛けていて すっかり馴染んでたのだけど、 このたび自分の仕事だけに集中して、 かつ周りに人がいなくなった残業時間に おもいきり自分の力を開放してみたらめちゃくちゃはかどった。 このまえドカッと入ってきた仕事が育休前に終わるペースだな。
退勤後OKストアに寄って、 今日もレジ選択を見誤る。 二人体制が直前で一人に抜けられて 別レジに移られて 残った一人は研修中で しかも前の客はイヤホンしたまま もたもた小銭取り出してそれにもミスって… 数分無駄にした。 災難だった。
帰宅してみると妻は髪を切っていた。 染めてはおらず、そう劇的に変わってはいない。 臨月を目前に切れてよかったってところか。
夕飯はアジの南蛮漬け。 この前惣菜として買って食べてなかなか美味しかったので。 お酢、醤油、砂糖、塩の漬け汁を用意しておき、 薄切りにした玉ねぎと人参を浸しておく。 アジを三枚におろし、片栗粉をまとわせて揚げる。 油分をとってから漬け汁へ浸す。 十分漬けたら、漬け汁に片栗粉を溶いて熱してあんかけに。 うん、美味しかった。 酸っぱかったけど。 …だいぶ酸っぱかったけど。 次回はお酢を抑えよう。定番の一つにしてもいいな。 昔給食の南蛮漬け大嫌いだったな。
妻は桃鉄プレイした後、表札づくりに勤しんでいた。 僕はちょっとジュエルハーツアカデミアをやった。 妻からは書体について相談された。 僕の名字と妻の旧姓を併記するのだが、 僕の方に含まれる一字が、 その書体だとどうにも格好悪い。 鼻の下の伸びたというか、 顎の外れた犬というか、 サイズの合ってない服を着させられているというか… そんな印象の、無様なバランスだった。 他の字は申し分なかったのだけど。 結局は、僕の方と妻の方とで、書体を別々にした。 しょうがないね。
0時半寝室へ。 民話、悪妻を殺して悪鬼と協力し金をせしめる夫の話。 夫が一番の悪にしか思えなかった。
2022年06月08日(水) |
子どもを個人扱いするロジック、桃鉄不健全、隠れる聖人 |
弱い雨。 5時前に起きてからはろくに眠れなかった。 やっぱ唾液出る。口からこぼれはしないけど。 胃腸にちょっと違和感もある。 健康診断は来週に控えている。
今日の昼は弁当なし。 朝が楽。 トーストを食べてからさらに、 昨日の余りである肉じゃがを温めて出した。 体があたたまる。
吉田修一読み始めてみた。 エンタメ系かと思ってたら芥川賞受賞作家なのか… 地の文はまだしもセリフが幼稚で 知らなきゃわかんないな。
ふと思ったこと。 子どもを オトナと断絶されたコドモ扱いせず 一個人として見なす… という ホラ先進的でしょうって意識が流行りだしてる。 流行ってというか、アメリカとヨーロッパの一部に もともと根付いてる文化を取り入れようという動きだが、 このテの動きにありがちな浅はかさが相変わらずある。 個人、という概念が 社会の隅々にまで徹底的に行き渡っている土壌があって ようやく果たされる美徳なのに、 うわべだけ真似たってね…。 というありふれた批判はもちろんのこと、 今日思ったのは、 子どもを子ども扱いしないでいる思想と、 親が親である意識から免れる思想の相性への恐怖。 ウワーこわ。 「子どもは子ども、私は私」 とかいって 自分に都合よく個人であろうとして 親の責務やら重みから逃げるという。
こうなってくるとパターナリズムも あながち非難しきれない。 あれは子どもを人格ある個人としてみなさず 頭ごなしに叱りつける教育態度ではあるが、 一方では親の尊厳を保つために なみなみならぬ努力をしてもいたわけだ。 自分であることを一部切り捨ててまでも リッパな親であろうとする。 親の背中、という言葉は今もう死につつあるけれど。
だからといって パターナリズムが全肯定されようはずもなし、 こういうところがイケナイじゃないかというような バカな批判がいくらでも立ち上がるんだろうけど そうじゃなくって どっちも全肯定されるもんじゃないですよっていう。
でもまあ実際都合よく使われがちだと思う。 (潜在的に)親の重責から逃れたい人が 子どもを人格あるいち個人として扱おうと 綺麗事のように言い出すのは。
割拠、終わりが見えてきた。 一ヵ月以内に締められるかは…努力次第。
夕飯はお茶漬けにした。 なんか寒いし、 昼はラーメンだったからちょっと健康を気遣って。 妻にはパスタをやった。 冷凍のを。 作ってもよかったけど 冷凍食品が買ったきり余りがちなんだよな。
妻は桃鉄をして遊んでいる。 早くも資産は1兆円近かった。 台風で何百億円の被害が出たりするらしい。 でも別にヘッチャラという。 なんだか不健全な気もする。
