歯医者さんの一服
歯医者さんの一服日記

2009年04月30日(木) 只今体調不良中

今日は4月30日。卯月も今日が終わりで明日から5月、皐月です。いつものことではあるのですが、あっという間にこの1ヶ月が過ぎていったような気がしてなりません。

個人的には、4月は非常に多忙でした。多忙だけならいいのですが、診療以外にいくつもの新しい仕事をしなければならなくなりました。まずは新しい仕事に慣れることに必死で、しかも、毎日のように診療を終えてから外出する始末。
おまけに今週始めからは風邪を引いてしまい、咽喉や体の節々が痛く、昨日の昭和の日は一日寝ておりました。今の時点でも体調はやや改善しているものの、やや倦怠感が残っています。今週一杯は体調を整えながらの診療となりそうです。今更ながら体が資本であることを痛感しているのですが、そうも言っておれないのが悲しいところ。

ということで、今日の日記はなかなかいつものように書けません。体力的、精神的余裕に乏しい今日はこれで勘弁して下さい。



2009年04月28日(火) 危惧する臓器移植法改正の動き

今行われている国会で審議されている法案の中で注目されている法案の一つに臓器移植法の改正があります。
既にご存知の方も多いとは思いますが、平成9年に施行された臓器移植法には臓器を摘出するドナーの年齢制限があります。15歳未満の人をドナーとして臓器を摘出してはいけないことになっています。今回の臓器移植法の最大の改正点はここにあります。
15歳未満の子供さんの中には、現代の医学では臓器移植しか助かる方法がない難病に苦しんでいる人がいます。現状では日本国内で15歳未満の人からの臓器移植は禁じられていますのでやむを得ず海外で移植治療を受けてきました。
昨今、このような日本人が増えてきたこと、それから、海外でのドナー不足から国外での臓器移植を制限されるようになってきました。ということは、臓器移植しか助かる方法がない15歳未満の人は、現在の医学では命を守れなくなってきていたのです。
そこで議論となってきたのが、臓器移植法の改正です。現在、臓器移植法は、年齢制限を撤廃し、本人の拒否がない限り家族の同意で臓器提供ができる「A案」、臓器提供ができる年齢を現行の15歳から12歳に引き下げる「B案」、脳死の判定基準を厳格化する「C案」が提出され、更に別の案もあるようです。
これは与野党の垣根を越え、活発に議論されているようですが、どうもゴールデンウィーク明けに本格的な改正の動きが出てくるとのこと。

以下は僕の全くの個人的な意見です。15歳未満の人で現在の医学で臓器移植しか助かる方法が無い人には同情します。本人のみならず家族の方の心労は他人では想像することができない大変なものがあるでしょう。この世に生まれてきた幼い命を何とか救うのが現在医学の使命ですから、臓器移植しか方法がなければその方法を追求するのが筋でしょうし、そのための法整備は必要不可欠なことだと思います。この精神に全く異論はありません。
ただ、僕が気になるのは臓器移植にはドナーの存在があるということです。臓器移植の宿命で、一人の命を救うためには一人の尊い命を犠牲にしなくてはなりません。もちろん、尊い命の犠牲には医学的に正しい死の確認が必要です。以前のように心臓が停止し、呼吸も止まり、瞳孔が散大するという、いわゆる心臓死が死であるという認識が一般的であった時代は死に対して誰も文句をつける人はいませんでした。問題は脳死という死の概念が出てきてからです。

脳が死ねば心臓も止まり本当に死に至ることは事実です。脳が死ぬことイコール人の死であることは医学的には問題がありません。
ところが、問題は脳死を如何に判定するかです。平成9年に臓器移植法が制定されまでの最大の論点の一つがこの脳死判定だったのです。一見、脳死と思われている人の中には脳神経細胞の一部が死んでおらず、生き返る可能性がある場合があるのです。少しでも生き返る可能性があるなら、救命を行うのが医学の務めですが、脳死判定を厳格に行わないと、生き返る可能性のある人から臓器移植をしてしまう、誤って人を殺してしまう可能性があるのです。

臓器移植しか助かる方法が無い15歳未満の方には同年齢のドナーからの臓器移植をしなければいけません。ということは、ドナーの脳死判定がきちんとなされることが前提であるはずですが、ここが現在の日本の医学では脳死判定の基準が曖昧です。
ここをしっかりと議論し、きっちりとクリアーする必要が不可欠だと僕は考えます。

また、親の同意が必要ではありますが、昨今の虐待報道を見ていると、親が子供をモノとしか見ていないと思わざるをえないケースが少なくありません。このような子供がドナーになった場合、どうでしょう?子供の臓器売買のような話が現実化してきます。これは絶対に避けなければなりません。生まれてきた子供を臓器売買の道具にしてしまうことだけは禁じなければなりません。一人の貴重な命を救うために殺人が行われることだけはあってはならないのです。

今の臓器移植法の議論を見ていると、どうも15歳未満の人の移植を国内で行えるようにして欲しいという意見が多数を占めているように思います。この意見に異論はないのですが、これら意見にはドナーの存在を無視している、軽視しているような風潮が強いと感じるのは僕だけでしょうか。
臓器移植においては一人の貴重な命の犠牲があって初めて成り立つのです。しかも、今回の臓器移植法においては、まだ前途洋洋たる未来がある15歳未満の子供が対象です。一人の子供を救うために一人の子供の命を犠牲にする事実。
僕はこの事実をもっと多くの人が真剣に考え、臓器移植法の改正につとめて欲しいと願って止みません。



2009年04月27日(月) いつも家庭の自慢をするお母さん

この4月よりは僕はチビたちが通う小学校のPTAの役員を務めることになりました。PTAに関しては3年前に幼稚園でも役員をしたことがあったので今回は2回目です。別にPTA活動が好きなわけではありませんが、PTAの役員をお願いされたのがチビたちが世話になっている小学校の校長だったことから引き受けました。僕自身、決して暇ではない立場なのですが、1年間の任期ということで引き受けました。
先日、このPTAの初めての会合が小学校で行われました。集まったのは今期のPTA役員ばかり。男女の割合は2割が男性であるお父さん、残りが女性であるお母さんでした。僕が座った席には2人のお母さんで、初めて顔を合わせる人ばかり。一通りの自己紹介をしながら雑談をしていたのですが、その際、お母さんの一人の話には、正直言って閉口しました。会話をしているうちに常に自分の家庭の話に持ち込もうとされるからです。

会話をするということはどちらかが話し手でどちらかが聞き手になります。そうしないと会話が成り立たないからです。ただし、話し手と聞き手の立場が公平になるかと言われればそうではないことが多いのが実情ではないでしょうか。意識しないと話し手と聞き手の役割が偏ってしまう傾向にあります。親しい間柄であれば話し手と聞き手の役割分担が偏っていても問題ないかもしれませんが、全くお互いを知らない間にこの割合が偏ると、かなりストレスになる可能性があります。少なくとも僕はストレスに感じます。

