舌の色はピンク
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あったかかったあ! どう見ても回文なのに回文じゃない。
「あたたかい」って発語時いつも不安になる。 活用形だとなおさら。 あたたかかった。あったかかった。あたあたたあたたたた。 発狂。
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同僚の送別会でした。 生涯握手限度数10回を誓ったそもそもの相手だっただけに ここぞとばかり守ってきた1回目の握手を捧げ、 目論見通り美談ができあがった。 美談はつくれる。その証明。
人にしゃんと聞かせうる美談じゃないでしょうか。 振り返ればこの誓いを立てて数日後に たまたまさまぁ〜ずのロケに遭遇して、 僕は2人のファンではあるけどここで握手を求めたら 残りの人生で10回しかできないのにもう2回もつかってしまう、 それは避けねばならないと堪えた事件があり、 この事件のおかげで「厳選味」も加わって美談の礎が築かれたといえる。 ほんとちょうどいい事件だった。 2回目3回目も楽しみだな。 生涯で10の美談は確保されてる。生きるのが楽しい。
2015年03月30日(月) |
Oh No!(懊悩) |
もはや明けないとも思われた冬が終わろうとしている。 料理の盛りつけは食器を温めてからというひと工夫を ようやっと考案習得できたというに、 むげにあしらう次の季節が今は憎い。
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ガム噛んで喉痛む。 唾液がもってかれて。 そんなことあんのかって信じがたい仕組み。 けど実際もってかれたしなー痛んだしな。 ガム噛んで喉痛む。これはきみ、摂理だね。
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3月が終わりかけ。 去年人付き合い頑張った延長でここまでやってきた、 4月からは一人で静かにやってこうと心躍らせていたものの そこまで頑なになんなくていいんじゃ?とも。 人と関わりたければ関わるし 関わりたくなければ関わらないし。 さんざ悩んできてあったりまえの結論! なんだけど ミギー(寄生獣)の 「しばらく下界の情報をシャットアウトして ここにある材料だけでやってみたくなったんだ」 ってチョーよくわかる。 し、実際何度かそれやってきた経験からいえば なにものにも代え難い有意義な時期。 悩みの日々は続く。
2015年03月29日(日) |
スプリングイズハーフヌードスタイル |
道端でブラックのマスクした女性を見かけテンションあがった。 ちょっと欲しい。 欲しいけどつけるのは勇気いる。 出したいのは洒落っ気じゃのうて茶目っ気につき。 肌色のマスクがあればな。迷わずつける。 ちゃんと自分の肌の色に近いやつ。無論ヒモも。 肌色のメガネあれば尚よい。 私のっぺらぼうになりたいの。
のっぺらぼうになったって 骨格も肉も表情筋も残ってるのだから その人らしさは維持されるわけでしょう。 ならいんじゃね? 寧ろ本当の素顔が見れるってもんよ。 みんな大好きなあれ、仮面の下ってやつじゃないか。
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春のポーズを考案。 上着を肌着ごと胸元までめくり上げ片足立ちする。 春らしさ満開。 春といえば半裸。
2015年03月28日(土) |
センチメンタル恐怖症 |
飲んでファミレス行って朝帰り。 5時6時に帰ってくることはチョイチョイあっても 午前10時帰りって相当久しぶりだった。
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ファミレスで寝入ったのも久しぶりだった。 10代の終わり頃悪友いかれぽんちとよく深夜にファミレス行って トランプやったり漫画読んだり居眠りこいたり 好きなだけだらだら過ごす時間楽しんでたのが思い出された。 年取ったなーとは思わない。 今でも同じ感覚で過ごせる自信はある。 その自負が強すぎるばかりに ホントはもう肉体精神とも音を上げてるのに かりそめに動作させられてるだけなんじゃないかって気もする。 大人になるのはいい、 大人になっちまったなーというセンチメンタルを徹底的に排除したいだけ。
2015年03月27日(金) |
情報を支配するとゆうこと |
喫煙所で暇をもてあまし なんとはなしに情報端末から検索サイトの音声認識機能で 「東京の天気教えろコラ」 としゃべりかけてみたら 検索結果の最上位は東京の天気が出てきたんだけど 二番手に 「タバコはやめろお前こら」 って出てきて、ゾッてした。 あいつら見てるんだ。 マイク反応から聞いてるだけじゃなくて見てる。たぶん常に見てる。 検索もされてる。 正しいワードで検索したら現在時間の自分の姿が検索結果にウワアア。
あーゆー機能に命令形で接する人はそこそこいる気がする。 相応する応答が欲しい。 メイド喫茶的コードの。
カラオケで大熱唱。 ギャーとかウギャーとかギャギャーとか すきなだけ絶叫できる場所があるこの国はよい国。
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すきな場所ですきなように絶叫できたらとたまに夢想する。 電車内とか遊歩道とか朝礼中とか 咳込みくらいの存在感で絶叫できる社会。 犯罪減ると思いませんか。 フラストレーションの発散には最適の絶叫健康法。 もちろん耳障りだと不愉快に捉える人もいるでしょう。 不愉快、あぁ不愉快になっちまいました? フラストレーションたまっちゃいました? じゃあほら、いいですよほら、ね? 遠慮せず。ね? と、こう。
