過去の日記
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2006年01月30日(月) |
すれ違う心と体(@SM) |
SMは長くやっているが、相手はいつもその時々の「御主人様」だった(男性の場合)。 SamとSMプレイを再開したものの、一度堕ちた「元御主人様」を再び高い位置に持ってくることは、正直、不可能。 ただのパートナー、対等な立場の男と女としてSMを楽しむことが果たして出来るのか? それが、これからの課題になるのだろう。
金曜の夜、待ち合わせの場所にSamは来なかった。連絡しても繋がらない。 寒かったしおなかも空いてたのでとっとと帰宅したが、予想したのは、 ・寝ている(女性と、という意味ではなく純粋に眠っている) ・またトラブルを起こして警察かなんかに身柄を拘束されている の二つだった。 後者に関しては前例があるわけで、これからも何かにつけてこうやって余計な不安を抱えないといけないのかな、と重い気持ちになった。
結局、朝方Samは家にやってきて、曰く「時間つぶしに入ったネカフェでうたた寝してたらそのまま爆睡してた」とのこと。 予想どおりである。 悪いほうの予想が当たらなくてよかった、とせめて思うことにする。
SamにSMを解禁したのは土曜の夜だった。 急なことで道具の準備も手入れもしてなかったせいもあるだろうが、その夜嬉々としてすぐにプレイをしないのがSamらしい、と思う。 でも、確かにいつものセックスとは違うのだった。 私もうっかり忘れていた、プレイ中は人が違ったみたいにSamは冷酷非道な男になることを。 結局、縄も鞭も何も使わないのに、Samとしたことは完全にSMなのだった。
多分まだお互いに、距離を測りかねている部分が大きい。 体のことは熟知していても、気持ちは変わるものだし見えないし、完全には把握なんてできないから。 以前の私なら、プレイに関してはすべて相手任せで、自分の満足よりは相手の喜び楽しみが第一だった。 でも、今、Samに対しては、それに加えて自分の喜び(快楽、という意味ではなく)も求めるようになっている。
例えば、体にダメージを与えること。 例えば、消えない傷を残すことに躊躇しないこと。 例えば、私のすべてを受け入れること。 何よりも、私を大切にすること。
実際そううまくはいかないもので、プレイの中で私は萎縮してしまった部分もあり、具体的に言うとそれは「恐怖心」なのだった。 苦痛にしても、いつももっと痛いことをされても受け入れることができたのに、体の痛みよりも怖さが先に立って素直に受け入れられない。体が無意識に逃げる。 それはまったく心の問題で、一度失ったSamへの気持ちはそう簡単には修復できないのだ、ということ。 それでも久しぶりのSamとのプレイは体を満足させて、いずれ空しくなる時がくるとしても、心身ともに空虚を抱えていくよりはずっといい、と思うのだ。
2006年01月27日(金) |
最後の愚痴とプレゼント |
今日から4日間、仕事がお休み。久しぶりにのんびりだ。 御主人様と終わってから、妙に食欲が増進してしまい過食気味。 寂しさのストレスだろうか? そんな判りやすいものなのか?
最後の最後に、御主人様に言いたかったこと。
別れる前に何度か送ったメールに、一度くらい返事をして欲しかった。 お誕生日にもお花を送ったのに、何の音沙汰もなかったのが悲しかった。 一度くらい、キスして欲しかった。 お別れの言葉くらい、もらいたかった。
私が一人で、御主人様の奴隷だと思い込んでいただけなのかもしれない。 いい思い出にもなりゃしない。 卑屈になるばっかりで、心も体も満たされなくて、いじけて。 そんな私が嫌い。 そんな私にしてしまった御主人様も嫌い。
まぁ、済んだことだ。 いつまでも引きずっていても仕方がない。 いつかは、いい勉強をした、と思える日がくるだろう。 どんな最低な出来事からでも、何かしら学習するのが人間だから。
Samには、御主人様と別れたことはまだ話していない。 SMプレイを解禁する予定だけれど、二人の立場をどうするのかもまだ決めていない。 今更またSamを「御主人様」と呼んで崇拝するのは無理だろう。 かといって、まったくフランクにプレイだけを楽しめるものなのかどうか、それも判らない。
でも、なんだかSamに秘密のプレゼントを隠し持っているような気分だ。 Samはきっと、驚いて、すごく喜ぶだろう。安心もするだろう。
