My life as a cat
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2017年05月31日(水) 内面のよい人

外面(そとづら)・内面(うちづら)という言葉がある。そのうち外面というのはどうでもいいが、内面だけは絶対に良くなければならないものだ、と思う。大切な家族にこそ一番良い面を見せるべきなのだ。仕事から帰って疲れた顔を見せないとか、いつも綺麗に着飾って、とか、そういうことではなくて、いちばん情熱を持って考え、接するべきだという意味。

数か月前、社内結婚のカップルが向かいに越してきた。だんなさんのほうは会社ではひたすらおとなしく、まったく目立たない青年だ。ぼんやりした人、というイメージしかなかった。結婚前にわたしの友人とちょっとした男女のごたごたがあって、そのせいかわたしには会っても挨拶もない。あまり印象の良い人とは言えなかった。

ところが、彼らの子供が歩くようになると北側の窓から丸見えの小さな庭で夫婦と子供がキャッキャッキャッキャと楽しそうにボール遊びをしているのが良く見える。見なくても楽しそうに笑う家族3人の声が夜じゅう聞こえてくる。彼は会社でぼんやりしていても、家では良き夫、良き父なのだった。いままで知ることのなかった彼の内面を垣間見てすっかり見なおしたのだった。

以前、子供を預けて共働きするカップルはどんなものかと思っていた。経済的な理由とかキャリア云々よりも子供は親が育てるべきだ、と。しかし、彼らを見てそのアイディアは変わった。彼らは共働きだ。日中子供をどこかに預けているが、その代わり5時には必ず家族が揃って遊ぶ。会社は定時で切り上げて急いで自転車に乗って帰るだんなさんの姿をよく見かける。ふたりで稼いでふたりで子育てをする。だから妻がひとり孤独に子育てに明け暮れて、夫はひとりで家族分の生活費を稼がなくてはならず、仕事にあけくれ帰宅が遅く、妻はますます孤独になり育児ノイローゼになる、という悪循環に陥ることはない。それにずっとべったり一緒にいるより、数時間離れたほうが親も子もお互いに余計一緒にいる時間を嬉しく思うものなのだそうだ。

(写真:今日のにゃんこはチリと一緒に甲羅干ししているらしい)












2017年05月25日(木) いちご祭り

寝ても覚めてもいちご。主食がいちご。せっせと摘んでせっせと食べる。とんでもなく豊作。こんな贅沢はまたとないかもしれないからこのいちご祭りを存分に満喫することにしよう。

保存用のコンフィチュールはたっぷり作った。夏の暑い日以外はあまり生の果物は好んで食べないのだが、今年はそんなわたしでも恋に堕ちてしまうような美味しい食べ方をいくつか発見した。



いちごのあわあわスープ
ゼラチンでちょっととろみをつけたスープ。レモン汁とグラニュー糖といちごのみで作るのだが、いちごのピューレ、いちごの個体とテクスチャーが違うので口の中でなんともいえない複雑な食感となり大変美味。ゼラチンは動物性なので次回は寒天で代用を試みよう。




ざくざくのクロスタータ
皮付きのアーモンドプードルたっぷり、中双糖とアーモンドとじゃりじゃり食べる。こってりとしたクロスタータはそれだけでもイケるけど、生のいちごの酸味が加わるとたちまち爽やかになる。イタリアではベリーがたっぷり乗って売られていたりするんだって。




氷いちご
これ、クロスタータからヒントを得た超かんたんデザート。いちごにたっぷり中双糖をふりかけてじゃりじゃりと噛み砕きながら食べる。食後、いちごをデザートにエスプレッソは飲めないが、中双糖をふりかけただけで、いちごがたちまちエスプレッソに合うリッチなデザートに変身する。




Fresas con nata(クラシックいちご)
スペイン料理の本にあったレシピ。簡単美味なので何度もリピートしている。いちご半パック分くらいに大さじ1のヴィネガーと砂糖を混ぜて冷蔵庫に30分以上置いておく。生クリーム50mlにちょっと砂糖を足してホイップしていちごと混ぜて食べる。ヴィネガーと生クリーム???と思ったが、これが意外にいい。甘すぎない大人のデザート。ヨーロッパの人って掃除にも食事にも本当にヴィネガーをうまく使いこなすね。日本の酢飯も世界に誇れるけどね。米酢でやってるけど、ワインヴィネガーなんかでもいいのかも。


いちごは自分の農園のものに限る。酸味が強くてワイルドな味がする。大きさがまちまちなのも自由な感じがして愛嬌があるのだもの。売られているサイズを揃えて規律正しくパックに詰めれているのは行儀が良すぎてよそよそしい感じがする。生ぬるく育ったような酸味の弱さもパンチに欠けるしね。