誰でも自分の家庭の話、自慢話をしたい気持ちはわからないではありません。他人に知らせることで自分の気持ちを満足させたいことってあると思います。我が家でもそうです。自分の家庭で起こったこと、チビたちのことをいろいろと話しますが、中には“この話を他の人に聞かせたら気持ちよく思わないだろうなあ”という自慢話が多々あります。自分たち家庭の気持ち良い話は、決して他人にとって気持ち良くないもの。自分たち家庭の不幸な話やトラブルの場合であればそうではないはずです。ところが、美談に関しては決して快く受け取られないのが人の世の常。このことを自覚しておかないと、他人との良好な関係を築くことは困難ではないでしょうか。
他人との会話の中では時には自慢話を入れるのはいいかもしれませんが、いつも自慢話や自分の家庭の話をされると、聞き手としては気持ちよく受け取れなくなる。僕は他人との会話の際には常にこのことを自覚しますし、この“歯医者さんの一服”日記でも極力自慢話は避けているつもりです。

この自分の家庭話を持ち出し、自慢されるお母さんとはPTAの中で同じ仕事をすることになりました。1ヶ月に1度はお会いして話をしなければならないかと思うと今から憂鬱な気分一杯なのですが、世の中のママ友と呼ばれる人たちの悩みの一つが経験できるかもしれないと、前向きに捉えるしかないかもしれません。聞き上手というのは本当に難しいものだと改めて感じます。



2009年04月24日(金) 似非社会的弱者と応援する議員

社会には何らかの理由で働くことができず収入を得ることができない人がいます。アメリカのサブプライムローン問題からの世界的な不況は100年に1度の不況と言われるくらいの深刻さで、日本においても昨年から各企業が派遣労働者が突然契約を打ち切られたり、リストラが行われたりしています。そのため、明日からの収入が途絶え、路頭に迷う人が後を絶ちません。社会的弱者と呼ばれる人が急激に増えているのが現状です。

そうした社会的弱者を何とか支えようと国が行っているセーフティネットの一つが生活保護です。ある一定の基準以下であれば地方自治体を通じ生活費を支給する制度のことで、皆さんもご存知のことでしょう。日本国憲法第25条に謳われている生活権の保護を具体化するものとして、社会には無くてはならない制度の一つだと思います。

ところが、実際には生活保護が適正に行われているかと言われれば、疑問に感じることが多いのも正直なところです。北九州市のように生活保護を受けるための条件が厳しく、本来生活保護を受けなければならない人が受けられないことがあります。

その一方、どうして生活保護を受けているのかわからないような人がいるのも事実です。先日、地元歯科医師会の先輩の先生とこの生活保護について話をしていたのですが、ある先輩の先生が言うには、地元市で生活保護の支給を受けている人の半数以上が堅気では無い人たちだというのです。昼間から酒に入り浸り、月末になれば“給料をもらいに行く”と言って地元市の市役所へ足を運ぶ輩。生活保護費をギャンブルに使い、金が無くなれば恐喝を繰り返す輩。生活保護費を受け取るために偽装離婚をし、生活苦を装っている輩、等々枚挙にいとまが無いくらい、生活保護に寄生している輩が如何に多いかを言われていました。

「まさしく似非社会的弱者だよ。」

更に深刻なのはこれら似非社会的弱者を支援している議員がいることだとか。某左翼系議員なのだそうですが、この左翼系議員は社会的弱者の無い世の中を作ることを公約にし当選している議員で、実際に議員活動の一環として社会的弱者の相談窓口となり、地元市と折衝を繰り返しているそうです。
このことを書くと非常に崇高な志を持ちながら社会的弱者を支えているように見えますが、実際はこの議員を頼りに、本来生活保護を受ける資格があるようには思えない輩が巣食っているのだそうです。
財政に苦しむ地元市でもこうした事実はつかんでおり、この議員との折衝は常に厳しいものになっているのだそうですが、
“君たちは抵抗勢力である”ということを常にちらつかせながらの話になるのだとか。そうなると、断わる話も断われないのだそうです。

地元市の担当者の対応も非常にまずいとは思いますが、社会的弱者を装っている似非社会的弱者を支援する議員には更に大きな責任があるのではないかと思います。如何にも社会的貢献をしているように見えますが、実際にしていることは市民から集めた公金を働きもしない輩に配っているだけです。本当に必要とする人に公金を支給することは社会としての義務であり責任だとは思いますが、この制度を悪用して平気で公金を受け取り、遊興費につぎ込む輩。そして、これら輩を支援する議員の存在は如何なものかと思わざるをえません。

社会的弱者と似非社会的弱者。この問題の根は深く、日本全国どこでも大きな問題となりつつあるはずです。



2009年04月23日(木) 歯医者の麻酔が効きにくい理由 その2

何年も歯医者稼業をしていると経験することですが、痛みや腫れの症状が激しい時、麻酔が効き難いことがあります。これはどうした理由からでしょうか?

実は、歯医者で用いる麻酔注射液の化学的組成は酸性になっています。具体的には塩酸○○、塩酸△△といった形で作られているのです。この酸性の麻酔注射液は、体内に入ると代謝を受け、塩酸部分と麻酔注射液本体の部分と分離します。実際に効くのはもちろん麻酔注射液本体であることは言うまでもありません。

ところで、痛みや脹れといった炎症がある場合、体内の化学的環境はどうなっているかといいますと、酸性なのです。炎症は生物学的、物理学的、化学的刺激によって引き起こされる生理現象です。炎症が起こると体内からは様々な起炎物質と呼ばれる物質が分泌されますが、結果としてこれら物質の影響で体内のpHは低くなります。すなわち炎症が起これば、炎症が生じた部位は酸性になるのです。

それでは、酸性の麻酔注射液を酸性状態の炎症部位に注射すればどうなるでしょう?酸性の麻酔注射液は、注射部位が中性であれば緩衝され、麻酔注射液本体が分離され麻酔効果が表れます。
一方、炎症部位に麻酔注射液を注入した場合、酸性状態の麻酔注射液は緩衝されにくい状態となります。麻酔注射液は酸性の状態が維持されるのです。そうなれば、麻酔注射液本体が分離されにくくなり、麻酔効果が出現しにくくなるのです。
痛みや脹れの状態が酷い場合、麻酔が効き難い理由がここにあります。炎症による化学的な状況により麻酔注射液の機能が発揮しにくくなるのです。

麻酔が効きにくい状況でどうしても麻酔を効かせたい場合どうすればよいか?一例を挙げます。
むし歯がひどく神経の処置をしたいが麻酔が効かない場合、残された手段は、神経に直接針を突っ込み麻酔注射液を注入することです。これはさすがに麻酔が奏功します。百発百中の麻酔方法ですが、大きな欠点は針を突っ込んだ瞬間、患者さんには激痛が生じることです。目から火花が出たり、星が見えたとおっしゃる方もいるくらいです。ただし、これは一瞬のことでしばらくすれば激痛は収まります。まあ、神経の直接麻酔をするわけですから当然のことといえばそこまでかもしれません。

僕自身、何度かこのことを行ったことがあります。非常に申し訳なく思いますが、麻酔を聞かせないと全く処置ができないものですから、申し訳なく思いながらも最終手段として神経に直接麻酔を注射します。

ところで、よくアルコールに強い人は麻酔が効かないということを耳にしますが、正直言って僕はこのことがよくわかりません。体内において麻酔液の代謝とアルコールの分解代謝との間に何らかの関係があるのかもしれません。ただ、目的とする部位に確実に麻酔を注射すれば麻酔は奏功するものなのです。



2009年04月22日(水) 歯医者の麻酔が効きにくい理由 その1

先日、某所へ出向くため電車に乗っていた時でした。僕の隣に座っていた会社員二人組が話をしていたのですが、何気なく聞き耳を立てていると会話が歯科治療のことになっていました。

