こちらでは、ユースケ氏の出演作品の中から、後世に残したいとまで気に入った作品&ここまでこのドラマを食い入るように観てるのって私だけだろうと思ったドラマを、筆者が勝手に必要以上に評価させて頂いています。ネタバレ有です。
「恐れを知らぬ川上音二郎一座」その1 強八弱二の男の子の正しい育て方を教わった気分 - 2007年11月27日(火) 「恐れを知らぬ川上音二郎一座」2007年11〜12月 こないだの11月22日、第一回観劇。席は真ん中辺りから。 シアタークリエの柿落しにぴったりの題材だった。 三谷幸喜さんの脚本で、軽く楽しく個性的なキャラ達の会話を楽しめた。正味3時間半。 貞奴(常盤貴子さん)は、けなげで賢く、お茶目で綺麗で、ときには控えめに、ときには強く温かく、もう理想の奥さん。 聞くところによれば 音二郎(ユースケ氏)が桃太郎とすると、お供は猿(堺正章さん)、犬(堺雅人さん)、雉(戸田恵子さん)なんだそうな。 どのキャストも素晴らしかった。 個人的には飯尾床音(今井朋彦さん)が、笑いを取りながらもついつい見入ってしまうような魅力があったし、 伊藤カメ(堀内敬子さん)やホイットモア夫人(瀬戸カトリーヌさん)の流暢?で可笑しなな外国語?に聞き惚れ。 「芝居が下手だけど芝居が好き」という役を演じている小林隆さんの姿も貴重なものだった。 音二郎、新しいことをやってみることに躊躇しない。行き当たりばったりでも、面白いと思えば挑んでみる。 既成概念に縛られてない、大きな子供。ときには、ちとスネてみたり、ときには、根拠の無い万能感に満ちていたり。 女の子を育てるよりも遥かに手がかかり、でもその分、なんだかすっごく、可愛い、何が飛びだすか分からないような、わけわかんない魅力の 男の子、幾つになろうが、ヒゲも生えようが。 けど、そんなやんちゃができたのも、貞という、母のように包み込む(でも夫を立てるよき妻の)存在があったからなのかな。 振り落とされずにどこまでも貞がついてゆけたのも、結局は、頼ってくれる音二郎のことが可愛いから、しょうがなかったのかな。 ユースケ氏の役は、強気と弱気の絶妙な配合比率がいつも素敵だけど、 今回のは強気(それも超強気)八割、弱気二割、無邪気500%、といったところ?妻への愛は、前面には出ていないけど、それらの全ての源モチベーション。 普段のユースケ氏は想像するに、引っ張ってってるような雰囲気でも、色々周囲の人々に対し気を遣いつつ、引っ張りつつ、引っ張られ上手ではないかと思う。 音二郎のほうは、引っ張ってるような雰囲気で、色々周囲から気を遣われつつ、引っ張られつつ、案外上手にみんなを引っ張ってってる。 どっちでもいいんだけど。表裏一体ですけど。仲間あっての自分なんですけど。 ご本人の中に既にある、その強気の方面(よく言えば。もっと言えば、大胆適当)を、自然に拡大して見せてくれたような雰囲気なので、まるで元々、 音二郎はユースケ氏の前世であるかのように感じて観てた。 わーっとお祭りのように沸き立って観ていたので、二度目はもう少しじっくり味わって観てから、また追伸感想文も書きたいと思ってます。 -
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