まゆのウォーキング、ぼちぼち日記

2009年01月29日(木) 夜の出来事の犯人はわかったけど…その処置は?

昨日からの続きになります。


夕方頃に、NTT新宿営業所の男性の方から
連絡が入り、この線が何の線で、どうなったか、
教えてくれたのだった。



ありがたい。
それで、私はこの夜のぶらり線の
顛末を知ることができたのだ。
よかった、よかった…




って、そのよかっただが、
わかったのはいいが、
なんとも…




「へぇ〜こんなんで
 大丈夫なんだぁ…」





と、やや拍子抜けしてしまったのだった。
さて、その新宿区営業所の男性が
教えてくれたのは、おおよそ、
こんなことであった。



「調べてみましたら、確かに、
 線が切れて危ない状況だと、
 連絡がありました。

 そこで、現地に行き、線を確認したところ、
 切れている線はNTTの線ではなく、
 ケーブルテレビの線であることがわりました」




ということで、あのぶらり線の犯人は、
ケーブルテレビの線だとわかった。
そして、さらにこんなこともわかった。



「はい、それで、こちらの方から、
 ケーブルテレビに連絡を取り、
 後の対処をお願いすることにしました」
「じゃ、もうちゃんとなっているんですね」

「あ、いえ…それは、ケーブルテレビの方に
 お任せしたので、今、ちゃんとなっているか
 どうかは、わかりません。
 こちらの方としては、夜で危険だったので、
 危険を回避するための応急処置だけして来たので。
 下に垂れ下がらないようにだけして」
「ああ、そうなんですか。
 じゃ、その後、ケーブルテレビがどうしたか
 それはわからないわけですね」

「はい、わかりません。
 ただ、対処していると思いますが…」




ということで、なんらかの対処は
しているのではないかということだった。

そこで、この地区のケーブルテレビに
電話して聞いてみると、おじさんが出た。
かなりアバウトな対応で、



「ひとまず、対処したと聞いております。
 大丈夫だと思いますが、これから、
 状況をみて、細かく対処していきます」




などと言っていた。
どんな状況をみて、どんな対処をするのか
聞いてみたかったが、担当者がいなくて、
はっきりしたことはわからないらしかった。
しかし、ひとまず、大丈夫らしい。

 

そこで、私は、数日後、
この現場を見に行ってみた。





すると…現場は、
こんなふうになっていた。
ほら、線が丸められて
上の方にあるでしょ?
これが、
ひとまずの対処らしかった。











「丸めただけなんだね〜
 こんな対処で、
 大丈夫なんだね」





などと、思ったのだった。
NTTの男性は、元もと丸まっていた線が、
ゆるんで、下に垂れ下がったのではないかと
推測していたが、今度は、ゆるまないように、
対処したのだろうか?

でも、まぁ、
これで、大丈夫ということだというし、
この線のことはこれでよしとした。



さて、今回のことで、
私はちょっとだけ学んだ。
それは…
電信柱付近で、何かあったら、
この電信柱の番号を教えること、だ。
ほら、こんな番号ね。









もっとも、それほどの需要があるとは
思えないけど、ね。
物知りの知人によると、
この数字には意味があり、
最初の数字が、南北、
その後ろの数字が、東西を表しているとか…
(確かそうなはずと、知人は言っている)

もっとも、この番号、
カバーがしてあって見えなかったり、
書かれてないものあるので、
とっさの時に役立つかどうかわからないけどね。



ともかく、みなさまも、
電信柱付近で何かあったら、
電信柱番号を伝えてくださいね。




というわけで、夜の出来事から、
いろいろなことがわかったのでした。





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2009年01月28日(水) 夜の出来事の事実確認。へぇ、そうなの…

さて、昨日からの続きになります。

危ないなぁと思いつつも、
時間が遅かったし、ヤマトのおにいさんが
電力会社に連絡しているということだったので、
私は、気になりつつも帰ってきた。




しかし、どうしても気になる、
あの線がどうして切れたか、
あの線がどうなったのか…





気になると、夜も眠れなくなる性分だ。
(ウソ)
そこで、ことの顛末を聞いてみようと思い、
電力会社に電話して聞いてみることにした。
よっし、聞くぞ、なんて、
かなり、張り切ってね。



さっそく、朝に電力会社に電話する。
総合窓口に電話してことの顛末を話し、
あの線がどうなったのか知りたいと
申し出ると、総合窓口のおじさんは
こう言った。



「電信柱の番号はわかりますか?
 そのあたりの正確な住所はわかりますか?
 それがわからないと、
 どうなったのか、わかりかねます。
 住所がわからないと、管轄が違うので」




いきなり、わからないと言われたので、
少し、カチンと来ながら、



「住所なら、新宿区5丁目あたりだと、
 思いますが、細かくわかりません。
 電信柱の番号は、知りません。
 あることさえ知りませんから。

 じゃ、違うことを聞きます。
 線が切れる原因は何が
 考えられるんですか?」




すると、窓口のおじさんは、
こう教えてくれた。



「線が切れるのは、いちばんは
 配線の劣化、あとは、大きな災害、
 工事による切断、などです。
 ただ、電力会社のものは、
 簡単に切れることはないはずです。
 切れたら、大変ですから」