ちょっと早めに、0時半前に寝室へ。 民話を読み聞かせて、 さらに即興のお話も聞かせた。 お題は聖人。 …三十六人の聖人が各地に隠れ住んでいる。 人に見つかる度に奇跡を披露して 願いを叶えてやってるがその度ごとに居を移している。 あるときたまたま、三十六人の聖人が それぞれ近しい場所に揃って住んでいる状況があった。 偶然そうなっただけで、それぞれはその事実を知らない。 そこへ通りがかった少年が、 何の気なしにいたずらごころで、 聖人みいつけたと叫んだ。 すると、ヤレヤレ見つかってしまったかと、 三十六人の爺さんがぞろぞろ姿を現す。 少年は怖くなって逃げ出した。 ところが奇跡の手がニュルニュル七十二本伸びてきて、 少年の身をがっしり抑えてひっ捕らえた。 少年は震えるばかりだが、爺さんたちは 久しぶりだのうとか、 こんなところに皆おったかとか、 最後にあったときにはどうこうとか、 内輪話に盛り上がっている。 小一時間ほどしてようやく少年の方に話題が移った。 なにか悩みはあるか、叶えて欲しい願いはあるかと。 「家に帰りたいです」 ははあ、迷子かそれともなにか家庭に問題でもあるのか… と聖人たちは余計な気を働かす。 少年はただただこの場を離れたかったが まさかそう言えようはずもない。 聖人たちは奇跡の目で少年の家とそこまでの地図を 土壁に投影して確認し、 強制テレパシーで彼の家族に呼びかけた。 お前さんの息子は預かっている、 まもなく三十六人で向かうからよろしくな。 なに、晩餐を用意しろなどとは言わぬ。 茶でも出してくれればそれでいい… 少年は口八丁手八丁で、 なんとか聖人たちを撒けないものかあれこれ試す。 近くにある友達の教会がどうのこうの。 じゃあ奇跡の聖人像を寄贈しようどうのこうの…。 ……。
2022年06月07日(火) |
少女漫画はミステリ、桃鉄難点 |
晴れ。 夜は雨が降るらしいけど とりあえず晴れてるから洗濯して外に干した。
起床は7時20分、トースト焼いて食べて、 弁当はガパオライス。 腹が減ったと朝食後にねだる妻に、 ガパオライス一口だけやった。
退勤後妻に電話をかけてみると、荻窪にいるという。 橋で待ち合わせよう という一言が気に入って、OKストアに寄った後に 神明通りの橋で合流し、一緒に帰った。 なんだか昨日あたりから元気が出ないのだという。 コレという理由のある落ち込みではないらしい。 僕は今日読んだ少女漫画を紹介してやった。 もとより、少女漫画というのは物語の構造に ミステリーみたいな仕掛けがある。 男女の恋愛関係がはじめから結ばれていたら物語にならない。 そこに葛藤や焦燥、克服などを盛り込むため、 「すれ違い」というシチュエーションが設けられる。 それによって あの人は私のこと好きなんだろうか、 もっと他に素敵な人がたくさんいるわけだし… という心理が展開がされていって、 で 最終的に 実は… と謎が解き明かされるカタルシスが待っている。 このパターンはほんと多い。 少女漫画作家たちはミステリでいうトリックよろしく、 すれ違いの新ネタを日夜編み出しているのです。 今日読んだのもそれ系だった。 主人公には付き合いたての彼氏がいる。 彼はもともとモッサリしてた地味男だったが 彼女のためにファッションの勉強したり プレゼントをガンバッたりしてるうちに垢抜けてきていて 今ではすっかりイケメン化して女子が寄ってきたりもする。 でそのなかでも特に仲良くしてる女子が気にかかり、 主人公はやきもきしたたままお互いすれ違って、 とうとう、私たち別れよう…と切り出しまでする。 そこで男が言う。 実は…。 あの女の人は…お前が思ってるような関係じゃない。 あの人は、…………バイト先の先輩だよ。 えーおいおいおい。 そうだったんだ…。 主人公もアッサリ納得しちゃってるし。 で抱き合って仲直りして終わり。 いや、これなんも事件解決してないし… なんだったら始まりじゃないのか。 あと全く回収されてない伏線もあったりして。 中盤でこの二人は旅行に行く。 海が目の前に広がる部屋で彼女は彼に、 よくこんな素敵な旅館知ってたね、と言って褒めちぎる。 しかし彼は気まずそうに、 あ、ああ、まあな… という、たどたどしい答え。 …この反応の真相には全く触れられないまま物語は終わる。 不穏すぎるだろ… ていうか絶対先輩とできてる…
夕飯は肉じゃが。 ごま油で玉ねぎ炒めて人参と豚コマ加えて しらたきとじゃがいもも足して チューブ生姜入れて水とめんつゆと醤油とみりんで煮込んで っていうスタンダードなもの。めちゃうま。 今日は寒かったから冷えた身体が温まること。 ご飯のお供に添えた焼き鮭もいい仕事してた。 ベストな夕食。
