過去の日記
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自己紹介は、《こちら》からどうぞ。
Samに殴られた痕とタバコで焼かれた火傷はまだ生々しく疼いている。 御主人様は今日から休みに入られるそうで、年末年始は奥様の実家で過ごすとのこと。結局今年はこのままで終わってしまうらしい。 逢うことができないと判っていれば、それはその方が却って気が楽だったりもするのだ。この傷だらけの体を見せることもないわけだし。
先日私を(私の注文通りに)痛めつけたSamは、その後で随分悲しげな顔で言った。 「なぁ、俺んとこに戻ってこいって。」 「あんなことしといて、また『御主人様』って私が思えると思うの? 信用されると思ってるの?」 「御主人様じゃなくていいよ、なんでもいいからもうあの人を御主人様って思うのをやめろよ。 少なくとも俺は、あなたのことだけを考えていられるよ。ずっと。」 「そんなのあてになるわけないじゃん? 無理だよ。」
SamもSMの世界に長くいるので、御主人様のことを間接的に知っている。私が御主人様の奴隷になったと知った時から、多分Samは言いたいことがたくさんあったに違いない。でもそれを口にしないのは、Samのわずかに残った自尊心と公平さからだろう。 言われなくても解っている。直接肌を合わせた分、人の噂や過去のしがらみよりもダイレクトに伝わっている。 (同様な不安はEも感じていて、女同士だからか彼女も口には出さないけれど、私の話を聞くときはしばしば危なっかしそうな目の色になるのにも気づいてはいる。)
今の私には何も決められない。 進むことも退くこともできない。 年末年始の休暇中、Samはずっと私の家にいるつもりらしい。 多分暴力的なプレイはエスカレートするだろう。Samはどんな気持ちで私を殴り、傷つけるのだろうか。 私の気持ちは、どこに向かうんだろうか。
2005年12月26日(月) |
求めるものが変わるとき |
先週の月曜日のプレイ以来御主人様からの連絡はなくて、頼まれた仕事はつつがなく終了したものの、それはとんでもない苦痛となって私の気持ちを硬化させ、壊死させた。 たくさんの知らない人たちに裸と責められるさまを晒しそれを覗き込むように面白がるように眺めていた御主人様の顔を、忘れることができない。
今ま生きてきて、SMのプレイ以外で叩かれたことは一度もなかった。 拳で殴られたことはもちろん、平手ではたかれたこともない。 でも、ここ数日の私は、スパンキングでも鞭でもなく、拳で体や顔を殴られぼこぼこにされズダボロにされることを夢想していた。 たばこの火を押し付けられたり、容赦なく蹴られたりすることも。 今までそういうことはされたことがないから、かなりイメージ先行だったのだとは思うが、未だかつてそんな願望は持ったことがなかったから自分でも戸惑った。 硬くなり腐り落ちた心の影響なのは明白だ。
週末泊まりに来たSamとセックスした後、そういう願望が抑えられないことを言ってみた。 最初、Samは「俺にもそれはできないなぁ。女の人をグーでは殴れない、顔はビンタも嫌だ」ときっぱり言った。 しかし、その話の後再び私の体を弄り始めたとき、私がコントロールを失って泣きながら訴えはじめたので、持ち前のサービス精神?を発揮したのだろう、かなり私の望んだことに近いところまでを実行した。
お腹に拳を打ち込まれること、髪を掴まれ頬を張られること、乳房や下腹にタバコの火を押し付けられること。 そのすべてが初めてのことだった。
なんかここ数日、イライラしている。 月曜日には1ヶ月半ぶりに御主人様に逢ってプレイした。 多分、その時に解消されなかった渇きが、イライラの原因なんだとは思う。 なんだか見るものすべてが忌々しい。
月曜日、御主人様とのSMに飢えてた私は自分の一本鞭を持参して出かけた。 御主人様は、それを単純に「鞭に飢えてる」と解釈したのかどうか。 プレイは二時間余り、ほとんど鞭とスパンキングに終始した。 縄も蝋燭もアナルもなかった。 これでまた来年までお預け? 確かに鞭は気持ちよかった、でも、でもさ。
それだけではなく、そのときに、御主人様のお仕事を手伝ってほしいと要請されたのもショックではある。 自分の奴隷を、人前でほかの人間に嬲らせる、ということを、 御主人様はどう捉えているのかはわからない。 でも私にとっては、ものすごく自分を無駄遣いされてる気がした。 掌中の珠、とまでは言わないが、まず自分のものとして大事にしてほしいと思うのだ。
そんなことは御主人様にはもちろん言えなくて、 それは御主人様の役に立ちたいし喜ばれたいからに他ならないのだが、 こうやって私の心は少しずつ死んでいくのだろうと思った。 表向きはいい子でも、中身はどんどんすかすかになっていく。
週初めにSamに出した手紙は、Samにも色々考えさせているらしい。 結論や提案は急がないし、どちらかというと決めるのを先延ばしにしたいのは私だから、まだ当分はこのままの状態が続くのだろうと思う。 御主人様からは、多忙さゆえの放置を詫びるメールと、来週頭のプレイの約束をもらった。 日ごろは痕が残るプレイはあまりしない御主人様だけど、私も欲求不満なのだ。プレイの時にはMy一本鞭を持参しようと思っているところ。