ということで、このおじさんの話では、
電力会社ではないだろうということだった。
何しろ、もし電線なら、どこかに
電気がいかなくなって大騒ぎになるだろうと、
言うことだったし。
そこで、さらにこう聞いた。



「すると、他のどこかの線である
 可能性があるのですか?」

「今は、いろいろな線がいっぱい
 使われているので、例えば、
 ケーブルテレビや有線放送、カラオケ関係、
 NTTもそうですし、その他、
 いろいろな配線がされています。

 だから、まず、現地に行って、
 今回の切れた線が、
 いったいどこのものなのか、
 確認しなくてはいけないのです。
 そして、その線の会社が、
 対処することになります」




へぇ…なるほど。
確かに、そのあとに、この現場を再度
確認にいったら、こんな状態ですごかった。
いろんな線が張り巡らされているのだ。
どこの線だったのか…









さて、電力会社窓口のおじさんの話を聞き、
そうそうNTTも使っているな、と思い、
今度はNTTに電話をしてみた。
すると今度は、窓口のおねえさんが出た。

そして、やっぱり同じように、
住所とめぼしい目印になるような所を聞かれ、
(どこの営業所管轄か知るために)
その線が、いったいどこの線なのか、
調べないとわからないといわれた。
そこで、私はまた、
質問を変えてこう聞いた。



「もし、仮に電話線だとしたら、
 あのあたりの電話が使えなくなるのですか?
 そうしたら、クレームになるから、
 すぐにわかりますよね?」




すると、このおねえさんは
こう答えた。



「はい、線が切れたら、
 そういうことになります。
 でも、今のところ、電話が通じないという
 連絡は入っておりませんので、
 NTTの線ではないのではないかと
 思われますが、その線がどうなったか、
 新宿区の営業所に
 連絡を入れて聞いてみます。
 わかればよいのですが…
 その後、調べて連絡してます」




ということで、ラッキーなことに、
ちゃんと聞いてみてくれることになった。
そこで、私は、この連絡を待つことにした。




すると、夕方頃に、
新宿区の営業所の
男性の方から連絡が入り、
この線が、何の線で、
どうなったか、
教えてくれたのだった。





ちょっと拍子抜けの結末だったけど…ね。
この続きは、明日書きますね。





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2009年01月27日(火) 夜は夜で…これって大丈夫なのかなぁ?

今日は、はっきりいって写真ボケボケです。
すいません、ちょうど、携帯しか持ってなくて、
携帯カメラで撮ったので…

私の携帯は、やや古いので、
夜はこんなになるんだな。
まぁ、割り引いて見てくださいませ。



というわけで、
夜に見つけた、




「これって
 大丈夫なのかなぁ?」





なんて思ったものだ。
やっぱり夜の街でも、
それなりに発見はあるのだった。





さて、それは新宿の小さな脇道で見つけた。
ボケボケ写真だから、
とてもわかりづらいけど、
ほら、これだ。









あのね、上の方にある電線の
ような線が、こんなふうに下の方に、
だらりと垂れ下がっていたのだ。

この線が何かわからないけど、
ともかくこんなふうに切れて、
垂れ下がっていたのだ。





こっこれは、
大丈夫なのか?
何の線なのだろう?
触ったらまずいのだろうか?
ビビビと、
感電してしまうのだろうか?





と思いつつ、近寄り、
携帯カメラで写真を撮っていた。
あっ、しまった、
デジカメ持ってこなかったね、
なんて思いながら。

すると、そんな私を見て、
前から歩いてきたおじさんが、
こう声をかけてきた。



「何の線ですか?」
「わかりません。
 大丈夫なんでしょうか?」
「どうなんだろうね〜
 何の線だろう…」
「触るとまずいんでしょうか?
 感電したりするのでしょうかね?
 交番か何かに連絡した方がいいのでしょうか?」
「そうですね〜
 まぁ、その方が安心ですね」




こんな会話のあと、このおじさんは、
すたすたと行ってしまった。
残された私は、どうしたものかと思って
この線の前で、ちょっと躊躇していた。








9時を回っていたから、これから、
交番に連絡して、お巡りさんが来て、
あれこれと面倒になると遅くなるし…
でも、このままでは、危険かな、
などと、心の中で葛藤をしていたのだった。



その時、
ヤマト運輸のおにいさんが通りがかった。
すぐ側にヤマト運輸の営業所があり、
その営業所の方らしかった。

そして、このぶら下がった電線の前で
突っ立っている私を見て、こう言った。





「あ、それ、
 触らないでくださいね。
 何か切断されているようなので。
 ちょっと前に連絡してるので、
 もう少ししたら、電力会社の人が
 来るようなので…」
「やっぱり危険なんですか?」
「わかりませんけど、
 触らない方がいいことは確かです」
「そりゃ、そうですね…」





というわけで、
すでに連絡済みだとわかった。
やれやれ、よかった、と
ほっとしたら、興味がわいてきて、
電力会社の人が来るのを待とう、
そしてこの線が何なのか、
何でこうなったのか、
聞こうと思った。




そこで、この電線の前で、
10分ほど、今か今かと待っていた。
しかし、電力会社の人は、
一向に来る気配もなくて、
寒いこともあったし、
夜遅くなるのもいやだったので、
あきらめて帰ることにした。 