結局、最後まで御主人様からは何の連絡もなかった。 最後に一言くらいあるかと思って、待ってたんだけど。 それもなんだか空しくなって、昨夜本当の最後のメールを送った。 本当は逢って、直接言いたかったけど。 「短い間でしたが、お世話になりました。 益々のご活躍をお祈りします。」
返事は、やっぱり、ない。
これで完全に終わり。 御主人様のサイトももう見ない。 アドレスも電話も削除して、私はまた野良になった。
私は情けないことに弱くて欲深い人間なので、楽なほうに流れることにする。 次回、Samに逢ったら、SMを解禁しようと思う。 主従関係に戻るのか、そこら辺はまだ解らない。 構われないことにすっかり疲れて、弱ってしまったので、 しばらくはSamに甘やかされてリハビリすることにしよう。
2006年01月21日(土) |
なかったことにされる、ということ。 |
終わったことをいつまでも引きずるのは潔くなくていやだ。 頭ではそう思っていても、気持ちはなかなかうまく動かせない。
御主人様のお誕生日に花を贈ったけれど、丸一日経った今現在まだ何の連絡もない。 仕事絡みであればお礼のメールくらいはくるだろうし、奴隷と思われていても同様だろう。 どちらでもない私は、もはや御主人様にとっては「存在しないもの」なのかもしれない。
昨夜、気持ちの空虚さに耐えられずEとプレイした。 でも、縛られていくうちに御主人様の縄を思い出して泣けてきた。 Eはおでこにたいそう優しいキスをしてくれて、 「新しい相手ができるまでおばちゃんが遊んでやるから、な?」と頭を撫でた。 さんざん泣いたら、ちょっとすっきりした。
今週末はSamは仕事らしく、泊まりに来れないと連絡があった。 相変わらずおちゃらけたメールの最後に、 「・・・逢えないのは辛いけど、今夜は自分の膝を抱いて眠ります。」
EもSamも、私を大切に思ってくれている。 今の私はずいぶん弱っていて、Samの想いの強さについ折れてしまいそうになる。 乞われ、大切にされる相手にこそ身を任せるべきなのではないのか、と。 ただの弱気なのは判っている。 それでも、なかったことにされるのは、悲しい。心が痛い。
今日は御主人様の誕生日。 もちろん、逢ってお祝いすることはできない。 第一、連絡がない。こちらからメールしても返信もない。
もうそろそろ、限界なような気がする。 というか、もう無理。
先日、御主人様が地方にご出張されている間に、長いメールを送った。 私はプレイ相手がほしいわけではなく、心身ともに拠り所として、また奴隷としてお仕えできる「御主人様」がほしいのだと。 逢えないことが不満なのではなく、顧みられないことが不安なのだと。
そういう風に詰め寄れば、多分御主人様は「じゃあ俺はマスター失格だね」と言って関係が終了するであろうことは判っている。 だから、ずっと言えないままでいた。 でも、言わないでずっといい子にして待っていても何も事態は変わらないのだ。 悪くなることはあるとしても。
ご出張から帰られても連絡はなく、
昨夜、Eと食事しながらの会話の中で、目からウロコだったこと。
「結局、お互いの執着が深いほど相性がいいってことだし、いいパートナーになれるのよ。」
執着。
私はどちらかというと、そういうのは良くないことだと思っていた。 相手にも負担だし、自分も見苦しくなるような気がして。
Samと別れようとしたとき、離れたくない、とSamが泣いたのは執着以外の何者でもなかっただろう。 その対象が私の体なのか、経済的精神的な居心地のよさなのか、あるいはまた別のものなのかは判らないけれど。
そして、未だにSamと続いているのもまた、私がSamに執着しているからに他ならない。 Samを許せるのか、信じられるのか、それはまた別の問題なのかもしれない。
私は御主人様と離れたくはない。 でも、多分御主人様は私にまったく執着してはいない。
Samのペニスが勃ちが悪くなった。 SMをしないでセックスだけの関係になってから4ヶ月。 「なんか、バリエーションがつけられなくて、自信ないんだよ。」とSamは言う。 ペニスを使わなくても私は充分快楽を得ることはできるけど、男性であるSamにとってそれはただの奉仕でしかない。 奉仕するのが好きなSamだから、勃たないままのペニスを気にせず私をずっと弄り続けられるのだろう。
男は大変だ。 自分の意思ではどうにもならないのって、ほんとにどうしようもないだろうから。
