竜也語り

2005年05月30日(月) 黎明前(22)

☆雑誌☆


●「Mannish」1998年6月号〜本日快晴。撮影快調。ボクも絶好調!!〜

「サイバー美少女テロメア」のロケ現場を取材したもの。この竜也くんの役柄はホッケーか何かをやっているという設定なのか?何かそんな感じの物を持っている。この頃の竜也くんは髪をセンターで分けて額を出しているので少し大人っぽい。このドラマのヒロインの3人の女の子達を一緒に写っている写真があるが、私の欲目でこの中で一番綺麗(笑)。竜也くん一人ブランコに乗ってその周りを3人の女の子達で囲んでいる形なので、まるで竜也くんがヒロインのようだ…。空き時間に小学生とゲームをして遊んでいる写真もある。遊んであげていると言うよりは殆んど子供達に同化しているわけだが、その子供の一人の頬っぺたが竜也くんの肩にビッタリとくっ付いていて…よほど皆して熱中しているようである。この写真の竜也くんが一番いい顔をしているかなぁ…(笑)。

この時のロケはヒロイン・アサギがサトル(竜也くん)に自分が超能力があることを告白するシリアスなシーンだそうで、竜也くんは普段からは想像出来ない超真面目な顔で取り組んでいると書いてあるが(本番前のスタッフと打ち合わせ中の写真も載っているが確かに眉間に皺を寄せかなり真剣)取材の時はいつもそんなにおどけているのだろうか…。
空き時間に小学生の男の子達に囲まれ「お兄ちゃん」とすっかり慕われて本人もまんざらではなかったもよう。昼の休憩中もずっと遊んでいたので、午後移動した先にもその子達は自転車でついてきてしまったそうだ。小学生の男の子も魅了してしまう竜也くんでした(笑)。


●「POTATO」1998年7月号〜新生活告白。〜

写真は大きな全身写真が一枚と上半身の小さな写真が2枚。全身の写真はちゃんと(←下にさげてはいてないという意味)ズボンをはいているので、まぁバランスよく写っている。後の2枚はすまし顔と言うかちょっと射るような視線のものと笑顔の対照的な2枚。すまし顔の写真は右手を胸の少し上辺りに置いているのだが、これは要求されたポーズなのだろうか。

この記事を読むと如何に竜也くんがいい加減なことを言っているのかがわかる(笑)。東京での新生活の報告なのだが、「実家ではお母さんに起こしてもらったけど、今は目覚まし時計を、四方八方に5個セットしています。」と朝は一人できちんと起きることを強調。まぁこれは信じよう。「ごはんはお弁当が多くなっちゃいますね。今は料理は全然しないですけど、好きなんですよ。」料理は松尾さん任せみたいだもんね。問題は次。「そうじは毎日してますよ。家に帰ったらソッコーやってます。洗濯は毎日やらないとダメじゃないですか。お母さんが『水道代ムダだから、お風呂の残り湯を使いなさい』って教えてくれたんで節約のためにちゃんと残り湯使ってますよ。ボク、エラクないですか!?」…って掃除は2ヶ月に1度じゃないの?洗濯もあなたはたたみ係でしょう…。松尾さんが聞いたら怒るぞ(笑)。どちらが本当のことだか分らないが、所詮人間なんてどうでもいいことはその時時でいい加減なことを言っているもので…。かくいう私もそうである(汗)。



2005年05月28日(土) 黎明前(21)

☆雑誌☆


●「明星」1998年6月号〜6畳魔球殿の財宝。〜

上京したての頃竜也くんは同じ事務所の松尾政秀さんとマンションの部屋で同居していた。これはその部屋の様子を紹介したものである。

竜也くんの部屋は6畳間の洋室。そこにベットとコタツが置いてあり、更にテレビとかCDコンポとか大量のチュッパチャップス(←そのいくつかはコンクリートのブロックの穴の中に入れてあり、どうもインテリアのつもりのようである)やらが所狭しと置いてある。またそのテレビやCDコンポの上には隙間のない位の化粧品や小物(この中に初期のDaの会報で紹介されたファンから貰った竜也くんお気に入りの小さなロボットの時計を発見。贈り物、大切に使っているのね〜)が並べてあるのものだから足の踏み場がないとは正にこのこと。コタツのテーブルの上には飲みかけのジューズ(甘いのばっか)のペットボトルが4本もそのままになっており、まぁ一応物は整然と置かれているのだが、疲れてこの部屋に帰ってきたら余計に疲れが増すと言った感じの部屋である(汗)。絶対私はこの部屋に座りたくない!(笑) その猫の額ほどのmy roomの隙間に立ち、サッカーボールを抱え嬉しそうな笑顔で立っている竜也くん…。まぁ男の子の部屋なんてこんなもんでしょう(笑)。その他には部屋の細かい所をズームインした小さな写真が何枚か載っており、最後の1枚はベランダで洗濯物を松尾さんと一緒に干している図。これは竜也くん着用のパンツなんでしょうかねぇ…?チェックのブルーのトランクスを広げて披露してくださってます。

取材中竜也くんと松尾さんはプレステのサッカーゲームをやっていたもよう。シュートをキメた竜也くん「スッゲー!今の見ました?チョー芸術的なゴールだよ〜」と興奮して足をバタバタさせていた…ってホコリが舞っていそう…。ちなみに本当かどうか知らないが掃除機をかけるのは2ヶ月に1度だそうです…。
白い壁には演劇のチケット、ポスターなどが貼ってある。これは綺麗に貼ってある。小物カゴの中には未使用の歯ブラシが30本ほど。「友達がいつ泊まりに来てもいいように、30本ぐらい用意してあるよ」…でもザコ寝も出来ないほどのスペースのなさ…。
“たまにいじくるギターには、友達と渋谷で撮影した巨大プリクラ”と書いてあるが、竜也くんギターなんて弾いたの?プリクラと言えばコタツのテーブルにプリクラが沢山貼ってある。友達が遊びに来た記念に貼っていったと言っているが、その数は100枚近くになるそうだ。黒でシックなテーブルなんだけどねぇ…。