でも、もちろん、
どうしてもこの線が気になったので、
翌日、電力会社に、電話をして、
この線がどうして切れたのか、
それで、大丈夫なのかを聞いてみたのだ。




すると、
今まで知らなかったような、
こんなことがわかったのだった。
この話の続きは明日書きますね。





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2009年01月26日(月) これまた、何だろうね?本当にいろいろいるね〜

さて、昨日は、元気そうな、堂々たる
富貴繁栄の神さま、布袋様を紹介した。
で、今日はと言うと…




「あららぁ〜
 なんだか…
 (絶句……)
 どうなんだろうね…
 気持ちは、わかるけど…
 どうなんだろうなぁ…」





などと思い、
かなり判断に迷ったものの紹介だ。
どちらかというと、昨日の布袋様とは
正反対のものという感じを受けるものだ。





それは、こんな道にあった。
この道だって、布袋様の立っている道路と
同じくらいの大きな道だけど、
商店街なども少なく、活気も感じられず、
やや暗い感じのする道路だった。




ほら、こんな道路だ。
そして、歩道のところで見つけた。








「あ、また何かいるね。
 今度はまた、ちっこいね〜
 なんだろうね?
 なにかしらね?」




と、私はいつものように、
わくわくと近づいていった。
すると、こんなものが
ひっそりと立っていたのだ。








「おっ…ん?
 ああ、洋服を着て、
 赤いマフラーを巻いた、
 キツネのよだね。
 どれどれ…
 こんにちは」




と、もっと近寄ってみると…




「あ、違ったっ!!
 キツネじゃない!
 こっ、これは…
 (絶句…)」





目を疑ったが、
こんなものだった。
いや、こんな方だった、だな。










そう、
観音様だった。





セーターを着こみ、
(着せられ、だな)
赤いマフラーを巻かれた
ちょっと首をかしげたような
さびしげな観音様だった…



1月は寒い、
それに、ここは日陰だし、
観音様も寒かろう、
あたたかいものを着せて、
マフラーも巻いてあげよう…
そんな気持ちはわかる、
とてもわかるが…




前日に雨が降ったせいもあって、
セーターも、マフラーもぬれていて、
かえって、寒そうに見えた。
それに、汚れも目立っていたし…

正直…観音様には
似合わないと思ったし、
着てないないほうが、いいと思った。




でも、観音様は、
嬉しいのかな?





人間のやさしさをわかってくれて、
そう思ってくれているなら、
いいなと、と思った。
私は、この観音様に手を合わせ、



「早く、あたたかくなって、
 このマフラーとセーターを
 とっても大丈夫になり、
 身軽になれるといいですね」

 


と、語りかけてきた。
観音様は、どんな状態でも、
この家や道を見守っていてくれると思うけど、
身軽な衣の方がいいと思ったのだ。
観音様は、じっとしておられた。



というわけで、
道ばたのマフラー観音様でした。
春になって、この観音様が
どう変身されるか、見守っていくつもりです。
また、ご報告します。





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2009年01月25日(日) こんなものが、道ばたにさりげなくあるとはね…

さて、今日は、いつもの、
道ばたの発見ものだ。
今日のは、



「へぇ〜でっかいね。
 こんなものが、道ばたに
 さりげなくあるとはね。
 始めて見たね、
 いや、まいったね…
 わっはっは…」




なんて、思ったものだ。
あるんだな、そんなものが。

この日は、違う街まで電車に乗って、
足をのばし、知らない道を
てくてくと元気に歩いていたのだった。
当てもなくね。



やっぱり、知らない道は、
新鮮でいいね、
なんて思いながら。




すると、道の先の方に、
なんだか、見慣れないものが見えた、
ような気がした。








「あれっ?
 何かいるね?
 いるね〜」




と発見し、私はワクワクと
大急ぎで近寄っていったのだ。

すると、大きなマンションのテナントの前に、
こんなものがで〜んといたのだ。









うひゃ〜
布袋様だよ。
わぁ、立派だね〜





そう、布袋様だ。
立派な、堂々たる布袋様だ。
(袋を後ろに担いでいるから、
 布袋様で間違いないと思うんだけど…)



「すごいね、店先に、
 こんな布袋様がいるとはね…
 ふーむ…」




などと、近づいてみると、
身長が130センチくらいもある、
でっかい布袋様だった。
ほら、こんな。








今まで、道ばたでこんな大きな布袋様、
見たことなかったから、びっくりした。
って、道ばた以外でも、
見た覚えないなぁ。

七福神参りに、いつも行くけど、
こんな大きな布袋様は見たことないもん。

ちなみに、この布袋様、
こんな人らしい。



「七福神のひとりで、唯一実在した人物。
 中国・後梁の時代の禅僧だった。
 この袋の中には、食料品から日用品まで
 あらゆるものが入っていて、
 この袋を「堪忍袋」などという人もいる。
 (堪忍するものも入っていたらしい)
 
 この布袋様、吉凶を予言する能力にたいへん優れ、
 その予言は的中し、そのため多くの人に尊敬された。
 そして、肥満体のおおらかな容貌は
 広い度量や円満な人格を表すものとされ愛され、
 予知と富貴繁栄の神様として、
 今でも、崇められている」




