村松友視さんのエッセイをいくつか続けて読んだ。 わたしは最近はテレビを視聴することから遠ざかっているので氏のメディアでの露出度はわからないけれど 二昔前まではCMなどによく出演されていたのを覚えている。 その時の印象は柔らかな都会の大人の男性のイメージだったけれど エッセイから漂う深い洞察力観察力があの風情に加わるのをイメージすると… これはなかなかに凄い。 恐いと同時になみなみならない魅力の持ち主という驚き。 えっと…エッセイの中の何かに刺激されて書き始めたけれど それが何だったのかここまで書いて忘れたので、ひとまずペンを置くわけです。 *にんじんサラダ 夫婦揃ってにんじんが好きです。 さまざまなにんじんサラダを作って食します。 やわらかなにんじんはそのまま細く細く千切り 塩でもんでバージンオイルとレモンを搾って… すこし堅めのにんじんは短冊に切ってキャベツと蒸してごまドレッシング またはラー油としょうゆとでナムルっぽく和えたりして… それなのに夫が急に 「久しぶりににんじんサラダを作ってほしい…」 と言い出しました。 だっていつも作ってるのに… 彼はわたしが以前作っていたバージョンのにんじんサラダが食べたいらしいのですが、それがどんなドレッシングだったかわたしには皆目検討がつかないのでした。 外食する時もメニューに「にんじんのサラダ」があると注文して食べていたとのことですが、 「Kちゃん(わたしの名)の作ってくれるのじゃない…」 といつも失望していたのだと。 ふふ…ういやつじゃ… で、よくよく聞いてみると、マヨネーズに練りごまを混ぜて作ったタイプのものみたいで そういえばこの頃は作ってなかったなあ…と思い今度作ってあげましょかね。 *南部鉄瓶 コープで5600円で南部鉄瓶を売ってるけれど、これってどうなんだろう? 本物だろうか? *先週はまたガス漏れ警報器が料理酒の蒸気に反応して鳴ってしまった。 金目鯛を煮付けていた時のこと。 寒かったので窓を開けて換気をしたくなかった。 そんなことで鳴ってしまった。 金沢出身の方から金目は梅酒で煮付けるとおいしい…とうかがったのでやってみたいけれど 暖かな日を選んでやろう。 水は入れない。梅酒としょうゆ… 梅酒 金目 金沢… なんだかよく似合っている組み合わせ。 微妙に豪奢なムードだ。 *保育園が少なくなるのも 老人が増えるのも ずっと前からわかってることじゃん… 朝ご飯は ザワーブロート(ライ麦パン)のサンドイッチ ホワイトセロリと新玉葱でマヨネーズのスプレッドを作ってハム・チーズ・トマトをはさんで。
晴れ 何度? 昨夏 他課のIさんがコンポステーラを歩かれたのだという噂を耳にしてから ずっと彼女と話をしてみたいなと思っていた。 しかしバリバリのキャリアな彼女にはわたしなどが話しかけるすきなどないばかりか 寄らばはねかえされそうな強いオーラを放っていたのだった。 そんな彼女がコンポステーラを歩いたという事実は不思議な気持ちにさせられた。 わたしがその道を知ったのはシャーリー・マクレーンの本を読んだことからだった。 記憶を辿ればシャーリーの道程はとてもストイックで 日頃一心不乱に仕事に打ち込んでいるIさんがひたむきに歩く姿のイメージと重なって、そう思えばさほど不思議なことでもないのかなと思えた。 先週のいつだったか忘れたが、朝の通勤途上後ろから早足で歩いてくる人をやり過ごそうと歩道脇に寄ったところ、その足音の持ち主はIさんだった。 挨拶をして通り過ぎようとする彼女に 「ご一緒していいですか?」と声をかけた。 彼女はちょっと意外そうにしていたけれどにこやかに一緒に歩いてくれた。 道々その旅のことを尋ねた。 野犬は出なかったの? どんなところに泊まったの? わたしがシャーリー・マクレーンの本でその道を知ったのだと話すと彼女はとても驚いた様子だった。 わたしが彼女に「不思議」を感じたように 彼女もわたしに同じような不思議を感じたのだろう。 けれどそんな話をしながら、日頃殺伐と仕事をこなすだけの関係だったものに柔らかな化学反応が起こったような… ほんの僅かだけれど細い糸がつながったような… 淡雪のような優しいものが間に生まれたような… 何かで読んだ言葉が頭に浮かんだ。 ちょっとしたつながりを持つだけでそれが「癒やし」につながるのだと。 事実そうなのだろう。 ちょっとした挨拶や 思いがけず見つかった共通点がどれだけ日常に安堵をもたらすか… 夕餉は にらと玉子のおじや 胃が疲れている今日この頃。
薄曇り 18度 夕餉 ほうれん草とベーコンソテー トマトとアボカドのサラダ 切り干し大根 油揚の味噌汁 いつも朝ご飯みたいな夕飯だ。 人はいつもどうしてあげたら喜んでくれるか」「どうしたら楽になってもらえるか」なんてこと考えながら その瞬間に集中できずに後で悔やむのだよ。 よかれよかれと考えながら。 山登りって登ったら 下りなきゃいけないのだよね… その辺が難儀なこっちゃ… しかも下る方が大変だときてるんだから… ねえ そう思わない? だれに聞いてるんでしょう? 日曜日に新玉葱の和風ドレッシングを作った。 小さめの玉葱すり下ろし1/2 太白ごま油 大さじ2 普通のごま油 大さじ1 米酢 大さじ2 しょうゆ 大さじ2 みりん 大さじ1 これを密閉容器に入れてよく振る。 冷蔵庫で一晩。 豚のソテーにもお豆腐にも。 今晩あたりが一番おいしくなっとる。 そうだね… 盛岡に比べたら春爛漫だよね この辺りはね。 蒲公英さんは蒲公英さん。 蒲公英さんだからそれでいいんです。 そこに暮らしているんだな…と思うだけで なんか懐かしくって それはわたしだけじゃないと… ってだれに話してるんでしょ…
2013年04月22日(月) |
なしてこだにさむいのか? |
だいたい晴れ。16度 夕餉 空芯菜と牛肉の炒め物 トマトサラダ 冷や奴 茄子の味噌汁 やらずに後悔するよりもやって後悔したほうがいい…なんてことを人は言うけれど わたしの場合、後悔するのは愛がない選択をした時だ。 後から気づく。
日記も滞りがちなまますでに4月も終盤。 2013年も1/4が過ぎた。 この4ヶ月は今までため込んだものが一気に複数の火口から吹き出した感の日々だった。 しんどかったなと思う反面 不思議な爽快感がある。 この日々を抜けたからこそクリアになったものがある。 言葉はナイフだけれど 刺さったナイフはお互い自分で抜いて自分の道を歩かなければならない。 「自分の道」なんだから。 期待するのは自分にだけ。 ツバメがやって来た。 地震が続いている。 とても冷たい雨が降っている。 このところ 少し人が好きになったような気がする。 道々で手助けの申し出をしてくれる人の言葉に東北の訛りを見いだすことの多いこの頃。 不動産屋の張り紙を眺めている年配のご夫婦の話す言葉にも東北の訛りが。 震災でこちらに出てこられた方々なのだろう。 大変だけれど この街がそんな方々に少しでも優しくあるように。 風は少し強いけれど お日様が燦々と降り注ぐ明るい街です。
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