舌の色はピンク
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今の安易なアドレスにしてから 出会い系サイトの迷惑メールが届く届く。パソコンに。
あれらの文章ってまじで打ってるのだろうか。 中学生だってひっかからないんじゃ。 件名には送信者の個性が表れててこっけいだ。 まずは惹きつける必要性、を第一に置いているとしても 「件名:最低!!」なんてもはややけくそとしか思えない。 それでいて本文はふつうに丁寧な案内になってるし。敬語で。
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いちど出会い系サイトのサクラのバイトの面接までは行ったことがあって、 とゆうか求人の時点では 「パソコンの入力業務」くらいの曖昧な文が並んでいたのが 行ってみたらそんなんだったのだけれど、 実際の作業現場まで目の当たりにすると なかなか面白い光景だった。 所せましと並んだパソコンに、 若い男たちが数十人、無言で必死にキーボード叩いてる殺伐っぷり。 いかにも遊んでそうな人たちが多く、 いつだって何かに逆らい生きてきた とか言ってそうな襟足金色あんちゃんらがズラーッ。
立地は青山の小奇麗なビルだったとゆうに 正体みたりって感じだった。
という謎のフレーズを耳にした。 どうして22年間も放っておいたっていうんだ… 手遅れもいいところだ…
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松本人志原作のアニメである きょうふのキョーちゃん全7話を鑑賞した。すごい。容赦ない。 電気屋店員の顔をミキサーにかけるシーンで歓声をあげた。 「朝まで血みどろ生テレビの巻」はまるごと好き。ほら、あの第6話の。 恐本って名字もいいな。 本当に名字かわからんのもいいな。 ていうかこれがゴールデンタイム放送だもんな。 キャー。
2008年01月26日(土) |
星はニセモノで夜はニセモノ |
プラネタリウムに行った。社会科見学ぶり。 ナレーションが面白かった。 星座がギリシャ神話になぞらえて解説されていく流れで オリオン座に「どこがイケメンなんだよォ。」と一言添える爽やかなナレーション。 池袋はサンシャインの人気プラネタリウムでこんなん許されんのか。 むしろ笑い声を上げない周囲に驚倒した。
2008年01月25日(金) |
僕が旅に出る理由はだいたい100個くらいあって |
子供の頃って まったく無価値の物を集めるのが流行った気がする。 それは牛乳瓶のフタだったりラムネのビー玉だったりする。 しかも何故だか、集めてれば集めてるほど「えらい」みたいな わけのわからない了解があったように覚えている。 決まって金のないやつがコレクションしてたな。
かくいう僕も金ない組だったので 遊ぶといえばコストゼロが基本だった。 スタンダードに割り箸鉄砲とか。 僕の割り箸鉄砲は研究の末かなり強化した代物に仕上がっていたため クラスでもナンバー2のランクに位置づけられていた。 ナンバー1のやつはとんでもなくて、 普通、割り箸鉄砲って素材の規則上割り箸木砲でしかないのに そいつはどこから拾ってきたのか鉄の器具でカスタマイズしてて 我々ナンバー2以下の劣弱な衆の目からしてみれば まさしく鉄砲さながらで平伏すしかなかった。 なんていうかマジだった。ナンバー1は。
ある日、いつものように 金ない組と割り箸鉄砲で遊んでいると 金ある組の連中がエアガンを携えて寄ってきた。 格差社会。そう思った。言葉は知らなくとも感得した。 それからいったい何がどうなったのか、 遊びと称した撃ち合いが始まった。 あぁ、やめとけってそんなん…… 空襲してくる米軍に竹やりで立ち向かうみたいな……やめとけって…… しかし僕の制止も間に合わず あわれ我々の仲間であったカワバタくんは敵のエアガンに打ち抜かれた。 弾丸は耳介を貫通していた。
成人してから一度カワバタくんに会ったとき 今でも耳に小さく空いている穴を指して自ら笑っていた。 そういえば当時も笑っていた。 僕も笑ってた気がする。 金ない組はアホだ。