「この間、歯医者で歯の治療をしたんだけど大変だったよ。」
「歯を抜いたんですか?」
「長い間むし歯を放置していたんだけど、その歯が突然痛くなってね、近くの歯医者に飛び込んだんだよ。歯医者では神経の処置をしないと痛みが取れないというから、神経の処置をしてもらったわけだけど・・・」
「治療中、痛かったんじゃないですか?」
「麻酔がなかなか効かなかったんだよ。歯医者の先生は麻酔の何本もの麻酔の注射をしていたんだけど、聞かなくてね、難儀したよ。俺って麻酔の効きにくい体質なのかもしれないなあ。」

この会社員のような体験をされた方は少なからずあるように思います。僕自身、麻酔が効きにくい患者さんの治療をした経験は何度もあります。どうして麻酔が効きにくいのか?それは体質の問題なのか?
愚考するに、麻酔の薬自身は問題ありません。麻痺させたい部位間近に麻酔の注射を打てば確実に麻酔は功を奏し、麻痺させられるのです。それでは麻酔が効きにくい現実をどう説明すればいいのか?

これには歯医者で用いる麻酔法が大いに関係していると思われます。歯医者で用いる麻酔法は、浸潤麻酔と呼ばれる方法です。浸潤麻酔とは読んで字の如く、麻酔液を浸み込ませながら効かせるということです。
歯は顎の骨に囲まれています。骨という硬い組織で守られているわけです。そのため、麻酔の針を直接歯の根っこ、特に歯の神経が集まる根っこの先付近に刺すことができないのです。そのため、針は根っこの近くの骨に刺さざるをえません。
やむを得ず、麻酔液は目的とする歯の近くの骨に注射するわけですが、注射液は骨を浸透する性質があります。骨の隙間をぬって麻酔液が浸透し、歯に達する。そのことで歯の神経を麻痺させるのです。これが浸潤麻酔です。
そのため、歯医者で用いる麻酔液は他の外科で用いる麻酔液よりも濃度が濃いものとなっています。皮膚が破れたから歯医者の麻酔注射を用いるとなると、濃度が濃すぎるためかえって皮膚にダメージを与えることになり、用いることが困難なくらいです。この事実は医者も知らない方が多いようで、歯医者で用いる麻酔液の濃度を教えた医者は異口同音にびっくりされているくらいです。
骨に麻酔液を流し込み、骨の隙間に麻酔液を浸透させることにより麻酔としての効果が出る事実。このことを考えれば、麻酔が効き難い場合の理由の一つに骨の厚み、密度が影響を与えることは容易に想像つくのではないでしょうか?顎の骨ががっちりした人のような場合、麻酔の注射を打ってもなかなか麻酔液が骨を浸透して目的とする歯に達することができず、結果として麻酔が効き難い状況が生まれるのです。
一般に、下顎の方が上顎よりも麻酔が効き難い理由もここにあります。多くの歯医者が経験していることですが、下顎の歯、中でも奥歯の麻酔を効かせることに苦慮することがあるのですが、これは下顎の骨が麻酔液が浸透しにくい厚みと密度があることが関係している場合が多いのです。

歯医者の麻酔が効き難い場合がある理由はまだあるのですが、続きは明日へ。



2009年04月21日(火) 今年もツバメが帰ってきた

うちの歯科医院は田畑や山に囲まれた田園地帯に位置しています。口悪い地元歯科医師会の先生仲間からは“これが同じ○○市なのか?”言われるくらい人口が少ない地域にあるわけですが、都会の雑踏からは縁遠く、非常にのんびりした雰囲気の中で仕事ができることは、ある意味恵まれているかもしれません。

そんなうちの歯科医院に今年もツバメが帰ってきました。うちの歯科医院の玄関先の電灯には毎年のようにツバメが巣を作っているのですが、今年も4月に入ってからツバメが戻り、巣作りに励んでいます。巣作りといっても全くゼロから始めるわけではなく、前年の巣に手直しをするような感じです。



それにしても毎年ツバメが戻ってくるのは不思議です。どのツバメが戻ってくるのかどうかはわかりませんが、かなりの確率で前年や以前にうちの歯科医院から巣立ったツバメが戻ってきているのではないかと勝手に想像しています。

このツバメの巣ですが、いつも注意しているのがフンです。ツバメの巣の真下にはフンが落ちます。このフンを簡単に取り除くことができるよう、歯科医院の玄関先が汚れないように巣の下には板を置いています。



診療の合間の患者さんとの話の中でも玄関先のツバメの巣のことが話題にあがるようになりました。

「今年もツバメが巣を作っていますね。春から初夏になってくる感じがしますよ。」

うちの歯科医院の玄関先のツバメとツバメの巣は、今や一年の風物詩となりつつあります。



2009年04月20日(月) 自分の目で確認し難いがゆえ

僕は定期的に嫁さんにやってもらうことがあります。それは耳の掃除。体質なのかもしれませんが、僕は耳垢が溜まりやすいようです。しかも耳垢はどちらかといえば湿り気が多い耳垢。僕自身、耳かきや綿棒を使って耳垢を取っているつもりですが、きちんと取りきれているか自信がありません。
また、僕の耳付近には枝毛のような毛が生えます。以前、理容院で髪の毛をカットしてもらっている時はいつもこれら耳からの枝毛は剃ってもらっていたのですが、美容院で髪の毛をカットするようになってからは顔剃りがありません。そのため、注意しておかないと耳毛が生えているなんてことがあるのです。これも自分でなるべくチェックしているつもりですが、耳の掃除の際、嫁さんに同時に見てもらいます。変な枝毛があるようであればはさみで切ってもらっています。

どうして嫁さんにこのような耳がらみのことで世話になっているか?理由は簡単です。それは、自分の目で直接確認することが難しいからです。鏡を使えば耳付近の状態を詳細に見ることは可能かもしれませんが、少なくとも直視して耳付近を見ることはできません。鏡を使うにしても複数の鏡を使わないと詳しく見えない場合が多いのではないでしょうか。少なくとも僕はこうしたことが苦手でして、耳の掃除や枝毛の点検は嫁さんに頼っているといっても過言ではありません。

よくよく考えてみれば、口の中の状態も同じことが言えるかもしれません。患者さんには常に口の中をきれいに歯磨きするように指導している歯医者そうさんですが、実際に患者さんの立場になってみれば、果たしてきちんと磨けているかどうかをチェックすることは容易ではありません。

僕のような歯医者であれば、むし歯や歯周病の正体を十二分に知っています。そのため、直接見えなくても感覚でわかるものですが、それでも初期の症状などは見落としがちです。かつて、僕は定期検診で自分の口のレントゲン写真を撮影したのですが、その中に初期むし歯が見つかり、治療してもらったことがあります。自分では全く意識していなかっただけに非常にショックだったのですが、定期検診の大切さを自らが改めて感じたものでした。以降、僕自身、歯医者である親父や叔父に定期的に診てもらっています。

歯医者以外の人を馬鹿にするわけではありませんが、僕のような専門家でも自分で確認することが難しい口の中の状態です。歯医者以外の方であれば、やはり定期的な専門家によるチェックは非常に大切なことだと思うのです。自分の目で自分の口の中を確認し難いがゆえです。