ということだった。
このビル全体に、
富貴繁栄をもたらしてくれるように、
このビルの前にいるんだと思う。
(その割には、後ろのスペースに
 シャッターが降りているのが
 気になったのだけどね)

でも…確かに、
縁起がよさそうな感じはした。
だってほら、笑顔、こんなだったもん。









思わず、いっしょに
わっはっは…
なんて笑ってみた。

(笑う門には福来たるだしね)




きっと、ここのオーナーが
この布袋様を好きなんだと思うな、
なんて思って、調べてみたら、
どうやら、この界隈(中野)に、かつて
布袋様が大好きな製造会社の社長が
いたらしいことがわかった。




もっとも、その社長と、このビルのオーナーが
同じか、何か関連があるのかもわからないけど、
同じ中野界隈だし、布袋様だし、
なんとなく関連性がありそうな感じがしたのだ。
まぁ、関連性があるからどうだ、ってことも
ないのだけどね。


というわけで、道ばたで見つけた、
でっかい布袋様でした。
明日は、この正反対のような方を
ご紹介します。





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2009年01月22日(木) 汚れた服のあの不思議な女性は、もしかしたら…

さて、またまた昨日からの続きになります。


不思議な女性がいよいよ立ち上がったので、
私も立ち上がり、降りるべく出口に向かおうとした、
その時だった。




ドン




と、にぶい音がしたのだ。



びっくりして、音のした方を見ると、
杖を持った70代くらいのおばさんが、
バスの中で滑って転んだのだった。




おばさんは、シルバーシートに座っていて、
お客さんがいなくなったので、立ち上がり、
出口に向かおうとしていたらしいのだが、
そこで、お尻からすてんと転んでしまったのだ。 



「あ、大変っっ!!
 おばさんを起こさなくちゃ」




私の前にいたかの不思議な女性は、
すでに、おばさんのところに駆けつけて、
おばさんを起こそうとしていた。

もちろん、私も大急ぎで駆けつけて、
おばさんをいっしょに起こそうとした。



ところが、このおばさん、
重くて、二人の女性でも、
立ち上がらせることができない。




起きあがらせ方が下手なのかもしれないが、
動転して、あわてていたので、
どうしてもうまく起こすことができないのだ。
おばさんは、自力でも
なかなか起きあがれない感じだった。