なおも気分がすぐれないという妻に提案をした。 本人も気づいていない潜在的な欲求を見抜いて 提示してやるのは得意なのだ。 僕は桃鉄の一人プレイを勧めた。 妻もこの提案にはノリ気で、ウキウキとプレイし始めた。 しかし途中途中、プレイヤーである妻も 後ろで見ていただけの僕も ゲーム相手に苛立ってしまった。 理不尽な不確定要素が多すぎる… もともとシリーズにあった批点を さらに悪化させたみたいなずさんさが目立つ。 こんなのがシリーズダントツの売上を叩き出したというのは 時宜に適していたというほかない。 運の要素が強まるまではまだいいとして そこに説得力がねえっつか。
21時半過ぎ、抹茶オペラを食べた。 美味い。日を追うごとに美味しくなっていくようだが これで食べきった。
入浴後、いつぞやのおいしーいお茶甘いやつを淹れて飲んで 本日の活動を締めた。 悪くない一日だった。 いやうそ。 書きものが進まない限りは精神的に充実しない。 1時間以上割いたのにろくろく進まんかった…。
イディッシュ民話、今夜読んだのは 以前読んだアラブ民話とほとんど構造が一緒だった。 こういう被りもあるんだな。
2022年06月06日(月) |
当たり前自体をやめろ、仕事忙しい、思い出し笑い |
7時起床。夜の間は眠れている。 雨。大雨。やば。
朝、NHKで子育ての新常識みたいな特集で 昔の当たり前と今の当たり前は違う? みたいなん言っててあぁまたか…と。 「令和の常識!」とか「当たり前は変わっていくもの」 とかじゃなくて、 当たり前って考え方自体をやめましょうよね。 あほらしいと思った。
弁当は角煮の残りを詰めただけ。 いやー美味しかった。 冷めてても美味しい。驚いてしまう。
久々に仕事が忙しい。 突発的にどかーんと大量の仕事が舞い込んだのだが これを育休前に終わらせようとすると かなりのテンヤワンヤで そのテンヤワンヤをこなしてやるぜってつもりで 本気出した。 懐かしい感覚。 バサバサ仕事片付いていく。 かえって普段のバカバカしさがあらわになるな。
夕飯は昨日の残り、ヤンニョムチキン。 キュウリの漬物も。 これに加えてスープを用意した。 角煮を下茹でした際の茹で汁をとっておいたので それをベースに 余っていた小松菜とキャベツをかるく煮て 塩こしょうといくらかのスパイスで味付け。 まあ、美味かった。
今日は昨日のアルマジロの動きを思い出しては 笑ってしまった。 しかし妻からすると、 たしかに可愛かったけれども やっぱりかわいそうになってしまう、 との感想に終始するらしかった。 まあな… でも僕はこの先何年も思い出しては にやけてしまうだろうな。
イディッシュ民話、 王様とか領主の息子とか出てきて 民話らしくなってきた。 領主は自分が殺そうとした息子たちが その後国の王と副王となって会いに来て 結局首をはねられて死んだ。
2022年06月05日(日) |
川崎水族館、オムツ購入、惣菜祭り |
7時起床。 眠れるようなってきたので今朝は寝ていたかったが 妻たっての希望で起きた。 朝は曇りぎみ。 休日トーストを作り、食べ、 すぐさま洗濯に乗り出した。 こまごまと雑事をやっつけ、 シンク掃除もこの時点で済ませてから 南荻窪図書館に行き本を返却し、 新たに本を借りたかったが目星つけていたものが置いていない。 調べると西荻図書館にあるようだった。 OKストアで買い物を済ませ、 炊飯器だけセットして西荻図書館へ。 南荻窪図書館よりちょっとだけ大きい。 目当てであった本は、手にとってパラパラとめくってみると、 俄然興味がしぼんでしまった。 代わりに小説を一冊借りた。 あと赤ちゃん用雑誌。 二階ではリユース品を配布会をしていた。 児童向けの本だけ。 絵本が山ほど積んである。 でも今のところは用はないかと、見送った。
昼飯は昨日仕込んだ角煮を丼にして、サラダもつけた。 めちゃくちゃ美味い。 やば。 昨日4時間くらい煮込んだからトロットロだし 調味は出来合いだけどこれが抜群。 白髪ネギと合うこと合うこと。 今回試しに辛子もつけてみたらもう絶頂。 幸せを堪能した。
12時半過ぎ出発。 川崎の水族館へ。 これが出産前最後のデートとなる。 産まれたらもうずっと二人でのん気に お出かけなんかできないだろう。 荻窪から東京駅で東海道本線に乗り換え川崎駅へ。 この駅に降り立つのはかなり久しぶりだ。 15年ぶりくらいか。 とくに感慨はない。 とろとろ歩いて目の前のビルへ。 目当ての水族館…カワスイは10Fにある。 10Fにある水族館とはなんとも期待できそうにはないが、 着いてみると変哲はない。 新しくはある。 この水族館、前評判は決して高くはない。 オープンからしばらく、かなり品質が低かったらしい。 代表的なのが、魚の紹介、説明が水槽周りに一切なく、 QRコードからアクセスしなければならないこと。 