2017年05月19日(金) 緑虫のディナー

緑虫かっ、ってつっこみたくなるようなひたすら緑色の夕飯。農園で採れたものを全部茹でたらこうなった。グリーンピース、スナップエンドウにアスパラガス。オリーブオイルと塩レモン、粗塩だけで完成。間に合わせに塩レモンを使ったけど、フレッシュなレモン果汁のほうがより良かっただろう。全部絶品だけど、中でもアスパラガスは輸入ものの硬くて水分の上がったのしか知らない身としては感動的だった。細くて頼りなくて儚い中に逞しい甘さを秘めている。アスパラガス狂のようなヨーロッパの人のことを今まで理解できなかったのは、自家製の採れたてを知らなかったせいだろう。

フランス人の旦那さんと日本人の奥さんが営んでいるカフェに久々に行ったら、どうも旦那さんがフランスに還ってしまったようだった。子供と奥さんを置いていってしまうのだから余程のことがあったのかと思うが、周囲の国際カップルを見ているとそういうパターンは少なくない。男性が女性の国へ行ってうまくやれる確率はその逆より低いということに気付く(わたしの周囲の話だけで実際のことは知らないが)。これがアメリカやオーストラリアのような移民大国なら話は違うが、日本のようなグローバリゼーションなんて掲げるのみで精神的には閉鎖的なところではどんなに言葉をおぼえても結局のところ孤立する。そこに家族への責任感と職を得る難しさなどで精神的にしんどいのかもしれない。みんなパートナーとの関係には大きな問題はなく、決定的な事件があるわけでもないのに、ここで幸せになれない(日本オタクのような人種でない限り)。旦那さんの腕は確かで彼の作るものは全て絶品だった。どこか腑に落ちない暮らしの中で心の穴を埋めるように真剣に料理に打ち込んでいたのかもしれない、などと勝手に想像して切なくなった。彼が去った後奥さんが淡々と引き継いでいるが、味が落ちた、と言わざるを得ない。脱力感が料理に乗り移っているのが明白で、食べながら哀しくなってしまった。

(写真:今日のにゃんこは2匹!)









2017年05月17日(水) 神の領域

キャンベラにいるわたしの猫の写真が送られてきた。そこには猫生16年目で少し老けたものの、元気な姿があった。寝てる時間がめっきり長くなったものの、食欲旺盛で、気が向くと外にでて遊んだりもする、と書かれていた。

2年前、猫にとって猛毒と言われるユリの花粉が体内に入ってしまい(風で飛んで毛に付着し、そこを毛繕いしたりして侵入する)、腎不全となり意識不明となった。酸素マスクを充てた体で横たわり続けた後に、獣医から安楽死を提案された。飼い主であるわたしのexはその提案をのまず治療を続けて欲しいと頼んだ。その後2週間血液クレンジングを続けて、結局意識も戻り家に戻ることができた。

「あの時獣医を信じて安楽死なんて選択しなくて本当によかった」

とも書かれていた。

安楽死についてしみじみ考えた。

安楽死は人間の世界のものでこれを動物に施すのは人間のエゴではないのだろうか。動物はどんな苦境でも必死で生きよう、生きようとする。その本能的なエネルギーは他者の選択によって断ち切られるべきではないと思う。苦しんでいて可哀そうだから安楽死させる、というのは人間側からの見解であって動物の意志ではない。自らの安楽死を選択する人のことは尊重したい。しかし他者の命を断ち切るのは神の領域であって、人間の領域ではないように思う。

5歳年下の従妹は4歳で小児がんを発症して、入退院を繰り返していたが、9歳で息を引き取る3日前にわたしに手紙をかいて寄こした。

「なおったらいっしょにおばあちゃんの家にいこうね」

もうダメだとあきらめるのは人間の大人だけなのではないか。無垢なものは必至で最後まで生きようとする。

あの時治療に莫大なお金を継ぎこんでしまったexはしばらく節約生活を余儀なくされ、酒をやめた。そして猫ともども健康で元気に暮らしているようだ。


2017年05月12日(金) Ravioli Con Fave



空豆ひとすじのラビオリ。中に入っているのも空豆だけ。ソースの具も空豆だけ。パルメザン・チーズとオリーブ・オイルをたっぷりかけて胡椒を振りかけて召し上がれというやつ。強力粉と熱湯だけで練るパスタ。でもパスタの材料が同じならいいってもんじゃない。これにはやっぱりこのシェイプでなければならないんだ。なんて奥が深いのだろう。

2017年05月11日(木) 6 スケジュールとまとめ(雑記)