料理はもっぱら松尾さんのようだ。この時の豚キムチ炒め、上にマヨネーズがかかっていてなかなか美味しそう!洗濯当番も竜也くんは2日に1回やっていると豪語しているが、松尾さんに言わせれば「竜っちゃんの洗濯当番は服をたたむ係りですね」。更に松尾さんはお風呂とトイレも一人で洗っているとか。松尾さん…さぞかしストレスが溜まったことでしょう…。



2005年05月26日(木) 隣の芝生は青い?

5月病ではないが、時折今とは全く違った職種にたまらなく就きたくなることがある。その半分は月単位で流れていく仕事をやっていると、何もないまっさらな状態から一つずつ手塩に掛けてモノを作っていくような仕事に憧れるのだ。職人のように材料調達から完成まで、ずっと独りで黙々とやっていたい…そんなことを考える。
私はどちらかと言えば一日中一人で仕事をやっていく方が好きだ。別に喋りが勝負という仕事をしているわけではないが、それでもそれなりに人と関わらなければならない。人間は人間を相手にしている時が一番楽しいこともあるが、同時に一番疲れるものだ。どうしてこうも同じ人間同士理解しあえないのか…宇宙の七不思議の一つではないのか。もちろん職人のような仕事も、また違った苦しみがあることは十分想像出来るつもりではいる。

今、ウチの会社の道路を挟んだ向かいのビルが取り壊され、そこに分譲マンションが新しく建設されている。古いビルが壊される直前の足場の取り付けからずっと見てきているのだが、これが非常に楽しいのだ。古い物を壊して土地をまっさらにし、そしてまた新しい物を作っていく…この一連の作業がたまらない(笑)。もちろん一人の人間がずっとそれらを担当しているわけではないが。
私のいる部屋は4階で、そこの窓からこの現場がよく見渡せる。この工事が始まってから、用も無いのに窓際に立ち外を眺めている時間が多くなった(←当然工事の様子を見るためよん)。面白いことにそれは私だけではなく、数人の同じフロアーの連中がこれまた同じように楽しそうに眺めている。特にショベルカーみたいなものが3台ほどやって来て、ビルを壊している様はいつまで見ていても飽きなかった。大・中・小のショベルカーもどきがそれは見事に鉄筋を掴み崩していく。それは人間の手と言うよりかはカマキリのカマを連想させた。あまりにも生々しくカマ(?)を動かすので、次第に私達はそれらにもう生き物に対するような愛情さえ覚えてしまったのだ。おかしなもので、あんなごっついショベルカーでも小型のものは可愛らしい(笑)。「あいつ(←一番小型のショベルカーのこと)、カワイイなぁ…」とそんな声がどこからともなく聞こえてくる。皆何故か口には出さないが、その目は全く同じことを語っている。「面白そうだなぁ…やってみたいなぁ…」。私だって例外ではない。特にあのチビのショベルカーを操作してみたいーっ!!とムズムズしてしまうのだ。

皆の憧れの的となっているとは知らずに、ショベルカーを操作している職人達は、それしか目に入らないと言ったようにひたすら自分の目の前にある瓦礫だけを見つめ手元を動かしている。黙々と…黙々と…。彼等は私がのこのこ近付いて行って「この小さなショベルカー、可愛いですね♪」などと話し掛けたらどんな反応を示すだろうか…。そして「いいですね、一日黙々と仕事ができて。私もたまにこんな仕事に憧れるんですよ。こんな仕事やってみたいです!」なんてことをぬかしたら…。彼等は黙々と私に拳を飛ばしてくるかも知れない…(恐)。



2005年05月23日(月) 黎明前(20)

☆雑誌☆


●「Duet」1998年6月号〜笑わなかった日。僕は便りを書いた。〜

写真はベランダの桟に腕を乗せそこに顔を乗せている大きな写真が1枚。この表情、微笑んでいるのだが大人っぽく写っていて、今の写真と言ってもわからないかもしれない。後はどこかのキッチンでインスタントラーメンを作って、まさに今どんぶりにそれを移しているところをパチリ。鍋が1人前にしては大きく、何となくぎこちない姿…。ただラーメンを移し変えているにしては真剣な顔をしている(笑)。もう1枚はコインランドリーで写したもの。椅子に座って下駄を履いて…更に黒いパンツと白のシャツであるため、身毒丸の行水シーンを思い出したりして。少し上を向いている表情は最高!

上京して1ヶ月。お母さんと友人達へ宛てた直筆の手紙が載っている。今のあのクセのある字とは少し趣きが違って1字1字丁寧に書いている。お世辞にも“綺麗な字”とは言えないが(失礼)、見ようによってはアートな字…かな…。

「ボクがいなくてお母さんはきっとさみしいと思う。」「(一番の親孝行だと考えるのは、自分が役者として活躍することと思っているので)雑誌やTVでボクを見れば、必ず安心するはずだから。いまのボクは、そうするしかないと思う」…心憎いね〜。こんなこと言われたらお母さんもウルウルでしょう。
そして友人達には…。一番竜也くんが恐れているのは仲間の“友情に満ちた遠慮”だそうだ。「たっちゃんは忙しそうだしって言われるのがいちばんつらい。どんなに忙しくても、連絡があれば駆けつける…いつも仲間のひとりでいたいんです」恐らく友人達が自分から離れていってしまうようで寂しかったのだろう…。