白く冷たい結晶的なものが なにやら空から連続で落下してきてた。 その上放っておくとやがて解けていく摩訶不思議。
異常気象だ。
クイズ王、クイズの早押し王みたいな人たちを テレビで時たま見かけるけど、 彼らの日常生活が気になる。 会話相手の発言も先が読めてしまうんじゃないだろうか。
「このまえカノ 「カノジョが浮気かぁっ! 大変だなお前も」 とか
「俺ってやっぱり親 「ウンウンウン親不孝なところあるからせめて結婚くらいしときたいよね……っと、3年以内に!」 とか
「ごめん悪いんだけどレ 「レポートォ! 社会変動論のレポート、俺もまだなんだよ〜。役に立てなくて申し訳ない」 「いや、そうじゃなくてレー 「レェェェー!! レ、レ、…レーザービィムゥ!! レーザー発振器により人工的に作られる光線束の流れをさすゥ! なおLASERとは"輻射の誘導放出による光増幅"の頭文字を指しているゥ! レーザービームは俺まだ出せないよ」 「いや、その、違……あのな、レース 「レレレレレースクイーンンンン!! 本来の呼称としてはキャンペーンガールが正しいィ! 1960年代後半を契機にモータースポーツ界における宣伝広報員のポジションを確立していったァ! レースクイーン出身のタレントは数多くおり、 かのインリンオブジョイトイも元はレースクイーン畑の出身ンンンン!!!! 俺まだレースクイーンにはなれないなぁ……」 「……レース編みについて教えてもらいたかっただけなんだけど。ホラお前物知りだし」 「…あ、あぁ……。あぁ、そう……」 とか
常に頭働かしてそうな。 あわや職業病。
いわゆる高級な日本料亭、 繊細な美意識を基底に 和食の提供のみならず 庭園や骨董品、建築様式にまでこだわる 日本文化の集大成とも言える料理店って、 まぁ自分は縁がないから全てにおいて 想像の粋を脱し得ない領域なわけで、 そんな僕にはトイレがどっちなのかが非常に気にかかる。 和式なのか洋式なのか。
当然和式であるべき…と考えめぐらせつつも、 僕にはどうにも和式=前時代的、低級感、未洒脱の印象が強く、 高級料理店の役務にそぐわないイメージが拭い去れない。
かといって洋式で「厠」なんて、いやだ。 どうしたらいいんですか。 もう八方塞がりだ。 今夜も頭がくるいそうだ。
2008年01月18日(金) |
荒野ニオケル姿と例え |
iPodを買う機会を逃し続けて幾星霜。 なかなか踏み出せずためらっているうちに MP3プレーヤーが手に入った。 ネットで買ったパソコンのキャンペーンか何かで付いてきたのだ。 しかし操作性の不快度はいちじるしい。
時を同じくして、友達がお古のiPodをくれた。 が、バッテリーが2時間しかもたない難点を抱えている。
……これは悩ましい状況だ。 タナボタで妥協するか、 はたまた納得いくまで欲求を保ち続けるか。
なんだか心理テストにできそうだ。 そう思ったら楽しくなってきて 恋愛に悩む友達に試してみた。 全然当たってなかった。 ビックリするくらい当たってなかった。全然。
2008年01月17日(木) |
彼女と二人夢見るラブフラッシュフィーバー |
毎日乗る電車のドアの上部には TOQビジョンとかゆう映像装置が備えられていて いわゆる企業PR動画とかが繰り返し垂れ流しされてるのを なんとはなしに眺めることもあったりする一般乗客な自分ですハロー。
電車内ではおおよそ本を読んでいるか携帯をいじっているため TOQビジョンが視界に入ってはいようと さほど意識が向けられることはない。 が、英会話のCMのときに見入る。 日常会話に役立つ実用的な熟語を我々に教えてくれるのだ。 ジョアンナ先生が。
ジョアンナ先生の素敵さったらない。 音声のない映像CMで 外国人を起用する意味はよくわからないけれど とにもかくにも15インチの画面に釘付けな現況は否定しようもなく 企業側の企図にまんまと乗せられている一般乗客な自分なのでしたグバイ。
薬指は悲惨だ。 親指人差し指中指小指のネーミングは どれもまだわかるのだけど 薬指なんて明らかにこじつけだ。 だって薬が生まれる以前から薬指はあるじゃない。