2009年04月17日(金) 開けてびっくり親知らず

これまで何本もの歯を抜歯してきた僕ですが、未だに抜歯は難しいと感じます。根っこが顎の骨に癒着していたためになかなか抜歯できなかったケースがあったかと思えば、むし歯が歯の中に広がっていたために歯に力をかける度に崩れ、結果的に抜歯に非常に時間がかかったケースもありました。また、歯がグラグラし簡単に抜歯できても止血に時間がかかったケースもありました。

抜歯の中でも特に難しいのが親知らずでしょう。口の中でも一番奥に位置する親知らず。第三大臼歯や智歯とも呼ばれている歯ですが、真っ直ぐ生えている親知らずを見ることはあまりありません。むしろ、斜めに生えたり、骨の中に埋まった状態の親知らずの方が多いように思います。

親知らずの抜歯が難しい理由はいくつかあります。一つは親知らずの位置でしょう。歯の中でも一番奥に位置するため、他の歯よりも治療用器具を入れることに気を遣わざるをえません。患者さんには大きな口を開け続けてもらわないといけません。上顎の親知らずの場合はそうでもないのですが、下の親知らずの抜歯の場合、長時間口を開けてもらう場合がしばしばあります。

また、親知らずは解剖学的に複雑な形をすることが多い歯です。特に、根っこに関しては他の奥歯、大臼歯に比べ非常にユニークな形をすることが多いのです。真っ直ぐな根っこは少なく、根っこが曲がっていたり、枝分かれしていたりすることが多いのです。

歯は年齢を重ねるほど根っこが顎の骨と癒着する確率が高くなります。もともと、歯は顎の骨と直接つながっているわけではありません。歯根膜と呼ばれる薄い線維でつながっているのです。歯根膜は歯にかかる力を緩衝する役割があり、顎に過大な力がかからないような役割があるのです。車でいうショックアブソーバーみたいな役割といえばいいでしょうか。この歯根膜、加齢とともに段々変性し、中には無くなってしまうような場合あります。そうすると歯は顎の骨と直接接することになり、次第に顎の骨と一体化、すなわち、顎の骨と癒着する結果となるのです。
こうなると抜歯は難しくなります。顎の骨の一部を削らないと抜歯できないのです。
親知らずの場合、年齢を重ねてから抜歯が難しい最大の理由がここにあります。歯科口腔外科の専門医の中には機能していない親知らずは、なるべく若いうちに抜歯すべきとの意見を持っている方もいますが、賛否両論あるものの一理はあると思います。

とにかく、親知らずは他の歯に比べ非常にユニークな歯であることは間違いありません。特に抜歯をする場合、歯医者はそのユニークさに翻弄させられます。開けてびっくり親知らずというところでしょうね。



2009年04月16日(木) 占い師タクシードライバー

昨年も書いたことですが、僕は診療の合間に某専門学校の非常勤講師を務めています。1年中講義をしているわけではないのですが、今年も4月からしばらくの間、講義を行うことになっています。
今回の一連の講義はカリキュラムの大幅変更の影響で講義時間がこれまでの倍になりました。そのため、今までと全く同じ内容の講義をするというわけにもいかず、準備にはこれまで以上に時間をかけていました。こんなことを書くと本職の先生に叱られそうですが、実際に講義をするよりも準備の方が大変だと思います。いくつもの専門書や教科書を見ながら準備を整え、講義に臨むのですが、いつも講義が始まるまでは不安でなりません。果たして今回の講義はうまく運ぶのだろうか?

昨日、この講義の第1回目がありました。結果としては、無難にできたのではないかと思います。学生の反応や出来具合を肌で感じながら若干の軌道修正をしないといけないようですが、基本は変えずに講義を進めていこうと感じた次第。

講義が終わった後、僕は某所へ出かける用事がありました。地元歯科医師会関係の公用だったのですが、講義の終了時間と公用の約束時間との間にほとんど時間がありませんでした。通常なら、電車で移動するところ、この日だけはタクシーで移動をすることにしました。多少の金額はかかりますが、時間を考えると背に腹は変えられず、流しのタクシーに飛び乗ったのです。

タクシーに乗り込み行く先を告げて間も無くのことでした。タクシーの運転手が僕に問いかけてきます。

「お客さんの名前は何ていうのですか?名字ではなくて名前の方です。」
「どういうことですか?」
「実は私はタクシーの運転以外に占いをやっているものですから。他意はないんですよ。よろしかったらどうですか?」

ということで、僕の名前を伝えると

「お客さんは呼吸器の病気に気をつければ、長生きできるくちですよ。」
「へぇ〜。何となく当たっているような感じだなあ。」
「奥さんの名前はどうですか?」
「○○ですよ。」
「この方は上の方に対しては地道に支えますし、いざ自分が前面にでなければいけない時には現場を仕切ってうまく立ち回ることができる方ですよ。いい名前ですね。」
「家内に言ったら満面しきりのはずですよ。」
「お父様の名前は何て言われますか?」
「親父は△△です。」
「この方は親に縁が薄い方でしたね。それから、若い頃は健康だけれども年を取ってから血圧が高くなるから注意しないといけないですね。」
「それは当たっていますよ。親父は5人兄弟の末っ子だったのですけど、両親が共働きだったことと末っ子だったことから親があまりかばってくれなかったと言っておりました。それから、親父は数年前血圧が高くて死に掛けたことがあったのですよ。今は降圧剤を飲んで血圧をコントロールしています。」

それ以外に、子供二人の名前やお袋の名前を言ってみると、まるで子供やお袋をいつも見ているかのように性格がピタリと当たっているじゃありませんか?大したものだと思いながら話をしていると、

「最近終わりましたけど、某テレビ局の番組で『○○○の△△△△ー』という番組がありましたでしょ。あれ、私がネーミングしたんですよ。」
「あの番組って結構人気がありましたよ。かなりの視聴率を取っていたはずですよ。」
「ちょっとしたことが縁で、あの番組のプロデューサーと知り合いになりまして、相談を受けてアドバイスしたんですよ。」

それ以外にも芸能人の名前(本名で占うそうですが)をもとにいろいろと教えてもらいました。下車する際には、紙に印刷した資料までお土産にもらいました。

正直なところ、この手の占い話は自分の当たっているケースを言うもの。実際にどれくらいの確率であたっているかどうかを客観的に話すことはないものです。僕自身、占いで人の人生がわかるとは決して思いませんし、それでは人生がつまらないと思う方。ただ、話のネタに聞いておくといろいろと面白いものですね。

この話、我が家に帰って嫁さんやお袋に話すと、僕の話に食いついてくるわくるわ。目を輝かせながら聞いておりました。

「今度、是非そのタクシーに乗ってみたいものやわ。」

それこそ、そのタクシーの運転手の思う壺だとは思いながらも、女性って占いが好きなんだなあと改めて感じた、歯医者そうさんでした。



2009年04月15日(水) 自分のために日記を書く

人間は生まれてから親や周囲の人が話す言葉を聞き、それをマネながら話します。続けているうちに頭の脳神経細胞の発達とともに言葉の意味を覚え、単語を覚える。単語をつなげながら文章を話すようになります。小学校に通うようになれば読み、書きを学びます。読み、書きを学ぶことで外部からの情報収集能力が増し、聞く能力、話す能力は更に高度なものへと進化する。
母国語である日本語の場合、これを特段意識することなく誰もが行っていることですが、母国語以外の言葉を覚える際には、読み、書き、聞き、話すことがそれぞれ連動していることに気づかされる人が多いのではないでしょうか。

