運命の赤い糸。
そう言われた。
女の子って、なんでこんなに占い大好きなんだろう。 いちいち一喜一憂して。
いつもの占い師さんにお願いして、 あたしと彼を見てもらった。
付き合いは長くなるけど、 あたしが誰かとの相性を見てもらうのは初めてだったね。
悲しいくらい、 あたしの心は今、彼に向かっている。 何度も彼の夢を見てしまったり。 週末に不在着信が残ってると、ほんのり期待してしまったり。
会いたい。 リスクは高いけど。 もう抑えられない。
あたしと彼の出会いは 誰かに言われなくても運命だったって言える。 でもあたしは、それが結ばれる相手だとはさすがに思わなかった。
あたし、期待しちゃうよ。 期待しないって、あんなに言い聞かせていたのに。
好き。 大好き。
あのときみたいな情熱はないだろうけど、 今こそ穏やかな気持ちで始められる。
きっとあたしが色んなものを見すぎてきたせい。 人と接する事に妥協を覚えた。 けどそれは、 人にあたしの意見を強要させずに住んでる。
いい意味か、 悪い意味か。 そんなのは知らないよ。 けど大人になったみたいだよ。
キレイなものだけを観ていても、 大人にはなれないから。
今、彼に会えたらあたしは何を言う? 力一杯思いの丈を伝えるのかな。 それとも、 大人になったふうを装って気取って見せるのかな。
傷付かなくていいのに、 敢えて向かおうとしてるその道。
もし一緒に歩めるのなら、 いばらの道すら 天国の雲のように感じられる。
|