世田谷日記 〜 「ハトマメ。」改称☆不定期更新
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パクチ−(コリアンダー/コリアンドロ)は好き嫌いの分かれる食べ物だと思うけれど、私は大好きで、考えただけでおでこがちょっと熱くなるような気がするほどだ。
それだから、先月Mさん主催のスパイス講座へ行った時、何が嬉しかったといって、野菜カレーに生のパクチ−を山盛りかけて食べたのが一番嬉しかった。
刻んだパクチ−の入ったボウルがまわってきて、「たくさんあるからどうぞ、どうぞ」と言われたのが、二周目にまわってきたときには「もう結構です」と辞退するくらい、たくさんパクチ−が出たのだから夢のようであった。
その後、家で野菜カレーを作ったときにもスーパーで買ってきたパクチ−を刻んでかけたのだが、鮮度があまり良くないうえに高かった。そこで思いついたのが、自家栽培。
ガサゴソと探しまわること数分、ああ、あったあった…。 取りいだしましたるは、ローマは場末のスーパーで買って参りましたコリアンドロの種でござい〜(ほんと何でも出てくる家だ)
袋裏のイタリア語の説明がまったくわからないので、種まきの時期等ネットで調べていそいそと鉢に播いたのが3月の終わり頃。 その二週間後くらいの画像が↓
「早く芽を出せ柿の種、出さぬとハサミでちょん切るぞ」と言ったのは猿蟹合戦のカニだけれど、そのカニの心情がわかるような気がする。 しかし、昔話では猿が悪役ということになっているけれど、カニだって、けっこう恐いとこあるじゃんね。
ちょん切るわけにもいかないが、そんなに悠長に待ってられないということで本日買ってきたのが、これ。 パクチ−の苗↓
やっとみつけた苗。それもひとつだけ。ほかのハーブはたくさん売っているのに、どうしてパクチ−の苗はないのだろう。 自転車の前かごに入れて家まで運ぶ間、すごいパクチ−香に顔面を直撃され続け、よろこびつつも、驚愕。 植物のパワーは侮りがたい。
種から育てているのは、今現在こんなかんじ↓
これらが全部大きく育ったら…、、、 頭の中には束の間、風にそよぐコリアンドロパラダイス。
2013年04月08日(月) |
ロブスターと落下事故 |
朝方、変な夢をみていた。 猫と母と妹とロブスターが出てくる夢だ。
猫、母、妹とくれば十代の頃住んでいた横浜の家なのだろうと思う。 何匹か猫がいてじゃれついてくるものだから、それに気をとられていると、足の指をロブスターがハサミで挟もうとするので気が気でない。こらこら、やめなさいと猫をたしなめながら、ロブスターのハサミをかわしているのである。
こんな変な夢をみた原因ははっきりしていて、きのう「タロットパスワーク」の本を読んでいたせいだろう。 占いに使うタロットカードの第18番は「月」のカードで、絵柄の上部には満月、なかほどには犬かオオカミのような動物二匹、その下には水があり、そこからザリガニが上がってこようとしている。私はこのカードの解釈を熱心に読んでいたのだ。
曰く、月は高次の意識、動物は地上の生き物の意識、ザリガニは泥濘(混沌)の中に潜む無意識(原初の記憶)を表すのだという。つまり、ロブスター=ザリガニ なのだが、どうしてザリガニが立派なロブスターになって登場したのかというと、携帯電話会社のテレビCMで森三中の黒沢かずこが、手に持ったロブスターの甲羅をバキッと音をたてて割るシーンがあり、それを一日に幾度も観て印象に残っていたのがザリガニと置き換わって出てきたのだと思う。
おかしな夢からゆるゆると醒めながら、布団の中でそんなことを考えていると窓の外で聞いたこともない大きな音がして、そのあとに「うーんうーん」という唸り声が聞こえてきた。 それから、女の人の大きな声。どうやら向かいの家の屋根の上から男の人が落ちてしまったようなのだ。
男の人は比較的年配で、雨漏りの修繕を頼まれて屋根に上がっていたらしい。そのあたりの事情は動転した女の人が男の人に話しかける大きな声で否応なしに伝わってきてしまう。 男のひとは大きな声で唸りながら動こうとするのだが、女の人は「おじさん、動いちゃだめ!」と制止している。
「いま救急車呼ぶから動いちゃダメよ!」と言った女の人の声のあとの静寂に、恐ろしくなって飛び起きた。おじさんの唸り声が聞こえない。 結局、物音を聞きつけた近所のひとが出てきて、救急車がきて、警察もきて、私は窓から顔を出したりひっこめたりしているだけで、なんにもしなかった。おじさんは、救急隊員のひとの質問にちゃんと答えているようだった。
ベランダへ出てみると、向かいの家の玄関前の2メートル位の高さの植え込みの上に大きなアルミの脚立がひっかかっていた。 一階の屋根のうえに脚立をたてて、二階の屋根へあがろうとしていて脚立ごと落ちてしまったらしい。脚立がすべった跡なのか、屋根瓦のぐちゃぐちゃになっている所があった。 こんなふうに目覚めることはまずないことなので、そして、おこったこととは関係なく、あまりにも気持ちの良い晴天だったので、しばらく呆然としてしまった。
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