〜お母さんへ〜
お母さん、いつもオレのわがままきいてくれてありがと。それと東京にオレが来る時いつも駅までおくってくれて本当にどーもありがと。
5月3日にオレが電話で「オーディション受かったよ」って言ってからもう一年がたとうとしてるけど、急にオレがテレビや雑誌に出るようになってお母さんびっくりしてたね。オレが東京で一人暮らししてて、つらい事がいっぱいあったけど、その時、お母さんはいつもオレを助けてくれたね。オレがもう少し大人になったら、お母さんに、いっぱい親孝行するから、その時までまっててね。
あと、これからもいっぱいお母さんに迷惑かけるけど、その時はよろしくね。オレも、お母さんやみんなに負けないようにずっと頑張るから、お母さんも体にだけは気をつけて、これからもがんばってね。
もっといっぱい書きたいけどはずかしいので書きません。とにかくお母さんはいつまでも明るく元気で強いお母さんでいて下さい。オレは地元を離れて暮らすのがつらいけど、また帰った時にはみんなで遊びにいこーね。それではそろそろねむくなってきたので、ねます。おやすみなさい。
P.S 明日は6時50分起きです。             竜也

〜14人の親友へ〜
ぼくはいつも、ぼくの周りにたくさんの友達がいてくれることを幸せに思う。
いつもいつもくだらない話をして遊んできた仲間に本当に感謝してる。高校に入ってみんなバラバラになっちゃうけど、これからもずっとずっと親友でいよーね。
ぼくはみんながいたから、いままでつらい事もさみしい事も乗りきれたと思う。だから、オレが地元に帰った時には、いつでも、あの時の自分でいたいと思う。みんなも大人ぶったりしないでいまのままのみんなでいろよ!!
みんなが応援してくれるかぎり、オレはずっとずっとがんばるから、みんなも、いろんな事、がんばれよ。
それとひまがあったらいつでも家に遊びに来てね。オレも時間をつくって、なるべく多く地元に帰るようにするからそん時はむかえに来いよ!!また電話する。              竜也より



2005年05月21日(土) 黎明前(19)

☆ドラマ☆


●「それが答えだ!」 Symphonie Nr.6

「生徒たちの涙」
ある日鳴瀬のものとに1通の手紙が届いた。差出人は「ウィーン中央フィル」。やっと世界の桧舞台に戻るチャンスがやって来たのだ。もう鳴瀬の頭には白八木中オケ部コンクール出場のことなどない。「俺達を放って、途中でいなくなっちゃうなんて酷いですよ…」と目を潤ませ懇願する池田を無視して、着々とウィーン行きの準備を始めた。そんな鳴瀬に教務主任の有理子は諭す。「子供達は凄く純粋にコンクールとか、音楽とか、楽しみにしているんです……あなたは最後にはこの村を出て行けばいいでしょうけど、でも私や他の先生達はこの村に残るんです。気楽に辞めたり、出て行ったり出来ないんです。」 友理子のこの気持ちはわかる。よそから来た者に気まぐれに掻き回され、あげくにその尻拭いもせずに“あばよ”と言われた日には…こんなに腹の立つことはない。それに後に残った大人達はどうやって子供達を納得させればいいのか…?考えただけでも途方に暮れる。

そんなある日、先日奏の件でケンカをした不良達が夜、白八木中に忍び込みケンカの仕返しにオケ部の楽器をめちゃくちゃに壊してしまった。次の日の朝、生徒達は呆然と悪夢の中のように自分の楽器をいじっている。後からやって来た鳴瀬も一瞬辛そうな表情を見せたがすぐにそれを隠し、これでウィーンへ心置きなく行けるとうそぶいた。本当は楽器を壊され一番傷ついているのは鳴瀬なのだ。子供達も少しの間は意気消沈していたが、その内楽器を自分達で直し始めた。

ウィーンへ旅立つ日、鳴瀬は直接バス停に向わず学校へ立ち寄ってみる。工作室から池田や生徒達が笑顔で楽しそうに楽器を直している。その姿を目撃して少し驚いている鳴瀬のところに池田がやって来た。「子供達はいつまでも鳴瀬先生を待っています。音楽を教えて頂いて本当に有難うございました。」何か吹っ切れた笑顔で頭を下げる池田に「悪かった…」と鳴瀬はやっとそれだけ絞りだすように言い、バス停へ向った。
駅に到着し電車を待つ鳴瀬の頭の中に子供達の顔がフラッシュバックのように現れる…。それでも鳴瀬は汽車に乗った。

次の日子供達は徹夜をして直したツギハギだらけの楽器を弾いてみる。しかしちょっと触れただけでまた直ぐにそれは壊れてしまった。土台楽器の修理など無理だったのだ。それまで明るく頑張って笑顔を絶やさなかった子供達もとうとう皆泣き出してしまった。そんな子供達に向って池田は言った。「皆よく頑張った!泣くだけ泣いたら皆で野球をやろう!」 池田のその言葉を受けて「うん、野球しよう、野球しよう!」と泣き笑いの生徒達。私はここで不覚にも涙うるうる…。
その時校庭に1台のトラックが入って来た。何故か鳴瀬も一緒だ。自分のCDが売れウィーン行きの元手となったお金300万円。この資金を全部使って子供達に新しい楽器をプレゼントしてしまったのだ。もちろんこれで鳴瀬のウィーン行きはオジャンになってしまった。人間は他者に関れば関るほどやっかいで悩まなくていいことまでにも悩むハメになる。しかしそんなわずらわしさも自分を豊かにしてくれる…これも事実なのだ。