僕自身、“歯医者さんの一服“日記を書き続けて間も無く7年になろうとしています。歯医者の戯言として駄文を書き続けているわけですが、最近感じることの一つは、人前で話すことに抵抗感が無くなってきたということです。
これは人前で話す機会が増えてきたことも関係しているとは思うのですが、咄嗟に何かを話さないといけない場合、何となく頭の中にイメージができてそれを話すことができるようになってきていると思うのです。話している内容は大したことはないのですが、それなりに起承転結があることを話すことができているようです。

以前はそんなことはありませんでした。むしろ逆で何を話していいかわからず、思わず沈黙してしまうことがほとんどでした。そんな僕が何とか人まで臆することなく、それなりのことを話すことに抵抗感が無くなってきたことの一つには、“歯医者さんの一服”日記を書き続けているということと関係があるだろうと思うのです。

当初は歯医者のことを一人でも多くの人に知ってもらおうと立ち上げた“歯医者さんの一服”であり、“歯医者さんの一服”日記であったわけですが、書き続けていると自分の話す能力の改善にもつながっているように感じてなりません。日記を書き始めたことは思いもしなかったことではありますが、日記を書くことは他人のためだけで無く自分のためにもなっている。そんなことに気づかされた今日この頃です。



2009年04月14日(火) 叱られて覚えることもある

僕が某歯科大学の学生だった頃の話です。全国の大学歯学部、歯科大学では最終学年である6年では実際に患者さんの治療を行う臨床実習という実習があります。僕も今から約20年前に臨床実習を受けたわけですが、何せ人生で初めて患者さんを目の前にする実習です。常に指導をしてくれる指導教官が付いていたとはいえ、いつも緊張していたものです。臨床実習はほぼ1年間ありましたが、徐々に実習を行っていくうちに少しは慣れてくるものです。実習の要領やパターンがわかってくると、自分なりに工夫をしながら限られた実習時間を過ごすことができるもの。臨床実習までに講義や模型実習で習ったことが実際の臨床に繋がることがわかると、何か得した充実した瞬間を味わうことができました。
その一方で慣れは怖いもので自分では気が付かないうちにミスをしたり、失礼なことをしでかしたりすることがあるものです。

ある日のことでした。僕はある患者さんの被せ歯をセットしようとしていました。事前に患者さんの歯を削り歯型を取る。歯型をもとに模型をつくり被せ歯を作っていました。その被せ歯をセットするために、被せ歯を患者さんの歯に付けたりはずしたりしながら適合具合を確認したり、咬み合わせをチェックしていたのです。
事前に作っていた被せ歯は若干高めでした。僕は被せ歯を患者さんの歯からはずし、口の外で削りながら調整していました。その際、僕は何気なく被せ歯に溜まった削りカスを自分の口から息を吐いて取ろうとしたのです。その時でした。僕の背後から非常に厳しい声が聴こえました。

「おい、一体何をしたんや!そんなことをしたら患者さんに失礼だろう!」

僕を指導をしていた指導教官の声でした。僕は最初なぜ怒られているか理解できませんでした。自分がやっていたことは被せ歯を作る技工室ではいつも行っていたことでしたから。それがダメ!だと言われる理由がわからなかったのです。
しかしながら、時間が経つにつれ、僕は指導教官に怒られた意味を徐々に理解しました。それは、僕が行った行為は患者さんに対し大変失礼な行為だったからです。まもなく患者さんの体の一部になる被せ歯を自分の口の息で吐くことは患者さんに唾をかけることと同じであることと同じ。患者さんのいる診療室では絶対に行ってはいけない行為の一つだったからです。

今から思えばこんな常識的なことがどうしてわからなかったのか、自分で自分を笑うしかないのですが、臨床実習中の僕はまだ何もわかっていなかった輩だったのです。そんな僕を厳しく叱ってくれた指導教官。
正直言って、叱られた時は決して気持ちの良いものではありませんでしたが、あの時のお叱りが無ければ今頃どうなっていただろうと思います。叱られているうちが華とはいいますが、叱られることで覚えることもあるものだなあと思い出した今日この頃です。



2009年04月13日(月) 早食いと肥満との関係

以前、ある格闘家が語っていました。
「我々はどうしても体重を増やさないといけない立場でした。体重が1キロ違うだけで相手に与える圧力が違うものですから。たかが1キロ、されど1キロなのです。そこで行うことは練習を行うことはもちろんですが、練習後の食事も大切でした。一般の人のように味わうために食べるのではなく、如何に多くの食べ物を食べるかが大きな問題なのです。体重を増やすためですね。そのために行っていたのが早食いです。あまり口の中でかみ合わせず、飲み込むように食べる。そうするとたくさんの食べ物を食べることができるんですよ。これは決して健康的な食べ方ではありませんが、体重を増やすためには食事も一種の練習ということで割り切っています。」

最近の早食い、大食いブームからすれば必ずしも当てはまらないかもしれませんが、肥満になっている人の食生活を見ていると、確かに充分に時間をかけながら食べていない、早食いの人の割合が多いように思います。
逆の見方をすれば、じっくりと時間をかけ、よく噛んで食べれば肥満になる確率は下がることも言えるのです。上記の格闘家曰く

「ダイエットをしようと思えば、我々の経験の逆をすればいいんです。すなわち、早食いではなくよく噛んで味わいながら食事をする習慣を身につければいいんです。不思議なもので、よく噛んでいると少量の食事でも満腹が得られるんですよ。食べる量が減るということはダイエットにもつながるはずです。よく若い女性がダイエットで四苦八苦されている話を耳にしますが、運動も大切ですが、よく噛んで食事をすることをお勧めします。我々と逆のことをすれば体重は減るんですよ。」

どうしてよく噛むと体重が減るのか?最近の研究では、脳の中の満腹中枢と言われる領域と食べることをつかさどる摂食中枢が近いことが関係していると言われています。よく噛むことで摂食中枢が何度も刺激を受けると近くにある満腹中枢も影響を受け、少量の食事でも満腹中枢が満腹だと感じるようになり、食べ過ぎることなく満腹感を得る。結果として、少量の食事で満腹となり、これが継続すれば体重減少、適正体重の維持につながるとされています。
また、よく噛むことは脳の中にあるヒスタミンという物質を活性化させることがあるようなのですが、このヒスタミンが食欲を抑え、エネルギーを消費させる働きを担っているとの研究成果もあるようです。

日本歯科医師会や厚生労働省では“一口30回噛む”ことが肥満予防法の一つであることを取り上げています。昨今、生活習慣病やメタボリックシンドロームと健康との関係が取沙汰されていますが、メタボリックシンドロームの大きな原因の一つとされている内蔵脂肪型肥満を抑制するためには、生活習慣を変えることが不可欠だとされています。そういった意味で普段の食事でよく噛むことは生活習慣の改善の一助ともなることでしょう。



2009年04月10日(金) 性別確認しづらい患者

昨夜、地元歯科医師会の会合があり出席してきました。いつものように会合の前に雑談をしていると、ある先生が突然あることを話し出しました。

「うちに来院した患者さんでパッと見た目はきれいな女性だったのですよ。すらりとした体格に春らしいファッションの着こなしをして治療に来られていたんですよ。内心、『うちの歯科医院にもこんな美人が来るようになったんだ』と思っていたんですけど、どこか違和感があったんです。何気なくカルテを見ると、性別欄が“男”だったんですね。後で受付に確認したら、保険証の性別欄が“男性”だったそうなのです。」

