ESCAPE
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2007年09月30日(日) だけど嫌いなところもたくさんあるのよ


彼があと数時間したら帰ってくる。
東京に、内定を貰っている会社の職場見学会に参加するために行っていたのだ。
その彼のいないすきに、私はこの日記を作ったというわけ。

私たちは2歳離れていて、
私は大学4年生、彼は修士2年生。
だから来年の3月、同時に大学を卒業する。

学生だけど、一緒に暮らしている。
半同棲、ではなく、同棲している。
お互いの親も反対しなかったこともあり、
1年半前の春にお互いの部屋を引き払ってここに住み始めた。

それは楽しい幸せな暮らし。
でも逆に言えば、別れることができない。

親には、一緒に暮らしたいんだけどと話を持ちかけたとき、
そんな風に自分を自分で拘束していいの?と聞かれた。
半同棲なら、相手のことが嫌になれば自分の家に帰ればいい。
だけど同棲ならそういう訳にもいかない。
逃げ場がなくなるでしょ、と。

それは私も思っていたし、
実際同棲してみて、逃げ場が欲しいと思ったことなんて何度もあった。
学生という身分上、お金もないし、
相手が嫌になったからまた新しい部屋を借りて引っ越します、なんて
簡単にできないし。

だけどなんとか今も、楽しく暮らしている。
それに喧嘩しても何しても、もう彼といることが自然になってしまったのだ。
それがいいことなのかそうでないのかは別にして。

ちなみに来春からも、東京で一緒に暮らすことになってる。
もう一人暮らしがどういうものか忘れてしまった。












今日は彼の好きなカレーをつくる。


2007年09月28日(金) わたしは、


久しぶり、エンピツ。

やっぱりここは私の隠れ家だ。
ホームだ、という感じがする。
色んなブログを試したりしたけれど
いつかは、またエンピツを使いたいなって思ってた。

ここもいつかは彼にばれちゃうのかな。
それを必死に阻止したい気持ちもあるし、
見つかっても仕方ないかなという気持ちもある。

ただ思うことは、
もし万が一この日記をあなたが見つけても、
どうか悲しがらないで欲しいということ。

それは私の我侭かもしれないな。
でも、あなたに傷ついて欲しくないの。

だけど、ひとりの部屋も欲しいの。












数週間前、昔の彼氏に会った。

札幌に寄る用事があったらしく、
いきなり電話がかかってきて「今会える?」と。
久しぶりの連絡でいきなりそれかよと思ったけれど
丁度私も時間が空いていたのと、
その時期は彼と毎日のように小さな言い争いを繰り返していた時期だったこともあり、
たまには昔好きだった人に会うのもいいかもってことで会ってきた。

全然変わってなかった。
人ごみのなかでもすぐに分かる。

3年間会ってなかったので
近況をぽつぽつ報告しつつ、
やっぱりこの時期になると就職どうするの?とか
普通の友達みたいに話した。

カジュアルになったね、と言われた。
服装のことかと思って「そう?」と答えると
よく笑うようになった、今の方が全然いいよと。
そうかな。
きっと短い間だったけど、きみの隣にいたときも
今と同じように笑っていたよ?
そんなことは、言わなかったけれど。

きっと今の彼氏のおかげだね、と彼は少し寂しそうに笑った。

あなたのメールアドレスは、いつ変わるのかな。
私の名前の、漢字の一文字を
英単語に代えて、私にしか分からないように
自分のアドレスに入れた彼。

そのアドレスを、もう変えてもいいかなって
あなたがそう思える日が来ることを私は祈ってる。


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