□6話の演也□
「白八木中オケ部を励ます会」と銘打たれたバーベキュー大会。バーベキューを早く食べたくて皿を持ちながら「早くオレにもちょうだいよ〜」と見栄も外聞もなく本能の赴くまま要求し、食欲旺盛な演也だった…。

鳴瀬のウィーン行きが決定した時、「マエストロやめちゃうのかよ〜」と不安そうに池田にぶつける演也。態度はまだ少し反抗的でも、もうすっかり鳴瀬を好きになってしまったようだ。来るのか来ないのか分らない鳴瀬を音楽室でチェロを抱えじっと待っている演也には、いつものやんちゃな面構えは消えてしまっていた。そして鳴瀬が音楽室へ入って来た時、ぱっと顔に射した笑みはいい笑顔だった。こんな子を置いてウィーンなんか行けないでしょ…普通…。

不良達に無残に壊されてしまった演也のチェロ。「きっとあいつらだよ…この間の不良の…」と顔を歪めたが、皆と一緒になって徹夜で楽器を修理する。「こんなんでちゃんと音が出るようになんのかよ〜」と相変わらず口は悪いが一生懸命手を動かしていた。
さていよいよ自分達で修理したチェロを弾いてみる。池田を見つめ意を決したように頷いて…。しかし弦に触れた途端、チェロを支えている脚はべチャと潰れてしまった。当然演也も皆と一緒に泣き出してしまい…俯いて静かに泣いている顔は長い睫毛を際立たせていた。
「皆で野球やろう!」律子の言葉に反応し、振り返り「うん、うん」と頷いている素直な笑顔の演也はいじらしく…。今回はうるうる。なかなかいいドラマかも知れないな。

***今回のつぼ***
・「みんな腹減っていないか?じゃあ先生が山へ行って食べ物を採ってきてあげよう!」by池田。…こんな環境で育っていたら、私の人生違ったものになっていたのかねぇ…。
・俯いて泣く演也…でも涙が出ません…まだまだ感情移入が出来なかったのかな??



2005年05月19日(木) 雑誌「お日柄もよく…(80)&(9)」

●(80)赤い疑惑(1)

写真は立ち姿で身体がちょっと横に曲がっている竜也くんらしい(?)1枚。

『赤い疑惑』の話の前に『新選組!』のメンバー達との飲み会の話をちょっと。香取さんと山本さんもご出席(笑)。竜也くんは夜中の1時過ぎに合流し、焼肉屋さんで朝方くらいまで飲んでいたとか。あ〜聞いているだけで胃がもたれそうだわ…。

さて本題の『赤い疑惑』の話へ。共演の石原さとみさんのことは、「まだ17歳なのに頑張ってるなぁ、ものすごい感性がいいんだろうなっていう印象です。」 いえいえ竜也君の17歳の頃だって負けず劣らず頑張っていたでしょう、伊右衛門なんかもう最高でしたよ♪ 更に(石原さんが)自分の気持ちでぶつかってきてくれるので竜也君もやりやすいとも。…もし私が自分の気持ちでぶつかっていったら、竜也くん…引くだろうなぁ…非常にやりづらいだろうなぁ…とつぶやいてみた…。
今回竜也くんはヘンに作り込むことなく自然に等身大の青年を演じたそうで。「百恵さんたちの『赤い疑惑』とはまた違ったよさをお見せできると思うので、期待してくださいね。」 はい、ぜひ違うものでお願いします…。


●(9)「愛なんていらねえよ、夏」

写真は立膝をついて笑顔の写真が1枚♪歯を見せている爽やかな笑顔です。

ドラマ『愛なんていらねよ、夏』が放映され始めた頃のもの。しかし…このドラマのタイトル…もう少し何とかならなかったのでしょうか…(汗)。
まず共演者の渡部さんをベタ褒め(笑)。「物凄い才能というか、独特の雰囲気を持っていて、渡部さんがいらっしゃるだけで現場の雰囲気がピーン!って張り詰めますからね。」と、竜也くんによれば共演者は皆才能の持ち主ということになってしまうような…。他にゴルゴ松本さんはしょっちゅう一緒に遊んでいた時期があったけど(笑)仕事で一緒するのは初めてと嬉しそうだ。
竜也くん自身の役どころの魅力は衣装と髪型。「これは必見ですよ。」と本人も話しているように、奈留は本当にカッコ良かった!! あのドラマに関しては、私はストーリーそっちのけで奈留のビジュアルだけを楽しんでいたと言っても過言ではない…。
ホストクラブのシーンは本物のホストクラブを借りて撮影。「No.1の方って、ルックスがいいだけじゃなくて、喋りが大切だそうです。ボクも、もうちょっと滑舌をよくしたほうがいいのかなあ。」 まぁ竜也くんなら黙って座っているだけでもNo.2位までにはなれるでしょう。でも…「喋りが大切」というのは、滑舌がいいとか悪いとか、そういう意味ではないと思うんですけど…。



2005年05月17日(火) 輝ける場所で

先日女子マラソンの金メダリスト高橋尚子選手がある意味親以上の絆と公言して憚らなかった小出監督からの独立宣言をした。高橋選手が小出監督に絶対の信頼をおいていたので(←それはまるで教祖を崇める信者のようだった)、引退の潮時も監督任せにし、それまでは決して離れることはないだろうなぁと勝手に思い込んでいたため、このニュースを聞いた時は驚き、そして高橋選手を少し見直した。
聞くところによるとこの別れ話(?)は彼女から持ち出したらしい。「上手くいっても監督のおかげ。反対に悪い時も監督のせい、と思っていた。これからは自己責任のもとでいばらの道を歩いて行きたい。」 上手くいかなかったことを他人のせいにしてしまうことは気は楽だが惨めだ。彼女の決意にエールを送りたい。

