俳優ユースケ・サンタマリア氏を個人的趣味で鑑賞...いえもと(改名しました)

こちらでは、ユースケ氏の出演作品の中から、後世に残したいとまで気に入った作品&ここまでこのドラマを食い入るように観てるのって私だけだろうと思ったドラマを、筆者が勝手に必要以上に評価させて頂いています。ネタバレ有です。
ドラマのあらすじを知りたくない方にはお勧めできません。
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「恐れを知らぬ川上音二郎一座」その2 休む間もなく回転し続ける表情変化を浴びて - 2007年12月13日(木)

前回の感想に追加追伸。
12月13日木曜のお昼から、第二回観劇。席は最前列で、A列20。近い・・・。
しかもこの回はWOWOWか何かの撮影も入ってた。確か隣の隣の隣くらいに、カメラの人がいたし。
(そういえば、ダニ小僧を観にいったときも、ちょうど撮影日だったっけなあ)

先月観たときは、皆さんの動きが俯瞰で手に取るように分かってそれも楽しかったけど、
今回は、誰かがしゃべってる間もあっちで誰かが面白い小芝居をしてる、こっちでこんな顔して佇んでる、
こっちの目線も卓球のラリーを追うように動き、でも登場人物たちと一緒になって右往左往しているような擬似体験っぽくてそれも良かった。
女形の浅野さんの妙に色っぽいのにダンディなところとか。今井さんの不敵な笑顔とか。戸田さんの硬直とか。瀬戸カトリーヌさんの飾りじゃないのよ涙はっ、って感じの迫真の演技とか。あれもこれも見逃せないので忙しい。
ボストンのベニスの商人の劇中劇なのに、これぞニッポンというあんな始まり方、一番端っこでシャンシャン振りながら歌っていた新納さんは、
壊れてて面白い。
勢いとテンポ良い会話が醍醐味。さっき出てきた台詞と全く同じ台詞がこのタイミングで使われると、まあなんて可笑しいの、と思ったり。
それに衣装もすごい早変わりみたいだし。
色んな個性の人々がぐるぐる出たり入ったり行ったり来たり擦れ違ったり投げキッス受け止めたり投げ返したかったけどしなかったけど、
緞帳が降りて視界から消える直前までもあんなチャーミングな表情をあの人はしていたのか、ってことが今回改めてわかった。

ユースケ氏の台詞、やや早口だった。けど、聞き取りにくさは以前よりすごく軽減されたような気がする。
それよりも勢いのほうが優先。変わる変わる、メリーゴーラウンドのように、顔や身体の表情が、事ある毎に、漫画のように。
八の字または逆八の字眉毛と、小さいけれど密度の集中した目と、頬のほうれい線とを、ここまで武器にするなんて、カッコイイ。
怒ったり泣いたり笑ったり、大きな子供の様でいて、担ぎ祭られている様でもいて、
でもどの人間にも実は温かい目を注いでいる懐のある音二郎なんだということが、今回改めてわかった。

それから、前回も薄々感じていたことだけれど、劇中劇のシャイロックは、
典型的「これぞ悪役でーす」という役どころを本人がそのワルぶり自体を楽しみつつ、
茶化してるような、ベタな感じを味わわせてくれるし、
ユースケ氏の珍しいワル顔(但しどこか情けなさ含有)を思いがけず、間近で良く観られて、それは相当ドキドキした。
悪って色気があるから、(別に私はMではないけれど)また観たいと思わせられる。
つまり何か癖になる。
ラストの静かに常盤さんや堺正章さんと酒酌み交わす情緒風情との比較対照、またカーテンコールの茶目っ気一杯の感じとの比較対照、
だから本当はまた観たい。
けどこれが今年最後の生ユースケ氏鑑賞。

だからこの12月13日を超重要視していて、数日前から変な夢も見るし(気づいたら開演時間を過ぎていたーっヤバイ!とか)
この日までにPTAのとか年末家事とか年賀状とか懸案事項をぶった斬りに片付けるし(息切れしそう)
子供ともどもゼッタイに風邪引かないようにエキナセア大量摂取してみるし(マスク常用)
大好きな友達と一緒に観るので当日朝からお風呂にも入るし(お陰で待ち合わせ時間ギリギリだし)
いつもユースケ氏関連のココイチ番のときには魚座のラッキーカラーと思って態々、ヴァイオレット色のセーターひっぱりだすし(でも私は水瓶座だから本当は緑色が好きだし)
倒れこむように迎えたこの観劇を無事に終えて今は心地よい脱力感に満たされています。
どうか皆様、良いお年を。明日から子供が家に居る生活なので、私はこれから近所の映画館で今年最後のキサラギを観て来ます。(観るのは18回目だし)



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