いじらしい薬指に対し憐憫の情に駆られ調べてみるに、 実はこの指には別の呼称があるらしい。 僕は安堵した。 みなしごに里親が見つかった気分だった。 薬指の境涯を想い生得を知り、 胸を撫で下ろしたこの日の2秒間を忘れない。
いや、安堵は2秒ももたなかったか。 即座に胸は重くなったもんな。 別称すぐに露呈しちゃったもんな。 「無名指ともいう」だって。 絶望。 薬指…オマエのこと見守り続けたかったけど、さよならだ…
2008年01月13日(日) |
Sunday 夢のまた夢 |
子供のころ 「冷蔵庫は中からは開けられない」 と親に教わった夜は寝れなかったのを覚えてる。
僕は自分が冷蔵庫の中に閉じ込められる ありとあらゆるシチュエーションを想定した。 留守番をしているときに強盗が来襲、邪魔な僕を冷蔵庫に監禁する。 夜更かしをした僕に親が憤怒、怒りくるって僕を冷蔵庫に監禁する。 身を乗り出して冷蔵庫の中を物色しているとその瞬間 偶然にも大地震が起こり振動により冷蔵庫が僕を冷蔵庫に監禁する。 などリアリティばつぐんの憂慮だった。
閉じ込められたときどう助かるかの対策も怠らなかった。 大声を出すか? はたまた、庫内に押しやられるせつなベルトを扉に挟んで隙間をつくるか? 備えは磐石だった。 あとは僕が冷蔵庫に閉じ込められるシチュエーションを待つのみだった。
こういった危機回避態勢は 何も子供のころだけじゃなくて 今だって常日頃身構えている。 狭い路地で後ろから迫ってくる自動車は僕を轢こうとしてるに違いないし 道端で誰かが僕を呼んでいたら彼との間には落とし穴が待っているはずだ。
地味にノイローゼ。
2008年01月11日(金) |
ソースの味って男のコだよな |
食事の際、 「日本で初めてこれを食べた人ごっこ」 をすると美味しく感じる。
いぶかしみながら恐る恐る緩慢な動作で口に運ぶのがコツだ。 いったん舌に付けて「何だコレは」とひとりごちてもいい。 騙されたつもり、を演じて咀嚼、嚥下。 すると美味が口から脳へ伝わる。 というか脳から美味の信号が発せられる感じ。 架空の町民ども(ボロボロの着物に破れたわらじ姿)を頭に描いて 周囲の羨望を一身に浴びている光景が想起できれば もはや言うことはない。 一人でする食事は好きだ。大好きだ。
2008年01月05日(土) |
愛って何? 歌にしてわかるの? |
忘年会をした。
もともとは2007年12月に催される予定だったはずの会が、 暮れは皆忙しいだろうし 年明けの時間空いたときでいいんじゃね? といった若者的なノリ。によって今日この日まで引き延ばされたのだった。 更には2008年にやるなら2008年忘年会じゃね? といった論理的卓見。によって僕たちの2008年忘年会が決まったのだった。
1月1日から1月5日までの間に 忘れたくなるような過失を犯し この忘年会によって2008年を忘れること、 という過酷な宿題が各々には課されていた。 何故わざわざ自発的に忘れたい過去なんてつくらなきゃならんのか。 とは、全員に通底するジレンマだったが 僕は幾つかできてしまっていたので複雑な気分だった。
もんじゃやお好み焼きなどを食らい2008年を忘れたのち、 友人宅に移動しゲームをした。 エックスボックスサンロクマルとかいう謎の箱の。
ソフトは、一介のジャーナリストが 無抵抗なゾンビを撲殺したり斬殺したり銃殺したり轢殺したり 刺殺したり焼殺したり射殺したり爆殺したりするすさまじいもので、 あと助けを請う生存者も皆殺しにしちゃうような ゲーム脳なゲームだった。すさまじかった。 ドリルでゾンビの腹部を突き刺すと 肢体がぐるんぐるん高速回転して舞う描写や 日本刀で一撃の下にゾンビどもを切断、血祭りにあげるアクションが 何とも思い切っていてかっこうよいと思った。
2008年01月04日(金) |
真っ赤なリンゴで埋め尽くせ |
