カゼノトオリミチ
もくじ過去未来


2014年11月20日(木) まなざし





そんな時は 

思い出そうよ

携帯の文字の中で

溺れていないで


とおい空の むこうで

いまだに浮かぶ

言葉 会話 まなざし

そこには心地よい

空気があった はず

ひとつ ふたつと

暖かな時が あったはず


今じゃなくてもいいよ

過去の話でもいいよ

忘れないで 思い出して

確かにそこに

まなざしの

ぬくもりがあったこと


電波で つながれないこと

悲しまないで


携帯の文字の中から

浮かんでおいで




2014年11月08日(土) あなたがいるから





今日はくもりぞら

細かい湿気の粒が

ココロの隙間に やんわりと

染みて来るから すきなんだ



ココロの重さ

ぬぐえない あれこれに

立ち止まり また立ち止まる

そんな日でも

風が動き 雲間から

うっすら

青空がのぞく瞬間を

感じとれる ことがある



日々のその

一歩は重いけど ここまできたね

だいぶ慣れたよ

自分の前に 自分が居て

これからも 会話しながら

歩いてく



落ち込んだり

秋のニオイに ほっこりしたり

どれもみな

あなたがいるからわかること

休むことなく やってくる

日々を

受け止めてくれるのも

あなただから


ココロの鏡のその中に

映る自分と 歩いてく





2014年11月06日(木) 後悔と城壁と開放と




しゃべりすぎた 帰り道

口に

大きなバッテンを貼る

だからだから 言ったじゃないの

後悔を 背負って歩く



傷つきたくない それだけなんだ



あれやこれ 身を守るすべを

子供のように 並べてみては

結局は

夢中になって 忘れてしまう

気付かないのは ワタシだけで



ワタシの言葉は 城壁を作る

レンガなんだな



そんなもの 崩して

ココロを解放したら

自分の窓を 開け放ったら

見える景色も

どんなに 清々しいか



すみっこで覗き込む

小さな鏡のなかに映る

想像の 風景よりも ずっと



表通りに出たら

雨が あがっていたよ







natu