どこかを痛めたかしら…
大きな音がしたから、とも考え、
できるだけ静かに起こそうとした。




しかし、おばさんは起きあがらない。
女性二人で必死で起きあがらせようとしても。
一生懸命になっていると、そこに
運転手さんが、




「どいて、女性じゃ無理だよ。
 そんなやり方じゃダメだ!
 オレがやるから、どいて」





と、言って大急ぎで駆けつけてきた。
体格もよく力もありそうな運転手さんだった。
私たちは、おばさんから離れた。

すると、運転手さんは、
おばさんの背中の方にまわり、
おばさんの脇の下に手を入れて、
えいっ、力を入れて、引き上げた。



すると、おばさんも、滑る床だったけど、
せいいっぱい足に力を入れて踏ん張り、
なんとか、立ち上がることができたのだ。





ああ、よかった、
おばさんが、立ち上がった!
よかった、どうやら、
大丈夫らしい…





と、私が思った瞬間だった。
かの不思議な女性が、そのおばさんの
汚れた服を、手袋で拭きだしたのだ。

おばさんの服は、雨で汚れた床だったので、
かなり汚れてしまっていたのだ。
それを、自分の手袋で、ていねいに
そう、片方ずつ違う手袋で拭いていたのだ。

汚れることをいとわず、
まるで、普通のことのように、
すっすと、何も言わずに。




私は、あわてて、テッシュをだして、
いっしょに拭きはじめたが、
あまり量はなかったので、すぐに汚れてしまった。
とてもそんなものでおさまる汚れではなかったのだ。

すると、運転手さんが、
運転席の側にあったタオルを
持ってきてくれた。

それを、不思議な女性が受け取り、
なんとかおばさんの服をふき取ることができた。
もちろん、シミは大きく残ったが、
それでも、大分汚れをふき取ることができた。

おばさんは、この状態にやや呆然としていたが、
少し落ち着くと、こう言った。



「どうもありがとうございます。
 もう、大丈夫です。
 どうもすいません…」




そして、私たちに頭を下げて、
バスを、ゆっくりと降り始めた。
私たちも、おばさんが歩けることを確認し、
ほっとして、おばさんがバスを降りるのを見ていた。



しかし、雨がまだふっていたし、
少し心配だったので、
駅に向かおうとするおばさんに
私は、傘をさしかけて、
駅までいっしょに行こうとした。




すると、おばさんは、
こう言ったのだ。



「あのね…
 大丈夫です。
 傘、なくても、
 大丈夫です」
「でも、そこまでですから…」




と、私が言うと、
おばさんは、もう一度、
しかしきっぱりとこう言った。



「あのね、大丈夫なの。
 大丈夫だから…」




こうまではっきりと言われたので、
私は傘をさしかけるのをやめた。
きっと、おばさんは、いやなのだろう。

おばさんは、ゆっくりと雨の中、
荷物を引きずりながら、駅の方に向かった。








その後ろ姿を見ながら、
私と不思議な女性は、目を合わせて、
なんとなく頷きあった。
私は、この女性に、こう話しかけた。




「汚れちゃいましたね、
 大丈夫ですか?」
「大丈夫です、
 もともと汚れていたし…(笑)
 洗えば、大丈夫だから」





女性は、こうくったくなく言うのだった。
女性の服は、さっきより汚れていたように見えた。
おばさんの服を拭くときに汚れたのかもしれない。

しかし、それには触れず、
私たちは、ちょっと笑い合い、
さよならを言って、
このバスからそれぞれ離れた。








私は、この不思議な女性と
別れてから、ふと思った。



あの汚れた服は、もしかしたら…
こんなふうに誰かを助けるか何かして、
汚れたものだったのかもしれないなぁ…
きたないからイヤだ、なんて
思ってしまったなぁ…
悪かったなぁ…
あの人は、もしかしたら、
天使だったのかもしれないなぁ…




なんて。
そう思って、ちょっぴりうきうきし、
雨の日もバスも悪くない、と思ったのでした。

というわけで、雨の日のバスの出来事でした。






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2009年01月21日(水) 笑顔がやわらかい不思議な女性

昨日からの続きになります。



私は、バスの中で、隣に座った女性から、
突然声をかけられて、戸惑いながらも答えた。



「今日は、傘を持って、
 家を出ましたか?」
「あ、いえ…
 途中で買いました。
 今日は、出るとき、
 天気予報を見て来なかったので…」




私は、このまま会話を続けるのか、
途中でさりげなく会話を打ち切るか、
心の中で迷いが出ていた。
なんでこんなことを聞くのだろうとか。

しかし、こんな私の気持ちなど、
全く無視するかのように、隣の女性は、
私に話しかけてきているのだった。
それが、ものすごく自然だったのだ。



「私も忘れちゃって…
 こんなに降るとは…でも、
 バスに乗れば大丈夫かなと思ったので、
 買わなかったんです」
「ぬれましたね」
(服が濡れていたのでこう言った)

「ええ、でも、このくらいなら大丈夫。
 雨で、服が洗われるからちょうどいいかも(笑)
 汚れているからね(笑)」




なんて、答えたりしたのだ。
私はその答えと、その笑顔に驚き、
思わず、女性の顔を見つめてしまった。




なんとも言えない感じの
やわらかい、本当に心から、
ふふっと笑った顔だったのだ。
なんだか、雨の日を楽しんでいる、
そんな感じさえ受けた。





なにか、私の心に変化が生じてきた。
最初は、こんな人が隣なんてイヤだと思ったけど、
ちょっとイヤでなくなり、そして、
心がゆるんできた感じがしてきたのだった。

一瞬、あやしい宗教の人で、
その教えで、こんな日に、こんな格好でも、
こんな笑顔をするのかも…
などとも頭をかすめたが、
仮にそうであっても今、バスの中で、
宗教に誘われることもないだろうと思い、
それは考えないことにした。



その女性は、その後も、
たわいないことを、ごく自然に、
例えば、



「傘はコンビニかなんかで買ったんですか?」とか、
「雨だと、道路が混みますね」
「今日は、あったかいものが食べたいですね」
「もうすぐ駅ですね」




なんて話しかけてきた。
その話し方は、とても丁寧で、
イヤな感じを受けなかったので、
私も、



「はい、近くにあったコンビニで買いました。
 280円でした」だの、
「そうですね、混みますね」
「今日は、鍋がおいしいかもしれませんね」
「そうですね、駅ですね。
 時間がかかりましたね」




などと答え、その女性と、
なんとなくたわいもない話を続けた。
それが、イヤではなくなっていたのだ。




とても、
不思議な感じの女性だった。
汚れた格好しているけど、
言葉づかいは丁寧だし、
楽しそうだし、
人に対する警戒心もないようだし、
なにより、
自然体という感じがしたのだった。
力が抜けているというか。





私は、まだまだ警戒して、
頭であれこれ考えながら、
体のどこか力を入れながら答えているのに。
でも、いつの間にか、この女性のペースにのり、
私もなんとなく力が抜けてきたのだった。

そんなやんわりした時間を
のろのろのバスの中で過ごしていたが、
いよいよ、駅に到着した。
バスの運転手さんが、



「終点です。
 到着が遅くなってしまって
 申しわけありませんでした。
 雨が降って滑りやすくなっているので、
 お気を付けてお降りください。
 ゆっくりと降りてください」




などと、社内放送した。
乗客は、終点近くになって混んできて、
座席はほとんど満席、立っている人も
何人かいて、その立っている人たちから、
順番にゆっくりと降り始めた。

私は、真ん中より少し奥の二つ座席の窓際に
座っていて、その隣に不思議な女性が
座っていたので、この女性が立つまで
立てずに、じっと待っていた。

隣の女性は、後ろの乗客が降りるまで、
待つつもりでいるらしく、座ったままだったので、
私もじっと待っていた。
まぁ、急ぐこともないしね。



そして、
いよいよ隣の女性が立ち上がり、
私も、立ち上がった。





そのとき、
事件は起こったのだ。
私は大いにあわててしまった。





この続きは、また明日書きますね。






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2009年01月20日(火) いやだなぁ、こんな人が隣なんて…

