カゼノトオリミチ
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2013年08月25日(日) 秋の子ども


灰色の夕暮れに

どこからかやってきて

なみだの袋を

ぽとんと落とした

あれは秋の子ども


さやさや ぴあのの音

よぎったら、急になみだが

ぽとん ぽとん


ぶどういろの 秋の子ども

風に

湿った雨の香りを

塗ってみたり

うつむき加減な

ココロの音符を

集めるのが

じょうずだね









2013年08月21日(水) 存在意義


生きてることに感謝している

草や 雲や 年寄りの犬と共に

生きている けれど



存在意義とはなんだろう

鏡は 毎日をありのままに

映し出してくれる けれど



茶色い温もり

殆ど見えない灰色の瞳

息をしている

ただそれだけでいい

心からそう思う



私の場合はどうだろ

私もそれで良いのだろうか

息をしているだけで







2013年08月20日(火) 茜空の向こうに




暮れ行く空に
入道雲が伸び上がり

遠くを眺めるかのよう
何かを
見送るかのよう

茜に頬を染めた
その横顔は

いつか見た
大きな観音様のようで

灰色の夕暮れ雲の上に
頭を出して



そこから
遠くが見えますか
西の国が見えますか

どうぞワタシの気持ちも
一緒に
届けてくれませんか

ありがとう
ありがとう

そして
ごめんねと

入道雲は
ただ黙って遠くを見ている

茜の向こうを
きっと見ている






2013年08月07日(水) 清らな朝




明けゆく空はすみれ色

高く小さく

飛ぶ 黒いシルエット



深く沈める 夜

内なる世界をさまよって

時の流れの底から

いま

解き放たれたかのように

みず色のほうへ 

消えてゆく



見上げるワタシの

身体の血はまた

流れ始める



ココロに

ほんの少しの

光明がさす 清らな朝








2013年08月06日(火) すぴーちばるーん その後


コトバがチクチク

ムネを刺す

だから言ったじゃないの

口から出た コトバは

キモチを渡す 封筒と同じ



だから言ったでしょう

よくよく噛むこと

100回噛んで 後悔しないで



ああ

その すぴーちばるーん

返して下さい



それは無理

帰ってきても

そのすぴーちばるーん

後悔で真っ白

リセットは できないの



頭の中の

コトバノトビラ 

なんで上手に 使えないの










natu