fleur bleue
sora



 除夜の鐘鳴り響く頃

冬の凍てつく風吹く海を過ぎ、大粒の雪舞う峠を越え、辿り着いたその場所には、やはり父はいませんでした。

暖房のきいた部屋で、家族が無言で食卓を囲んでいました。それぞれの事情を知る私は、結局何も言いだせずにいました。居合わせる者たちは、誰も目を合わせることなく、ずっとうつむいたまま。何も起こることなく、無為に時間だけが過ぎていきました。

夜も更けて、365日が終わりを告げる頃、遠くから微かに鐘の音が響いてきました。一年が終わり、新しい年を迎える瞬間が近づいていました。

その短い時間の中で、今年一年に起こった様々な出来事を思い返していました。うれしいこと、哀しいこと、楽しいこと、悔しいこと。

そして、これから起こる、いろいろな出来事について考えていました。沸き起こるのは、希望よりも失望。期待よりも不安。負の感情ばかりが、膨らんでいくのを感じます。

日に日に不安は大きくなるばかりです。

除夜の鐘、鳴り響く頃、ずっとそんなことを考えていました。

2005年12月31日(土)



 年の瀬

朝日が昇り、
夕日が落ちて、
一日、また一日が終わる。

その繰り返しで、
春は夏になり、
夏は秋になり、
秋は冬になり、
そして一年が終わる。

移りゆく季節の中で、
いったいどれだけの愛を、
感じられただろう。

流れゆく時の中で、
いったいどれだけの孤独に、
悩み苦しんできただろう。

今年も残すところあとわずか。
そろそろ雪舞い降りる国へ、
戻ります。

明日の今ごろにはもう、
私は雪の中。

雪国で生まれ育った私は、
雪がすき。

雪を眺めていると、
とても心あらわれるのです。
心は素直になれる。

雪のように降り積もる思いを、
あなたに届けたい。

手のひらからこぼれ落ちそうなぐらいに
あふれる思いを、
受けとめてほしい。

2005年12月30日(金)



 今年最後の・・・

ずっと、
会いたかった。

ずっとずっと、
会いたかった。

あなたに会えて、
ほんとうによかった。

今年最後の、
大切な時間。

うれしくて、
楽しくて、
時が経つのを忘れていました。

あなたの笑顔に会えた日は、
嫌なこと全部、
忘れていられるのです。

いつもありがとう。
優しくしてくれて、
ありがとう。

来年になったらまた、
いっしょにお話しましょうね。

これからも、
よろしくね。

2005年12月29日(木)



 理性

意識あるうちは、
目に映るものすべてが、
憂欝に見える。

次第に、
周りにいた人々が、
遠く離れていくのを感じる。

いつも私の周りだけが、
虚しくぽっかり空いている。

私は、
鋭くその気配を感じ取ってしまう。
そして余計に憂欝な気持ちになる。

でも、
ひとたび理性を失ってしまえば、
楽な気持ちになれるんだ・・・

何もかもが、
どうでもよくなる。

視界は霞み、
私を脅かす恐怖は、
曖昧な形に姿を変える。

沸き起こる微熱で、
はりつめた感情は薄れてゆく。

やがて訪れる約束の時。
やっと自由になれる。

なのに、
待ち望んだはずの孤独は、
どうしてこんなにも胸をしめつけるの?

さみしい。

会いたい。

会いたい。

会いたい。

2005年12月28日(水)



 神経症?

私は神経症なのかもしれない。
最近そう思うようになった。

止むことのない不安。
不意に襲ってくる憂欝。
感じる必要のない孤独。

昔から、ずっとそうだった。

薬を飲めば、きっとラクになれるのだろう。

でも、薬には頼りたくないよ。
一度手にしてしまったら、依存してしまいそうで、怖い。
理性を失ってしまいそうで、怖い。
何よりも、自分の力で乗り越えたい。

心許し合える人たちと共に闘っていきたい。
あなたの微笑が、私の強さになる。
私の思いは、あなたの力になる。そう信じてる。
いっしょに闘おう。
手を取り合って、闘おう。

2005年12月27日(火)



 すれ違い

幼い頃、
大人の醜い争いに巻き込まれ、
いつも部屋の片隅で泣いていた。

家庭に恵まれなかった女は、
何よりも、
あたたかい家庭を夢見た。

何不自由ない環境で育ち、
心強い支えを得た男は、
仕事に夢を追いかけた。

気がつけば、
いつも一人。

広い家の中で、
女は孤独に震えていた。
理想と現実の間で、
揺れる心。
やがて訪れる二人のすれ違い。

雪降り積もる国で出会い、
情熱に満ちた愛を重ね、
幻想的な儀式で結ばれた二人は、
ついに別々の道を歩み始めた。

夢を叶える舞台。
幸せな家庭。

すべては、幻だった。

永遠に、交わることのない思い。

2005年12月26日(月)



