カゼノトオリミチ
もくじ未来


2006年09月28日(木) サイレン

帰り道 家の方向からけたたましいサイレンの音がする
音はだんだん大きくなる 足はどんどん速くなる
火の元の始末をあれこれ思い出す

家が見えてきたら燃えてなかった …無事でした
通りの向こうから何台ものサイレンの音が続く
マイクで車に向かい道を空けるよう口々に叫んでいる

煙は…ここからは見えないけれど ドキドキする
救急車の音も加わり 街の空気が緊張してる

お隣の屋根のテレビアンテナの上に黒いカラス
悠々と風に吹かれている
そこから火事は見えましたか? そんなこと興味ないかな?


2006年09月27日(水) 身近な夢ばかり

秋の交通安全週間なので、交差点などに立つお巡りさんの数が多いです。
そうしたら…車に乗ったとたん、目の前のお巡りさんが
疑わしそうにこちらを睨んでいる夢をみた。

いま乗ったばかりだから、まだシートベルトしていない。
でもそんなこと説明しても解ってくれる??くれる訳ない!
あせる私。

学園祭でピンクのシャツが要ると子供。
先日、実際にお店を見てまわったけど、ちょうどいいのがなかった。

それが夢の中で、あ、私が持っているじゃない。
そうだ、私のを使えばいいのよ!
…目が覚めてしばらく、私のシャツはどこにしまったか、考えていた。

現実に近い夢、現実の続きのような夢。
睡眠中のあちらの世界と、起床時のこちらの世界。
同じ一人の人間の頭の中にある、二つの世界の扉をいったりきたりする毎日。

最近は夢の中の私も、現世界の私とたいして変わらない生活をしているみたい。
それはチョットつまらない事にも思える?
昔は、空を飛んだり、一大スペクタクル映画作品のような夢を見た気がするのだけれど…。


2006年09月26日(火) 明日へ

秋のささやきがベランダに届く
北のこずえを渡ってきたと
むきだしの半袖の腕を撫でてゆく

どんよりと灰色の空のむこうへと
黒いトリになって
どこまでも低く低く飛べば
やがて凍るような青い海がみえるのだろうか


2006年09月24日(日) 茶色い仔犬

仔犬達を見に行った。
今日は11匹、来たそうだが、私が到着した時は
もう4匹だった。そう、駐車場から歩いてくる途中で
ちびわんこを嬉しそうに抱っこしたり連れたりして
帰っていく人達を何人か見ていたから…

ネットで見たお目当ての茶色い仔犬はまだ居た。
疲れ果てたのか、隅っこで大人しくしている。
4匹は、白いのが2匹、茶色が1匹、どの仔犬も3ヶ月程度で、
黒茶のがもう2才だそう。

私が見ている間に白い2匹は2家族に抱かれ、決まった。
ボランティアのお世話の人たちは大忙し。決まってくれてほっとしているみたい。
そうだよね、幸せになって。

残ったのはお目当ての茶の子と2才の黒茶の子。
何度も茶の子を抱っこしてみる。うちの初老の犬とやっていけるだろうか。
特にうちの犬のほうが…。神経質に育ててしまったから
この仔犬とどんな風に接するのだろう。

反省した。
心を100%決めてからでないと、ここに来ちゃいけなかった。
仔犬達の目を見たら、抱っこせずにはいられなくなるのだから。
中途半端に様子だけ見に来るのはもうやめよう。

低学年ぐらいの男の子とお母さんが、しきりに茶色の子を見ている。

どう? どう?
抱っこしてみますか? うん!