人間にはそれぞれ神様に与えられた輝ける場所というものがあるのかも知れない。それを無視してその場所を離れてしまうと神様は少し不機嫌になってしまうらしい。そもそも今回の決別は、小出監督が以前のような十分な指導を高橋選手に与えることが出来なくなったことが原因だと言われている。彼女がシドニーで金メダルを獲得した何年か後、小出監督は自らのアスリートクラブを旗揚げした。こんなものを作ったら当然それを維持していくための金を捻出しなければならなくなるのだ。彼は金作りに走ってしまったのだと思う。本来小出監督という人は影で選手を育てることに秀でた人だったのだと感じる。選手の1歩後ろの場所で輝ける人だったのだ。それを自分が前に出て畑違いの金作りに走ったため、選手に対する正確な判断を下すことが出来なくなってしまったのだろう。「勝算の見込みのあるレースにしか出せない…」何時しか選手のやる気を受け止めてあげることよりも、損得勘定でレースの出場か否かの判断をするようになってしまったのではないだろうか。

団体でも個人でも1つの場所で輝くことが出来るとどうしてもヘンな欲や色気が出てきてしまうようだ。それを踏み台にしてもっと輝けることが出来るのではないかと…。結果は…どうかなぁ…?手を広げすぎて倒産の憂き目を見た会社は幾つも見てきた。人間は、成功する人と何処かへ消えてしまった人と…。
そこで輝けたのだ。だからその場所が自分のいるべきところなのだ。現状に満足することなく高い目標を掲げ、果敢に挑戦する姿は大好きである。自分もそうなりたいと思う。しかしあまりにも突拍子もないことをやろうと思わない方がいいようだ。自分の本分をわきまえて、そこから派生できる範囲でデカイ夢を見ることにしますか。突拍子もないことはあくまでも趣味の範囲で…。これが私の身の丈だ(苦笑)。



2005年05月15日(日) 黎明前(18)

☆雑誌☆


●「明星」1998年5月号〜ガキ大将、最後の日。〜

写真は学生服を着て学校の教室の後方にあるロッカーの上に座っている大きな写真がまず1枚。その他に校庭で友人達と写したものやサッカーボールを蹴っている写真(←これはなかなかカッコいい)、担任の先生とのツーショットなんかもある(笑)。友人達は皆制服の白いシャツの上にセーターを着ているが、竜也くんだけは白い半袖シャツ1枚…。

卒業式間近の頃の記事である。この撮影のため久しぶりにサッカーをやったらしく「全然、体が動かなくなっている」と息切れ状態…。
窓際の後ろから2番目の机が竜也くんの座っている机だそうで、仲間にさんざんいたずら書きをされて無残な姿だそうだ(笑)。
「仕事で学校を休んだ次の日に書かれていた」嬉しくなって竜也くんも書き込みを加え…そしてこうなったのだと。

ここで屋上から飛ばした紙飛行機の話が。「中2のとき、部活の先生がムカツいたから反撃したんだっけ。朝実習のプリントをみんな紙ひこうきにしちゃってさ。GO!GO!GO!とか言いながら、飛距離を競って、300枚以上」…こんなことばかりやっていたのね(苦笑)。何かでも学校の屋上から仲間達と紙飛行機と飛ばしたって言ってなかったっけ?失恋した時だったかな…?
もうどうでもいい(?)竜也話がごちゃごちゃになってしまっている自分が恐い…。印象に残ったことはしっかり覚えているのだが…。

最後に担任の先生は竜也くんについてこんなことを言っている。
「授業より行事に燃えるヤツですね」なるほど。


●「POTATO」1998年6月号〜cyber美少年、現る!?〜

ドラマ「サイバー美少女テロメア」に出演している頃の記事。写真は上半身の笑顔の写真(竜也くんのこの小首傾げポーズ…これはきっとクセなんだろうなぁ…)とちょっと下方から写した全身写真。鮮やかな黄色のトレーナーとレザー(?)の黒と白のツートンカラーのパンツと…洋服もサイバーなんでしょか…。下から写しているので脚が長く見える(笑)。

「サイバー美少女…」はまだ見たことがないのだが、周りの女の子達が超能力者という設定なので、今回は超能力の話。
「僕が一番欲しい超能力は…空飛び術です!瞬間的に移動できる力。朝、まだ寝ている間に着替えて、歯磨きして、行きたい場所に連れてってくれたらいいですよね。」とただ楽をしたいだけのようだなのだが…。“空飛び術”ではないけれど、私も“どこでもドア”が欲しい!とは毎日思っているよ…。
その他には人の心を読むリーディング術が欲しいとか。すごくこの気持ちはわかるのだが…これが出来たら私、恐らく人間不信に陥ると思います…。

「前に超能力者が離れた場所にある物を見るだけで物を動かすというのをやったんです。見てたら自分もできるかもって思って、家で試してみたんですよ。5分くらい遠くの物を見つめてたら、そしたら動いたんですよ!少しだけ」
…何も言えない…。スタッフ全員の「うっそだ〜!」という攻撃にあったようだが、竜也くんはめげず、小学生の時に友達に“気”を送ったらそれが通じたなどと話している…(汗)。

そんな竜也くんが信じていないものは催眠術。
「僕、催眠術は、まるっきり信じてません。僕に催眠術をかけられるものならかけてみろって感じです。絶対にかからない自信があります!」と豪語しているが、あれは素直な人がかかりやすいそうだ。結構すんなりかかったりして(笑)。でも竜也くんは意外と難しいところがありそうなので…どうだろうか…。



2005年05月13日(金) 黎明前(17)