ビザ申請のスケジュール

4月下旬 どのビザにするのか、またビザが取れた後はどのようにするのか。ネットで情報を拾い集めひととおりの構想を練る。

5月 1年間のビジタービザにしようと決める。ビジタービザについての情報をネットで拾い集める。

6/1 動機書と立場証明のレターを英文で書きはじめる

6/7 航空券予約

6/8 動機書と立場証明のレター英文が完成。 フランス語に翻訳してもらうためにリュカに送付。

6/10 フランス大使館に面談予約

6/13 Allianzの保険に加入し、すかさずメールで保険証書の原本を郵送してくれるように依頼(すぐに明日に発送すると返信がきた)

6/16 住居提供者(リュカ)の作業が完了。直筆サインのあるレターと水道代の請求書の原本を郵送にて送ってもらう

6/19 Allianzから保険証書が届く

6/21 ゆうちょ銀行で残高証明書を発行してもらう ついでにレターパックを購入
住居提供者のレターと水道代の請求書が届く

6/24 - 6/29 揃った書類のファイナライズ

6/30 大使館へ出向きビザ申請

7/7 審査終了

7/8 パスポートを受け取った(ヤッター!ビザが貼ってあった)。

以上

郵送してもらわなければならないものや残高証明書など、早すぎてもダメ(1ヵ月以内の日付のものを提出しなければならないため)、遅すぎて郵送事故にでもあって申請日までに届かないというのも避けたいとなると3週間くらい前に送付してもらうのが妥当かと思われる。

ネットで検索し、あらゆる情報を集めた。日本語で書かれているものから英語で書かれているものまで。求められる書類が国によって微妙に違ったりする。オーストラリアではクリミナル・リコードなんかも提出が必要なようだった。カナダのケベック州なんかだと格段に必要書類が少なく審査が甘い雰囲気(フランス語喋るからかぁ)。またアメリカ人が集うフォーラムでは日本人とは違った認識であれこれと情報が飛び交っていた。"フランスにいるボーイフレンドと一緒に暮らしたい"はアメリカ人的には却下の可能性が高いとのこと。そんな中途半端はやめて結婚するためのビザにしなさい、との返信が相次ぎ、結局その女性は結婚するためのビザを取得してフランスに渡ったようだ。また却下されてパニックしている女性もいた。わたしの想像ではフランスはとにかく違法労働者というものが欲しくないのだと思う。アメリカ人なんかだとちょっと現地の生活に慣れればカフェで英語を教えてお金を稼ぐようなことは簡単で、需要と供給の関係上そういうシナリオが安易に想像がつく。メンタリティ的に規則だと言われたら大人しく守る日本人には比較的ビジタービザはおりやすいのではないかと思った。また学生ビザを却下されて泣きながらビジタービザを取得してフランスへ渡った日本人は沢山いるようだ。ビジタービザも却下されて飛行機代を捨てるどころか会社も辞めちゃったし、と途方にくれてる人もいた。オーストラリアなどは留学生から膨大な学費を吸い上げているため学生ビザなんて誰でもウエルカムのような雰囲気だったが、人権の国フランスは違う。フランス人だろうが外国人だろうが学生には平等に寮費などの補助を与えている。しかしそのせいで学生ビザを却下される人が多いのだろう。確かに外国人に語学学校なんかに通われて寮費を補助してたんじゃ、フランスにメリットがない。でもだったらそんな補助語学学校じゃ払わないわよ、大学院などで真剣に勉強する人だけ払いますよって宣言して学生ビザをみんなに与えたほうがよほどいいんじゃないかって思うのだけど。フランスはワーホリビザもきつい。専門職"シェフとかコックとか"の職にはつきませんという誓約書を書かされるとか。でもシェフとかコックとかがフランスを選ぶ確率は高くて、それとったらフランスを選んだ理由がわからなくなる人も多いのでは?料理の世界で働いている人がワーホリビザ欲しかったら申請時に職業はなんと記入したらいいのだろう。正直に書いたら却下されそうだもん。本当、フランスっていろいろ強烈。

しかし、日本人に比較的ビジタービザがおりやすいのは今まで取得した人々の行いが良かったおかげであろう。わたしもこれから取得する人々のため日本人に対するレピュテーションを下げないように努めたい。

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2017年05月10日(水) 5 申請からパスポート受領まで

ビザ申請にかかる時間は通常なら1週間。長くて3週間と書かれているけど、23日かかった人などもネットでお見かけした(出発前日に東京まで新幹線でパスポート受け取り行ったというハードな話だった)。

申請してから受領するまでは、平日の9時〜18時くらいは携帯電話を肌身離さず持ち歩いた。大使館から追加書類依頼の電話がくる可能性もあるからだ。大使館へは折り返しの電話はできないのだ。電話は一切受け付けないと書かれているし、メールやファックスも返事がくるとは限らない。メールも迷惑メールフォルダまで隈なくチェックしておいた。

