まぁるい蛇口 - 2006年04月30日(日) ピカピカに磨かれた水道の蛇口は固く閉じられているのに、 ぴちゃぴちゃと音をたてて大きめのシンクに水が滴る。 __________ 大理石柄のひんやりした天板の上にお尻を乗せて、シンクを囲むような形で脚を広げ、くねくねと動く軟体動物の中心に中指を挿入され、指の腹で内部を刺激されると、ほどなく熱い玉が下半身で暴れだすような感覚に襲われる。 あえぐ声が高音域から低音域へと転調すると同時に、先を指で潰した水撒きホースのような勢いで液体が四方に飛び散った。 恥ずかしさにうつむく私のあごに、彼はふやけきって白くなった指先を添え、顔を近づけ、上を向かせると、口づけ途中に私の口内に自分の唾液を流し込む。 じゅるりと舌の上で転がして、ごくりと食道を通過させる。美味。 そのまま腰をずらして下へ降りようとした私の体重のすべてを支えたのは、力強い腕と、てっぺんに涎の露を溜めてそそり立っているペニスだった。 抱きかかえられてベッドに移動する一歩一歩の足の動きが、ペニスを通して振動となり子宮を直撃する。 快感のあまり後ろに倒れた首をぐらぐらと揺らして髪を振り乱し、サカリのついた猫の鳴き声のような悲鳴をあげて、背中からばさりとベッドに沈む。 ふたりで。 太もも。 濡らしながら。 一人上手 - 2006年04月29日(土) めまいがするほど楽しくて 吐気がするほど落ち込んで 涙がでるほど癒されて 頭を掻きむしるほど悶々として で、 結局自分はすごーく幸せだと悟る。 そんな感じにひとりで浮いたり沈んだり大忙し。 わぁもうこんな時間だよ。 寝なくちゃ寝なくちゃ。 だけど、最後が幸せで〆られたから結果はオーライ。 一人上手はきっと二人も上手。 きっと上手。 パンをね。 - 2006年04月28日(金) 買ってったげる。 明日の朝ごはん。 美味しいパン屋だよ。 そう、デパ地下の。 キミのためにパンを選んで、 レジで小銭をじゃらじゃらじゃらじゃら …ぴったり。 チョウドカラオアズカリシマス。 だって。 なんかさ。 でもさ。 楽しいんだ。 こういうのも。 最初は裸で体育座り - 2006年04月27日(木) お尻で歩いて近づいて、 足を腰に絡めて寄せて、 両頬挟んで唇舐めて、 ふわりと腰を浮かせたら、 狙いを定めて真っ直ぐ下ろす。 ひとつ - 2006年04月26日(水) かみにかおが うなじにのどが せなかにむねが こしにちゅうしんが おしりにももが ひざうらにひざがしらが ふくらはぎにすねが あしのうらにあしのこうが ぴったりかさなりながら こめかみでねいきを けんこうこつでこどうを かんじながら かんじながら ねむる ねむる 所詮あたしは - 2006年04月25日(火) 自分大好き。 だから自分のカッコ悪いとこ見たくないんだよ。 ってとこはちょっと大好きじゃない。 日本語な女 - 2006年04月24日(月) 訓読みのたおやかさを保ちつつ、 音読みのポップさも忘れないようにしたい。 おたがいさま - 2006年04月23日(日) 知らないすべてを知りたいとおもうのは 愛情? 強欲? 強欲。だよなぁ。 自分のすべてを知らせやしないんだから。私は。 あかね - 2006年04月22日(土) 混雑した電車の中 知らない誰かのくたびれた背中と よその誰かの浮かれた背中との隙間から 遠くの空に横長に広がって ピンクと赤と紫に染まった 雲。 が見えた 誰かに見せたいなと思った 誰かも見てるかなと思った 見てる誰かに逢いたいなと思った 信号待ち - 2006年04月21日(金) 手を繋ぐのはまだなんだかちょっと照れくさくて、 だけど気持ちの距離感と物理的な距離感は連動する気がして、 ついっと5センチ、横にスライドして近づいてみた。 小首をキミのいる方向へかしげたら、 揺れた毛先が二の腕に触れるのがわかった。 たぶんそれを感じたキミが更に5センチ、 ついっとこっちに近づいてきた。気がした。 空気が少し濃くなった。 なんての? しあわせ? もうすぐ青。 