☆雑誌☆


●「POTATO」1998年5月号〜歩く。〜

3月に渋谷を散策しながらの取材。
横顔の大きな写真が綺麗!かすかに微笑んでいる表情で、毎度のことだが芸術的な鼻のラインはお見事!またまたこれも携帯の待受け用にパチリ。次のページは小さな写真が何枚か載っていて、その中の1枚、これもまた美少年(汗)。こちらは少し上方から写したものらしいので、カメラを見上げ、ちょっと生意気なすまし顔。前述の写真と印象が違うかな…。これもパチリとやろうと思ったが、キリがないのでやめておいた。

竜也くん伝授の渋谷の歩き方。とは言っても全然大したことない(汗)。渋谷を知っている人なら誰でもわかっているようなことである(笑)。
この頃の竜也くんの中のブレイクもの。
・小物棚、クッション、時計などのインテリア関係。(←秩父を出て部屋を借りたため)
・両面テープ。(ポスターを貼る時、見た目がきれいに貼れるから)
・チュッパチャップスのアップルアップル味、おさつスナック。
「甘いもの大好きです。ケーキも1度に2〜3個食べないと、食べた気がしないんです。」とこのインタビュー中にも、ケーキ&アイスココアをぺロリとやったそう。ケーキにアイスココアだって…うわぁ…口の中が甘さでおかしくなりそう…。嗜好がまだまだガキ!(笑) でも可愛い。

この時はファンへのメッセージにこんなことを言っている。
「渋谷はよく歩いているから、僕を見かけたら声をかけてください!」
声をかけた時の特典は?
「う〜ん…モノマネを披露する!そして声をかけてくれる時の合言葉は…『錦糸町どこですか』にしません?」
…よくわからないんだよね…


●「Duet」1998年5月号〜よろしく!東京 忘れてないぞ!故郷〜

トイレットペーバーとか、やかんとか、スーパーでくれる東急のビニール袋など…両手に沢山持って歩道橋の階段を上っている大きな写真と、子供の頃の小さな写真が7枚。ちょっとしたミニアルバムのようになっている。

・1歳ちょっとの頃の写真。お婆ちゃんの家の付近で写したものらしい。両手を前に差し出してカメラに向ってヨチヨチ歩いて来るところを撮ったもの。あまり面影がないように思える。余談だが、写真の横に「83,7,10」と日付が印刷されているのだが、1983年、自分はいくつだったのか…恐ろしくなった…。
・2歳。新潟へ家族旅行に行った時のもの。パンツ1枚で何を持っているのか定かでないが、笑顔でパチリ。この写真はかなり可愛い。
・幼稚園の運動会でお母さんの手作り弁当を食べている写真。身体のわりには弁当箱がでかく(笑)、ちょっとつまらなそうに食べてます…。
・これは小学校3〜4年の頃かなぁ…。お兄さんと初めて飼ったペット(シャム猫の“ニャンちゃん”)と一緒に写したもの。前髪が真っ直ぐかなり短く切り揃えてあって…すきっぱ&おかっぱちゃん。
・中1の秩父夜祭で友達と一緒にピース。この友達はよく雑誌に竜也くんと一緒に写っている仲間の1人だ(笑)。もう顔が竜也くんらしくなっているかなぁ…。中学1年生にしては少し幼い感じがする。小学生と言ってもまだまだ通じそうだ。髪の毛はこの頃から伸ばし始めたそうです。
・中2の秋、河原でのバーベキュー大会の写真。斜にかまえ腕を組んでいる。どうして○ン○キーというのはいつの時代もこういうポーズで写真を撮るのだろう…。
・最後は中2の2月。渋谷でチラシを受け取る約3ヶ月前。スキー教室で友達と一緒に、これは自分で自分を写したものでしょう。眉間に皺をよせニヒル(のつもり?)に笑っているような顔。なにもそんなに粋がらなくても…。

この一連の写真を見ていると、竜也くんはどうも中学2年になった辺りからいろいろと目覚めたようである(笑)




2005年05月08日(日) 組織という魔物

兵庫県で起きたJRの事故で企業側の失態が次々と露になった。マスコミによって暴露されるその事実に当初は人並みに憤りを感じていたが、その内に少しずつ私の中で変化が生じてきた。“人ごとではない…”と痛切に感じ始めたからだ。このような大惨事が起きるととかく私達はまず被害者と自分を重ねる。いつかこんな事故に巻き込まれるかも知れない…と。前述の“人ごとではない…”、JRとマスコミの一連のやり取りを見ているうちに、いつしか私は加害者の立場に自分を置くようになっていた。
いみじくも私も組織に属する人間だ。もし大事故が起こり、そして更にその事故原因に自分の勤務する会社が大きく関わっていたら…、果たして自分は組織の一員として、被害者や遺族達に十分納得してもらえるような対応が出来るのだろうか…?彼等に申し訳ないと思い、どうか不具合のないようにと心を配っていても、その不具合とは何に対するものなのか。被害者や遺族に対するものなのか、それとも自分の会社に対するものなのか…。
私は…この対処の仕方で上司に叱られないだろうか、会社側から何かしらの処分を受けることはないだろうか…。遺族に頭を下げ詫びながら、少なからずもそんなことを心配している自分の姿が浮かんでくる。

組織とは不思議なもので、世間一般とは少しかけ離れた常識とかルールを独自に持っているものだ。個人ではそんな不道徳なことは絶対にやらないと断言出来るようなことも、組織の一部という立場になると多少の後ろめたさを感じても行動に出してしまう時がある。正確に言えば、やらざるおえなくなるのだ。「正義」とか「人のみち」とか…そこら変の感覚が非常に鈍くなってしまうのだ。もちろんそれがいいとは誰も思っていない。中には正義を貫き孤軍奮闘する人もいるだろうが、やはり長いものに巻かれてしまう人間の方が圧倒的に多い…これが現実だと思う。

