My life as a cat
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2009年02月28日(土) 春はすぐそこ

2月も終わり。冬の間丸くなって寒さをじっとこらえていた梅がまた健気に開花した。春はすぐそこ。

ひとりで自由きままに羽を伸ばして、すっきり顔で職場に戻ったのはいいが、旅行中の無理がたたり腰痛に見舞われている。これを機にと前から気になっていた低反発マットを購入。まずは、と安いものを手に入れたが、初夜、かつて経験したことのない快楽に喘いだのであった。朝まで一度も寝返りをうつこともないくらい楽、宣伝通り雲の上に寝ている気分。

基本的に60歳以上だけ使用してもよいとされているエレベーターに乗って、バレンタインにチョコをあげ逃げしたキシ君の様子を伺いに行くと、いじけたようにひっそり仕事をしていた。あれ以来、彼なりの頑張りを見せて、あちらから声をかけてくれるようになった。青い二人はぎこちなく他愛ない会話を楽しんだが、そこに豪快な彼の上司が現れ、
「キシ君が寂しがってたよ〜。」
などと言って、彼の顔から火を噴かせ、
「よし、みんなで飲みに行くぞ!」
の一声であっというまに計画が進んでいった。

みんな住んでいるところがばらばら。どこで飲もうか? 遅くなったらキシ君の家に泊めてもらいなよ。きゃぁ〜素敵な夜を過します。と女子のから騒ぎをして、当人に会いに行ったら、ネットでわたしの終電の時間を調べている最中であった、、、、、。

わたしは汚れていたのだろうか、、、、、。


2009年02月14日(土) 倉敷

旅の終着点倉敷にやってきた。倉敷駅は南口に降りるのと北口に降りるのでは別世界なのだ。片や日本の古い町並を残した美観地区、片やデンマークのテーマパークちぼり公園ですから。

美観地区はざっと見てがっかり。時代劇のセットのような不自然に作られた古い町並みのようで冷めた。ランチに食べたままかりセット定食は美味しくて、カフェが沢山あるのは良い。ゆっくり歩いて土産物屋を見てまわり、小さな雑貨に心を和ませた。ふと、数ヶ月前出産した友人にまだお祝いのメッセージを送っていないことを思い出し、紙風船と折り紙、ポストカードを購入し、カフェに入った。ケーキをつつきながら、簡潔にメッセージを書いた。わたしは人生ではじめてこの人と結婚してこの人と子供を作って、、、と考えた人と離れ離れになってしまって以来、自分の中の一部分が大きく歪んでしまったと思う。子供を見るのが恐くて、人の出産話からは逃げ出したい。人は意図も簡単にわたしが出来なかったことをやってのけるように見える。人の幸せを素直に一緒に喜べない自分が意地悪のようでますます嫌になった。それでも一歩ずつ一歩ずつ快方に向かうと信じてやってきた。おめでとうのメッセージを送れるまでになった。やっとここまで来たのだと、自分に安堵した。

宿はパーフェクト。露天風呂を満喫して、クイーンベッドの上におやつを広げて、大好きな土曜ワイド劇場を見た。


2009年02月13日(金) 尾道

ランチ時、憧れの坂の港町、尾道に到着。おなかをすかせて美味しいものを求め駅から港に沿ってずらりと伸びる商店街を歩く。ロープウェイ乗り場が駅前でなく商店街の出口にあるなんて商売上手だ。林芙美子が入り浸った喫茶店もちらりと見て、港沿いの道と商店街をじぐざぐに進んだ。事前にサーチしてあったやまねこcafeに入り、野菜たっぷりのパスタを食べた。10種類くらいの野菜が入っていたのではないかな、大満足。おなかを満たしたところで、ロープウェイには乗らず、ゆっくりゆっくり坂道を登った。細い細い迷路の中には猫達が嬉々と暮らしていて、軽々屋根を伝って移動していた。はたまた天気には恵まれなかったけれど、いつか訪れたい場所のひとつだった尾道の地を踏んだことに満足したのでした。