ただし絶叫にも品格が問われる。 ギャーとかウギャーは下の下だ。救いようがない。 バーングーラデーッシュとか モロモロモロッコとか 国の名前はまぁまぁよい。知的だ。 そんなこと本気で思ってるわけないだろ。 愚だよ。最愚だそんなもん。 絶叫放題の社会なんて誰が望むんだよ。うるさいだろ。単にうるさい。 僕はうるさいのが一番嫌いなんだよ。 フラストレーションは発散しきらずほどほど溜めといたらいいんだよ。 抑圧された衝動なんてペットだペット。飼い殺せ。
2015年03月25日(水) |
うぶなねんねじゃあるまいし |
カラッと心地よい冷え具合。 何を食べても美味しい天気。 気分がよい。よいです。
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後輩をランチに誘いおごってやるという難ミッションをクリアー。 それも界隈相場からするとやや高めのランチ。
会計時に「えっいいんですか?」と言ってきたのはまだしも、 「食べてる間、これ会計どうすんだろおれも出すのかなとか、考えてたでしょ」 と振ってみた返答の 「いや全然。払うもんだとばかり思ってました」 にはへきえきした。 カマトトぶりやがって! そこは、もう、いいだろ! 二度とおごらない。
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食欲に任せて昼食が中華粥と坦々麺、 夕飯が唐揚げと刺身。 不健康だなー。 しかもこんだけ塩分摂っといて今日ちっともおしっこしてない。 おしっこはせねば。 おしっこは自分でしなければならない。 誰も代わりにしてくれないから。
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家に着いてから鍵を忘れて出てきたことに気づく。 それから外をさまよい続けてすっかり体が冷え切り 気分のよさは夜空に飛び散って星座になった。
こたつ型コートを売ってくれ。
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UNIQLO(つづりあってるか?)(あってるだろ)(あってるあってる)にいった。 店舗の3Fで男ものを一通り睨め回してから 階段下ったところで今自分がどこにいるのかわからなくなって 頭ん中からっぽのまま 気づいたら2Fの女ものの商品物色してた。 やっべ と踵返して店員の怪訝な目をかいくぐって脱出。 が全然恥ずかしくはなかった。
ここで恥ずかしさを覚えないのはよくないのではないか、 同状況においては人間ならば 恥ずかしさらしき感情の発生に戸惑うのがらしいのではないか、 学習プログラムに書き込んでおけピコピコピコピコ…
やっべ とは直感できるのだから、あと一歩。
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1Fのレジで女性店員の臀部ポケットに入れてあるスマホ、 たぶん従業員用情報端末…を 後ろから男性店員が一言ことわって取り出し、 手早い操作でトランシーバーよろしく何者かと伝言を交わしていた。 スマホはチェーンでつながれていたから 女性店員の臀部と男性店員の口元がスマホを介して 一本の鎖で接続されている格好。とんでもないエロスだ。 だってケツから。ケツから伸びて情報端末が。口に。 ケツをなんだと思ってるんだ。情報端末か。 ケツが情報端末か。すいません。本当にごめんなさい。
やあ、今日はいい天気だね。 おじさんにコートと靴下をくれないかい。 おびえないで。 おびえないままコートと靴下をくれないかい。
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毎日目にする大通りの電光掲示に 危険ドラッグ 非常に危険 とあって、 間抜けぶりに反射的にツッコミ入れたくなるのだけれども こんなん誰にでもツッコミ入れられるし、 ちょっと粋がって 「こんな言い回ししちゃうやつの方が絶対危険ドラッグやってるだろ」 みたいな小ワザ的角度からの貫手に仕立てたって そんなん誰にでもいえる。 むしろ芸がない。 これはトラップなのだ。 日常生活のいたるところでお笑い筋肉は試されている。
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イスラムについて平易に硬軟織り交ぜ紹介してる新書を読み直す。 あっさりイスラム世界に移住したくなってくる。 なんてちょろいのだろう。 こういう輩がいちばん思想的に厄介者なんだよ。 排除だ排除。
本の中では西欧式の近代化に失敗したイスラム国家が 産業の民営化に伴い失業率を悪化させてしまい 高等教育を終えた若者たちすらまともに職にありつけず 彼らは平等主義色の強いイスラムの教えに救いを見出して ますます過激な政治運動に駆り立てられていくなど説かれていて、 本の外の呑気さは却って増長された。 それはそうとトルコとか美しそうだなぁ住みたいなぁ、程度の 思想にはるか届かない感想しか。今日はいい天気だね。
2015年03月22日(日) |
たとえばそんな日曜日 |
思ったほど暖かくなかったし 思ったほど寒くなかった。 地に足のついてない上っ面の季節。
