あなたに綺麗な傷をあげる
生涯、忘れられないように


不可侵。
2010年02月19日(金)


あたしとの距離を、どう思っているの、なんて。
聞かない。

独りの家に帰るのが嫌で、仕事を終えて、駅前をぶらつく。
あなたが、あたしのことを遠くに感じていても、
あなたの残り香ばかりの、あの家で、
あたしは、息苦しくて仕方ないから。

それでも、どこかへ行けるはずもなく、
二匹のイタチがあたしの帰りを待っているから、
とぼとぼと、寒空を歩く。

そんな毎日。


お昼はちゃんと食べてます。
夜はときどき忘れます。
なるべく早く寝ています。
きちんと仕事に行ってます。

誰にも報告しないけど、真っ当に生きることで、
あたしは、あたしを許している。

逃げること、狡いこと、弱いこと。

そんなあたしを許している。





離婚届けを出しました、とメールが届いた。
あたしは返信をしない。

それがあなたにとっての一歩でも、
あたしの現状は何も変わらない。

今夜もお風呂に入って早く寝よう。
一日一日が平穏に過ぎますように。
明日は少しでも暖かい日でありますように。
それだけを、願うの。




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きらいになれたら
2010年02月15日(月)


誰かを。
あのひとを。
あなたを。
あたしを。

きらいになれたら、どんなに楽だろう。

あたしは弱いから。
嫌いになるのが怖い。
嫌われるのが怖いから、嫌いにはなれない。

あたしのなかで、
「好きなひと」と「どうでもいいひと」しかなくて、
好きを嫌いに変えることは、とても、とても難しい。






別れ話でもめてます。何度目か、もう数えていないけれど。
冬の寒い頃。
梅雨の頭が痛い頃。
あたしはいつも、逃げ出す算段を考える。
うまく逃げる術を画策する。
そして、失敗するのです。

今回は。
まだ結果が出ていなくて、いつもよりも、がんばってて。

あなたがいなくても平気なのに。
顔を見ると、どうしようもなくなる。
あなたがいなくても元気なのに。
寒さに凍えると、いつも思い出してしまう。

あなたは、あたしにとって、なんなのですか。


もう、これを、恋と呼んではいけないと思うのに。






↑コメント変わります↑

緩やかに、消えるように、
死ねたら、どんなに楽か。

嫌いになれず。
憎めもせず。
ただ、流されていくだけのあたしなら。

なにもかも、投げ出したいのに、
日常はそれを許してくれない。

明日も目が覚めたら、仕事に行かなきゃ。
忙しく、慌ただしく、笑って、笑って生きて行かなきゃ。



だってあたしは、独りなんだから。







何度でも繰り返す
2010年02月08日(月)


相容れない感情が、ゆらゆらと、胸の奥で濁っていく。
言葉に出来ないたくさんのことが、あたしを追い立てていく。

ねぇ、離婚届けはどうなったの?
あたしはいつまで独りでいるの?
二人で暮らせるのが幸せだと思うの?

幸せに、なれるの?



こんなにも相性の悪い、あたしと華は。
いつもいつも、喧嘩をする。
ささいなことで、いがみ合う。

もう、好きなのか、嫌いなのか。
愛してるのか、離れたいのかも、分からない。




途方に暮れて、寒い夜に、一人で考える。
あたし、これからどこへ行こう。




愛、とはなんですか。
恋、はどこへいったのですか。

あたし、はどうしてこんなに醜いんですか。


我慢が出来ない、胸を掻き毟りたくて、堪える。

あたし、何がしたいの。
どうしたら自由になれるの。
どうしたら、寂しくなくなるの。




逃げようと、思い始めた、寒さの募るこの頃。
この街は、あたしには寒すぎて耐えられない。


誰でもいいから、温めてくれたらいいのに。
もう、誰でもいいよ。






あたしを、独りに、しないでください。







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叫ぶ事も、出来ないままで。

あたしの死に様ってきっと、窒息死なんだと思った。




玄関の赤い靴は、今日も悲しい程、キレイ。



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