JRの役員達に居丈高に記者が詰め寄っていた。記者達の言っていることはもっともなことで筋が通っている。立派だ。人間として本当に立派なことを説いている。しかしこの光景を見てふとよぎったのだ。記者達も恐らく組織に属している人間が多いと思う。ならば彼等はいかなる時も権力という圧力に屈することなく真実を最後まで書き通すことが出来るのか。売上部数や視聴率を優先することなく冷静に事実を伝える報道をこれまでにちゃんとやってきたのか。まぁ彼等も上からの指示であのような態度に出ているのかも知れないが。
2次会だとか3次会だとか、そんな話はもううんざりなのだ。それは「あなたの彼氏が女の人と○○で歩いているのを見たわよ」とわざわざ話す女の姿を彷彿させる。そしてそれは遺族や被害者の気持ちをいたずらに逆撫でするだけで、問題解決のいい方向へ向かわせているとは思えない。もうそろそろ視聴率狙いの報道は終わりにして、原因究明と再発防止に重きを置く報道をしてもらいたい。



2005年05月05日(木) 雑誌「お日柄もよく…(79)&(8)」

●(79)春がきた!

写真は民家の前で写したバージョンで小さなものが5枚。どれもまぁまぁ…の表情でしょうかねぇ。

「春といえば……お花見にたらの芽。」って“たらの芽”ときたか。なかなかシブイセンスをお持ちで。オバ心をくすぐるね〜♪
竜也くんの言う「春がきた!」とは、競馬で3連単を当てたことを意味している(笑)。なんと106倍だったそうだ。竜也くんは「7」を買っていたのに何故か自分は「4」を買ったと思い込んでいて、馬券をゴミ箱に捨てていたんだそうだ。友人が幸いにもそれを見つけ、カニを食べに行ったとか。竜也くんて意外と賭け事好きだよね(苦笑)。
そして竜也くんが大好きな野球も開幕し、開幕戦もずーっと見ていたらしい。そんなこんなでニュースを見る楽しみも増え、「今は、ホントの意味での休日を過ごしているという感じです。」 きっとこれは『赤い疑惑』の撮影前に行われた取材だったのでしょう。本当に束の間の休日だったね…。


●(8)夏の匂い

写真はちょっとお肌が荒れています…。

2002年7月のもの。「皆さんは“夏”といえば何を思い浮かべますか?ボクは“蚊取り線香”です。……あの匂いって、良くないですか?実家ではずっと蚊取り線香を使っていて、例えば家族みんなで楽しく花火をして帰ってきたときに、焚いてあった匂いとかを思い出せるから」こんな竜也くんのコメントを読んでいたら、私まで子供の頃が懐かしくなってしまった…。昔はベープなんてなかったから、我が家も蚊取り線香。こんなことで竜也くんと想いを共有出来るなんて…うるうる…。

ちょうどドラマ『かまいたちの夜』の収録が終わった頃のようだ。『かまいたちの夜』自体は私は今一つ意味が分らなかったわけだが…(汗)。 でもラストの竜也くんが綺麗だったなぁ…と、そんなもんです。竜也くんの方は共演者の人達とも凄く仲良くなれたようで、いい経験が出来ましたとのこと。特に佐野史郎さんとはとても話が合ったとか。佐野さんが唐十郎さんの劇団にいた頃の話に興味を持ったようだ。そして…もう一人の共演者の浅香唯さんのこと。「ものすごくおキレイなんですよ。あんまりキレイだったんで、写真集まで欲しくなって本屋に買いにいっちゃいました(笑)。でも“在庫ありません”と言われ、結局買えなかった…。ああ、残念。」 はい、はい、はい。確かに浅香唯さんは猫顔でおキレイよね〜。



2005年05月04日(水) WOWOW「ロミオとジュリエット」

やっと見た(汗)。舞台を映像という形にするというのは正直限界もあると思うし、自分の好きな場面を映してくれない…などのストレスもあることは否めないのだが、それでも新しい発見があったり表情が恐ろしいほどよく見えたりと楽しいこともあるのだ。

ロミオの登場シーン。ロミオは届かぬ恋の想いに悩んでいる。その時にいじいじとセットの壁を軽くなぞりながら自分の切ない想いを告白している。その時にカメラは一瞬ロミオの手をアップに映した。ちゃんとロミオの手は語っていた。手までいじいじ(笑)。生ではどうしてもロミオの顔ばかり目が行ってしまうわけで(汗)。特にここの場面は席によってはあまりよく見えないところだと思ったが、こんなところまで神経が行き届いているとは…いやはや疲れるお仕事ですな。

さて、私が一番好きだった場面は舞踏会でロミオとジュリエットのキスシーンに持っていくちょっと前の二人のダンスシーン。この時のジュリエットを見つめるロミオの単純な要求を満たされた3歳児笑顔が好きだった。仮面を頭の上に乗せ、それがちょうど縁日のお面を頭の上に被った子供の姿と重なって、何とも愛らしかったのだが…。あれれ〜っ?なかなか仮面を外してくれない。そんな〜(泣)。きっとこの日はたまたま仮面を外すタイミングがずれたのでしょう…。あの笑顔を永久保存版に出来ると勝手に目論んでいた私には、これはかなりショック…。こんな時、やはり舞台は一期一会の世界なのだと痛烈に感じる。