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身体に疲れを感じる。 精神に疲れは感じてないからさして問題はない。 眠気のあるのは眠気がないよかずっといい。 しかし休日に眠りこけるのはよくない。 何年も前にバカリズムが 寝るのが趣味みたいな奴がいちばん嫌い、 みたいな主張をラジオでしていて、ごもっとも、 何も生み出さないわ 一日を無駄にしちゃったとか言い出すわ、 醜いったらない。 せいぜい、夢見るならアリか。金払ってでも見たい。 今日は起きてパン焼いて掃除してお菓子食って ウォーキングデッド見て昼寝こいてカラオケ行って、 夕飯にインドカレー食べに行った。 セット頼んでドリンク選びあぐねてたら 「マンゴーラッシー?」 と本懐見抜かれた。 みんなマンゴーラッシーなんかな。 マンゴーラッシーうめえもんな。
2015年03月21日(土) |
エトセトラエトセトラ |
ウィンターアゲインっつってな。 昨日より寒い。 こう肌寒いと何もやる気になれない。 北国の人からすれば笑わせるなでしょう。 しかし北国の人は何故北に住み続けるのか。 南に引っ越せばいいじゃんとしか。 何百万とかけてソーラーシステム導入して 暖房器具の充実を図ったりするそうですよ。 その何百万で南に引っ越せばいいじゃんとしか。
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鋼の錬金術師を友人から全巻頂戴して読んでいる。 現代少年漫画の手本のような構成。 でも女の子向けかなあ。活劇の中に入っていけない。 あとファンタジー作品では キャラクターのネーミングセンス大事にしてもらいたいのに 決定的によくない。本当によくない。 どこがって言われると答えにくい。音感? ファンタジーていうか横文字にできるカタカナ名前ですか。 ガンダムやランスシリーズ(アリスソフト)は最高にいかしてると思う。 シャアて。ねぇシャアて。
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ウォーキングデッドが近所のビデオレンタル店で中古販売してたから シーズン2をまとめて買い、鑑賞中。 すでにレンタルでシーズン4まで一度見てるわけだけど…。 おもしろい。 人物ひとりひとりの行動にそれぞれ納得できる理屈があって、 齟齬が生じ話が展開し、って、ドラマの基本だと思う。人が動いてる。 視聴者が自分を仮託または投影して置き換えてみるのは 緊迫したアクションシーンでの身の振り方じゃなく、 その前後にある理屈の構えかた、あるいは解除、弁明の余地について。 シーズン4はレギュラーキャラの過去に触れてきたりして 安直な掘り下げ方してきたもんだから正直相当たるかった。 新天地で新たな問答繰り広げられるであろうシーズン5は楽しみ。
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ユリ熊嵐がややこしい。 難しいというよりややこしい。 もうすっかり気負いなくワァとかキャァとか言いながら見てる。 クマの可愛ささえあればいいって それはそれで織り込み済みの見方だろうけど もっと文化的感想帯びさせてついていきたいというあれもあり 一方で考察に次ぐ考察みたいな風潮とは関わりたくないというあれもあり なかなかこちらの心境もややこしい。
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ブリリアントグリーンの川瀬智子さんが好きだったことを思い出し。 トミーフェブラリーのひと。好みの最先端だった。 貧乳で気だるくって美人でスリムで 歌手のくせに挙動のいちいちにスリルがない。 思い立って今になって検索。 ウワァァァ美人だァー! ウチに来てくれェー! ツメくらいのサイズんなって机の端っこでずっと踊りこけててくれ。
春が去った。 わかってたけど。 寒い。 明日より寒い。
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小学校二年のときに 酒瓶のフタ集めがクラスで流行した。 フタは独楽に見立てられ、指で回転させて 誰が最も長く回せられるかを競っていた。 その動力がフタによってまちまちであること、 また土俵が机の上かコンクリか校庭かなどにより フタそれぞれに相性らしきものがあって、 多くフタを所有していればいるだけ有利だった。
当時僕はクラスでも1,2を争うコレクションを誇っていた。 覇道へ揚々突き進んでいた日々のなか 同じく大量のフタを集めていたしクラスメイトが コレクションの全てを譲ってくれるという申し出があった。 僕は歓喜した。最強。これで最強だ。 のみならず、翌日から他のクラスメイト達からも 譲渡の提案があり、僕はこれを全て引き取った。 コレクションは甚大な規模となった。 しかし競い争う相手がいつのまにかいなかった。
ビニール袋に敷き詰められた無数の酒瓶フタは 子供に嫌悪感しか与えない異臭を漂わせており 使い道もなければ保管しておく意味ももはやない。 ある日兄が僕の不在時にそれらを全て捨てた。 涙が出た。 そのときも、今になっても理由がよくわからない涙を流した。
雨だと聞いて傘を持っていってしまった。 むろん降らなかった。 なんだってのに忘れずに持ち帰ったんだぜ。 らしくねえ。だが快挙。ほまれ高い。 子供たちの拍手の音が聞こえる。
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鏡の前で足を動かしたら 鏡の中の足が動かなかった。