審査の進捗状況は以下の大使館のウェブサイトで確認できる。

ここにレシート番号と生年月日を入力する

ビザの審査がはじまっていない時はエラーメッセージがでる。

審査が始まるとこのメッセージに変わる。
Your visa application is still being processed

そしてついにこのメッセージがでたら審査終了。
The decision concerning your application has been reached. If it has not yet been communicated to you,
you may as of now visit the Visa Section of theFrench EMBASSY in TOKYO(*)

(*) When you submitted your visa application, if you said you intended to collect your visa from another diplomatic or consular representation, you should also contact that representation before going there.

パスポートを受け取るまではビザがおりたかどうかは解らない。
6/30(金)に申請。
7/3(月)の朝にはエラーメッセージ
7/4(火)〜7/6(木)の夜22:00までは審査中のメッセージ
7/7(金)朝 6:30 審査終了のメッセージがでていた

更新タイミング不明。このステイタス更新は東京ではなくフランスで行われているのではないかとはわたしの憶測。

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2017年05月09日(火) 4 大使館でのビザ申請

申請するには大使館のウェブサイトから予約を取らなければならない。これは時期によっては混み合うので早めにとっておいたほうがいいと経験者から聞いたので、書類が揃う3週間前に予約しておいた。あまりしないほうがいいかと思うが、万が一予約した日までに書類が揃わなければ大使館のウェブサイトから予約日の変更もできる。予約したらバーコードの入った予約票を必ずプリントアウトして当日持っていかなければいけない。当日忘れてしまった場合は近くのコンビニでプリントアウトできると思うが。大使館からも5日前くらいにメールでリマインダーが届く。

大使館へ入館するためのバーコードが入ったレシート、申請書類、申請書類のコピー2部、パスポート、申請料金99ユーロ相当の日本円をバッグに入れて、広尾の大使館に向かった。予約の1時間半前に到着。駅の出口で地図を広げたら隣にいた男の子も同じ地図を広げていた。大使館まで一緒に歩いた。彼はホーチミン出身で研究のため広島大学に籍を置いているとのこと。そしてまた研究目的でパリへ2か月滞在するのにビザが必要だとのこと。広島からわざわざ飛行機でビザ申請に来たのだそうだ。指紋認証があるからだろう、どこに住んでいようが、小さな子供だろうが申請者は全員広尾の大使館へ出向かなければいけない。わたしのように近郊に住んでる者はいいが、ビザ申請のために飛行機に乗らなければならない地方の方々は本当に大変だ。どうにかならないのだろうかね。

大使館は駅から5分くらい。早く行って場所をつきとめてから近くのSEGAFREDOで朝食を食べた。このくらい余裕を持って行きたい。

大使館へは予約時間の30分前から入館できる。ビザセクションは大使館の端っこに"別館"のようにちょこんとくっついていて、来館者が他のセクションへはアクセスしないように作られている。セキュリティーの観点からお見事だと思う。荷物検査を受けて中に入る。50平米くらいの7割が待合室。3割のスペースがオフィスになっている。そこに3つ台があり、窓ガラスごしにマイクを使って会話をする。みんなマイクで喋っているものだからうるさい。そして会話は全員にまる聞こえ。入ってすぐにひとりの面接官と揉めてる女性がいた。面接官はタメ口だとか、失礼だとか、上から目線だとか威圧的だとかいうのは聞いていたが、すぐにあぁ、こういうことね、と理解した。そういう感想を持つ人はずっと日本で暮らしてきた人なんじゃないかな。彼らの応対は極めて欧米的であって、愛想の良さとか雰囲気の良さとか誠意とかいう曖昧なフィーリングのところではなく合理性に重きを置いて対応しているに過ぎないのではないか。わたしも仕事中は"結果にコミットする"のライザップ精神だから、彼らの対応に違和感は抱かなかった。だって仕事上ではどんなに雰囲気よく対応してくれる人でもちゃんと結果が出せない人は信頼しない。逆にどんなに感じが悪くてもちゃんと結果を出せば最終的に辻褄が合ってしまう。

時間ちょうどくらいに名前が呼ばれた。ガラスばりの窓口の中に書類を差し込んで、マイクで話す。

「滞在期間は1年でいいですか」
「お知り合いの家に滞在するんですね」
「動機を簡単に口頭で説明していただけますか」
「ビザの期間は保険の期間に準じますけどいいですか」

くらいの確認だけだった。

また少し待って、申請料金を日本円で支払い、今度は10本の指の指紋採取と写真撮影される。レシートをもらいこれで終了。
このレシートはプロセスの進行具合をウェブ上で確認したりするのに必要となるものなので大事に保管すること。