jealousy - 2006年04月20日(木) 過去に嫉妬するのは無意味だし 未来に嫉妬するのはナンセンスだ。 ってそんなことはわかってる。 誰かに思いっ切り誉めてもらいたくなった。 過去とか未来とか現在でさえも関係ないって思えるくらい 熱 - 2006年04月19日(水) 細かい気泡をたくさん含んだ粘液が、彼の指先と私の股間との間をぬらぁっと繋いでスポットライトの光に反射してキラキラしている。 私の足元に回り込んだ全裸の男の喉仏が唾を飲んでゴクリと動くのが彼の肩越しに見える。 「咲が逝くところ、見ててもらおうか」 彼はそう言って滴る粘膜を股間全体に塗りつけた。 摩擦のなくなった粒の上を指の腹がゆっくりと往復する。 固くなった突端を通過する度に身体がピクピクと痙攣する。 件の喉仏の男が、我慢しきれなくなったのか、冷たい手のひらを私の内股に這わす。 その温度を感じて、体とは違う独自の動きでクレバスの下方がヒクヒク蠢いているのが、熱い股間に微かに触れる空気の動きでわかる。 体を沈めてそこに顔を埋めた彼の舌がぢゅるりと音を立てて私を吸い込むから、私はキャミソールからはだけた乳房や冷たい手が添えられたままの太股や合成皮革のマットレスにぺたりと張り付いた双臀に鳥肌がたつのを感じながら、4本の視線の中、満足気なため息が誰の口から漏れたのかもわからないくらい濃度の増した空気の中で、がくんと頭を後ろへのけぞらせ音もなく果てた。 ごちそうさま - 2006年04月18日(火) 壁のすみに追いつめられて、 服の上から胸を鷲掴みにされて、 崩れ落ちそうなところを両手首を頭上で押さえつけられて、 膝の裏に割り込んだ太ももに片足を持ち上げられて、 固い中心を柔らかい中心に押し付けられて、 瞳の奥を探られながら、 極上のキスをいただく。 エセ - 2006年04月17日(月) 猫みたいな女が好きだという男の人は好きだけど、 自分で自分のことを猫みたいだと言う女の人がキライ。 自称変人や 自称変態や 自称ドSや 自称フェミニストがキライ。 自分で言う人に限って ただわがままで協調性がないだけだったり ただ自己顕示欲が強い上に曲がっているだけだったり ただプライドが必要以上に高い小心者だったり 根底では男尊女卑だったりするのがキライ。 人間のうしろ暗いところを似て非なる言葉に置き換えて、装飾して、正体をくらまそうとするのが胡散臭くてキライ。 なのです。 ま、みんながみんな、じゃないけどさ。 もちろん好きなひと限定だけど - 2006年04月16日(日) 相手のスイッチが自分のスイッチよりひと足先に入るのって、 びっくりするけど、すごく嬉しい。 薄暗い部屋の中 - 2006年04月15日(土) 音量をあげた深夜ラジオの朗読劇の合間に聞こえる微かな息遣い 「…ミヤザワケンジ?」 ブラインドのフィルターを通して縞模様になった月明かり 「まぶしいね」 「でもきれい」 日常の谷間にある非日常が快感のキッカケになる瞬間 「……ほしい」 ベッドの横で跪いているあなたの顔の目の前に 「もっと」 ベッドの上に四つんばいになった私はお尻をぐいと突き出して 「高く」 大きなホールから滴る液体が下に落ちるまでに掬い上げられて 「きれいだよ」 あなたの指を伝って小さなホールにまで塗り広げられるのを 「…あったかい」 もどかしい思いでゆっくりと腰を振りながら待つ 「!」 ふたつのホールがふさがると同時に 「ん」 ふさがっていない頭部のホールから 「あ」 窓の向こうの人気のない夜の街に向かって 「・・・・・!!」 あなたを乞い求める甘い悲鳴が聞こえた そして - 2006年04月12日(水) 逢いたいと思う人がいて 逢いたいと言ってくれる人がいて これを幸せと呼ばずして一体何を。 酔っぱらいの独り言 - 2006年04月11日(火) まぁ、どんなにカッコいいこと言ったって、どんなに理論武装で言い訳したって、汚れてるか汚れてないかって言ったら汚れてるよな、そりゃ、やっぱり。 