詳しい状況ですか? えぇと… なんていうのか、そっぽ向いてたんです。私。 で、視界の隅の隅に鏡面が見切れるくらいの角度で、 はい、鏡を見ようとしてたわけじゃなくて…偶然? ていうのか、 たまたま私の足が写りこんでて。 なんとはなしに足を動かしてみたんです。 そしたら、あれ? みたいな。私びっくりしちゃって。 慌てても一回、動かしてみると今度はちゃんと反応してて。 あでも悪気っていうのかな、犯行するつもりじゃなかったと思うんですよ。 やっぱり常日頃から目の前の動き瞬時にトレースするとか、大変だと思うし…。 もしもし? はぁ、はい。だいじょうぶです。 いや、いえ、かばってるわけじゃないですよ。かばってるわけじゃなくて。 むしろ私が悪かったのかなとか。 見て見ぬふりして見てるっていうか、こっちがずるいですよね。 はい。はい…。 はい。…えっ捕まっちゃうんですか? 私じゃなくて? えっ厳しいー…。厳格…。 なんとかなりませんかね…。 今もすごく頑張ってるんですよ。私の動き倍速でトレースしてるくらい。 …ははは、そうですよねー。たしかに(笑)。おっしゃる通りです。 えーともしそうなるとしたらなんですけど、はい、はい、 えっじゃあ来週の月曜日とか大丈夫ですか? ほんとですか? すいません。助かります。じゃあそれで。大丈夫です。 っと、じゃあ、月曜日の朝一ってことで。 ありがとうございます。大丈夫でーす。 はい、はい。どうも、はい。失礼しまーす。はい。はーい。
2015年03月18日(水) |
いつでもどこにでも潜んでいる |
無に緊張感が加わった。
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最寄りのコンビニ行って レジには年老いた客がひとり居るだけだったから こりゃ待たんでよか、しめしめと向かってみるや 爺さん店員の前でくすぶってる。 小銭があぁだ、あれも買おうかいや要らない、 など小声でひとりごち続け 短期戦と見込んでいた僕はといえばその間 計4kgの飲料水の重みと容赦ない冷凍食品の冷たさにくたびれ かと思えば爺さん背後の棚から商品まさぐり なおも会計取りやめずレジ陣取ったままだもんだから 僕は
そして昨日を思い出す。 だめだ、簡単に人を値踏みして ちょっと自分に不都合だったからって貶めちゃいけない。 人は豹変する。すぐに裏切るものだから。 心底昨日のはトラウマになった。 どこに善人潜んでるか知れたもんじゃない。誰も信用できない。
夕方、空気が 無 だった。 たまにある。年に二度か三度か…。 暑い寒いはおろか、暖かくも涼しくもない、 皮膚感覚の一切を刺激することない無の空気。 あれ、あっぶねー。あっぶねあれ。 何もかもを見失うったら。
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スーパーでお魚買おうと売り場から 半額シール貼られた商品手にとったら、 まさしく現場で今シール貼っていってるおじさんが 「今日って17日だったっけ?」 と訊いてき、そうですと受けるや 「あぁそう! ごめんねぇ」 の一言で僕の手からお魚ひったくって手元に回収した。
この野郎! たしかに本来まだ半額シール貼られるべきじゃない商品だったか知らないが いちど客がそれと認めて手に取った商品をむげにキャンセルしていいのか、 そっちの落ち度と違うんか、 こっちはまた買い物プラン組み立て直すことになるんだぞ、 だいたいなんだおじさんその小汚い格好ときたら 到底飲食物扱うだけの自覚が足りないぜ フケだらけのクシャクシャ髪ぐらいまとめろ おじさんよオレが一介の小市民でよかったなもし大統領だっ 「間違えちゃうと怒られちゃうからねえ。すいませんねえ。 あぁでもこっちだったら…。まぁ、だいじょうぶかな…。 うんうん貼っちゃおう。 ごめんなさいね、こっち半額にしたんで、へへ、持ってってください」
はかりしれない自己嫌悪が。 ドーンてきた。ドーンて。 急転直下頭から叩きつけられて死んだ。 いきおい余ってもげた手足が東西南北に散っていった。
2015年03月16日(月) |
ついでに縁も切ってしまえ |
今日は天気予報で午後雨降ることを確認してから 傘を置き去りに家を出た。 今後も幾度となく繰り返すであろうパターン。その踏襲。 どうせ持って出たところで どこかで失くすのだろうから 電車に忘れるのだろうから 家に置き去ってむしろ得をした。ラッキーってやつさ。
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祝い品や送別品としてのプレゼントに 包丁を贈るというアイデアがひらめき、 これは自賛したい。 実用的かつ永く手元に置けて、 好みのデザインも選べるし、 価格帯にも幅があり、 何よりプレゼントの鬼門である 「すでに持ってる」もクリアできる。 何本持っててもいいものだから。
開けた瞬間に一瞬笑っちゃうってのもよろしい。 いずれその包丁が誰かを刺すにしても そんな悲しい未来には知らん顔決め込んで今を笑ってみせろ。 今を生きろ。世迷言ってやつさ。
やり直したいことって、ある。 それがやり直せるとして。 フィクションでの時間遡行ネタで語られるところの。 あれで稀にある、 「やり直したところでどうにもしえない」 がキツすぎる。 大抵の絶望に勝る。
セーブポイントを間違えたみたいな。 将棋で待ったかけても 一手戻ったところで詰みきってる、あの絶望。 深い絶望はいつも彼岸に希望を備えてる。