30分ほどで申請は終了となった。

退散しようと書類をバッグにしまっていたら
入館した時に揉めていた女性が違う窓口で再度交渉を試みていた。

「山梨からわざわざいらっしゃったというのは解りますけど、このまま申請しても確実に却下されますよ。ですから、同僚が既に申し上げている通り再度必要書類を揃えてから予約を取り直して申請に来てください」

「でも、そんな書類が必要だなんて大使館のウェブサイトに書いてないじゃないですか」

「それはそうでもとにかくお引き取りください」

どのビザを申請したのかぴんときた。「フランスでフランス人と結婚するためビザ(6か月)」だろう。これを申請した方々の覚書にはからなず、相手のレターや出生証明書などの書類が必要になるとは大使館のウェブサイトには書いていなくて、申請に出向いて初めて知って出直したと書かれていた。このビザ、本当に嫌な予感がむんむんする。大使館はそんな人が続出しているのだろうになぜ記載しないのか。やっぱりあんまり出したくないのかな、こういうビザ。人権の国っていう看板降ろせないから書かないけど、本心は結婚して移民とか歓迎しないんじゃないかっていう空気をひしひしと感じるね。

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2017年05月08日(月) 3 長期滞在ビザ申請用紙(英語版)の記載方法

英語版 長期滞在ビザアプリケーションフォーム(LOMG-STAY VISA APPLICATION FORM)の記入について

記入したところのみ解説

BOX FOR BISA NUMBER STICKER
フランスへの入国日。ここを記入するために、航空券は先に予約するべきなのか迷った。ビザ申請が却下されて航空券を捨てる羽目になったという悲惨な話も何度か聞いた。適当な日付を書いておいて、ビザが下りたらその日のチケットを購入するという手段もあるが、空席がある保証はない。少しずれても遅い分には大丈夫だという人もいた。理屈的には大丈夫そうだが、それで問題ないのか明確なことはわからなかった。結局猫も連れていくという面倒な状況ということもあるので、金銭的なリスクは覚悟して先に航空券を予約した。フランス入国日を記載したが、申請時に窓口で「ビザの期間は保険期間に準じます」と言われ、入国日より1日早い出発日で取得した保険の開始日がビザ開始日となるようだった。

IDENTITY PHOTOGRAPH
変なサイズの小さな枠が書かれているので、てっきりこの枠サイズに写真を作成しなければならないのかと思ったが、必要書類リストのほうに350mmX400mmと書かれていた。これは一般的なサイズ。気付いてよかった。

1.SURNAME
苗字を全て大文字で

3, FIRSTNAME
下の名前

4, DATE OF BIRTH
誕生日
日付/月/年 で記入

5, PLACE OF BIRTH
生誕地を都道府県、区や市も記入

6,COUNTRY OF BIRTH
国籍

7,CURRENT NATIONALITY
現時点での国籍

8,SEX
性別
□FEMALE
にチェック

9, MARITAL STATUS
結婚歴
□SINGLE
にチェック

12, TYPE OF TRAVEL DOCUMENT
ビザの種類
□ORDINARY PASSPORT
にチェック

13, NUMBER OF TRAVEL DOUCUMENT
パスポート番号を記入

14,DATE OF ISSUE
パスポートの発行日を日付/月/年で記入

15, VALID DATE
パスポートの失効日を日付/月/年で記入

16, ISSUED BY
パスポートの発行機関
MINISTRY OF FOREIGN AFFAIRSと記入。外務省の意味

17, APPLICANT'S HOME ADDRESS(NO, STREET, CITY,POSTCORD, COUNTRY)
申請者の住所
番地から順に書いていく。

18,E-MAIL ADDRESS
フリーメールのアカウントを記入

19, TELEPHONE NUMBER
携帯電話の番号を記入

21, CURRENT OCCUPATION
現在の職業を記入 

22, EMPLPYER(EMPLOYER'S ADDRESS, E-MAIL AND TELEPHONE NUMBER)
雇用主

会社名、会社の住所、上司のメールアドレス(会社の代表メルアドがないため)、会社の代表電話番号を記入

23, I REQUEST A VISA FOR FOLLOWING PURPORSE
ビザ申請の目的
□PRIVATE STYAY/VISITOR
にチェック

24, NAME, ADDRES, E-MAIL ADDRESS AND TELEPHONE NUMBER IN FRANCE OF INVITING EMPLOYER/HOST INSTITUTION/FAMILY MEMBER, ETC.
フランスでの受け入れ先

