カゼノトオリミチ
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2011年11月24日(木) 風花




ぬけるような秋の空に
チイサク 飛行機 とんでゆく

いいな

風花 さざんか はらはらと
ももいろが散って

冷たい風が さざめいた

ぴーい ぴーい シジュウカラ
さざんかと いっしょに笑う

羽があったとしても
そんなに 高くは飛べないよ
そんなに 遠くへはいけないよ

やがて散る
オレンジの大輪のバラが
見えない 時間に寄り添われ

玄関先で うつむいている

それでも 血と肉と栄養と
自身のすべてを そのオレンジに

注いだかのよう 
とてもとても 美しい

さざんかも もう黙ってしまい

はらはらと
惜しみなく そのももいろを

ただただ 風に散らす






2011年11月10日(木) もしかして




どこまでも続く うろこぐも
遠い あのあたりにも
誰かが住んでる気がするよ

空の大きさが
今日は 特に迫ってくるね

ひろいひろい みずいろの空
みていたら 素直に思った

ひとは 何かを守るため生きてる

家族だったり
恋人 お金 自分の居場所
友達 地位とか 健康とか
 
ひとはみな
なにかを守るために 生きてると

今頃になって 気づいたの?

いえそれは
日々の 一生と懸命のはざまで

つい ふらふらっとした時に
ひょっこりと

言葉として 意識として
ココロに顔を 出しただけかも

どこまでも続く空を見て
ひとまず 深呼吸

そうだよね
生きるって もしかして

なにかを守ること なのかな
今頃になって そんなこと 思う





natu