そのほか接客態度に難があったり、案内がよくなかったり… とガッカリクオリティが続いたあげく、 そういった悪評判を払拭しようと、 去年あたりに事業再生計画でテコ入れされて、 以来は持ち直してきてるようだ。 実際どうかといえば、魚の説明についてはイマイチ物足りない。 QRコードは今でも生きてはいる。 しかしこれは最悪だ。 せっかくの「水族館」という体験の現場感が バッサリ断ち切られてしまう。 館内にはヒーリング系のBGMが流れ、かつ、 動物や虫の泣き声がスピーカーから聞こえてくる。 なんじゃそりゃあ。 一方ではプロジェクションマッピングで動物の影絵を見せてたり… 「地元水族館のガッカリクオリティ」と 「意識高い系の最新技術」が ラーメンと生クリームの組み合わせのように 互いを悪く引き立たせている。
それでも楽しむことはできた。 メインの淡水魚にはいまいちノレなかったものの、 なぜか飼育されている魚でない動物たちが見ものだった。 トッケイヤモリにはビビった。 大きい。20cm以上ある…。 ヤモリって家に出るサイズで捉えてたからビックリ。 トッケイ、って鳴くらしい。ヤモリ鳴くんか。ビックリ。 グリーンイグアナかっこよかった!! デカイ。かっちょいい。しっぽの長さにびびった。 アルマジロが走ってる姿も見られた。 ずーっと走ってた。狂ったようにぐるぐると。 出入り口に向かって横に往復してたし。 カピバラさんも間近で見れたし、 ナマケモノが縄を伝っていく動作もじっくり観察できた。 全体的に、客が少ないので(客が少ないので) 他の園ではまずじっくり見られないような人気者が たっぷり観察できてよかった。 ほくほくと施設を出た。
妻はお疲れ。 痛んでるのは腹じゃなく足だということで、まだ安心。 それから、昨日もそうなのだが 妻は臨月を前にしてかなりの頻尿となっている。 したがって何かにつけトイレ休憩を挟まなければならない。 川崎にはかなり多くの店があふれてもいたが、 同じビルのケユカにだけ寄って、何も買わずに出て帰路。
荻窪に着いてから、どうしてもカフェで休みたいという。 電車で座りっぱなしであったし こっからもバスで座れるから 休まなくてもいけるんじゃないかと思われたが従った。 駅前のサンマルクカフェで、 飲みたくもないアイスティーを頼んだ。 二人で700円。 お茶代としては別に高くもなんともないが 飲みたくもないアイスティーのためにと思うと手痛い… 全然飲みたくないアイスティー…アイスティーもかわいそうだ… ただ妻は休めたという気分になれたようで、甲斐はある。 そして夕飯どうするかの会議をした。 今日は外で食べてもいいというつもりもあったが、 どの飯案も妻にとってはベストにならないようで、 インドカレーもない天ぷら屋でもない なんやかやと悩んだ挙句、 こういうとき人の潜在的欲求に敏感な僕は 一つのアイデアを与えてやった。 ルミネ地下街の惣菜コーナーで好きなものを買い、家で食べる。 この案には妻は感動していた。 その手があった、すごい、ぜいたくしてる感じも満たせるし 今の私の気分にも合う、それだ、 言われてみればもうそれしか考えられない… という絶賛で二人とも気分良くなって、意気揚々ルミネへ。 うなぎのおにぎり、卵のフライ、切り干し大根、 ブロッコリーのペペロンチーノ風、 ヤンニョムチキン、アジの南蛮漬け… と妻は盛りだくさんの惣菜を買っていった。 バスで帰宅してから、僕はそれらを盛り付け、 さらに出汁をとってお吸い物を、 それからきゅうりの漬物と、 冷凍してあったご飯を温めて出した。 いずれもしっかり美味かった。 とくにアジの南蛮漬けは気に入った。自分で作るか。
ダーウィンを見ながら至福の時間。 ソウゲンライチョウというのが衝撃的だった。 顔まわりの羽根をこう…クワッとやって、 そしたらうさぎの顔になる。ワケワカラン。
食後、しばらく寝室で休んだ。 湯神くんを読み直し終えた。 これやっぱ名作なのでは? 八重樫くんの 「あの子の優しい気持ちが 報われるような世の中であってほしいと思うよ」 に涙しそうになる。
ネットスーパーで米などを注文。 クーポンとうとう300円オフしか送ってこなくなったが…。 そしておむつを買った。 新生児用に、パンパースの。 115パック。これで1週間から10日ほどはもつようだ。 1400円くらい。 頻度は減っていくとはいえ、1ヶ月で5000円近くかかるんだな…
風鈴を買おうかという案が浮上。 この家には絶対に合う。合ってしまう。 だが今夏は盛りを迎えた時期には窓を開けないだろう。 熱気の問題に加え、赤子の泣き声が懸念される。 となると考えどころだ。欲しいは欲しいが… いちおう調べてみたところ、今どきはしゃれた風鈴が多い。 置き風鈴というのは気になる。 プレゼントに向くな。 義父に父の日プレゼントをしてみてもいいかもしれない。
