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スペインから帰って、どっぷりと旅の余韻に浸ってる。今日はリュカがボカディージョ(サンドイッチのことらしい‥が、フランスと違うのはスペイン人の食べるパンはずっとやわらかいということ)と、現地のテレビ番組でシェフが紹介してた野菜のソテーを作ってくれた。庭のオリーブの木の下のテーブルに現地で買ってきたテーブルクロスを広げて。髪も切って、カラーもして気分転換。美味しいものも沢山食べた。なにかっていうとトマトすりおろして塗りつけたりするのね、この人達は。オリーブオイルもたっぷり。でも、それだけあったら他に何が必要?ってくらい美味しい。スペインにて、はじめてロクちゃんの口から日本語が飛び出した。他の言語はちらほら出てたのに、何故か日本語だけがでなかった。
「いないいないばぁ!」
これが記念すべき彼の初の日本語。
改めて旅っていいな。知らない土地を踏みしめて、知らない人達を知って、知らない文化に触れて、心に新しい風を吹き入れて。ロクちゃんがかなり気に入ったみたいだから買ってきたChufaの実をつまんで、思い出に浸りながらも、もう次の旅のことにも思いを馳せてる。
(ヤシの木の生い茂る公園)
夏のヴァカンスをスペインで過ごしてる。朝起きてビーチ、ランチしてシエスタ、午後はプールサイドで、夕飯後はジェラート‥‥。ロクちゃんが人見知りしなくなったおかげで、リュカの家族にわいわいと面倒を見てもらえて、わたしは出産後初めてゆっくり読書したり、プールに浮かんで物思いに耽ったりする時間を得た。それなのに、やっぱり寂しいな。ロクちゃんはすぐに友達やガールフレンドが出来て、ママの存在は日に日に小さくなっていくんだろう。育児の渦中にいるときは、ばたばた暴れるのを押さえつけておむつ替えて、次から次へと散らかすのを片付けて歩いて、少し休ませて!と悲鳴をあげそうになるのに、楽になったらやっぱりまたその渦中に帰りたくなる。ロクちゃんに手を焼いてる生活が一番愛おしい。
ロクちゃんは怖いもの知らずで、海水の中で転んでも、目をパチパチするだけで、またもっともっとと沖に進みたがる。幸いこの遠浅のビーチは30mくらい沖に歩いてもまだ足が底に着くし、水温も温かくて泳ぎやすい。
ユーロパスポートを作って、頑張って連れてきたクロちゃんもなんとか元気でやってる。日本からフランスへの初めてのフライトは本当に怯えててて、この小さな体にこんなストレスかけて死んでしまうんじゃないかと心配だったけど、今回は途中でごはんも食べて、水も飲んだ。免疫ができたかな。ヨーロッパは動物を大袈裟に人と区別しないのが好きなところ。クロちゃん連れてても宿に苦労しないし、フライトだってキャビンに一緒に乗れる。もともとクロちゃんと同程度くらいの衛生観念のわたしはこういうところはヨーロッパ暮らしの楽なところ。
さて、今日は都心に移動してきた。残りの一週間は買い物したり、友人に会ったり、実に5年ぶりに美容院で髪を切ってみようと思う。
(写真:空気の清々しい朝のビーチ)