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『並木道』鑑賞。 おもろかた。 普く少年の代弁者、きれるわめくちらかしまくる。 情熱や機運や決断や成長や失意や不条理や そんなん大人語だって。 少年は無為に動き回って散らかすだけ。 彼がその道程で何を得るかなんて大人に関係ない。関係しようがない。 ラストシーンはともすれば 「なんなのこのアホ親子」 で一笑に付せてしまえそうなのに、ちょっと泣きそうになった。 とってつけたような救済。 爾後の物語は、やはりこちらに関係がない。
でも少年とも言い切れないか。青少年…16歳とか? 主人公の呼び名がジョジョだった。
他人が抱えてる人間関係のトラブルって、いいですよね。
不和がじゃなく。 関与して解決解消、改善に向かう経過が楽しい。 ゲームってそういうもの。 何か問題ごとを与えられて、 自分の力でその組成を解体するのが目的となる。 シンプルなはなし野球を例にとればわかりやすい。 バッターに打たれたくないならピッチャーはボール持って 全速力で球場を走り去って逃亡するべきなのだ。 それをわざわざバッターに放るんだから。馬鹿か。 いや違う、ゲームってそういうものなのだ。 困難を配置して向き合い対処する。 ほどほどに厄介な困難が望ましい。 場に応じた制約…ルールをいかに出し抜くか知恵を絞る。 人間関係のトラブルにはゲームの要素がある。 だから、舞台のキャラクターでなく外側から、 プレイヤーとして参加させてもらうのが理想。 厄介事には首をつっこみたい。
これをマッチポンプだとか呼ぶのもお門違いで、 外科医が患者の腹を裂いたのち縫う一連を誰が自作自演というのか。 かといって上首尾に結末しても感謝されるいわれはない。 目的はゲームクリアーにあるだけだから人の役にたつのはついでだ。 誰もRPGでゲーム内世界の平和を目的にプレイはしない。
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めちゃくちゃなことを言ってる気もする。 だいたいが僕にそんな厄介事は今日日なかなか持ち込まれない。 持ち込まれたところで厄介事は厄介で、 実際誠心誠意付き合ってやるほど時間が余ってるわけでもない。
4月になったら人間関係を縮小する腹積もり。 今月中に関われるだけのゲーム楽しめたらいいな。
2015年03月13日(金) |
13日の金曜日ごっこ |
小学校4年生のころ イエスキリストの磔刑について知りおよび、 今となっては子供だましの俗説も仕入れ、 13日の金曜日ごっこという遊びを開発した。
任意の人間を選んで壁際に押さえつけ、 手には釘! と叫ぶや掌を突っつき、 イバラの冠! と叫ぶや頭髪を掻きむしり、 そして…アダダダダダダ! と叫んで全身を殴打する、 最高に楽しい遊びだった。 被害しかないイエスキリスト役も人気だったから だいぶ平和的だったといえる。
僕と並んでその戯れに夢中だった林くんとは 時を問わずクラスメイトに率先して励んでいたものだったけれど 実際に暦の上で13日の金曜日を迎えようならば 発狂するほど身も心も跳ね回ってた。 「これはもはやごっこじゃないよ!」 そんな文言すら飛び交っていた。
しかし僕は転校してしまう。 林くんとは「絶対次の13日の金曜日には、やろう」と熱い約束を交わした。 果たして新天地での生活は無事始まったけれど、 新しい学校新しい友達新しい恋愛に触れ合っている間も 僕はずっと林くんとの約束が心残りで、 いよいよ13日の金曜日が訪れるにいたり、 僕は電車を乗り継いで林くんの家に遊びに行った。
なにより留守が怖かった。 がインターホンには林くん自身が応じてくれたので、舞い上がり、 「や、約束果たしにきたよっ!」 と決めゼリフを吐いた。 「え、約束?」 「うん。ほら、今日……」 「今日? …うん、あぁ…。…え?」 「…………いや、ほら、今日13日で…」 「うん」 「金曜日でしょ…」 「あー。あぁ、ん? えーと……。あ、え?」
僕は逃げ出した。 到底子供に耐えられる脚本じゃなかった。 懐かしい公園も、通っていた学校も、 かつての住まいも振り切ってただ逃げた。
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抜粋してみるとありふれた話。 よくよく思い返せば林くんとは特別仲良かったわけじゃなく その戯れだけで結ばれていたような縁だったこともあって、 学校でのテンションを家にまで来て持ち込むなよ、 みたいな不安はもともとあった。 当のごっこ遊び自体も僕が開発したものだけに 一人で盛り上がっちゃってた痛々しさもある。 約束とやらだって、林くんと対等にじゃなく 僕が一方的に取りつけたものだったかもしれない。 なにより林くんはすでに別の、僕の知らない遊びを 日々に取り入れて楽しんでいたのだろう。 わかっていても辛かった。今も辛い。 僕にとって13日の金曜日はまぎれもなく忌み日。
同僚(男)が僕の出てくる夢を見たらしい。 夢のなかの僕は、実は女だった…という設定で、 これまで男として接してきちゃった身からすれば 複雑な思いにとらわれたらしい。 で、その僕(女)は同僚(男)に恋愛感情抱いており、 なんでも旅行先で迫られたとかで、 勢いで、至ってしまったらしい。 夢のなかの僕は相当乱れていたらしい。 和室だったらしい。
涙が出るほど笑った。 気味悪さとか妙ちくりんな邪推だとかは 笑いの前ではひとえに無力で、ただ笑った。 強いていえば話を聞く前よりも 少々目を合わせづらくなった事情は受け止める他ないが、 瑣末なことです。ひと笑いの前には。