民話読み聞かせ、 今日からはイディッシュ民話。 これは東欧のユダヤ文化を中心とした民話集。 なかなか面白そうだが、物語自体の面白さというよりは、 その裏にある教訓や学びが重要そう。
2022年06月04日(土) |
ヒュンケル三角関係、久我山ホタル祭り、生きた街 |
8時起床。 休日トーストを食べ、洗濯機を回し、意気揚々庭にくりだす。 草むしり。 新緑の季節に雨を経て、わずか2週間でぐんぐん伸びている。 やってもやっても…という気もしたけど、実際やるだけ進む。 途中洗濯物を干すのを挟んで、つごう1時間くらいやってた。 さすがに大変だった…。
そっからすぐ買い物へと動き続けるべきところ、 ついアニメ見ちまった。ダイの大冒険。久しぶりに。 ヒュンケルに助けられるヒムはとってもヒロインだったけど その後にラーハルトが現れて あろうことヒュンケルが おれの最大にして最強のライバル…とか言っちゃって ああ…やめろよおまえイマカノの前でそうやって元カノを褒めて… と ひやひやした。 なんだかえらいBLだった。えっちだった。
OKストアで買うもん買って そのまま西荻へ。 冷凍餃子を買い、肉屋で肉を買う。 古本屋にも立ち寄ってみたかったが あいにくまだ時間が早かったのか開いてなかった。
帰宅後、角煮を仕込む。 今回は調味を出来合いにたよった。 130円したけど美味かろう。 しかしまずは下茹で。 かぶるぐらいの水から茹でて小まめに差し水を配する。 そして抹茶のオペラに着手。 グラサージュだけ先に用意して冷蔵庫へ。
昼飯はそうめん。 ミョウガと大葉とゴマと生姜の薬味が大活躍。 外は陽射しが暑いが風があり、部屋の中は涼しい。 今日の日和にぴったりで幸せだった。
午後、ケーキの仕上げ。 スポンジカットした時点で失態。 焼き具合の甘さもあって、中央の一枚、 真ん中に穴が開いちまった。 でも無事な一枚を底面に置いて、ポンシュ打って バタークリームとガナッシュを塗って 真ん中に穴が空いた一枚をポンシュ打ってそこへ重ねて、 バタークリームで穴を埋めた。 さらにガナッシュと、最後の一枚を重ねてグラサージュ。 なんとか面目は保てたか…? でもグラサージュ少なかった。
ケーキを冷やしている間、 昼寝でもできないものかと寝室でゆったり過ごした。 涼しくて最高な休日。
14時過ぎ、ケーキおひろめ。 なんとか形にはなっている。 今回は反省点が明確だ。 スポンジ生地に失敗。 グラサージュの量が足りない。 次回は上手くいくだろう。 食べてみるとだいぶ甘かった。 美味しいけど…甘い。 砂糖の量も減らそう。 これでレシピはグッと改善。 ただ、次っていつなんだろうな。 一年以上後か?
そっから掃除だけして、 またしばらくくつろぎ。 夕方掃除機かけた。 出仕度をして、17時過ぎ、妻と久我山へ歩いていった。 ずっと太鼓の音が聞こえるから 久我山の祭りからなのかなと思われきや 現場まで着いて判明したことには、 お寺でお経を唱えるのに 今日は太鼓も鳴らしていたらしい。 朝からずっと? 坊さん二人と一般人らしき私服の方が二人。 なんだったんだろな。
久我山駅に近づくにつれちょっとずつ祭りの気配が。 小学生の女の子らが浴衣を着て集まっていて可愛らしかった。 今日は3年ぶりとなるらしいホタル鑑賞会。 神田川を中心に2000匹を放流して それに合わせて近辺には模擬店や いくらかのイベントが手配され、 二日間で3万人だとか5万人だとか集まるとの触れ込みだったが おそらく例年を上回る賑わいだった。 路上に敷き詰められた人、人、人。 老若男よ揃ってはいるが、子どもというか、家族連れが多い。 とりわけ小学生が目立つ。 どの子も楽しそうに、笑って、走ったり飛んだり、騒いだりしている。 この子らはへたしたら、 物心ついてから初めてのお祭りなのだ。 こんなに人が賑わう集まりを ずうっと知らずに 子どもによっては我慢してる自覚すらないまま育ってきて 今日爆発してるのだ。 見ていて何度も泣きそうになってしまった。 公園には模擬店と、飲食ができる卓と椅子がかなり置かれていた。 すさまじい人だかり。 いわゆるテキ屋の屋台はなく、近所の飲食店や、 保育園の父親たちの集まりなんかが 各々なりのメニューを提供しているようだ。 これも悪しきジェントリフィケーションの結果で、 あの不衛生で(半)反社会的な屋台がないのは随分さみしいが、 おかげで安心安全ではあるようだ…に加え、とにかく安い。 行列には並んだが、妻が食べたがってやまない わたあめを100円で買った。 少しずつ進んで駅周り一帯を散策。 その間、感動しっぱなしだった。 僕は街が好きで、 好きだから今の東京がイヤで、 もうずっと絶望してるし 部分的にしか褒めたりできなくって、 それが今日、ようやく生きている街を見れた。 それも体感がかなった。 何よりも嬉しかったのは、これが地域の賑わいであること。 外部の客やビジネスを呼び込もうとしておらず、 自己完結型で引き締まっている。 比べると高円寺の祭りは軽薄で、 仕方ない部分もあるのだろうが、 もはやあまり地に足がついていない。 この久我山の祭りは格別だ。 子どもの多さと賑わいがそれを証明しているようだと感じ入った。