先日、バスに乗った。
滅多にバスには乗らないのだけれど、
この日は冷たい雨が降っていたので、



「よし、それなら、
 バスに乗ってみよう」




などと思い立ち、ウォーキングの途中から、
バスに乗ってみることにしたのだ。

そして、いちばん近くのバス停に行き、
最初に来たバスに乗ることにした。
最終地点はどこでもよかったので、
終点まで乗って見ようと決めた。
だいたい、どこかの駅に向かうしね。




そんなわけで、
雨宿りしながら、
バスが来るのを待っていた。
すると、バスがやってきた。




私は、いそいそと乗り込んだ。
そして、運賃の210円を運賃箱に入れた。
いったい運賃は、いくらなのか、
どこでどう払うのか、やや戸惑ったが、
運転手さんが親切に教えてくれた。

幸い、バスは空いていて、
二人がけの席に一人で座ることができた。
外の風景もいつも見ているものとは違う感じなので、
私は、外の風景をぼっーと眺めていた。

道路は雨のせいなのか、混んでいて、
バスはのろのろと小さな通りを進んでいた。
あまり歩く速度と変わらない感じだった。

でも、久しぶりに
バスに乗れたのが嬉しかったので、
外の風景を見て楽しんでいた。
たまには、バスもいいね、なんて思いながら。




外の風景を眺めていたら、
とても目についたことがあった。
多くの店のシャッターが
閉まっていることだった。




今日は、店がお休みの日なのかとも思ったが、
シャッターの前に貼り紙をしてあるお店もあるし、
さびれた感じがしていたので、
閉店したお店だと感じた。



「ああ、このあたりも、
 シャッター通りになったんだね…
 今どきは、切ないね」




などと寂しく思ったりした。
そんな小さな商店街通りをバスは
のろのろと走り続けていた。

雨が強くなって来たせいもあって、
バス停に止まるたびに、
乗り込む人が増えてきて、席が徐々に
埋まってきた。



そして、ついに、
私の横にも、女性が座った。





しかし、その女性は…
傘を持っていなかったようで、
雨にぬれていて、
その服はやや汚れが目立っていて、
ほつれかけた布製のバックを持ち、
片方ずつ別々の手袋をはめた、
貧しそうな感じのする人だった。
年の頃は、40代前半に見えた。





「なんで、私の横に座るの?
 他の席も空いているのに…
 ここじゃなくてもいいじゃない。
 私も、ぬれちゃうわ。
 それに…
 においでもしたらイヤだなぁ…
 こんな人が隣なんて…イヤだわ…」




などと瞬間的に不快に思ってしまった。
この狭いバスの中で、しかも雨だから、
もちろん窓はぴっしり閉まっているし、
暖房は効いているし…
だから、余計そう感じたのだ。

しかし、幸い、その女性からにおいが
することはなかったので、ほっとしたが、
なんとなく落ち着かない気分になっていた。

私は、早く終点に着くといいな、と
思うようになっていた。
そして、その女性から、せいいっぱいの距離をとり、
目をそむけて、外をまたぼっーと見つめ続けた。




バスは、相変わらずのろのろと、
走り続けていた。
しばらく、走ったところで、
びっくりすることが起こった。 

隣の女性が、私の方を向いて、
こう話しかけてきたのだ。





「雨になりましたね…」




私は、不意をつかれ、
びっくりして思わず、



「えっ、ええ、そうですね」



などと答えた。
すると、その女性は、さらに
こんなことを聞いてきたのだ。



「今日は、傘を持って、
 家を出ましたか?」





この続きは、明日、書きますね。

実は、このバスでは、この他にも、
いろいろとあったのです。
この女性にも驚きましたが、
他にも驚くようなことが…






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2009年01月19日(月) 新宿区立「漱石公園」に入ってみる

さて、昨日からの続きになります。


昨日の最後に紹介した写真の小さな道の
左側に、この公園はひっそりとある。
どれどれと入ってみると、
ほら、「漱石公園」と書いてある。









ここから入ると、
こんなさわやかな感じの公園になっている。
もちろん、入場料などもなく、オープンな公園だ。
奥に見えるお家には、夏目漱石関連の本や
パンフレットが置いてあり、警備員のおじさんもいる。








この公園は、新宿区が、
「夏目漱石生誕140周年記念事業の一環として、
 夏目漱石が141回目の誕生日を迎える
 平成20年2月9日に、区立漱石公園が
 リニューアルオープンした」のだ。

「漱石公園」HPから)



以前は、とてもみすぼらしい公園まがいの
ところだったけど、(私は知っている)
いつの間にか、こんなきれいな公園に生まれ変わったのだ。
「夏目漱石生誕140周年記念事業」として
きれいにされたんだね。




そして、ほら、もちろん、
漱石さんもちゃんといる。










では、いったいこの公園は、
どんなゆかりがあるかというと、
こんな看板が立っている。









そう、ここは、
「漱石終焉の地」なのだ。

(49歳、胃潰瘍を悪化させて亡くなる)




ちなみに、昨日紹介した吉野家のとなりにあった
記念碑のある場所は「誕生の地」。
漱石さんは、この界隈で一生を過ごしたのだ。
(熊本で先生をし、一度イギリスに留学するも)