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『閉じられた裸体』鑑賞。 ねらって80点を取りにいったような出来で、 まさしく80点で、それすなわち満点と言えてしまう。 そつない…。ちっとも減点できない。 名作だとか心に残る一本だとかを目指す気負いが全くなくて、 かといって流動食的な摩擦不足の感もなく、 よく噛んで味わえ、きちんと余韻に浸れる。 役者の顔と音楽とてもよかった。 あとキャラクターがよかった。 クライマックスになって一ところに集結する感じ、 おフランス映画らしくないけど発熱を得た。
2015年03月11日(水) |
マスクを痛がるきみへ |
マスクとメガネの重ねがけで耳が痛い。 耳が二つあればいいのに。 ばかね、耳は二つあるじゃない。 そうじゃない。 マスクやメガネを掛ける用の他人の耳が 自分の耳についてたらいいのにと願うのだ。
ピアスを改造した小道具で装着する寸法。 耳から耳が生えているみたいに。あたかも四つの耳。 模造品はいけない。貧乏くさい。 やはり生の耳が高級感ある。 これが世界中で大ヒット。 商品が追いつかないほど売れまくる。 当然耳なし人間も多くなる。 悲しいけどしかたない。 アスリートなんかはいいかもしれない。 空気抵抗も解消するし。
新たなおしゃれとしても大人気。 右は白人の耳、左は黒人の耳にするなどやりたい放題。 とはいえ反対派の主張も声高、 それはもはやマスクの痛みを回避する名目を失って 人間の体をもてあそんでいるだけだなどと もっともらしいことを言う。 若者は「聞く耳持たん」というアピールの為に 馬の耳をつけたりしだす。 そこまでいったらもう下火。 街頭にはポイ捨てされた耳があふれかえり、 一過性のブームに過ぎませんでしたねと評論家が冷笑顔で締める。
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あるいは自前の耳を蝋で固めてもいいかもしれない。 かなり無敵。痛みなんてなんのその。 入浴時にドロッドロに溶け出すけど。
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……。
いいかげんそろそろ誤解されそうな 猟奇的観想をつつしまないと。 もういたるところで何度も言ってる、 「冤罪かなにかで過去の記述を引っ張り出されて "あぁやっぱりこういう人は"と思われる」のが怖すぎる。 芸風としてもワンパだしなぁ脱却せんと。 すっかり慣れきってしまっていて、安易だ。
駅前のラーメン屋に行きましたがねー 店主がバイトをいびってる現場だった。 孤独のグルメではゴロー立ち上がってたけど あんなの無理だし 現実的に穏便な手口で抗議し得ないものだろうか。 店の中ではどうあってもその場しのぎの対応されて 客が去ったあとにその件口実にまたいびり倒すだろうから… 店主が店を出たあとを尾けてって… 投函…投函か…? 自宅のポストに抗議文を投函…それはいいかもしれない… いや手紙では力に欠ける…ラーメン…ラーメンを入れてはどうか… 何を言ってるんだ…入れてはどうかじゃない… 難解さはいらない…もっと直接的に考えろ… バイト…あのバイトがポストに入ってたら…ビックリする… 待てビックリさせるのが目的じゃない…考えろ…わかりやすくだ… 手紙…手紙か…? まわりくどいか…待て…直接店で言ってみては… それだ…武力…武力行使だ…力に勝る力はないのだから……
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同僚が昨日建物の陰で大きな蛙と遭遇したらしく 横に煙草の箱置いた写真見せてもらった。 まじででかかった。 絶対近寄りたくない。箱を横にも置けない。 だけど生きてなければ大丈夫だと思った。 やっぱり生きてるものは危ないですからね。 人間誰だって、死体となら仲良くなれるものです。
僕が漫画など読むためにしつらえた小部屋にはお飾りの机があって、 お飾りらしく机としては全く機能していない。 なもんだから同じく機能していない雑貨のたぐいが散らばったりしてる。
それらは僕の知覚から離れて自立している。 ふと全く覚えのないブリキ缶の蓋付き灰皿をみとめ、 手に取ってみたらやけに重い。 何かがぎっしり詰まっている…。
何かが。
あんまり考えたくない。 考えたくないが自明的に、なまものの重みを感じる。 いやそんなわきゃあない。 どうして僕が自ら、灰皿に詰めるというのだ、その、 あまり考えたくない何かを。 サイコ野郎か。 それも無意識にって。 いずれ下世話なコンビニ本の題材になったりするのか。
なけなしの勇気振り絞って開けてみると 中身は用済みの電池たちでした。 あーホッとした。 安堵のあまり泣きそうに。 電池と知った瞬間にも小さくヒッ!って言ったもんな。
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どうあれ閉ざされた蓋が怖いのだ。 という私論があるのです。 蓋がされていればすなわち恐怖もやってくる。 実家にいたころ ただいまと帰宅して誰も家にいなかった日には 浴槽の風呂ふた開けるたび アー絶対家族のバラバラ死体入ってるわ… と震えてた。必ず。
実際の中身がなんであれ、 知覚をあしらって未知が浮上するなら、 想像力は限りなく湧きたつ。 じゃあ蓋の裏側には何がある? 恐怖の本質だと思う。
恋人との交際記念日につき丸の内でお買い物。 寒さを見越し野球拳で15回負けても なお裸にならずに済む装備にて右往左往した。 丸ビル新丸ビル大丸と通し歩き洗剤と台ふきんを購入。 テンション上がった。 主婦としては欠かせないよねっ!