 17歳

あれから何年経った今でも、
あの日あの時の出来事を、
決して忘れることはないでしょう。

突然に訪れた別れ。
あの日、
君は永遠に失われてしまった。

生き残ってしまった私は、
流れゆく年月の中で、
ゆっくりと、
けれども確実に歳を重ねていっている。
昔の面影はもうない。

なのに君は、
今でもずっと、
あの頃のまま。

君はあの時、
見たこともない表情で、
まばたきもせずじっとこちらを見ていたね。

それは、
命なき者だけが創りえる、
無念に満ちた顔だった。

死者だけが、
永遠に17歳だった。

2005年12月25日(日)



 Merry X'mas

イルミネーションきらめく静かな夜、

二人は光に包まれた。

2005年12月24日(土)



 つぼみ

君はまだ、
花咲く前の、
小さなつぼみ。

頑なに、
光を拒む、
か弱いつぼみ。

泣かないで。
たとえ今は咲かない花でも、
あたたかさにふれることができたのなら、
少しずつ、
花は開いてくるよ。

ゆっくりと、
本来の姿が、
見えてくるよ。

そう。
君は、いつか花開くためのつぼみ。

いつの日か、
君は鮮やかに花開く。

太陽の光を全身に浴びて、
野原に美しく咲き誇る。

君という花に魅せられて、
辺り一面に花が咲き乱れる。

そう。
君は、いつか花開くためのつぼみ。

2005年12月23日(金)



 fleur bleue

何事も考えすぎないこと。

それが生きていく上で、
大事なこと。

世の中のほとんどは、
考えるに値しないこと。

何も考えなくても、
うまくいく。

考え込んでしまうと、
つらくなる。

考えることで、
心は乱れる。
不安になる。
怖くなる。

やがて思考が心を蝕んで、
修復できないぐらいに壊してゆく。

人はそれを『苦悩』と呼ぶ。

でも、苦悩のない生き方なんて、つまらない。
苦悩は、時に、私を感傷的な気分にさせてくれる。
切ないけれど、この上なく甘美な気持ち。

例えば、誰かに恋するとき。
例えば、大切な人を思うとき。

つらいのはわかっていながら、
自ら苦悩を求めてしまう。

たとえ、心壊れても。
たとえ、心をなくしても。

この感情はきっと、私の一生を支配する。
それが、『fleur bleue』
甘い センチメンタリズム。

2005年12月22日(木)



 勇気をありがとう

たくさんの勇気をありがとう。

臆病で、
人見知りで、
自分をうまく表せない。

そんな一人の少年は、
いくつもの困難、後悔、
迷いを乗り越えて、
立派な大人になった。

とても魅力のある、
大人になった。

君の言葉が、沈んだ心に、明かりを灯す。
君の優しさが、震える心、癒してゆく。
君の強さが、くじけそうな心、救ってくれる。
君の情熱が、冷めた心に、火をつける。

一生懸命に前に進もうとするその姿、
誰よりも輝いていたよ。

長い旅の末に、君が出した結論。
まっすぐに、想いを伝えること。

後悔するよりも、
ありのままの自分の気持ちを、伝えたい。
たとえ想いが、届かなくても。

そして君は、砕け散った。
美しくも儚く、砕け散った。

『残念だったね』なんて言わないで。
それ以上に大切な何かを、君は掴み取れたのだから。

その散り際は堂々としていて、
誇りと優しさに満ちていたよ。
最後まで、精悍で男らしかったよ。
その姿に、憧れさえ感じたんだ・・・。

一つの旅が終わり、君はまた旅に出る。
いつ終わるともしれない旅に出て、
身も心もくたくたになりながら、
それでも君は、歩き続ける。

まだ見ぬ運命の人を求めて、歩き続ける。

2005年12月21日(水)



 なぜだろう

あなたのことを、
思うとき、
涙がずっと、
止まらない。

2005年12月20日(火)



 トラウマ

気がつけば、
臆病な人間になっていた。

いつからか、
見られるのが怖いと感じるようになっていた。

いつも誰かに見られているような気がして、
夜もろくに眠れなかった。

誰にも見られないように、
部屋に鍵をとりつけた。
心にも鍵をとりつけた。

部屋の外で、
私を呼んでる声がする。

その声なき声におびえながら、
一日中部屋の中で過ごしていた。

昼も夜も、
日の当たらない真っ暗な部屋の中で、
膝を抱えて震えていた。

今でも、
当時を思い出すと、
恐怖で震えが止まらないのです。

消えない、トラウマ。

2005年12月19日(月)