正月休みをいいことに一日中休んでみた。 昼まで寝てネウロ読んで キッチン行って一人でドーピングコンソメスープだごっこしてみたり 夜這いの民俗学っちゅう本を長々入浴しながら読んでみたり すべてが狂ってるぜとの触れ込みで薦められた包丁人味平を 古本屋で買ってその狂気におののいたり ブランキー聴いたりライブDVD見たり シロップ16gの解散ライブ行けそうだから入金したりだとか あと夜はのだめカンタービレのドラマ見て 実写のだめのどうしようもなさにのけぞったりして
…まんがばっかだな。 オタクですね うへえ。 この痩身に引きこもりのポテンシャルは秘めているよ。
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夜這いの民俗学、面白い。 もともと民俗学に興味はあって 独自の風習にアプローチする実際的な考察が文学的、 かつ娯楽たっぷりの還元性に惹きつけられる。 思ってたより下ネタっちゅうか直接的な表現が多いのには身震いした。 しょうゆの貸し借りと同じレベルで性行為が交換条件に引き出され 嫁や娘に「ちょっと隣家のあいつに抱かれて来い」とか 否が応にも凄味を感じる。 年少者の貞操に警鐘を鳴らす近年の風潮に飽き飽きしてる人は 夜這いの風習から古来〜現代の性意識に接近して いかに日本人が性にルーズだったか学んだらいいんだ ほんとひどいもんだよ。 そりゃあのび太くんもしずかちゃんのお風呂を覗くわ。
2008年01月02日(水) |
明日くたばるかもしれない |
今年も正月は母方の親戚一同の集いへおもむいた。
年少のいとこ共にお年玉なんていくらあげても ヘッチャラと考えていたのはそう、 今回彼らはマージャンを挑んできたのだ。 お年玉分くらいサクサクッと回収できる。 そう考えていた時期が僕にもありました。
結論から言うと数え役満をあがられた。 中学生に。 半荘2回で僕は一度も放銃しなかったのだが、 最後の最後で親のツモあがり。 メンチンリャンペーコーピンフドラ1リーチツモ16000オール。 くたばりまくった。
あと母親の弟にあたる叔父から 何故か8年越しに僕の父の形見をもらった。 どこぞの高級ブランドとかいう財布でいかにも高そうなやつ。 黒い皮にアトランダムにブツブツしたデザインが施されていて 質感的にも視覚的にもかなり薄気味悪く ハッキリいって全然好みじゃなくて 逆に使ったろかしらてな気分になってくる。 ホントきついなぁこれ…。 明日から使お…うわキモ……。
ここ日本ではたして何百万人が 明けましておめでとうのフレーズを 何かしらひねって面白くできないかと画策していたことだろう。
明けましておめでとうございます。
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年越しは新宿アルタ前のカウントダウンに参加した。 年末カウントダウン、というイベント的なものに 今まで一切参加したことがなく、 初カウントダウン(大晦日に初とかいってアレですが)に 胸ときめかせて赴いたところ 23時45分時点でアルタのビジョンが何も映し出されておらず 小粋な演出への予断が芽生えワクワク感が高まり 数百人の群れに混じってその時を待機していたら 突然クラッカーが鳴って 4、5人の若者が騒ぎ出し
…え?
と。
「え、なに、年明けた…の?」 「……あ。あけおめ」 「あけ、お…め」 当惑を隠しきれぬ数百人が 依然として何も映し出されぬアルタビジョン前にそんざいしていた。 知らぬ間に年越し。 きちんと持参の時計で気づいた人間だけが極めて小規模でカウントダウン。
乱痴気騒ぎを目論んでた若者たちを覆ったこのがっかりムードったらなかった。 一切演出なし。カウントダウンすら割愛。 誰もがあのビジョンでカウントダウン始まるものと思ってたよな… 連れにそう話しかけたら 隣にいた見知らぬ兄ちゃんが っすよねえ! 誰もが! と勢いよく同意してくれ胸に熱いものを感じた。
数分もするとがっかりムードに覆われた人間どもは ふらついた足取りで歌舞伎町に消えていった。 2008年おめでとうと思った。
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