月に舞う桜

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2013年05月02日(木) もうすぐ越えそうで、でも決して超えられない貴方へ

8時52分、電車が地下に入ってしまって、空を見上げることはできなかった。

昼食を買うため昼休みに外へ出たら、朝降っていた雨はやんでいて、青空が見えた。

空を眺めていると、貴方を近くに感じられる。
できることなら、ときどき青空を見ながら仕事をしたかった。職場に窓がないことを今日ほど残念に思ったことはない。

私は、あと1ヶ月と少しで33歳になる。
貴方と同じ年になり、そして来年は貴方の年を越えてしまう。
そのとき、私は何を想うんだろう。どんな風景を見るんだろう。

転職して、今のところ仕事は順調だ。
今の私は、貴方に誇ることができるかな。
そんなことを想って、空を見上げる。

雨がやみ、雲が切れて青空が広がるように、時は流れていく。
生きているとは、日々、変わっていくことだ。
私は33歳になり、34歳になり、どんどん貴方の年を越えていく。それでも、貴方を超えることはできない。
一廻り二廻りして、そしていつか、貴方に辿り着けるだろうか。

15年目の春に、尽きることのない感謝と愛と祈りを込めて。


桜井弓月 |HomeMail


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