リュカの名前、住所、メルアド、電話番号を記入

25, WHAT WILL BE YOUR ADDRESS IN FRANCE DURING YOUR STAY?
フランスでの滞在先の住所
わたしはリュカの家に滞在するので"SAME AS ABOVE"と記入した

26, INTENDED DATE OF ENTRY INTO FRANCE OR THE SCHENGEN AREA
フランスの入国日かシェンゲンエリアへの入国日
わたしはまっすぐフランスに入国するのでフランス入国日を記入した

27, INTENDED DURATION OF STAY ON THE TERRITORY OF FRANCE
予定する滞在期間 
□FROM 6 MONTHS TO ONE YEAR
にチェック

29, WHAT WILL BE YOUR MEANS OF SUPPORT IN FRANCE?
フランスでどのように生計をたてるか。

リュカがサポートしてくれるとは言うものの、それを記入すると今度は彼のレターや給料明細などの書類もそろえなくてはならなくなりそうだし、わたしは1年暮らすのに十分な貯蓄があることを経済証明の箇所で証明しているため、ここはSAVINGS(貯金)とだけ書いた

WILL YOU BE GRANTED A SCHOLARSHIP?
奨学金を受けるか

□NO
にチェック

30, WILL YOU BE SUPPORTED BY ONE OR SEVERAL PERSON IN FRANCE?
フランスでの保証人はいるか。
□YES
にチェック
IF YES, STATE THEIR NAME, NATIONALITY, OCCUPATION, E-MAIL ADDRESS AND TELEPHONE NUMBER
YESであれば保証人の名前、国籍、職業、メルアド、電話番号を記入
わたしの場合は保証人と住居提供者が同一人物で、住居提供者の身分証明の箇所でリュカのパスポートとIDカードのコピーを提出しているため、この記載のために特に書類を用意しなかった。ここが同一人物でなければ用意したほうがいいかも。

31, ARE MEMBERS OF YOUR FAMILY RESIDENT IN FRANCE?
家族がフランスに住んでいるか

□NO
にチェック

32, HAVE YOU BEEN RESIDENT IN FRANCE FOR MORE THAN THREE CONSECUTIVE MONTHS?
3ヶ月以上連続してフランスに住んだことがあるか

□NO
にチェック


最後にPLACE OF DATEに記入した場所(自分の住むところでも大使館のあるTOKYOでもどちらでもいいと思う)と日付(大使館での申請日にしておいた)を記入。 ビザにしたものと同じローマ字でのサインをした。

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2017年05月07日(日) Cavateddi alle 4

空気がやわらかくて、心地良い連休だった。出産、死亡、入院、離婚などと周囲はあれこれと時間が巡っていたが、わたしの静かなベッドルームでは古時計の秒針の音のようにただただ昼寝するクロエちゃんの寝息が規則正しく聞こえていた。

手打ちパスタを打ち始めると、しばらくはもう乾燥パスタには戻れないと思ってしまう(慣れてくるとまたそれでも美味しいと思えるのだが)。連休中は午後になるとせっせとパスタを打った。中でもセモリナ粉を水だけで練った南部のパスタである4本指のカヴァテッディは絶品だった。5个遼西にした生地に親指以降の4本指を押し付けて手前にひくと中が空洞になったパスタができる。これに手で挽いたパン粉、ガーリック、唐辛子とアンチョビのオイルソースで和える。しっかりプリッとした芯の部分とひらりと柔らかいヒダの部分のように二つの食感、そして空洞に絡んだオリーブオイルがしゅるりとでてきて口の中で全てが混じりあう時なんとも言えない複雑な美味しさとなる。少しの材料しかない貧しさの中でも、貪欲に創意工夫を試みた南イタリア人の食に対する情熱に脱帽だ。




2017年05月06日(土) 2 ビジタービザの提出書類と記載方法

「申請書類チェックリスト」を大使館のウェブサイトからダウンロードする。このチェックリストの項目に沿って書類を集めていく。ここではわたしが提出したもののみ書く


1、申請書類チェックリスト(原本)
提出する書類の右側のボックスにチェックを入れて提出する

2、長期ビザ申請書 1部(原本)
大使館のウェブサイトよりダウンロードする
記載方法は次の項にて

3、証明写真 1枚
自分で用意した写真(白壁をバックに撮影した)をコンビニでプリントアウトして申請書に貼り付けた(サイズは35mmx45mm)。 ビザ用の写真は当日大使館で撮影されるのでこれは申請用の写真となる

3、パスポート(原本+コピー)
名前と写真が載ったページのみコピーを取る。パスポートは見開き2ページの余白が必要とされる。

4、ビザ申請料金 99ユーロ相当の日本円
大使館ではレートを毎月1日と16日に見直しているので申請日に適用される金額をチェックし、ぴったり用意していった。


その他の必要書類 

7、詳細を記した動機書(フリーフォーマット)(原本)