2009年02月12日(木) 広島市内

朝一弥山に登ったが、黄砂の為瀬戸内海一望できず。しかしわたしは極楽浄土宮島がひどく気に入った。毎朝この山を登って鹿や猿と戯れて暮らすのもよかろうね。

昼頃、広島市内に移動。ランチはつけめん。これはさっぱりしていておいしい。広島の人というのはキャベツ好きなのか。昨日の鍋といい、お好み焼きといい、つけめんといい、わたしは鬼のようにキャベツを食らっている。

原爆ドームは修復中で見られなかったけれど、記念館は見た。昨夜、広島で生まれ育った男の子達がここの人々やこの街の後遺症について話していた。それは悲惨な過去からきたものだったけれど、決して暗い話題ではなく、この街が立ち直ってから生まれた彼らは、無邪気にその後遺症と少年時代を共生した。快晴の平和記念公園はストリートミュージシャンやら昼寝を楽しむ人々で賑わい穏やかな時間が流れていた。





2009年02月11日(水) 宮島

















貯めたことも忘れていたが、JALのマイレージバンクからお知らせのはがきをもらって、ふらりと広島みちのく一人旅にやってきた。はじめての広島。広電を見た瞬間Fell in love :)


まずは宮島へ。フェリーで渡るとこの島の神である鹿さんが出迎えてくれる。Wikipediaによると第二次世界大戦後、米兵がハンティングというわたしにはものすごい悪趣味と思われるスポーツを楽しみ一度は絶滅してしまい、奈良から連れてこられたそうだ。山から降りてきた雄鹿はぱっつりと角を切られてた。が、この後、弥山(山頂付近)で野生の角あり同士がうなり声をあげて決闘しているのを目撃。おとなしいだけの動物じゃぁ、なかったのだね。







夜はバックパッカーにステイ。バックパッカー=汚いというイメージを拭い去ってくれる清潔感溢れる場所だったのは真新しいせいだけではなく、日本人の衛生観念のおかげでしょう。フレンドリーなオーナーが鍋パーティに招待してくれたので参加。カレー鍋をふるまってもらった。宿にステイしてるのは主に外国人だったけれど、オーナーの友達の広島の男の子達もその日はたまたま飲んで泊まっていくことに。気さくな彼らと方言やら秘境の地への旅やらの話題を囲んで夜中まで話し込んでしまった。東京の美容院で"チャリを残してください"と言っても通じませんから(笑)。







2009年02月10日(火) Girlsの愉しみ

どんな不況下でも"GirlsのValentine"はめげることなし。欧米化を目指したのか、今年は逆チョコですって。もらえるなら嬉しいが、でもやっぱりたった年に一度シャイなGirlsがチョコを渡すことで気持ちを伝えられる日を残しておいて欲しい。いや、そんな日を本当に必要としているのは今や男のほうなのか。これを口実にショッピングに出るのもGirlsの楽しみなんだから、欧米化反対よ。

しかしわたしは贈る相手もなく、当日はみちのく一人旅の最中なので、チョコ売り場にはびこるGirlsをただただ羨ましく眺めていたが、今日になって同僚が
「キシ君のあげないのか?」
と聞く。キシ君とは設計部門の青年で、寡黙に図面に向かう姿が素敵なのだ(もっともそう思っているのはわたしだけで全く賛同を得てないが)。一緒に図面を探してくれたり、質問をすれば懸命に調べてくれる、とにかく優しい人なのだ。鉄道マニアで、それについてはYahooの路線検索も適うまい(笑)。しかし、女と縁がなさそうな雰囲気なため、突然チョコなど渡されたらショック死してしまうかもしれないので、
「あげませんよ。」
と答えた。

が、午後になって仕事が落ち着いて気持ちが脱線してきたので、急に思い立ち、冷蔵庫に入れてあったFreddo Chocolateを5枚とりだしてきて、キシ君に会いに行くことにした。途中でボスのところに寄り道して2枚渡した。
「お礼なんて要りませんからね。飴とかもらっても困るんで。まぁワインは好きですけど。」
と言って苦笑された。
残りの3枚をキシ君に差し出したら、予想通りショック死寸前だった。
「わたしの故郷のチョコレートです」
とだけ言って背を向けて歩きだしたら、一呼吸置いて、背後から声がした。
「コ、コキョウって。。。。。どこですかっ!」

ひとあしお先にほんの少し楽しいValentine's dayを過ごしました。


Michelina |MAIL