18時前、一旦カフェに入った。 カフェというかパン屋か。 何の気なしに買ってみたベーコンチーズパンがカリカリで 異様に美味く二人で感動した。 チラシに掲載された案内図とにらめっこして ホタル観賞の経路をなんとなく決めた。 まだ日は明るい。 ノンビリと駅の南の方まで繰り出して、 人の流れに沿って玉川上水の近くまで来たが折り返し、 本命の神田川にまで戻った。 警備員であるおじさんはひっきりなしに 客の面々にホタル観賞の見どころを解説していた。 一方通行となった川辺をひたひた歩く。 19時近くなるとさすがに日も落ちつつあり、 鬱蒼とした木々の下はかなり暗い。 何百人もが目を凝らしているがホタルの姿は見えない… が、進んでいくにつれてチラホラとうかがうことができた。 高くを飛び交ってはいなかったが、 暗がりに強い光を輝かせていた。 7匹くらいは見れた。 満足した。 でもこの満足はホタル鑑賞そのものというよりは やはり 人に賑わい街の活気子どもたちのはしゃぎようあってこそだ。
富士見台まで歩いて、 妻が前に目をつけたというお晩菜の店で 夕飯を取ることにした。 我々には珍しく外の席を選び、 夕涼みと道行く人の笑顔を楽しみながらのんびり飯を待つ。 待つ。 待つ…長い。 待つ…他の客の飯を間違えてもってこられた。 でまあかなり長い時間待ったのだけれども まったく気分はオダヤカだった。 道行く車だけは嫌だったけれど、 ほとんど最高の気分で時間を過ごした。 飯は上々。 唐揚げ、スティック野菜、ひじき、 小松菜とキノコの惣菜などを食べたが 一番美味しいのは味噌汁だった。 これをご飯とともにいただく。なんという幸せ。
20時過ぎ帰宅。くったくた。 でも書きものちょっと進めた。 読書もした。
1時近く、寝室へ。
民話ラスト。 長かった話は順当に終わった。
2022年06月03日(金) |
本シーズンの始まり、選択肢のある不幸、中国の逆説 |
6時頃一度起きたがそれから7時過ぎまで眠れた。
弁当は鶏もも肉とキャベツのにんにく炒め。 余ってた玉ねぎを足した。 味付けは塩と少量のポン酢、ブラックペッパー。
なんとはなしに仕事を終えて、退勤後妻に電話。 ちゃんと伝えるべきかどうか悩むんだけど… と一瞬言いよどんでから、報告がはいった。 とうとう家に、悪いやつが現れたらしい。 対処はしてくれたらしいが、妻は殺害はしない。 スプレーをつかうこともなく道路に逃したそうだ。 これで本当のシーズンが始まってしまった。 あぁもうなんにもいいことないなと思ってしまう。 1000のいいことがあっても 1兆の悪いことがったら 相対的になんにもいいことないようなもんだ。 これで、本当の、シーズンが始まってしまった。
夕飯はぶっかけ。 大根おろしもないが 天かすと小ねぎで十分おいしい。
食べながら、録画しておいた100カメ見た。 N校。 目先の効率とか目先の合理を負うやつばっかでけっこうきつい。 自分に都合の悪い常識とか普通を嫌がるところまではまだしも 自分に都合のいい常識とか普通は受け入れるっていう 気持ち悪さがあるんだよなあ。 でも高校生だからなあ…大人の方が導いてやらないかんのだけど。 やっぱ選択肢があるって不幸はあるよ。
続いて72時間のドキュメントも見た。 お寺が2000円で写経のサービスを提供している。 男連中はマインドフルネスみたいな 目的あっての行動みたいでだせえぜ本末転倒だぜ 全く般若心経と相容れないぜ嫌気が差すぜと鼻白んでたけど おばちゃんたちは結構ほんとに無心を得ている感じで 見ながら一つの思い付きを得た。 中毒。依存。それがなければ息ができないということ。 それは悪徳だけじゃないのだ。
民話、とうとう今夜と明日夜で終わり。 これまででもっとも長い話を3分の1だけ読み聞かせて寝た。
2022年06月02日(木) |
悪くない客と店員、エアー娘、シーズン開始 |
快晴。 5時くらいに一度起きた後は、7時過ぎまで寝れた。 朝食の準備…と棚を覗いてみれば食パンがない。 うっかり買い足しそびれていたわけだが 代替になるようなちょうどいい食料品もなく、 パッパッと最寄りのコンビニに買いに行った。 店内では目当ての品に直行し 滞在時間1分もかけず立ち去りたかったが 折悪しく客の一人が一つ開いてないレジに並んでしまい そこそこの点数を買おうとしているのを見て 彼は何も悪くないのに一瞬苛立ってしまい反省した。 レジ袋を頼んでいるから精算後には店員が詰める時間が発生する… その店員ももたもたと手つきが異様にノンビリしている… あげく弁当の温めまで注文している… 無論、二人ともまったく悪くない。 勝手に焦っているこちらが悪い。