これがいちばん頭を捻らせ、苦労したもの。嘘は書かない。情報は足りていること。それでいて必要以上の情報は与えないこと。ビジタービザにおいて銀行の残高証明と並んで審査で一番判決を決める要素となるところなのではないだろうか。労働の意志がないこと、1年以上滞在の意志がないこと(希望していてもそれはここでは書かないほうがいいと思う。再度しかるべきビザを申請すればその際にそれは明らかになるのだから)、フランスでなければならない動機であること。これを念頭に置いて書き上げた。レターはフランスの通常のフォーマルレターの形式にした。

以下盛り込んだ内容
●子供の頃からフランス映画が好きで、その舞台をめぐりたいということ

●はじめて訪れたフランスで大きな刺激を受け、それ以来テレビの教育番組を見ながら独学でフランス語を勉強してきたということ

●交際相手(MON AMI)と一緒に住みたいということ

●ビザが下りたら住むことになる自然の豊かな地で毎朝ロング・ウォークを楽しみたいということ

●季節ごとの旬の野菜や果物を食し、四季を通して短期滞在では味わえないフランスを体験したいこと

英語で下書きをしたものをリュカ(交際相手)と彼の友人のその筋の知識のある人にフランス語に訳してもらった。それを更に仏→英翻訳にかけて書かれている内容が自分の意図と合致しているか確認して提出した。英語のままで提出というのも可なのだが、"MON AMI"という曖昧で突っ込みずらい表現を使いたかったので(英語では"Boy Friend"という決定的表現しか思い浮かばないし、"Partner"だったら何のパートナー?と聞きたくなるものね)敢えてフランス語にした。

8、フランス滞在中の日本における社会的立場を証明する書類

フランスにいる間は無職となり証明する書類はないので動機書と同形式のレターを書いた(リュカに協力してもらいフランス語で提出)。

内容は現在働いている会社名、住所、そこでの職務、退職時期。そして最後に"フランスに滞在中は無職の身である"と明記した。

9、労働しない旨の誓約書(原本)

NOM:名前 PRENOM:苗字 NE LE: 誕生日(日/月/年) A: 出生地 
これにサインして提出

10、経済証明
250万円以上あるゆうちょ銀行の残高証明書(英語表記、円建て)で提出した。ぎりぎりではなく余裕があるほうがいいだろうと、分散してあった貯蓄を集めて証明書を作った。

11、住居証明
これは住居提供者(わたしの場合はリュカ)に用意してもらったもの。
●賃貸契約書全ページのコピー

●1か月以内に発行された公共料金の領収書(インターネットの領収書のコピーが1か月以内であった。それと、ガスや水道などの国営のものの公共料金のほうがいいかと思ったが1か月以内のものがなかった。大使館に問い合わせると、1か月以上前のものでもいいので最新のものを持ってきて欲しいとのことだったので併せて提出

●住居提供者の身分証(IDカードとパスポートのコピーを提出)

●住居提供者のレター(わたしとの関係(これはわたしの動機書と同記載"MON AMI"で統一した)、無料で提供すること、提供期間を明記、直筆サインを入れ郵送してもらった)

12、フランス入国日から全滞在期間をカバーする、フランスで有効な医療保険証券(原本+コピー)

ドイツの会社でパリに支社を置くALLIANZの保険に加入した。日本の保険より格段に安く済む。補償内容は他のと比較していないが保険に頼ることを想定していないわたしとしては最低限でいいということでこれにした。契約のドキュメントは英文で、現地で病院などにかかった場合通訳はつかないようなので、英語またはフランス語ができる人のほうがいいと思う。ただ現地にジャパンデスクがあるので契約段階または保障の申請は日本語しかできなくても問題ない。加入してすぐにビザ取得のために英語またはフランス語で書かれた保険証書の原本の送付を頼んだ。パリから普通郵便で送られたこの書類はなんと3営業日でわたしの自宅に届いた。でも通常であれば1〜2週間見ておいたほうがいいと思う。
保険の開始日についてはフランス到着日ではなく、日本出発日にした(申請時にわかったことだが、ビザの開始日は保険の開始日に準じるので入国日より1日早くなるけど問題ないかと確認された。結局保険開始日とビザ開始日の両方を日本出発日としておけばよかったのだろう)。

16、移民局(OFII)提出用フォーム(原本)

これはこの通りに記載

パスポートの受け取り用に

B、郵便局で購入したレターパック510の差出人欄に自分の住所と名前を記載して提出。


以上。

どうしても解らないことは大使館に直接聞くのもありだと思う。返事をもらえないというのもよく聞いたのでわたしなりに回答が来るように工夫をして書いた。結果3日後に返事をもらえた。