 Christmas Eve in the dark

『愛がほしいよ』
暗闇の中で、
何度もそう叫び続けた。

街はクリスマス・イブ。
煌びやかなイルミネーションの光が、
二人を照らす。

恋人たちは、
手をつないで幸せそうに笑っている。

そこでは、厳しい寒さも、
暖かさに変わっていった。

二人は、寄り添って歩いていた。
確かにそこにある幸せ、
かみしめるように。

ロマンチックな夜に、
二人は甘い、甘い夢をみる。

取り残された私は、
一人街を歩いていた。

冬の凍えるような寒さだけが、
私にとってのクリスマスだった。










一人きりの、クリスマス・イブ。










光り輝く夜を、
漆黒の闇で覆う、
深い孤独の陰。

寒空の下、
歩道橋の上から、
街を眺めていた。

イルミネーションの美しさに心奪われ、
しばらくの間、
立ち尽くしていた。

街行く恋人たちを羨んで、
恋に落ちた二人を、
ずっと遠い目で追っていた。

いつの日か、
私もまばゆい光で照らしてほしい。

でも、傷つくことに臆病な私には、
想いを寄せる人さえみつからなくて、
哀しい未来の予感だけが、
いつも頭をよぎっていた。

運命の人には、
一生めぐり逢えない気がしてた。

2005年12月18日(日)



 そびえ立つ壁

傷つくことに臆病になっていた私は、
いつしか自分の周りに高い壁を作っていた。

頑丈で、
無機質で、
感情も温かみもない灰色の壁。

来るものを拒み、
行くことを遮る壁。

やがてみんなは去ってゆき、
そこには沈黙だけが残った。

さみしくて、
さみしくて、
それでも壁を打ち壊せずにいる。
乗り越えられずにいる。

壁の内側にあるのは、
限りなく深い孤独。
それ以外は何もない。

2005年12月17日(土)



 届かない叫び

どんなに悲痛な声で叫んでも、
ざわめきにかき消され、
誰かのもとには届かない。

手足は震え、
立っていることさえもままならない。

その場に流れる空気は、
たくさんの苦しみを含んでいて、
まとわりついてはなれようとしない。

喧騒の中でも、
私の周りだけが、
常に閑散としていて、
時が止まったまま。

少しでも気をぬけば、
そのまま意識を失って倒れそうな気がする。

つらい。
ほんとうにつらい。
終わった後に残るのは、
虚しさと、明日への不安。

それしかない。
それしかないんだ・・・

2005年12月16日(金)



 冬がすき

冬がすき。

澄んだ空気を感じられるから。
夜空に星が輝くから。
外は凍える寒さに身を震わせるけど、
内は優しいあたたかさに包まれているから。

安らげる空間。
平和を灯す橙色のあかり。
窓の外には、静かに降り積もる雪。

こたつの中で寝転がっていると、
意識は徐々に薄れてく。

まどろんで、
やがて夢に溶けてゆく。

そして甘い、甘い、夢をみる。

2005年12月15日(木)



 がんばれない

『がんばって』って言いながら、
がんばれない自分がいる。

頼りないよね?

本当の自分って、
どうしようもなく弱い。

本当の自分は、
いつも何かに悩んでいて、
いつまでも何かを迷ってる。

苦労してやっとつかんだ幸せ。
人並みの幸せ。
いったいこれ以上何を望む?
何を願う?
何を求める?

あぁ、自分がわからなくなってきたよ。
いったいどうすればいいの?

2005年12月14日(水)



 またひとつ

ありがとう。
またひとつ、大切なものをみつけることができました。
大切な人。
大切な思い。
大切な笑顔。

一人きりじゃ叶えられない夢。
どんなにつらい道程も、
あなたがいれば、
歩いていける。

一歩一歩、
大地を踏みしめて、
歩いていける。
できる。
前に進める。

私には、あなたが必要です。
これからも、ずっとそばにいてください。

2005年12月13日(火)



 試練の時

何の迷いもなく、
何のためらいもなく、
自ら輪の中へと飛び込んでいけたのなら、
どんなに楽しく過ごせることでしょう。

目の前に広がる光景には、
ただただ苦しい思い出ばかり。

みんなの楽しそうな姿を見て、
孤独はいっそう深まっていくのです。

作り笑いはすぐにかき消され、
沈黙だけが残るのです。

時計の針をみつめては、
一刻も早く時が過ぎることを願います。

楽しい時は、
永遠さえも願うのに。

こうしてまた、
試練の時が過ぎていきました。

乗り越えたのではなく、
過ぎ去っていっただけ。

暗く沈んだ未来の予感に、
恐怖さえおぼえます。

2005年12月12日(月)



