月に舞う桜

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2010年10月03日(日) 女はつらいよ(男子禁制)

30日の木曜日は、健康診断に行った。
今年は30歳検診なので、いつもより検査項目が多い。その中には、マンモグラフィーと子宮頚がん検査もあった。
30歳になったら乳がん&子宮がんの検査をしたいなと思っていたから、会社の健康診断でできるならありがたい。

ありがたい、が、痛いという話を聞いていたから、嫌だなあとも思いながら検査室へ向かった。

結果、やっぱりめちゃくちゃ痛かった!

まず、マンモグラフィー。
プレス機械みたいなやつで胸を片方ずつ挟まれるのだけど、挟むために、まず技師さんに胸をむんずと鷲掴みされる。そもそも、それが痛い。ぐいぐい引っ張って容赦ないんだもの。
で、機械の板の間に胸を入れて上下から挟まれる……って言うか、押しつぶされる。
痛い。拷問じゃないかしらと思うくらい、痛い。「も、もういいです、検査しなくて」と喉元まで出かかった言葉を必死で飲み込んで、耐える。
前に検査を受けた誰かが「ちぎれそうになるよ」と言っていて、そのときは「そりゃ大げさだろ」と話半分に聞いていたけど、本当にちぎれるかと思った。あんなに痛いのに、ちぎれないし外傷が残らないのが不思議だ。
上半身は素っ裸で、胸をぎゅうぎゅう引っ張られ挟まれて、嫁入り前なのに私はいったい何をやっているんだろうかと思わなくもない。

しかし、子宮頚がん検査の痛みはさらに上をいっていた。
細胞を採取するために器具を入れるとき、なんなの、あの鈍痛。あれはもう、犯罪のレベルじゃないかしら。
頭くらくらしながら、あまりの痛さに思わず「う゛っ!」と呻いてしまった。そしたら、「痛いですか」と言う医者。
痛いに決まってんだろ! お前も女なんだから分かるだろうが!! と怒鳴って蹴り飛ばしたいのをこらえ、「痛いです……」と苦笑いしてみる。
でも、さすがに医者は手慣れていて、「器具入れますね」と言うのとほぼ同時にぐりぐり押しこんでくるから、「やだなぁ、どんな器具なのよ、どんだけ痛いんだろ」と考えて怖がる暇がないのは助かる。
それに、腰の上にカーテンを引いて検査の様子を見えなくしていることで、恐怖心が取り除かれているんだなあと思った。検査前は、カーテンで仕切るのは恥ずかしさを感じさせないようにするためだろうと思っていた。実際それもあるだろうけれど、それよりも恐怖軽減の効果の方が大きいんじゃないだろうか。どのくらいの太さのどんな器具だか知らないけど、見えちゃったら、たぶん逃げ出すと思う。
医者が「触診しますね(で、指を入れられる)。ちょっとお腹押さえます」と言う頃には、「もう、どうにでもして」という気分。あられもない恰好で、身も蓋もありゃしない。あぁ、嫁入り前なのに。
それにしても、子宮頚がん検査って、みんなあんなに痛いものなの? 私が出産経験ないからとか、長いこと恋人がいないからとかじゃなく?

これだけ医療が進歩しているのに、検査のときの苦痛はなかなか軽減されないよね。まだ病気になってもいないのに、あんなに痛い思いしなきゃいけないなら、検査を敬遠する人は多いと思う。そしたら、予防と早期発見が進まなくて、結果的に医療費が増大する。
治療分野の先進医療ももちろん大切だけど、予防と早期発見のための検査を、痛みがないように早く改善してほしいものだ。
私、35歳検診でまたマンモグラフィーと子宮頚がん検査やらなきゃいけないんだよ。嫌だなあ、まったく。まあ、短い時間の痛みを耐えて病気を予防できるなら、検査するに越したことはないんだけど。

あぁ、つくづく女って大変だ。
男にあの痛みが分かってたまるか! と思う。だいたい、黙ってたって毎月生理痛が来るのに。
男なんて、「股間ぶつけたら痛いよ」って言うけど、股間ぶつけるって人生にそう何度もあることじゃないでしょ。


桜井弓月 |TwitterFacebook


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