ディナーは豪勢に、以前いちど行って大感動した荻窪のイタリアンへ。 今回もやばかった。
…ジブン、かねてより全身が敏感でして 我が身の事情は把握しているつもりでしたが、 まさか身体の内部にも性感帯があったとは っっってくらい快感がやばかった。 メインの佐賀牛イチボ肉で達した。
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あまりに美味しい料理を食べると 自炊の気力が失くなる と見せかけてあまりに次元が違ったからもはや気にならない。 至上の美味は精神を駆逐して肉体だけを支配してくれる。 身一つがよすがなんだと力技で押さえつけてもくれる。 教育して導いてくれる。 あたまでっかちの無力感を煽ってくれる。 よろしい、ならばもっとあたまでっかちになって立ち向かってみせよう と意気込むにはまだ到底至らず今はただ圧倒されきり陶酔に浸る。
気がつくと原っぱにいました。 もうサバイバルには慣れっこだったので 初めて来た場所では役に立ちそうな道具や 道具になりそうな自然物を見つけるぞと収集に努めました。 仲間らしき数人がしきりにひとところで やんややんや賑わってるのを尻目に 私は雑木林の奥へと広がる草原にひとり抜け出してみました。
鳩がいました。 まっとうな生き物を目にするのは珍しく、 どうにか獲れないものかと小石など投げてみるのですが、当たりません。 すると視界の端に一介の影が過ぎりました。 梟でした。 まだ幼いのか、私の手のひらに収まりそうなほどに小さく、 愛嬌たっぷりの、可愛らしいなりをしています。 私の心はすっかり射止められてしまいました。 よくみれば猛禽類の生態はさておき、草を食んでいるではありませんか。 私は足元の草をもぎり、小梟にそっと寄せてみました。 食べてくれました。
これは鳩どころではない。 獲物なんかより愛玩だ。 これだけ可愛い梟を愛育できたなら 仲間たちもずっと喜ぶぞ。 生き抜くために必要なのは食糧だけじゃないんだ。 すわ、義に則り、私は彼が好んでいるらしい草、 厚みと潤いに富んで葉脈だけが緑の上に馴染みきらない、 オオバコに女性味を足したようなその草を見つけては、 もぎり、与え、離れ、寄せて、 すこしずつ、すこしずつもと居た原っぱに彼を誘導しました。
彼の食欲はすばらしく、いくら食べても飽き足らない風情で、 餌を平らげるごとどんどん大きくなっていきます。 いつのまにか人間で言うところの4歳児ほどにまで体躯は育ち、 また人間で言うところの下半身らしきものまで備え、 心なしか顔貌までが人間に似てきた気がします。 もうちっとも可愛くありません。 私は怖くなってきました。 今にもついばまれてしまいそうな気がして、駆け出しました。
「やっぱり飼おうとなんてするんじゃなかった。 だいたいが、聞いたことあるぞ、梟はいくら餌をもらっても 飼い主なんかとは認識しなくって、絆を深めるのは至難だって。 人間……。人間の、仲間がいちばんだ。 そうだ人間だ! 人間。人間人間人間……」 ひとりごちていると、梟がおどろおどろしい声でささやきます。 「人間がそんなにいいものか。 おれだって、人間になりたくてなっているんじゃない」
振り返ってみれば視界は真っ黒い雨に塗りつぶされて、 もう何も見えません。 発声もままならず、耳に届くはべちゃべちゃいう足音だけでした。 両手で頭を覆い、二度か三度、深呼吸した覚えがあります。
2015年03月06日(金) |
ブリリアントな快楽を探そう |
花粉ぐらい勧善懲悪の敵方に相応しい手合いは そうそうないと思うんですけどね。 どうしておとぎ話でとっちめられてないのか理解に苦しむ。 鬼退治とか言ってる場合じゃないでしょ。 鬼とかあんま見たことないし。
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我が骨太の信念をあり合わせの惰性で折り曲げ マスク装着。 ひるがえるなー。思想が。 快適ったらありゃしない。良。良。 皆も皆が着けている意味がわかった。 なにより表情を隠せるから優。 顔の下半分だけ昆虫の形態模写などしてても 一向に悟られないもの。暴れ放題逸し放題。 ストリーキングの緊張に近いものがある。
そうして全幅の信頼を預け装着したマスクが 顔型に対してだいぶ小さいタイプだったことを 夕方に及んでようやく気づいたのであった。 もうちょっと鏡を見る習慣があれば。 さすれば今日一日僕とすれ違った人たちも 不意打ちの気味悪さを覚えずに済んだろうに。 彼らも顔をしかめていたんだろうな 各々の顔型に見合うマスクのその下で! 舌を! 出していたのだろ! ふてぇ! とんでもねぇやつらだ!
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イエローモンキー熱再燃中。 近頃の垢抜けたバンド色にあてられるたんび イエモンの泥臭さがたまらなくなってさあ。 SICKSどこいったんだろう。二度はなくしてる。 たぶん人に貸したかあげたか。 また買おうか。 4回までは買っていいだろう。 根拠ないくせになぜか頷ける妥当な数字。
2015年03月05日(木) |
ドラマは日常のなかに 日常はドラマのなかに |
今朝道すがら財布を拾うイベントが発生。 財布…というより定期入れ? 小銭や鍵が入ってた。
明らかに駅に向かう道だし定期も入ってるし ドッキリなんじゃねえのってくらいわかりやすく落ちてたから まだ落としたてに違いなく 今にも改札あたりから落とし主が引き返してくるものと見越して 目立つよう拾得物を掲げながら駅前交番にゆっくり歩ん
で、い、く、あいだ、 スゲェーこうふんした。 わっかりやすく慌てふためいて路上を血眼んなって コレ探してる人間が現れると考えたらさ! 小走りでかけよるわけ、で、 ぁ、あの! っつって。善人らしく低姿勢、 もちろん屈んでいるであろう落とし主の目線に合わせてだ。 そうしてこちらを見やる、 探し物を視認して2人の間に電光石火事情が通じる。 向こうの第一声はありがとうございます!だろうか? はたまたウオアアアアアアッ!ッッーーー!だろうか? 劇的に見合うだけの気の利いたセリフ用意しとかなきゃな。 怪しまれるような印象もたれちゃいけないぞ。 今日服着てきてたっけ?