そんなこと考えながら、自虐なのか諦めなのか開き直りなのか、薄笑いを口元に浮かべながら駅前を歩いていたら、普段そんなこと皆無なのに皮肉なことに今夜に限って「すみません」と背後から声をかけられた。2回も。 一人目「これから飲みに行きませんか。」 二人目「ねね、ちょっとだけそこに飲み行かない?」 …ってさ、平日の夜じゃん?キミたち働いてないの?もう12時まわってるんだよ? と思いながらも、 「今日はいっぱい飲んできたからもういいやー。ありがと。」 と笑顔でかわして家路を急ぐ。 で。 やな気分になってるかと言えば反対で、ちょっといい気分になってる自分に気づく。 アハハ。アタシッテサイテー。 フリンチュウドク、セックスイゾン。 ダレカサンノイウコトモアンガイズボシカモネ。 蒼い満月の冷笑がココロに突き刺さる。 ダイエットおたくの戯れ言 - 2006年04月10日(月) さっき仕事場で後輩のコに「コージーコーナーのシュークリームがあるんですよ〜♪」と勧められたけれど、今日は断ってみた。 なんだかシュークリームって気分じゃなかったから。 つまりそんなに脳が欲してなかったから。 いつも甘いものには喜んで飛びつくのにと、彼女は目を丸くして驚いていたけれど。 …実はもうひとつ理由があって、最近胴回りのシルエットが危険になってきたので、秘かにダイエッターなのだ。 本当に食べたいものを 本当に食べたいときに 本当に食べたいだけ食べる。 ダイエットの極意。 この「本当に」ってところがポイント。 「本当に」っていうのがわかるためには、自分の空腹の状態と満腹の状態をきちんと冷静に把握しておかなくちゃいけない。精神的な部分も含めて。 これって恋愛やセックスにもぴったり当てはまる。 余分な脂肪は大敵。油断も大敵。 時には甘〜いデザートやカラダに悪そ〜なジャンクフードも恋しくなるし食べるけど、基本姿勢はコレで。 本当に食べたいものを 本当に食べたいときに 本当に食べたいだけ食べる。 観察 - 2006年04月09日(日) 鏡に正面に向かい、両手を太ももの内側に添えて、足を大きく広げる。 背後から両わきを通って差し込まれる2本の腕が、太ももに添えている手の甲や指の付け根を優しく撫でまわしながら、中央の茂みに近づいていく。 指先でかきわけられた茂みの奥から、濃いピンク色の地肌が現れる。 更にその濃いピンク色の部分を押し広げると、色は一段薄くなり、呼吸に合わせて蠢く下の唇の上方には、パールのような輝きを放つ球体がぷっくりと顔をのぞかせている。 「ほら、きれいでしょ」 中指の腹でくるくると円を描くようになぞられているうちに、そこはみるみると大きく膨れ上がりもうそこに納めることができないのではないかと思うくらい自己主張を始め、輝きを増す。 貝が砂を吐くように、私の中心のこの桃色の貝もつやつやとした水分を吐きだしながらパクパクと呼吸を続け、仄暗く深いところにあるその奥の埋まらない空間を埋めてもらおうと、物言いたげに口を開いている。 腰を上げて、彼の足をまたぐ。 下を見ずに、前の鏡を見ながら再びゆっくりと腰を降ろす。 物言いたげだった口が円錐の先端を捉え吸い込んでゆくのが見える。 じゅぷり。 蛇が卵を丸呑みにするみたいに、小さな穴は信じられないくらい大きく広がって、すべてを包みこんだ。 もう隙間などないはずなのに、どこからか液体が零れでていて、包み込んだものが、出たり入ったりする度に周囲に飛び散る。 下の口でフェラチオしているみたいに、ソコも頬をすぼめ、内壁が外にでてしまいそうになるくらいきつく吸引し続けている。 黒い森が重なっているところに雨が降り、乳白色の突端がめくれあがる。 …イ …イっても …イってもい い? 楽しかった日って - 2006年04月08日(土) 眠たいけど眠りたくない。 今日という日がリセットされてしまう気がするから。 ずっとずっと今日だったらいいのに。 女冥利に尽きまする - 2006年04月07日(金) ベッドに大の字になってるあなたの横にすりすりとすりよって、頭を腕の上に乗せる。 開いた腕が肘から折れて、肩を抱き、髪を梳いてくれる。 