トーストにはヨーグルトをつけた。 弁当作りがないと朝に余裕がある。 意気揚々と出勤。
昼飯は昨日に続きフリー。 初めて入る中華屋でタンメンを食べた。 外はかなり暑いから ラーメンを美味しく食べれるか不安だったが 店に入ってみれば冷房が効きすぎている。寒い。 一刻も早く食べたい… とジらさせてすすった一口目は絶品だった。 タンメンには店ごとにかなり当たりハズレがあるが ここのスープは旨味と塩味と油のバランスがいい。 だが具は…玉ねぎ主体でキャベツはちょっと、 もやしは入っていない。 それに野菜は炒められているだけで、 油は絡んでいるがおそらく味付けされていない。 これは食べたかったタンメンではない。 中盤以降は感動を失ってしまい、惰性で食した。 いつか理想のタンメン食べたいな…。自分でつくるか…。
店の人の接客はとても良かった。 750円というのも、時勢と場所柄を考慮すれば決して高くはない。
帰宅してみると赤ん坊用の服が部屋干ししてあった。 なんて小さいのだろう…可愛い…うちの娘可愛い… 中身はないのにこれだけでうちの娘可愛いと思えてしまう。 なんだったら服もかけられていない赤ちゃん用ハンガーだけ見ても うちの娘可愛いと思えてしまう…。
夕飯はカレイの煮付け。 豆腐は少量ながら揚げ出し仕立てに。 どちらも実に美味い。 ミョウガの甘酢漬けは出しそびれた。
抹茶のオペラ、バタークリームに頼ることにした。 あとクルミ。 クルミは、いつもウチでつくるオペラだと スポンジに組み込んでるけども、 今回は抹茶のスポンジにしたいからと、 風味づけ程度、ちょっとだけ入れるにとどめた。 でまぁ手探りながら完全オリジナルレシピで まずは今夜のうちにスポンジを…を 共立てジェノワーズに挑んだのだが中央がへこんじまった。 ああ… 粉が生地全体に行き渡ってもなかったようだ。 レシピよりもおそらくは技術的な問題と思われる…
義母、義祖父とテレビ電話。 そのコミュニケーション自体は苦でないというか どちらかと言えば好きなのだが、 毎回こちらからする話題があるわけじゃなく、 ただニコニコ応答して終わる。 こんなんでいいんだろか。
21時過ぎ、妻の居座る書斎で小事件。 大きめのカメムシを発見した、逃さなければと 奮闘している妻を置いて居間にいたらさらに僕を呼ぶ声。 ガラス窓にヤモリが這っている。 屋外側ではあったのだが、網戸との間に位置していて どう逃したものか妻が試しているうちに、 うっかり部屋の中に入り込んでしまった。 妻はそれから10分ほど格闘したようだ。 シーズンが始まったと思った。
割拠、構成を大幅に変えた。 ビナがビナヤカじゃないっていうの、 終盤じゃなくて終盤一歩手前である現時点で明かすことにした。 ちょっとムリあるかもだけど 展開圧縮させて終わらせにかからないとならんので。
民話読み聞かせ。 さすがに尽きてきたな。 とうとうこの週末に、延長手続きせず返す。
2022年06月01日(水) |
ささいいさかい、人間の素人、ネット都市伝説 |
晴れ。 6時半起床。 起き抜けの身体感覚はここ数日同じ。
今朝も妻の方がいち早く起きていて、 すでにベビー用品の洗濯準備をしていた。 実際に使い始める前に 一度は洗っておかねばという計画で、 大人用と一緒にもできないし 梅雨に入る前にやっておこうと、着手してくれたわけだ。 それ自体はありがたいのだが、 浴室のドアを開けた妻が、僕が昨日立てかけるのを失念していた 風呂用マットが敷いたままであるのを見て もう全然立てかけてないの? と難詰した。 この立てかけはほとんど毎回僕がしてやっていることで、 しかし20回に一度程度は失念してしまう。 その失態をこう表現されると心穏やかではいられず、 ささいとはいえいささかいさかいに。 互いに言いたいことを言い合って、 15分ほどで落ち着いてから朝仕度。 タマゴサンドを用意。 二人でベビー用品のしまい場所を確認してから、 遅れることなく8時31分に家を出た。
昼飯は先週と同じく、 コーヒーとパンを外で食べる格好に落ち着いた。 ビル街のただ中にぽつんとある、 噴水の設けられた小さい広場。広場だけど小さい。 気分は抜群にいい。 日なたはかなり暑いけれど、日陰ならば涼しいくらい。 ローソンで買った ぱりチキ は油っこくて閉口した。 ホットドッグはまぁよかった。 あとは持参してきたタマゴサンド。 ゆっくり食べきって、会社にもどってからは仮眠を取った。 仮眠っつっても3,4分まどろんだだけだけど。