「患者さんとのやり取りは問題なかったのですが、話をしていても完全に女性でしたよ。カルテの性別が“男”だっただけに、非常に気を使いましたね。」

実はうちの歯科医院にもこのような患者さんが来院したことがあります。患者さんであればどんな性別であろうとも同じように治療をするわけですが、本音としては、どこか構えてしまう、少し複雑な気持ちにならざるをえませんでした。

世の中には心の性と身体の性が一致しない性同一性障害の方がいます。性同一性障害の方は自分自身が苦しむだけでなく、保険証や選挙権などで不正利用、行使の疑いを掛けられ、不審がられることが多いと聞きます。そのため、強い精神的苦痛を受けることも多いのだとか。

インターネットで調べてみると、性同一性障害に関しては法律があるようです。平成16年7月に施行された性同一性障害の性別の取扱いの特例に関する法律(性同一性障害特例法)です。ここに詳しいことは書かれていますが、性同一性障害の定義は
“生物学的には性別が明らかであるにもかかわらず、心理的にはそれとは別の性別であるとの持続的確信を持ち、かつ、自己を身体的および社会的に他の性別に適合させようとする意思を有する者であって、そのことについて、その診断を有する2人以上の医師の一般に認められる医学的知見に基づき行う診断が一致しているものをいう”
とのこと。
性同一性障害特例法によれば、医学的に性同一性障害と認められ、性別の取扱いの変更の審判を受ければ、戸籍や保険証等の性別の変更が可能とのこと。
ただ、実際に性別の変更の審判を受けるには条件があるようで
・20歳以上であること
・現に婚姻していないこと
・現に未成年の子がいないこと
・生殖腺がないこと、または、生殖腺の機能を永続的に欠く状態にあること
・その身体について他の性別に係る身体の性器に係る部分に近似する概観を備えていること
これらの条件が満たされないと法的に性同一性障害と認められないようです。

性同一性障害と思われる患者さんの場合、医療の現場ではどうしても性別を確認せざるをえない状況になります。なぜなら、他人の保険証を不正に使用している可能性が否定できないからです。そのため、患者さんの見た目の性別と保険証との性別の違いを本人に確認せざるをえないところがあるのです。
うちの歯科医院に来院した患者さんや冒頭で話した患者さんも受付で性別確認を取ったそうですが、二人とも気持ちよく事情を話してくれたそうです。ただ、周囲の患者さんには会話内容を聞かれないよう配慮し、慎重に言葉を選びながら性別確認をしたそうですが、それは正しい行動ではなかったかと思います。

性同一性障害についてはまだまだ医学的にわかっていないことが多いようですし、性同一性障害特例法についてもいろいろな議論があるようです。歯科治療においては性同一性障害が治療に与える影響はほとんどないと思いますが、患者さんの心情には一定の配慮が必要であることは言うまでもありません。



2009年04月09日(木) カルテの保存期間

昨日、地元歯科医師会の事務局へ出かけた時のことです。事務局の事務員さんがある荷物の移動をしていました。何を運んでいるのか尋ねてみたところ
「過去の帳簿類を倉庫に運んでいるんです」とのこと。
僕も事務員さんの仕事の一部を手伝ったのですが、倉庫には過去の書類が収まった大量の段ボール箱がありました。あまりの多さにびっくりした僕は、これら書類の保存期間を尋ねたところ、
「法人では帳簿類の保存期間は10年なんです。」

事務員さんの話によれば、法人である歯科医師会の帳簿類、関係書類等は10年の保管の義務があるようです。書類が多く溜まったからといって勝手に処分することができないのです。大量の段ボール箱の存在は仕方のないところでした。

このような書類の保存義務ですが、歯科医院や医院などの医療機関でも同様の保存義務が課せられています。一体どれくらいの保存期間はなのでしょう?
まずは診療録、カルテですが、これは医師法、歯科医師法、療養担当規則で保存期間が決められています。診療終了後、5年間の保存義務があります。
それ以外では、処方箋、病院日誌、各科診療日誌、処方せん、手術記録、看護記録、検査所見記録、エックス線写真などは保存期間は2年で、これは医療法施行規則に定められています。
一方、保険医療機関において保険診療を行う場合、別の保存義務があります。保険診療のルールを定めた保険医療機関及び保健医療療養担当規則によれば、療養の給付の担当に関する帳簿及び書類その他の記録をその完結の日から3年間保存しなければならないという文言があります。すなわち、保険診療を行う医療機関においては、カルテ以外の書類や資料は3年間保存しないといけないわけです。例えば、歯科においては、レントゲンフィルムや診断用模型などは治療終了後3年間保管しないといけないのです。

どこの医療機関でもカルテ、診断用記録などは保管に苦労をしているようです。大きな病院などでは保存義務期間を終えた書類でも保管し続けたり、マイクロフィルム化することをしているようです。
町医者と呼ばれる一般開業医療機関では、保存期間を過ぎた書類は処分することが多かったのですが、最近ではカルテなどは電子カルテが導入されたおかげで、保存用コンピューターがクラッシュしない限り、半永久的に保管できるようになってきています。紙の記録を保管場所に苦労しないような時代になってきているのが現状です。

書類の保存義務期間は基本的に紙の用紙を前提にした話でした。今後、記録の電子化が進んでくれば、これら保存義務期間の見直しもあるかもしれません。



2009年04月08日(水) いじめに世代間の違いは無い

パワーハラスメント(パワハラ)に関して労災認定になったとのニュースが流れていました。

厚生労働省は6日、うつ病などの精神疾患や自殺についての労災認定をする際に用いる判断基準を10年ぶりに見直すことを決め、各労働局に通達を出した。パワハラなどが認定できるよう12項目の判断基準が新設された。
 精神疾患による労災認定は、ストレスの強い順に3、2、1の3段階で判断される。強度3で新設されたのは、「ひどい嫌がらせ、いじめ、または暴行を受けた」という項目。これまで明確な基準がなかったパワハラによる精神疾患については、この基準で判断できるようにした。強度2では、企業の人員削減や成果主義の導入が進んできたことから、「複数名で担当していた業務を1人で担当」「達成困難なノルマが課された」といった基準を新たに設けた。
(2009年4月7日 読売新聞)


僕の知人、友人から伝え聞く話でも世間でのセクシャルハラスメント(セクハラ)、パワハラというのは相当酷い、悪質なものが多いようです。人間性や人格を否定されるような言動をされ、生きる自信、価値を失い、命を絶っていく。その人が弱いだけでは済まされない問題が潜んでいるように思えてなりません。

僕自身、高校時代にいじめを受けた経験がありますが、いじめを受け続けていると精神が疲れます。何をするにもやる気がおこらず、学校へ行くのも億劫になる。一日が過ぎるのが長いのです。家に帰ると自分の部屋で閉じこもってしまう。学校が休みである週末が待ち遠しい。いじめを受ける現実から逃避することで自分の精神を落ち着かせようとするのです。これは何一つ根本原因の解決にはつながらない、対症療法みたいなものですが、それでも何とか自分を失わず生きていくために、か弱い自分が見出した癒しの方法でした。
“いじめを受けるのはいじめを受ける奴が弱いからだ。そいつが強くなればいいんだ“と高らかに叫ぶ輩もいましたが、自分で解決しようとも解決することができない人も世の中にはいるんだということをわかっていないんだなあと思ったものです。いじめを受け続けると思考まで鈍化してしまい、何も考えられなくなるものなのです。何の気力もわかずただ呆然と過ごす。その一方、いじめはエスカレートし、精神的な傷は更に深いものとなる。その結末は、うつ病などの精神疾患に陥ったり、最悪の場合自ら死を選んでしまう。