●1度で済むように解らないところをまとめておき、最後に聞く

●文章は必要最低限にそぎ落とし、5行までとする

●タイトルにはずばり聞きたい要件を入れる

●予約の期日がせまっているので何日までに回答を欲しいと1週間後の日付を記載した

まぁ、会社で忙しいサブヴェンダーから回答を得るために工夫しているのと同じ方法をとったということだ。ただ一番重要なところは質問の答えが大使館のウェブサイト上に載っていないことだろう。


書類は5晩かけて5回見直した。2回やるともう間違っていないだろうと思い込みがちだが、わたしは5回目にして間違いを見つけた。英語版の申請フォームの"EMPLOYER"の箇所だ。"雇用主"の連絡先を書かなければならないのに、勘違いして、職場の自分の電話番号とメールアドレスを記載していたのだった。会社の代表電話番号と上司のメールアドレスを書き直した。

最後に全ての書類をコピーする。大使館のウェブサイトに少なくとも全ての書類につきコピーを1部を用意することと書いてある。わたしは2部取っておいた。提出用、何かあった時のバックアップ用、更に現地のイミグレーションや滞在許可証申請の時に必要になるかもしれないので、その時のために。

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2017年05月05日(金) 1 どのビザを申請するのか

なぜフランスに住みたいのか。フランスで何をしたいのか。わたしは結婚するつもりであるボーイ・フレンドと一緒にいたい。これが一番の理由だ。

フランスでフランス人と結婚するためのビザ(6か月)にするのか、ビジタービザ(1年)にするのか迷ったが結局ビジタービザを選んだ。これは旅行、就学、家族や友人を訪ねるなどあらゆる目的で申請できるもので、わたしの場合は友人を訪ねる(フランス語でAMIといえば広く友人であり、そこに日本語でいうところの"交際相手"も含む)という目的で当てはまる。

このビザを選んだ理由。

 屮侫薀鵐垢妊侫薀鵐洪佑鳩觝Г垢襪燭瓩離咼供廚亮詑屬"現地で結婚するために渡仏するためのビジタービザ"といったところのようだ。これについての詳細は大使館のウェブサイトに明記されていなくて申請当日窓口ではじめて他の必要書類があることを知る人続出のようだ。また無事にビザを取得して渡仏した後も、現地の役所ではこのビザの存在が知られていなかったりして、とにかくこれを取得していって現地で大変面倒なことになったという人の日記を読んだ。容易に想像のつくようなお話だ。ただメリットもある。保険は半年分の加入でいいのと銀行の残高証明も半額ほどでいい。だから結婚が決まっていて金銭的に1年分用意するのがきつい人はこちらで行くという手もある。

6か月のビザでは到着してすぐに結婚の準備に入らなくてはならない。わたしたちは1年ゆっくり一緒に暮らしながら、日本式で結婚するのか、はたまたフランス式にするのかなどゆっくり話し合い最善の策をとりたい。またわたし達の場合は一緒に暮らしたこともないので、すぐに結婚しても偽装結婚を疑われないか、現地の役所から滞在許可が下りるのかという懸念がある。

日本国籍であれば3か月以内ならビザなしで入国し、現地で駆け足で結婚準備するという手も考えるだろう。だが、準備には通常3か月またはそれ以上の時間がかかってしまうので、オーバーステイになり不法滞在になる危険がでてくる。入国するまでの手間は省けてもその後だんだんと時間の辻褄が合わなくなり、大変になる。結局大変さは変わらないのでやはりしかるべきビザを取得していくほうが、精神的衛生上好ましいといえる。

1年有効のビジタービザを申請することが決まった。次は書類作成。

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2017年05月02日(火) こんにちは、赤ちゃん

二週間弱の連休。農園のおやじ達はみんなこぞって旅行へ出かけてしまった。というわけで、みんなの分水やりをしている。ご褒美はそこら中に生っている苺食べ放題。

妹の子供を見に病院へ行った。小さ過ぎて、恐る恐るほっぺをつんつんしてみると桃みたいだった。無口な父は、孫を目の前にしてもひとことも口を開かなかったが、ベッドの前に座ってじっと顔を覗き込み、微動だにしなかった。世話はできなくとも見張り番くらいならできそうだ。現状"父親のいない子"はそんなことは露知らず、安らかに眠っていた(本当の父親は、能天気なアホなのである。どういうつもりかまだ既婚の身でこの子を抱いて一緒に写真を撮ったりして、わたし達家族を苛立たせている)。この子の"記憶"に色んなことが刻まれはじめる前に物事が静かに落ち着いて、安らかに成長していけますように。ひたすらそう願うのみだ。


Michelina |MAIL