職場、自席の真後ろに位置する別部署の空気が ここしばらくで変わってきている。 もともとは男3女3の班で、 このうち女Aだけがチョイチョイ男Aと笑い合っていた。 女B、Cの二人はマイペースに、仕事時間は黙々と業務に従事し、 休憩時間はひとりきりで過ごして、 一日中ほとんど誰とも口を利かない。 というバランスでここ数年やってきた。 そこへ先日、女Dが入社した。 女Dは若く、笑い声が明るく、 会話していて楽しいのか、男ABCそれぞれが、 代わる代わるかかりきりで談笑の時間に浸っている。 おかげで周囲一帯の印象がまるくなり、 アットホームな雰囲気が達成されている。 そういうのヤベーと思う。 女B、Cの孤立が相対的に高まってるし、 ポッと出の女が目の前で一日中キャハハハハと笑っているのだ、 彼女らにとってはこれまで長年同僚として働いてきた男たちと。 総括している上司は人間力が足りないから、 「一人でいるほうが好きな人たちなんだから、気にしないでしょ」 という構えで、問題視する気配はみじんもない。 なんてアサハカなのだろう! こういうとこから職場の人間関係って瓦解していって だんだん「言葉にしにくい」イヤさが積もり積もって 最終的には曖昧な理由づけで辞めてくのにな。 だから心情的にも効率的にも早めに手を打つべきなんだけど。 目に見えた問題だけしか取沙汰しないレベルの低さに呆れる。 人間の経験が足りなすぎる。 人間の素人たち。 アホの動物園。
今日ここにさらに新入社員として女Eが加わって、 もうホントいよいよだと思う。 仲良いとか仲悪いとか、好きだ嫌いだ、 気に入ってるの気に入らないの、 そんなやっすいあっさい単純な区分法じゃ 絶対見抜けないからな、女同士の関係性って。 しかしあほにはワカラナイのだ。
今週また広島に行ってきます、と 義母からグループラインが入った。 行ってらっしゃいの一言だけではそっけないので、 先日撮った妻の腹の写真を送信した。 手元にデータはなかったから 妻がTwitter投稿用に加工した写真をさらに加工して送った。 これが妻を怒らせてしまった。 無断で写真を送るまではまだしも、 あの写真を万一画像検索されてしまえば Twitterアカウントが芋づる式に見つかりかねない、 母はともかもグループラインである以上は 弟にもその可能性が出てくる…とのことで、 軽率だったと謝り、送信取り消しをした。
夕飯はシュウマイ。 レンジでなかなかうまいこと温まらなかった。 表面が乾いた感じになってしまった…。 が、ポン酢と和芥子で美味しくいただいた。 先日仕込んでおいたミョウガの甘酢漬けは 風味は豊かだったけど酸っぱすぎた。
テレビは水曜日のダウンタウンを見た。 K.カズミの真相に迫るという特集を組んでいたのだ。 ここ数年でにわかに語られるようなった ネット上の都市伝説のような存在。 巨体、怪力、大食いでそれぞれ伝説的なエピソードが まことしやかに語られている女性。 そのエピソードの具合が、 「理性的に考えれば信じられず、 まぁウソでしょう、と防衛ラインを張っておきながら、 かつどこかでチョッピリ、でも本当だったら面白いよな」 と思わせられる絶妙な塩梅なのだ。 僕にとってそれは、ネット黎明期の面白さだ。 K.カズミという噂話からは、その得体の知れなさから生じる くすぐり的な面白さを感じている。
番組は、大食い記録を打ち立てたK.カズミさん本人にたどり着き、 取材を試みていた。 巨漢、怪力の方はその彼女のなりすましであり嘘っぱちである、 という結論に達していたが、 これでは全然証拠不十分であるし、 まだまだいろんな可能性がありうる。 その不確かさを、消化不良ではなく好もしく想った。
明日の昼飯は弁当ではなく今日に続きフリーとなった。 妻は今日の昼そばを食べたかったらしく、 しかし行きつけの店は水曜定休で、 満たされていないこのそば欲をなんとか晴らしたいという。 今日は家の目の前にある体育館でハヤシライスを食べたらしい。 なにも変哲ない食事でありながら、 これだけ近いところに 簡素とはいえカフェが備え付けられているというのは、 今後の展望になる。
割拠、以前とは違って、 もう誰からも反応もらえなくていいし 読んでもらわなくてもいいくらいの気分になってる。 ただいつ誰に読まれるとも知れないところで掲載を続け、 ちゃんと完結させることだけが至上目的となってる。 描きたい部分を描ききって終わらせる。 それだけはやりきる。
漫画読んで民話を読み聞かせて寝た。
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