そして、この公園のある場所で、
本格的に執筆活動をし、
最後の9年間を過ごした「漱石山房」と
呼ばれた家があったらしい。
それが、こんな家だったようだ。









さらに、近づいてみると、
漱石さんの部屋は、こんなだったらしい。








かなり几帳面で神経質な方だったらしく、
いつもきちんとしていたとか。
赤い絨毯が印象的な部屋だけど、実際には、
本がいっぱいで、絨毯の赤は見えなかったらしい。

ともかく、この部屋で、
朝日新聞に掲載された小説などを
毎日8〜20枚くらい書いていたという。



さて、この「漱石山房」には、
その周りに洋風のベランダがついていた。
(上の写真の全体像を見るとわかります)
そのベランダを再現したものがこれだ。









このベランダは、漱石さんの仕事場の書斎の
まわりにあったベランダだけど、
ベランダだけ、再現されていて、
書斎の中に入るとかはできない。
つまり、こんなベランダがついていた、
というだけのものなのだ。

「ベランダより、書斎そのものを
 再現してほしいぞ」と、私などは思うが、
場所も予算もなかったのかもね。
でも、今ひとつ工夫がほしいなぁ…
これだけじゃね。

でも、ともかく…、漱石さんは、
このベランダがお気に入りで、
執筆に疲れると、椅子に座ってひと休みしたらしい。
ふぅーん、って感じだ。



さて、このベランダのわきには、
こんな気持ちいいこぎれいな庭がある。
まぁ、庭というより、出口に向かう道、
という方が正しいのだけど。









以上が、この公園の全てだ。
こじんまりとしていて、15分もあれば、
全部を見終わってしまうようなところだ。



しかし、この界隈には、
漱石さんゆかりの地が、他にもまだまだあって、
散歩コースなどもあるから、
歩いてみると楽しいかも知れない。









私は、まだこの漱石コースを歩いてないので、
あたたかくなったら、歩いてみようと思ってます。
何か発見したら、ご報告します。



あ、そうそう、
昨日すっかり、書き忘れてしまいましたが、
あの吉野家の「牛とじ鍋定食」の旗ですが、
漱石さんが、「牛鍋」が大好物だったので、
あの旗を立てているのだとか。
知りませんでした…
吉野家もやりますね。




というわけで、漱石公園の紹介でした。
場所は、こちらを見ると書いてます。
ただ、この地図を見て行けるかどうか、
かなり心配ですが…
「漱石公園地図」

機会があったら、訪れてみてくださいね。
もっとも、あまりの小ささに驚くかも知れませんが(笑)




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2009年01月18日(日) 歴史的有名人ゆかりの地…結構あるんです

さて、今日は、このあたりに点在している
歴史ある場所、有名人ゆかりの地の紹介です。
今年は、こんな場所も紹介していきたいと
思っています。


以前も、「島崎藤村の旧居跡」を紹介したけど、
このあたり(新宿区、文京区)には、
結構あちこちに有名人ゆかりの地があるのだ。

ウォーキング中に、
「あれ?これは、何かな?」
なんて、石や家の前で、立ち止まってみると、
有名な方の生まれた家の跡地だったり、
活躍した場所だったり…
そのたびに、確認しているのだ。




で、そうそう…
今日は…
この方ゆかりの場所の紹介だ。
それが誰かというと…
ほら、こんな坂道がある。









この坂は、「夏目坂」というのだ。
そして、この標識に近づいてみると…
こんなことが書かれている。









そうです、
「夏目漱石」さんゆかりの地
なんですね〜





夏目漱石さんは、このあたり
牛込馬場下横町
(現在の新宿区喜久井町)で誕生し、
このあたりに住み、執筆していたのだ。

この標識によると、夏目漱石さんのお父様、
小兵衛直克さんに関係ある坂のようだ。
この小兵衛直克さんは、このあたりの名主で、
その末子(五男)として漱石さんは生まれた。



この坂のあたりで
ちょっとは遊んだかもしれないね、
なんて思いながら、この坂を
ぶらぶらしてみると…




牛丼吉野家が見えてくる。
そして、この吉野家の脇に
ひっそり立っているものを見つける。








近づいてみると、
こんな記念碑が
立っているのだ。








牛とじ鍋定食の旗の前に、
「夏目漱石誕生の地」
の記念碑は立っているのだ。




漱石さんは、末っ子(姉1人、兄4人)で、
しかも高齢出産で生まれた子だったので、
母親が恥ずかしがり、余計な子、要らぬ子として扱われ、
幼少時に、四谷の古道具屋さんに里子に
出されたり、かなり辛い思いをしたらしい。








こんな記念碑を読みながら、
うんうんなどとわかった気になって
さらに坂を歩くと、
ゆかりのある地だけに、
こんな店もあることに気付く。








このあたりには、漱石さんゆかりの店も
結構点在している。
私は、ゆかりの店に一度だけ入ったことがあるが、
古ぼけた写真が飾られているだけで、
他は別に変わったことのない居酒屋さんだった。



そして、この夏目坂から、
少し入ったところに、
こんな場所があるのだ。
これがどんな場所かというと…









現在、新宿区が力を入れて整備している、
もちろん、漱石さんゆかりの場所なのだ。

すがすがしくていいところなんだけど、
ちょっとね…なんて思うところもある
場所なんだな、これが。
この場所のことは、明日ゆっくり書きますね。



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2009年01月15日(木) 「ちょっと気の毒かも…」なんて思った「塀」の話