胸に埋めていた顔をあげると、口元の緩んだ横顔が見えたから、理由を聞いた。 「オレ、変なの。髪撫でてるだけなのに勃っちゃった。」 そう言われ、唇ふさがれ、下にあったあなたの胸が上になる。 ときの快感。 ボタン - 2006年04月06日(木) ひとつ余分に開けて。 たわいもない話 - 2006年04月05日(水) 話したいこといろいろあるのに、何故だか言葉がでてこなくて、 触れたい気持ちはあるけれど、あまりに人目が多過ぎて、 ただふたりの間に並んだ料理を片づけていくしか術はなく、 けれど。 街角の十字路。あなたはあっち、私はこっち。 「おやすみ」「気をつけて」 ありきたりの挨拶。 正面向きの笑顔が、横顔になって、うしろ姿になるのを スローモーションで見届けると、 そこはかとなくせつなくて、 あぁ、これが好きってことなんだなぁ、って改めて感じたりする たわいもない夜のたわいもないお話。 嬉しい不満 - 2006年04月04日(火) 口づけを受けるためにやわらかく突き出した唇を少しすぼめて尖らせてみる。 リップグロスの減りが早いのはキミのせいだよ。 スクリュー - 2006年04月03日(月) 襞の境界がわからなくなるほどぬるぬるになってもまだ2本の指でかき回されているうちに、突然ダムが決壊するようにさらさらの液体がそのぬめりを流し切り、シーツに湖を作る。 放心して仰向けになっているところに膝を割って入ってくるのをぼんやりと半目、口は半開きのだらしない表情でひとごとのように眺める。 一気に挿入されるときは、かしかしとした感触。なのに、次に彼が腰をひいたときは再びぬめりを持つ液体がいつの間にか内部に湧き出てきていて、いかないでと引き止めている。液状化した私の分身。 つかず離れずの動きを繰り返されるうちに、更なる快感のポイントを求めてカラダが自然によじれてくる。 肩を押さえられ、唇をふさがれても、しっかりと彼を銜えたまま右へ左へ内壁を自ら刺激するように腰を宙に浮かせる。 ぐいっと左へ捻ると、「うしろがいいの?」と言う声がくぐもった声の後に聞こえ、私は湿気を帯びたいつもよりオクターブ高い声で短く肯定の返事をする。 彼はその返事を待たずに私の片足を高く持ち上げて、私は横から突き落とすように奥に侵攻されているその快感に負けじと、せつない悲鳴を何度があげながら、更に腰に捻りを加え、四つんばいの姿勢に持ち込む。 ふぅと、一息ついてから、結合したままの臀部を高く上げ、ストロークに合わせて抜けてしまわないように、全神経をそこに集中させて、注意深く、けれど限りなく激しく腰をぶつけあう。 あまりの気持ち良さに内部がぐぅっと収縮する。「うぐっ」と苦しげな声が背中に落ちてきたから、遠のく意識を繋ぎ止めるためにシーツを強く握り「がまん…しなくて…い…いよ…」と、彼の指を口角にひっかけ、舌先で舐りながら声をかける。 彼が両手でお尻の両頬を跡がつくほど強く握り、それをぎゅうっと横に開き、溢れる甘酸っぱいにおいのする液体を周辺に飛び散らせながら、大抵ひと足先に崩れ落ちる私の姿を見届けてから頂点をどくりどくりと味わう。 彼の中心がびゅくんびゅくんと波打ち続ける。それを弛緩しきった肌の中でさっきまで一番敏感だった部分で感じながら、うしろ手で汗ばんだ額を激しい息ごと抱き寄せる。 春雷の歌声が聴こえる。 - 2006年04月02日(日) キミの胸板に手をあてて、抱かれた肩をきゅっとすぼめて、そっと耳を寄せる。 左の耳から聞こえるいつもの穏やかな生声と、 右の耳から聞こえる体内に共鳴する低い声。 優しく響いてココロが震える。 今、春の雨音のバックで聞こえる遠雷と似てる。 愛情過多症候群 - 2006年04月01日(土) 好き好き大好き。アイシテル。 過剰なほどにあふれる愛情は、 一体何のために、 全体誰のために。 カラダはひとつしかないけれど、 ココロもひとつしかないけれど、 愛情はどんどんあふれて余りあるから、 切り売りできるような気がするわけで。
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