昨日はEと飲んでいて、彼女の女王様友達も一緒だった。 その女王様にとって、鞭とかいわゆる「痛いこと」は、Mが「ご褒美ほしさ」に我慢するものなのだそうだ。 我慢した後に、例えば顔面騎乗だとか聖水だとか、嬉しいことや気持ちいいことがあるから痛いことを我慢しているのがM、なんだって。 それを聞いていた私はどうしても頷けなかったのだが。
確かに鞭は痛いけど、それは無理矢理我慢して受けてるわけじゃない。 私にとって、相手から受ける「刺激」という点では、気持ちいいことも痛いことも熱いことも同列なのだ。 だから、鞭を怖いものと思ったことはないし、そもそもプレイは「ご褒美ほしさ」にするもんではないと思う。
週末のSamとの激しいセックスで、今日は一日体がだるかった。 昨夜、Samは「今日も泊まって明日の朝一で帰ろうかなぁ」と珍しく甘えた発言をしていたのだが、仕事先からの電話で帰らざるを得なくなり、ぼやきながら帰っていった。 Samも寂しいんだと思う。口では「あなたが独りで寝るの寂しそうだから」とか言いつつ、誰かと眠りたいと切に思っているのはSam自身だろう。
正直、最近の私は迷い始めている。 SamとSMの関係に戻ってしまおうか、と。 今でもSamの裏切りを許したわけではないし、手放しでSamを信じることもできない。 それでも、現状のまま、いつ構ってもらえるか分からない御主人様を待ち続けて欲望を他に逸らし続けることがものすごく不健全な気がしてしかたない。 でも、人間性に疑問を感じながら、SMを心置きなく楽しめるものなのかどうか、という疑問がひとつ。
そしてもうひとつ。 主従関係でなくなってからの私は、Samに対してずいぶん横柄でわがままで怠惰だ。 そしてSamは、私に対してずいぶん弱くて、甘えん坊で、威厳なんてなくしてしまっている。 そういう面をお互いに見せ合ってなお、SMのプレイに心から没頭し耽溺することができるのかどうか。
無意味に難しく考えすぎてる気もする。 精神的な意味なんか捨てて、単純にプレイを楽しめばいいだけの話。 愛のないセックスにも快楽を見出すことができるように、肉体だけのSMにもそれなりに楽しさはあるはずだ。 ただ、私がこれまで、心身ともに「従属する」相手としかプレイしたことがないから不安を感じるだけ。
2005年12月10日(土) |
インスタントでもジャンクでも。 |
御主人様の放置は続いている。 お子さんの入院、看病疲れからか本人の体調不良、年末の仕事の多忙、と理由はいちいちもっともだ。 疑ってるわけでも、納得いかないわけでもない。 でも、理由があろうとなかろうと、逢えないでいる事実には変わりない。
以前なら、ただひたすら、恋しい気持ちを抱えて、一人で悶々と過ごしていた。逢いたい、恋しいと毎日メールもした。 でも、今はそういう熱情を、ほかの形にすりかえている。直接御主人様にぶつけることはない。 そういうことをしても、私が一時的にすっきりするだけで、何の解決にもならないと判ったから。 御主人様を困らせたり、うざがられたりするくらいなら。 パンがなければお菓子を食べればいいのだ。 インスタントな快楽でも、その場がしのげるなら喜んで身を任せよう。
2005年12月04日(日) |
「SM的なセックス」と「セックスのあるSM」との違いとは? |
二週間ぶりにSamとセックスした。 金曜の深夜から日曜の昼過ぎまで、間に映画を観に出かけたりもしつつほとんど家にこもってセックス。 久しぶりだったのと、私が生理前のせいか調子よかったのとで、大変満足できた。 おかげで、股間というかあそこの内側の粘膜部分がひりひりして疼く。 指だと痛くなっても、生身だとそうでもなくて気持ちよさが勝つんだな。微妙な硬さの違いかしら。
先週から減量モードに入っていて、といっても暴食と寝る前の飲食を控えて、ステッパー(ひねりも入ったやつ)を購入して毎日ふみふみしてる程度ではあるのだが、この週末のセックス三昧で2キロ体重が減っていた。ラッキィ。 痩せさえすればキレイになれるとは思わないが、多すぎる贅肉は美しくない。 理想は、正しく美しくついた筋肉をうっすら脂肪が覆ってる感じ、かな。 なので、減量しつつ筋トレの日々なのだ。
Samに、「SMしたい?」と聞いてみた。 「そりゃぁ、したいさぁ」と答えるので、「じゃぁ相手見つけて、すればいいじゃん?」と言ってみたが、「俺はあなたとしたいの。この体を責めたいの」と言われた。 そりゃ無理だね、もうSMはできないってことだね。という結論に達したわけだけど。
SMだとは思ってないけど、S男性とM女性のセックスだもの。 どうしたって、そういう要素は自然と入る。 Samは遠慮してるのか、叩くことや噛み付くことや、卑猥な言葉を私に囁いたり言わせたりすることや、快楽を与えることをじらしたりすることも私の反応をうかがいながらしてるようだ。 私はといえば、すっかり快楽を追いかけて捕まえることに集中しているので、それがSM的なことだろうと関係なく、気持ちよければなんでもありである。
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