上記のニュースのきっかけとなったパワハラによる自殺を見ると、人事とは思えない切実さを感じざるをえないのです。まるで自分がパワハラを受けているような息苦しさを感じさえするのです。

幸いなことに僕には自分の悩みを打ち明けられる人がみつかり、その人の存在が心の拠り所となり、折れそうな心がなんとか折れず、立ち直ることができましたが、世の中には悩みを打ち明けられず、解決の方法を見出されず、傷つき、最悪の場合死に至ってしまう方が少なくありません。
そんな過去のトラウマがあるものですから、僕はついついセクハラ、パワハラのニュースを見てしまうと過敏に反応してしまう傾向があります。

今も昔も変わらず存在するいじめ。上記のようなニュースを見ていると、いじめというのは子供の世界だけに限らず大人の世界でもある。どんな世代にもいじめがあることであることを今更ながら思い知らされます。



2009年04月07日(火) 歯科が好きな歯医者になって下さい

「歯科が好きな歯医者になって下さい。」

昨日、ふと思い出したこの言葉。僕が母校の某歯科大学を卒業する際、ある先輩の先生から送られた言葉です。歯医者となって18年を過ぎた今でも奥が深いと思う言葉です。

僕自身、歯医者になってから自分なりに必死になって歯医者稼業に勤しんできました。歯医者になった当初はそれなりの知識はあっても技術が追いつかず、治療に右往左往していたものです。今でも治療に迷うことは度々ありますが、それなりの経験を積むことにより何とか凌いでいるのが実感です。
今となって僕は歯医者を諦め、他の仕事に就くことは考えられませんし、実際に転職することはできないでしょう。どっぷりと歯医者稼業に浸かってきた身ですが、果たして歯科を愛しているか?と問われれば、自信をもって歯科が好きだと宣言できる自信はありません。
まだまだ知りたい専門知識、学びたい専門技術があります。もっと歯医者として飛躍するために勉強したい気持ちはいつも持っているつもりです。けれども、歯科が好きか?と問われればどうでしょう。結論を明確に言うことはできません。

自分の仕事を愛し、好きになるにはどうすればいいのでしょう?僕はその術を知りません。はっきりと言えることは、歯医者稼業を止めてしまっては歯科が好きになるとは言えないことでしょう。地道に歯科を追求し、試行錯誤を繰り返しながらある瞬間に何かが見える。そんな瞬間を何度も経験して初めて歯科を愛し、好きになることができるのではないか?今の僕にできることは今の仕事を継続し、常に新しい知識、技術を学び経験すること。これしかありません。いつの日か歯科が好きだと心から言える歯医者になりたいものです。



2009年04月06日(月) 飛翔体免疫の無さ

常に健康を維持するためには人間の体の中には非常に大切なシステムがあります。それは免疫。目に見えない細菌やウィルスといった外敵が体に侵入してきた場合に備えて人間の体が備えているシステムのことを指します。感染症や病気の種類によって異なりますが、一度病気に罹ると次からは病気に罹らない、罹ったとしても軽く済むような場合、体の中にはこれら病気に対する備え、免疫が出来ているわけです。
この免疫ですが、様々な細菌やウィルスに対して対応できるようになっているのが特徴です。別の言い方をすれば、何らかの病気に遭遇しないとその病気に対する免疫はできないわけです。よくワクチン接種ということが言われていますが、これは健康な間に細菌やウィルスの少量、もしくは弱毒化したものを体の中に注射し、体内に侵入させることで事前に免疫(人工活動免疫といいます)を作っておくことを指します。いきなり外敵に遭ってから免疫ができる前に事前に免疫を作っておくことで、免疫の効果を高めることが目的ですが、いずれにせよ免疫は外部から侵入してくる細菌、ウィルスといった外敵に遭遇しないと機能しないものです。

話は変わって、先週末からの北朝鮮からの飛翔体騒ぎ。事前に北朝鮮からは人工衛星の打ち上げをすると通告しており、その期間が4月4日から8日の午前10時から午後4時まででした。打ち上げルートも通報されていたわけですが、実際に昨日打ち上げられたのは昨日のことでした。
政府及びマスコミの対応を見て僕が感じたのは、日本の国というのは外国からの軍事的行動に対して免疫がないなあということです。
人工衛星の打ち上げとはいえ、他国の領土をかすめるようなルートを取ることは国際的には非常識なことであることは確かです。しかも、長距離弾道ミサイルと全く同じ構造をもつロケットの打ち上げなら、失敗した場合、日本国内に影響が及ぶことは考えられました。これに対し、政府からの通報システムや自衛隊のミサイル迎撃システムなどが配備されていたわけです。実際のこれら防衛システムの実践運用は国内では例がなかったと思います。そこで、いくつかのトラブル、ミスがあったようです。また、これらトラブル、ミスに対して過剰にマスコミが反応していたように思えてなりません。
僕は、今回の北朝鮮による飛翔体騒ぎは、日本の国が何か外敵に対して免疫ができていないような状態だったのではないかと感じました。それだけ日本の国が過去数十年にわたって平和だったという証でもあるわけですが、何かと動きの大きい時代、日本も決して平和ではないことがわかっただけでもよかったのではないかと思います。

免疫は外敵に遭遇して初めて機能するもの。日本も今回の飛翔体騒ぎによって少しでも外国からの軍事的行動に対して冷静に適切に反応できるよう、経験と免疫ができることを期待したいものです。



2009年04月02日(木) 歯を使った栓抜きパフォーマンスについて

先日、何気なくあるバラエティ番組を見ていると世界の奇人、変人コーナーのような特集がありました。世界にはいろいろなことをする人がいるものだなあと思いながら見ていたのですが、このコーナーの中に自分の歯でビール瓶の栓を抜く人が取り上げられていました。この人はある制限時間内で自分の歯で栓を抜くビール瓶本数の世界記録を持っているとのこと。実際に自分の歯でビール瓶の栓を抜いているパフォーマンスの映像が流されていました。確かに次から次へとビール瓶の栓を歯で抜かれている映像には驚かされましたが、僕は歯医者としてこの方の行く末を案じてしまいました。

結論からいいますと、絶対に良くないことです、自分の歯でビール瓶の栓を抜くことは。誰でも想像がつくとおもいますが、人間の歯はビール瓶の栓を抜くために進化してきたものではありません。食べ物を食べるために進化してきたものです。自ずと歯の解剖学的構造、能力は歯に適合したもののはずです。ビール瓶の栓を抜くという行為は明らかに食べ物を食べることを超えた行為です。

