今からちょうど5時間前に、会社の人から飲みの誘いの電話が来た。
特に断る理由もないので、参加することにした。
途中参加だったので、僕が着いた頃にはすでに周りは出来上がっていた。
それでも別にかまわないと思っていた。
が、しかし。
会社の人が、いきなりに僕に説教をし始めたのだ。
よくあることなので特に気にせずに、適当に相槌を打ったりして
「あぁ〜退屈だなぁ〜」 と内心思いながら、話を適当に聞き流していた。
そうしたら、なぜか一人が急にキレ始め
「お前を見ているとムカツクするんだよ」 と言われた。
どうやら何もしゃべらず、相槌ばかり打っている僕に腹を立てたのだろう。
それでも、僕はただただ相槌を打っていた。
出来上がっている人に対し、自分の反論意見を言ったところで
「そうじゃない。」 「おまえは何もわかっていない。」 「それは違う。」
などと否定されるのは、目に見えていたからだ。
黙り込んでいるのも悪いので
「はい、そうですね」 「おっしゃるとおりです」 「はいはい」
と相手に調子を合わせていた。
しかし、あまりにも僕が自分の意見をはっきり言わないものだから
僕が相手を馬鹿にしたような態度を取っていると思われ
その人の逆鱗に触れてしまったのだ。
そもそも、なんで説教されているのか心当たりはない。
話の流れから察しようと努力しても、僕に理解力がないせいか
言っていることがまったく理解できないのだ。
真剣に受け答えようと構えても
話の趣旨がまったくわからないから、どうしようもないのである。
なんで、僕が説教されているのか、さっぱりわからないけど
“僕のため” を思って言ってくれているのだろう。
相手のろれつが回っていないので、うまく聞き取れないけど
おそらくそうなのであろう。
さらに 「お前にはこうあって欲しい」 と熱く語られた。
その意見には自分の理想を押し付けられているように思えた。
僕に一体何を期待しているのかはしらないが、
現実と理想とでは、多少の誤差があるのは当然
期待されれば期待されるほど、その分だけ誤解も生まれると思う。
そして・・・・終始、説教は続くのであった。
何度も何度も明るい話題に変えようと話をふるのだが・・・
その会話はまったく発展することもなく、二言目には途切れていて
「お前はダメだ」 と説教に戻るのである。
しまいには
「お前いらない、会社を辞めていいよ」 と怒声を浴びせられた。
この言葉が・・・僕の柔らかい心に深く突き刺さった。
必死に頑張っている人に対し
「いらないから、会社を辞めろ」 と発言することは
どんな理由があるにせよ
絶対に言ってはならない言葉だと思っていたからだ。
いくら酔っているとはいえ、いくら心の中でそう思っていたとしても
絶対に口に出してはならない言葉だ。
さすがに、その言葉にはカチンときて
「お前に俺の一体、何がわかるーー。」 とグラスを叩きつけ
自分の言い分を相手に伝えたかったが
火に油を注ぐ結果になるのはわかりきっている。
だからここは、ぐっと堪えた。
とどめに一発は、 「もう帰れーー。」 である。
さすがに、これには反論する気にもなれず
もちろん本心で言っているワケではないのだろうけど
ここが僕のダメなところで、ただ言われるがままに
「では、お先失礼します。」 とあっさり、居酒屋を出て行ってしまった。
もう正直これ以上、あそこの場にいたくなかった。逃げ出したのである。
こういう日に限って外は生憎の雨である・・・。
家に着くまでの間、ほとんどシラフだった僕は、雨に打たれながら
言われたことに対して、必死に自分の言い分(正当性)を考えようとした。
「お前は、どう人と付き合っていきたいの?」
「誰かと、ぶつかっていこうとも思わない?」
「それで本当に、一片の後悔も残らないの?」
数々の言葉が頭の上で増え続けた。
でも、ほとんど何も考えられずにいた
なぜなら 「もういらない」 の言葉が深く突き刺さっていたからだ。
もうこれ以上何も考えられない、いい意味でいう無心であった。
結局のところ僕は、どうしようもない人間なのである。今日改めて自覚した。
自分の性格なんて、変えようとしてもそう簡単には変わらないし
こうでもないと悩んでいても、どうにもならないことはわかっている。
別に思い詰めているワケではないのだが
感情というのは理屈では割り切れないのだ。
「悩んでいても、どうしようもない。」
「いくら泣いたって、問題は解決しない。」
「もっと、素直になりたい。」
頭ではわかっていても、泣きたくなることもある。
「受け入れなければならないこと」 をきちんと受け入れることが大切
でもそれが、一番簡単のようで、実は一番難しい。のかもしれない
おかげ様で、部屋の清掃も無事終わり
いい汗をかいたので、ギンギンに冷やしてあるビールを冷蔵庫から取り出し
ゴクゴクと昼間からビールを飲んでいる男。Gikuです。
今のボクの部屋は冗談抜きで計り知れないぐらい綺麗です。
この部屋に泥棒が忍び込んだとしても
「なんだ、この部屋は!」とあまりの綺麗さに見とれしまい
何も盗まずに引き返すことでしょう。
と言っても決して大げさではないぐらい綺麗になりました。(笑)
いやぁ〜頑張ったよ。
頑張ったあとのビールはまた格別にうまいなぁ〜♪
もう三本も開けちゃったよ〜♪