あなたに綺麗な傷をあげる
生涯、忘れられないように


クリスマスが過ぎて…
2009年12月27日(日)

またしても、喧嘩をした。クリスマスの真昼。

外は寒くて、手も冷たくて。
それでもあたしに触れる華の手は、いつも熱い。


誘い方がなってない!
なんて怒ったのは少し前。
あたしばっかり欲しがるのが不公平だって。
ずっとずっと言い続けてきた。

欲望の出所の違いかな。

昔馴染みに話をしたら、苦笑いを返された。

あたしはよく言う、ビッチの類じゃないかと思う。
誰彼構わずじゃないけれど。
触れるのが好き。触れられるのが好き。
あの快楽が、たまらなく好き。

けれど。
寒さがつのる所為なのか。
それとも、あたしが退化しているのか。
近頃、そんなにしたくない。


だから、華の手を振り解いて、
「その気にさせるまでは、しない」って言い張った。



あたし、何様ですか。
自分で笑ってしまう。



またしてもあたしに振られた華は、
困り切って、怒ったり、泣いたりする。
感情の起伏が激しくなるのに、全く動けない華は、
とてもいたいけな生き物だと思った。

あたしは、それを、ぼんやりと眺めているだけ。




だって、幾ら5年の付き合いだからって。
当たり前のように求めるのなんて、つまらない。
あたしが乗り気じゃないことで、
責められるなんてまっぴらごめん。

それなら、なしでもいいんじゃない?
同性だから、友達みたいになっちゃうけど。





↑コメント変わります↑



冷たい手が、熱くなる瞬間。


こういうのなら、嫌いじゃないよ。







あたしの生き様
2009年12月03日(木)

背景を黒で加工して。
ぼんやりと白の中心に座っている。
影が差せば消えてしまう、小さな円。

あたしはとても、無力で、小さな生き物。

あまり話したことのない人は、気弱そうな人だと言う。
ちょとだけ知り合った人は、強い人だと言う。
ちゃんと知った人は、脆い人だと言う。

全部、あたしでしかないのに。

華は。
そんなあたしを、守らなければと思っていたのに。
何時の間にか、あたしの存在を、自分の一部にしてしまっている。
あたしよりも、本当は脆い、あなた。

ほっとけば何時間も、何十時間も眠り続ける、
怠惰なあたしを揺さぶり起こしては、
さみしいと、いとしいを告げてくる。

本当に可哀想なのは、あなた。



↑コメント変わります↑


こんなあたしに依存しているあなたは、本当に可哀想。

そして、そんなあたしは、もっと可哀想。
自己憐憫は気持ちいい。
自己陶酔も気楽でいい。

あたしは卑怯者、なのです。相変わらず。




お久し振りです
2009年12月02日(水)

4ヶ月。
いろいろなことがあった気がするのに、
あんまり代わり映えはない。

あたしは仕事を変えて、
華とは喧嘩をして、仲直りをした。

新しい仕事場は人が多くて、嫌になる程、めんどう。
そこも2ヶ月弱。ようやく慣れてきた。
一昨日は忘年会に行ってきて、最後の三次会まで参加した。

泥酔した人間は本性が出るんだと、改めて実感。

あたしは、と言えば。
お酒が入ると、喘息も出るし。
三口で二日酔いになるような体質だし。
自重しながら参加。
あの人たち、次に会う時は普通の顔してるんだろうな。
それが社会人というものなんでしょう。
意味が分かりませんが。


華とは。
喧嘩して。泣いて、泣き付かれて。
ズルズルと続いていく。毎日。
相変わらず、あたしはひとりで。
広い家で、隅っこに座ってる。
小さな生き物が二匹、部屋の隅から見詰めている場所。

一生、このままでしょうか。
それもそれで、いいかもしれない。

あたしは結婚に向かないタイプ。
華は、いつまでも煮え切らないタイプ。

一緒に暮らす日がくるだなんて。
信じられるような若さは失いました。


仕事場で「彼氏いるんだー」って言われるたびに、
曖昧に笑って返すあたしも、立派な社会人。


まあ、一部にはカムアウトしてますけど。
嘘を考えるのも面倒だし。



あ、あと。
タトゥーも増えました。先月。
あたしの左腕に、二輪の薔薇。
華の右胸に、大輪の菊。

もう戻れないんだと、思い知る日々。




↑コメント変わります↑

年を取ったのかもね、本当に。



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