「インポになったら、ほんとに俺なんか『役立たず』って捨てられちゃうな。」 軽い口調でも、本気で不安がっているのがわかる。
2006年01月10日(火) |
今必要なのは、愛撫ではなく。 |
今日から本格的に仕事が始動・・・まだ体が目覚めてない感じ。 正月太りではなく、なんかますますマッチョになった気がする。 腹筋が割れ始めている。 Samとの激しいセックスで絞れたのと、暇な時間に筋トレしてたせい。 ぽちゃぽちゃなら可愛げもあるが、マッチョなM女というのはどーなんだろうか。 絵にならないな。
Samは、御主人様だった頃、私を改造しようとしていた。 SMの楽しさのほかに、快楽に目覚めさせ、いわゆる「好きモノ」に仕立てようとしたのだった。 元々SMに快楽を求めていなかった私は、まったく頑固にそれを拒否し続け、結局「快楽責め」は不得手なままで終わった。
しかし、現在Samに求めるのは快楽ばかりで、「好きモノ」の域に達しているとも言える。 もちろん、御主人様とのプレイにはそれは求めない。そもそも、してほしいことをこちらから口にすることはあまりない。 せいぜい、使ってほしい道具(鞭とか仏壇蝋燭とか)を用意するのが精一杯だ。 Samへの要求は、少しずつエスカレートする。 それは快楽だけでなく、苦痛も。 道具を使わないだけで、やってることはSMと同じだ。 気持ちが伴わないだけ。
やさしい愛撫だけでは満たされない。 体の表面も内側も、ぼろぼろになりたい。 汚され、傷つけられ、動けなくなるまで痛めつけられたい。 そんな欲求を、今のところSamはぎりぎりのところでうまく与えてくれているけれど、いつまで続くか。
2006年01月09日(月) |
新年早々、複数変態プレイの顛末 |
Eが定期的にプレイの依頼を受けているM男性がいて、彼はMというより女装&精液マニアなのだが、新年早々そのプレイの手伝い?を頼まれ出かけてきた。
これも一応、複数プレイになるんだろう。
Eと私、Eの友達の女王様、ホストっぽいどっかのおにいちゃん(生きたバイブであり精液提供者)が二人、そして女装子。 私の役割はEとの絡み、女装子ちゃんとのレズ(?)プレイである。 女装子ちゃんが縛られて見ている前で、Eと軽く鞭、蝋燭、バイブで絡んだ。 おにいちゃん達は隣室で待機している。 視覚ですっかり興奮した女装子ちゃんを、ベッドで責める。 女装子ちゃんのアナルに太いバイブを挿入したら、抜けないようにEが縄でそれを固定し、女の子みたいな可愛い喘ぎ声をあげる彼を愛撫するのだが、あくまでも彼は「女の子」になっているので私も女同士のつもりで絡まなければならないのだった。 メイクとウィッグと高そうな下着で完璧に装っているとはいえ、実際は初老の男性なのだが。 そして女装子ちゃんがいよいよ興奮したところで、おにいちゃんと交替する。 バイアグラで強制的に勃起したペニスをむさぼる女装子ちゃん。 アナルのバイブを抜いてそのペニスを楽々と飲み込み腰を振りたてて身悶えている。
年末からずっと家に入り浸っていたSamはさっき帰っていった。 一人になって、なんとなくほっとしている。 別にSamと一緒に居ることが苦痛なわけではない。それほど私に影響を与える人間ではもはやないから。 それに、私の邪魔にならない作法をSamはもうすっかり会得してしまっているから。 でも、多分私は一人でいるのが好きなんだと思う。 他人と関わるよりは、一人でいるほうがずっと平穏だ。
御主人様からはずっと、連絡はない。
大晦日はSamに家の大掃除をまかせて、昼寝とおせち料理(簡単なもの。年中行事やしきたりは好きなのだ)の準備をして一緒に寿司を食べて蕎麦を食べて年越しをした。 それから明けて3日の午後まで一歩も外出せず、食べては眠り、セックスをしては眠り、の繰り返し。 先日の一件以来、SamとのセックスはSM色を更に強くはしているものの、お互いにSMしてるという自覚はない。少なくとも私には。 「セックスばっかりじゃぁさ、あなたが飽きるんじゃないかと不安だよ。SMと違ってそんなにバリエーションないから、俺。」 とSamは言う。 でも、そんなことはSamが心配する必要はないのだ。 快楽と色々な痛みを、過不足なく私の体に与えることができる限りは、たぶん飽きはしないから。 第一、体に与えられる苦痛の痕跡は、御主人様とのプレイの痕とは比較にならないくらい多く、派手なものだ。
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