 人を守れる強さを

人は生まれながらにして弱い生きもの。
生きているかぎり、迷い、悩み続ける。

でも人は、大切な存在に気付いたときから、
少しずつ強さ身につけていく。

愛する人を守るため。
愛する人を愛するため。
愛する人から愛されるため。

2005年12月11日(日)



 ただひたすらに

明日が怖い。
不安に押しつぶされてしまいそう。
心の震えが止まらない。

2005年12月10日(土)



 謎解き

君にまだ言ってないことが、たくさんあるんだ。

君に言いたいことが、たくさんあるんだ。

君に伝えたいことが、たくさんあるんだ。

少しずつ、溶かしていくよ。

ぼんやりとした謎が、少しずつ、みえてくるはずだよ。

2005年12月09日(金)



 共感できない

何でも勝ち負けで判断するような人がいる。
何でも理屈でまるめこもうとする人がいる。
何につけても傲慢な人がいる。

たとえどんなに正しいことを言ってても、
決して共感できないよ。

それを勝者と言うのなら、
私は敗者のままでいい。

傷つけるよりも、
傷つけられる存在でいい。

富も名誉も地位もいらない。
大切な人たちとの、
ささやかな幸せ、
感じられればそれでいい。

2005年12月08日(木)



 素顔のままで

仮面の下には、
喜びにあふれる表情があって、
怒れるこころがあって、
哀しく泣いている顔があって、
楽しく笑う姿がある。

もちろん素顔は、
きれいなところばかりじゃない。

憎しみ、嫉み、ずるさ。
それを隠して、
あたりさわりなく過ごしていくために、
人は仮面をつけて生きるんだろうね。

たとえ自分という存在を偽っても。
人は、仮面なしでは生きていくことさえできない。

でも、忘れないでほしい。
素顔には、仮面の上からはわからない魅力があることを。

素顔の本質にあるのは、
人を思いやる優しさ。

あなたはまだ、
自分の優しさに気付いていないだけ。
仮面を外して。
素顔を見せて。
素顔はきっと、輝いているはずだよ。

2005年12月07日(水)



 傷つくだけの未来を

君が傷つくだけの未来なんてほしくない。
今の想いがある限り、
君は幸せにはなれないよ。

なぜならそれは、
許されない恋だから。

今の想いを捨てて。
どうかお願い。

今はつらいけど、
あんな日もあったって、
笑える日が来ること、
信じてる。

あなたにとっての明日が、
輝く未来でありますように。

2005年12月06日(火)



 憂鬱な月曜日

朝の光が、
夢の時間が終わってしまったことを告げる。

夢から醒めた私は、
ゆっくりと起き上がり、
身仕度を始める。

鏡に映る自分を見ると、
思わず目を反らしたくなる。

鏡の前には、
陰欝な表情をした一人の人間がいる。
これが自分なんだ。

ゆく足取りは重く、
これから起こる出来事への不安に、
目眩さえ感じる。

今日からまた、
憂欝な一週間が始まる。

2005年12月05日(月)



 どうすれば?

笑顔で『自殺未遂した』って言われたら、
どう答えたらいい?

君を傷つけないためには、
いったいどうしたらいい?

君を傷つけないために、
私は沈黙を守り続けた。

そうしなければ、
きっと君のこと壊してしまいそうだったから。

2005年12月04日(日)



 勇気を出して。

伝えてほしい。
胸に秘めた想い。

憧れて、思い焦がれたあの人に。
勇気を出して、伝えてほしい。

たとえどんな結果になったとしても、
またひとつ、
大切ななにかをみつけられるでしょう。

たくさん傷ついた分、
人に優しくなれるでしょう。

傷つくことを怖れないで。

2005年12月03日(土)



 支え合うこと

迷い、悩み続けた日々。
苦しみ、もがきつづけた日々。

そんな時代をくぐり抜けた私だから、
あなたのこと、
きっとわかってあげられる。
そう信じています。

ずっと応援させてください。
いつの日か笑顔に巡り逢える日を
心待ちにしています。

依存じゃなくて、
支え合うこと。

もう誰も苦しんでほしくない。
大丈夫。
きっと強くなれる。

2005年12月02日(金)



 ギターの音色

ギターの音。

美しくて、繊細な音色。
人の心を惹きつける。

でも、まだうまく弾けないんだ。
聞こえてくるのは、粗くて不器用な音ばかり。

君を美しい声で鳴かせるのには、
とても強さがいるんだね。

強い力、強い心。
そのどちらが欠けても、だめなんだ。

それは何かに似ているね。
私は、まだまだだな。
まだ、弱すぎる。

2005年12月01日(木)
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