あぁ、この親子に決まってしまうな。茶の仔犬。
ちょっと寂しいけど、私は今、ちゃんと気持ちが決まっていない。

じゃ、アンケートに答えて手続きを…
はぁい。

立ち耳のまあるい目の茶色い子。良かったね。
幸せになるんだよ。ほんと、良かった。

家に帰ったて、うちの老犬をながめて思う。
混じりけのない真っ直ぐな瞳で私を見ている。
大丈夫。ずっと一緒に居るからね!
今頃、茶色の仔犬はどうしているだろう、
あの親子に連れられ、明るく新しい生活が始まっているだろうな。


2006年09月22日(金) カーテンのすそが

今にも泣き出しそうな曇り空
板の間を歩く素足の裏が ひんやり冷たくなった
昨日まで邪魔にしてたスリッパをつま先で引き寄せる

網戸の向こうから吹く風に
白いカーテンのすそが まあるく輪を描いて踊る

「これから毎日こうして深まりゆく秋の踊りを踊ります」
って言いながら レースが揺れた気がした


2006年09月21日(木) リピート

心地よいピアノの曲を聴いている
同じ曲を何度も何度も繰り返し

リピート リピート リピート

同じ単語を三度続けて書けば
単語ひとつだけの意味とは また違った別の世界が
並んだ単語の間から見えてくるんだそうだ

ぽろぽろと指先からこぼれるピアノ
ずっと同じ曲がかかっていると なんだか安心する
明日に続く今日も そろそろ終わります


2006年09月20日(水) キンモクセイ

毎年の事だけれど
キンモクセイの香りにフト 気がつく日がある

夏が終わって 初秋の風が吹く頃
街を歩いていて その香りに気がつくと
あぁ また一年が過ぎて また時が一周して
この日がきたんだなぁと 空をみあげる

今年も これからしばらくの間は 
またキンモクセイの香る風のなかで しみじみしましょう


2006年09月19日(火) おにぎり

こだわりごと ひとつ ふたつ
キーボードのうえで いったりきたり

「どうしたの?」
くろくてまるい目がふたつ こっちをみつめている
栗色のちいさないきもの

そうだよね、そんなことはおにぎりにいれて
ぎゅぎゅっとにぎって食べちゃうよ 

枇杷の葉を9月の風がゆらす 今日はよいお天気


2006年09月18日(月) 夕方からの私

夕方雨が止み 湿った涼しい風が吹く
冷たい牛乳に無糖の冷たいコーヒーをたっぷり注ぐ

夕暮れ 洗濯物にも風
もっと揺らして もっと乾かしてくださいな
風のタメイキ
湿った風が湿った洗濯物にいくら吹いても乾かないよ

今日の夕焼けはすばらしかった
空のキャンバスいっぱいに広がる絵画に
感謝しつつただ見とれていた 

そう、そう
二件の牛丼屋さんの前を通ったら両方とも行列だった
私は豚丼で満足だけど…


2006年09月17日(日) 風のない街

パソコンに向かう午後 空はくもりぞら

ワンワンとどこかの家の犬の声
子供達の声 いつもよりくぐもって街に響いている

音が灰色の空に反響しているみたい

晴れの日 青い空は高く高く広がっているから
音は キラキラの水色の粒子に吸い込まれるけど

今日は風のない街 雨の降るチョット前
くもりぞらは街を包むように低く垂れ込んで
音を抱え込む


2006年09月16日(土) たそがれ色の道を

夢を見た。

だだっぴろいアスファルトの道がまっすぐどこまでも続いていた。

あたりはたそがれいろで、ずうっと遠くに頼りげない水色の空と、
小さな白い雲がいくつか浮かんでいた。

目が覚めて、懐かしいような暖かい気持ちがした。
どこかで見た風景のような気がするが思い出せない。
もう少しそこに居たかったけれど、
目が覚めてしまったのだから仕方がない。

それに
あのままもっともっと歩いていったとしても、
道は長く、ただどこまでも続いているだけだったのかもしれない。


2006年09月15日(金) 少しだけ青空

毎日のあれこれを書く場所がほしくて。
なるべく毎日、一言でも書いていこうと思います。

昨日までの雨がやんで少しだけ青空が見えた一日。
夏を越えてきた葉っぱたちも、
今日のひんやりとした風に吹かれてる。

私にも秋の始まりの便りが届いたみたい。


natu