など考えてる間に交番に到着して 人情味のない公務に応じ無表情で応じ 早歩きで立ち去り群衆と同化して電車に乗った。
今日は春も尻尾巻いて逃げ出すほど暖かくなると聞いて まんまと騙された。 冷え冷えはしなかったけど。 おひさまと仲良くなれる気でいたんだ。 おひさまに悪いことをしてしまった心持ち。 あいつ天に居座ったまま何ひとつ責任引き受けないからな。 全部こっちのせい。
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毎日行き来する商店街にたこ焼き屋がオープンしそうでオープンしない。 寒い間にオープンできないと大損害に違いないのに。 たこ焼き屋って 「人生最後の大博打」 みたいなイメージがあって(すいません) 判官贔屓というんですか、応援したくなる。 たこ焼きはいくらでも厳しく採点できるけれども 寒けりゃうまく食えるってのも実情としてある。 だから早くオープンしろ。 何回言えばわかるんだ。とりあえず一回目だ覚えとけ。
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アゴの傷が治ってきた。 まる2ヶ月? 克己心欠如の現れ。さいきん克己心鍛えてないな。 今は口ん中の肉噛む癖がやめられない。 日に日に顔の形が歪んでいく経過に付き合わされている。
共通の友人、仲間、グループとか呼ばれる輪の中で 一人だけ催しごとに呼ばれなかったりするのが あんまり気にならない。
いや気にならないっつうことはねえか。 いっぱしに寂しさらしきものを感知するだけの機能は備わっていて、 なんだけどもその寂しさが心地よいというか。 自分のいないところで世界が豊かに運動してる! と思うと、安らぎを得る。 世界が僕を必要としてない感じ。まるで。
一方!
殺し屋イチという漫画で (以下ネタバレ) 裏で糸引いてた黒幕であるところのジジイの行動原理が 「俺が死んだ後に何も面白いものを残したくない」 みたいな理念に支えられていたけども、 それもわかるんだけども、 僕には「自分だけが知っている面白いもの」が確信的にあって、 それを託さない限りはおちおち安らげず、世は去れない。 自分のいない世界は 自分がいたかもしれない世界よりも豊かであってほしい。 いい話だろ。 そのへんのガキに聞かせたら泣くぜ。
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寒くて花粉て。 ゲームバランス崩れすぎ。 クソゲーか。 それともテストプレイ中か。 これからデバッグしていくんか。 俺らの人生ベータ版か。
僕は目がとても悪く まぁ0.01以下とかいうとありふれてるんですが 裸眼だと世界のすべてがぼやけて見えるといういわゆるそれ。 いわゆるそれでありながら本日行水中に湯気の粒子を つぶつぶを 紛れなく ハッキリ見たことをここに申し上げます。 催眠術だとか幻覚だとかそんなチャチなもんじゃ断じてねー。 見入ってやったね。
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恋人に小学校時代の話を聞く。 通信簿に「友達を大事にしない」と書かれたらしい。 本人には申し訳ないが大笑いした。 もし仮にじじつ友達を大事にしない児童だったとして それが担任教師の目に明らかで 証拠か現場を押さえられていて しかも保護者に報告の必要ありと見なされているのだ。笑うしかない。
御母堂は学校に抗議したらしい。そりゃそうだ。
オチのあるなしについて。
オチのある話は完結しきっており、 一人語りで成立して、尊重の精神が求められる。 聞き手のコメントは総じて半畳を入れるにひとしく 厳しくいえば次いで自らも新作を披露するほかない。
一方オチのない話は開かれていて、 聞き手の茶々や想像力が縦横無尽に飛び交うなら 合作の感がずっと予期され体験的な心地よい話運びとなる。
舌の色はピンクなどと自明なことを言って、 誰にもだからどうしたなどと指摘されることのないこの場は 意識的に前者の装いで営業している。 これはWeb上のテキストとしては古い手口で、 SNSであれば交流の了解が先置かれているだけに 断然完結しきらない話の方が機に恵まれやすく 場を移せば自分もそれに倣っているところはある。 話を投げっぱなしにして聞き手を参加させるのは ストイックには程遠いともいえる一方、 着地点が見定まらないままの歩みにはある種の勇気が要り、 聞き手の役割は増しに増し、信頼の度合いも試されて、 単語ひとつの緊張だって強張り、ずっと戦闘的だ。 時代を主語に想像力の需要拡大を信ずる僕には 先進的であるとも断じられ、 適応させていかなければならない焦りは危機感とすら呼べる。
現実世界の会話でも似たところはあり、 語るならオチという蓋で閉じない話のほうが先進的であると、 最近になってつよく認識し始めてきた。 一度認めると頭のなかを占めてやまない。 試しに実践してみる。うまくいかない。 いかに今まで甘えた語りに興じてきたか痛感する。
…なんだか、最終回のようだ。 タイトルまで引き合いに出して。 当ページはひとりきりの慰労の場、 飽きない限り今の構えのまま続けるし 飽きたらいつでもやめる。
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追記。 ことここにいたって、 英語圏の「ジョーク」が大嫌いな理由が ひとつ明らかにされたようであり、 これには溜飲が下がった。 あんな前々々々々時代のものはすぐさま滅びて、 百年後にでも嘲笑的に甦ればいい。贄や糧でいい。 もしくは落語よろしく伝統芸化すればいい。 世に溢れかえるジョークの数々を淘汰しきって ごく僅か残っただけをひたすら洗練していけばいい。 それも極端に残らなければ尚いい。 1個あればいい。
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