結果としてどのようなことが考えられるでしょう?まず、歯が欠けたり割れたりする可能性があります。ビール瓶の栓は金属製です。ビール瓶の栓で使用される金属は軟らかくありません。実際に歯の表面は、特に目で見える範囲の歯冠と呼ばれる部分はダイヤモンド並の硬さがあります。それ故、少々硬いものを咬んだとしても歯が傷つかないようになっているわけです。ビール瓶の栓を歯で噛んでも歯が割れないのは、歯そのものがビール瓶の栓の金属以上に硬いことが大きく影響しています。
その一方、硬いということは柔軟性に欠けるという欠点があります。硬いものばかり噛んでいるうちにヒビが入り、割れてしまうリスクがあるのです。自分の歯でビール瓶の栓を抜き続けていると歯にヒビが入り、割れてしまうリスクを自ら高めてしまう結果となります。今は問題なくてもビール瓶の栓を抜いているうちにある瞬間に歯が割れてしまうなんてことになりかねないのです。
一度割れてしまった歯は詰め物や被せ歯、差し歯などの人工物で置き換えなければならないのです。歯が助かるならまだいいでしょう。もし歯が真っ二つに根っこの方まで割れてしまえば、最悪の場合抜歯となります。

歯の根っこは顎の骨と直接くっついていません。薄い歯根膜と呼ばれる線維と繋がっています。歯根膜は歯にかかった圧力を適度に緩衝し、分散させることにより顎の骨に直接過大な力がかからないようになっているのです。
自分の歯でビール瓶の栓を抜き続けると、過大な圧力が歯にかかることになります。そうなると、この歯根膜にも過大な力がかかることになります。そうなると歯根膜が傷つき、炎症が生じたり、顎の骨に悪影響を及ぼします。
顎の骨の問題といえば、非常に懸念するのは顎の関節です。自分の歯で栓抜きするのは前歯が多いようですが、前歯に多大な力がかかると、てこの原理から顎の関節にも非常に大きな力が作用します。そうなると顎の関節周囲の筋肉、靭帯、軟骨に力がかかり、損傷してしまう可能性があります。これはまさしく顎関節症の症状なのですが、自分の歯で栓を抜き続ければ歯のみならず顎の関節の健康さえ害するリスクがあるのです。

以上のようなことを考えると、歯医者として僕は自分の歯でビール瓶の栓抜きパフォーマンスを気持ちよく見ることができません。自らの体をはった、非常に危険なパフォーマンスをしているようにしか見えません。愚の骨頂としか思えないパフォーマンス、決してマネをしないようにお願いします。



2009年04月01日(水) イチロー選手に会うことになりました・・・

野球の国別対抗戦であるワールドベースボールクラシック(WBC)が終わって1週間が経ちました。既に結果はご存知のことと思いますが、韓国代表との延長戦の激戦を制した日本代表が優勝、連覇を果たしました。
今回のWBCではある選手のことがマスコミで取り上げられていました。チームリーダーであるイチロー選手のことです。昨年のアメリカ大リーグ終了後からWBCへ向けてのトレーニングをはじめ、準備万端で日本代表チームに参加したはずのイチロー選手でしたが、実際に試合が始まると極度の不振に陥りました。何打席もヒットが出なかったり、打球が上がらずゴロばかり。チャンスに打てず結果として日本代表の足を引っ張る形になってしまいました。イチロー選手自身も“心が折れそうになった”とのコメントを残すなど、自分の成績不振には相当責任を感じていたようでしたが、最後の韓国代表戦では決勝タイムリーを打つなど打撃が復活。最後の最後で結果を決めるヒットを打つあたりは、何かの小説のようなことをしていたのではないかと言われていたくらいです。

話が変わりますが、3月中旬のことでした。一日の診療を終えた我が家に一本の電話が掛かってきました。嫁さんの知人からの電話で嫁さんが電話をしていたのですが、電話の途中、突然僕に声をかけてきました。
「そうさん、○○さんから相談があるから電話に出てくれる?」

僕も面識のあった○○さんでしたが、突然僕に用事があるとは一体何の用だろう?と思いながら電話に出てみると、それはある相談ごとでした。

話を聞いてみると、○○さんの知人が最近顎の関節が痛くなってきたとのこと。この痛みのため肝心の仕事に集中できなくなり、成績が残せず周囲に迷惑をかけている。立場上、薬を飲むことも控えなければならないので何か良い治療法はないものか?そんな相談だったと思います。
詳細な部分を確かめてみると、どうも顎関節症と呼ばれる顎の病気の典型的な症状でしたので、僕は早急にマウスガードと呼ばれるものを作り、口の中に装着することにより噛み合わせを楽にし、顎の負担を取り除くことがいいのではないかとアドバイスしたのです。

後日、○○さんから電話がかかってきました。
「先日、相談にのってもらった件ですけど、非常にうまくいったそうで本人は大変喜び、感謝していると言っていました。時間が許せば、直接お礼が言いたい。ただ、自分は今アメリカにいて秋まで日本に戻ることができない。いつでもいいのでご都合のいい時にアメリカはシアトルへご招待したいとのことです。そうさん、如何でしょうか?」

賢明な読者の方なら何となく想像ついたかもしれませんが、○○さんの知人とは、実はイチロー選手のことだったのです。詳細を書くことはできませんが、○○さんはイチロー選手の師匠の一人のような方で、某地でスポーツジムを経営している人です。彼の編み出した独特のコンディショニング理論があるのですが、イチロー選手はこの理論に傾倒し、日本のプロ野球のみならずアメリカ大リーグでも様々な結果を残してきました。

今回のWBCでも○○さんはイチロー選手のコンディショニングの相談にのっていたようです。どうもイチロー選手は、WBCの合宿が始まってから顎の痛みに悩まされるようになったとのこと。
野球選手はバッティングをする際、必ず歯と歯を噛みしめてバッティングをしますが、顎の痛みがあるとバットを振るたびに歯の噛みしめにより顎に痛みが走るのです。そうなると、集中しなければならない打撃に影響が出ます。今回のWBCではイチロー選手はこれまでにない極度の打撃不振に陥っていたのですが、この背景にはイチロー選手を突然襲った顎の痛みに原因があったようなのです。

当初、イチロー選手は顎の痛みを薬を飲んで治そうとしていたようですが、ドーピングの関係から薬を飲むことも控えなければならない状況にあったのだとか。そこで、以前から師事していた○○さんに相談があったそうですが、歯のことが詳しくない○○さんは直ぐに回答せず、何人かの歯医者に相談にのってもらっていたようです。そのうちの一人が僕だったようで、たまたま僕が言ったアドバイスがイチロー選手の顎の痛みを無くす一助になったとのこと。その時期がちょうどWBCの準決勝戦あたりからだそうで、顎の痛みが気にならなくなったと同時に打撃が復活し、決勝戦では大当たり。最終打席で決勝タイムリーヒットを打ち、一躍時の人となったのです。

今回のことでイチロー選手は非常に恩に感じているとのことで、○○さんを通じ、“是非ともアメリカワシントン州シアトルにあるシアトルマリナーズの本拠地セーフコ・フィールドへ招待したい”とのメッセージが届いたわけです。しかも、試合前には球場のグラウンド内で直接お礼が言いたいとの申し出。一度は見てみたかったアメリカ大リーグですが、アメリカ大リーグでもトップ選手の一人であるイチロー選手直々の招待。

僕は何の取り柄も無い、田舎歯医者ですが、これほど歯医者をやっていてよかったと思ったことはありませんでした。僕はこの数日興奮して夜も眠れません・・・。




















追伸、ちなみに今日は4月1日。俗にエイプリルフールと呼ばれていますよね(笑)


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