今回の「ロミジュリ」の二人のシーンはうっとりすると言うよりは、ロミオの可愛らしさばかり私の中では印象に残っていたのだが、これもアップに映されるとまた少し様子が違ってくる。特にバルコニーのシーンはセットの一番上で演っていたので、細かい表情とか動きを楽しむというよりも、全体の二人の感じの雰囲気だけを堪能していた。しかしアップにするとちょっと“ドキッ”とするようなところもあったんですね。これもまたロミオの手に関ってくるのだが、ジュリエットの長い髪を撫でながら後ろへ流す仕草。何度かロミオがやっている。これはちょっと色っぽかったかな。ロミオに髪を後ろへ掻き分けて欲しくても、ショートの私では無理よね…などとつまらないことを考えながら恨めしく見させて頂きました…。
「誓って」とか「月に懸けて誓うのはやめて」とかジュリエットに好き放題要求され(汗)、その度に一々反応し嬉しそうにしたり不安そうな顔つきになったりと、ころころとロミオは表情を変える。そこには恋の駆け引きなど全くなく…ただただジュリエットの言いなりになっている正に恋の奴隷(笑)。そんなロミオの姿が情けなくもあり愛しくもあり…。この辺りをアップで更に客席とは違った角度でよく見れたのは嬉しい誤算だった。
ついでに言えば後半の薬屋のシーン。薬屋のドアを乱暴に叩いた後、薬屋がドアを開けるまでのロミオの見開いた目。あんな演技をしていたのね。あそこも殆んど後姿しか拝めなかったので新しい発見♪

ところで杏ちゃんの寝顔は可愛い。今回の放送を見て感じたのだが、杏ちゃんはやはり男だ。いや外見が男っぽいという意味ではないですよ。そもそも女優さんなんて気質は男だと私は思う。特に第一線で活躍している女優になればなるほど男気は強くなるような…。女優はその役柄を演じると同時に女も演じているわけで。そうなると今回の「ロミジュリ」は実際のところ男と男が演っていることになる。年齢を重ね、色々な意味で経験を積んでいけば杏ちゃんも巧みに女に化けるようになるでしょう(笑)。そんな時にまたこの二人の共演を観てみたいですね。でも根っこは男と男だよ(笑)。

今回のこの録画は確か東京公演の前半に撮られたものだったと思う。そのせいかバルコニーのシーンや教会の結婚式のシーンなどなど、比較的にあっさりしたもになっていて、下手をすれば物足りないと感じてしまう恐れがあるかも知れない。しかし竜也くんが「今日のロミオが最高のできだ!」と納得した公演のロミオが完成された1個の人間の形とすれば、このWOWOWで放映された「ロミジュリ」も、藤原ロミオの髪の毛の1本であるし、あるいは片腕にでもなっていると思う。これも間違いなく藤原ロミオの一部であると私は思うのだ。



2005年05月02日(月) 敵は何処にありっ!?

連休中で曜日の感覚がまるでなくなっている私です…。

さて連休の前半奥日光へ小旅行に出かけてきた。お年寄りやダンスグループにとても人気があり、北関東一辺の有名所の温泉地に君臨している某格安ホテルグループの1つに泊ってきたのだ♪そこは希望すれば行き帰りの無料乗合バスを利用出来るので交通費はただ。食事は期待出来るものではないが温泉は立派なもので、1泊二日の旅行で一人1万円でおつりがくる。まさに“ポケットマネーでリゾート気分満喫”なのだ。
私達と一緒に無料乗合バスを利用したのは30人くらい。行きも帰りもそしてお風呂の中でもその人達と一緒だった。正に裸の付き合いをしてきたわけだ(笑)。 ツアーでも何でも、人間とは不思議なもので、ある程度の時間を共有すると全くの他人でも妙な親近感が沸いてくる。移動中の休憩の際にもツアーの中の知った顔を見かけると「あっ、あの人達もいるいる」と微かな安堵感も生じるものだ。海千山千のオバちゃん達は気軽に話し掛けてくるが、シャイなおじさん達は遠目でこちらを窺っているでけで(笑)なかなか話し掛けてこない。それでもやはり情が湧いてくるのよね〜。

この現象は何も楽しい時間を共有する場合だけではないようで、話に聞くと、犯人と人質のような物騒な間柄にもこの手の情は湧いてくるらしい。何の事件だったが忘れたが、犯人達が人質をとって立てこもる時間があまりにも長かったため、両者はサッカーなどをして遊んでいたようだ。もうそうなるとべったりとお互いに情が移ってしまうわけで。いざ警察が突入して来た時、犯人が人質達を楯にしようと思っても、彼等に銃を向けた犯人は辛そうに顔を歪めただけで結局人質を撃つことが出来なかった…。こんな話を聞くと、やはりどんな人間にも熱いものが流れていると思うし、そんなに捨てたものではないと感じる。
それなのに…あぁ・・それなのに…。何で何年も一緒に仕事をしているのに一向に情の湧いてこない人間がいるのかねぇ…。こちらが快く思って思っていない場合、あちらも大抵は同じように快く感じていないと思うのだ(苦笑)。これも何かの戦争映画で見たワンシーンだが、戦いの最前線の中、見方の兵士に故意的に撃たれてしまう兵士がいた。へぇ…こんなこともあるのかもねぇ…と私は当然の如く撃つ方の兵士の姿に自分を重ねていたのだが、とんでもないことだ。よく考えてみればその反対も十分にあり得ることなのだ。
何かの事件に巻き込まれた時、犯人側にさえ注意を向けていれば身を守れるなんて考えは甘いのかも知れない。どさくさにまぎれ、後ろからどついてやろう…などと虎視眈々と狙っている奴がもしかしたら身近にいるかも知れない…。

…こんなことを考えている私には、まだまだ休暇が必要です…(苦笑)。


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