デザインをちょっと変えてみたりしています。
投票ボタンなど、まだついてないのですが、
また、復活しますので、その時には、
どぞ、ポチッをよろしくお願いします。




さて、今日は、



「ちょっと気の毒かも…」



なんて思ったやや気の毒な
「塀」たちの紹介だ。

「塀」たちも、よくよく見れば、
いろいろな顔をしていて、
それなりの苦労もあるようなのだ。
って、塀たちは、
苦労と感じてないかもしれないけどね。





まず、最初は、
こんな小さな路地で見つけた。









「おっ、
 塀に何かぶら下がっているね。
 なんだろう?」





何かちょっとでも気になることがあると、
どうしても確かめて見ずにはおれなくなる。
それがたとえ、「塀」であっても。

すると、こんなものが
ぶら下がっていた。









「ふむ…さびた鎖だね。
 この塀に、何かを
 つなげていたんだね」





さびた鎖が、だらりんと塀に
ぶらさがっていたのだ。

そして、さらに近づいてよーく見ると、
すっかりさびたカギもついていた。
もはや、カギの合わせる数字もわからない
状態で、ばっちかった。








「自転車でも止めておいたのかな?
 まさか、犬さんでないよね?
 他に、ここにカギつきで、
 止める必要があるもの、
 あるかしらん?」




などと考えてみたけど、
自転車と犬以外は頭に浮かばなかった。
他に何かありますかね?



ともかく、この塀にはかつて、
何かがつながれていたことだけは確かだ。
それが何かはわからないが。




この鎖を、ぐいっと引っ張ってみたが、
当然、がっつりと「塀」につながれていて、
とても外れそうにもない感じだった。

もしかしたら、このカギの番号を忘れて、
このまんまの状態になっているのかもしれない、
なんても思った。
ともかく、このさびた鎖のおかげで、塀は、
やや薄汚くなっていて、みすぼったらしく見え、
ちょっと気の毒に思えたのだった。





さて、次は、
こんな立派なお宅(右手前)の
塀の一角で見つけた。









この家を通り過ぎようとしたら、
目に入ってきたものがあったのだ。
それは、これだ。









植木の中に犬の糞を棄てないで、
と書かれた、
お風呂場用(たぶん)すのこだ。
そして、糞をすてないことは、
当然、エチケットだと
言いたいのだと思う。





この塀の下の植木に、こっそりと、
うんちを棄てていくような飼い主もいるらしい。
確かに、エチケット違反だ。
それに、この植木や塀を掃除する人のことも、
考えてほしい。

この塀は、形もキレイに揃えられ、
キレイに掃除もされているが、
こんな苦労があるんだね、
などと思ったのだった。



ということで、
やや気の毒な「塀」たちのお話でした。





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2009年01月14日(水) この「あ      な」は危険らしい…

このところ、寒い日が続いているので、
ウォーキングも厚着になりがちで、
背を丸めて歩きがちになるので、意識して、
背筋を伸して、しゃきしゃきと
歩くようにしている。

また、交差点で信号を待つときは、
腕をぐるぐるまわしたり、
足首をぐるぐるまわしたり、
首をぐるぐるとまわしたり、
冬の運動不足を補うために、
人目もはばからず、
運動するようにもしている。
こまめに体を動かさないとね、
なんて言いながら、せっせと。





さて、今日は、
そんな寒い日の
ウォーキングで見つけた、
お知らせ看板の話だ。




ちょっと目を離すと、
この新宿区などは、どんどん、
街の姿が変わっていく。
大きなビルが取り壊されていたり、
逆に、大きなビルが建っていたり。

下の写真の道路は、
現在、道路拡張工事中だ。
なので、道路沿いにあったビルや家が
がしがしと取り壊しされている。
(写真左側の金網があるあたりは、
取り崩されたビルのあと)
近々、その先に見えるビルも
取り壊しされることになっている。








この狭い道路が、何年後かには、
広い道になるらしい。



「へぇ〜
 いよいよ、このあたりも
 取り壊しが進んできたね。
 あの美容室があったビルも
 ついになくなったんだね〜」




なんて、きょろきょろしながら、
この道を歩いていたら、
金網のところに、お知らせ看板が
貼り付けてあるのを見つけた。




何か書いてあるね、
なにかしら?

(お知らせ看板は、かならず
 チェックすることにしている)




と近づいてみたら、
こんなお知らせ看板だった。









あ     な
   か
あ り ま す





の、お知らせ看板だった。
どうやら、この金網の内側には、
大きな穴があいているらしい。



どれどれ、どんな
「あ     な」かな?
なんて思い、
金網の外から内側をのぞいてみると…
確かに、大きなでこぼこが見えた。









「ホントだ、
 大きなあなぼこがあるね。
 何の穴かしらね?
 でも、この金網をよじ登って、
 この中に入る人がいるのかしらね」




なんて金網の中をのぞいていたら、
私の姿をあやしいと思ったのだろうか、
警備のおじさんが見回りにやってきた。
そして、金網をのぞいている私に、
こう話しかけてきた。



「何かありますか?」
「あ、いえ…
 この金網から入る人がいるのかなと
 思って…ほら、
 こんな看板ついているし」




と、私はこの「あ     な」
看板を指さした。
すると、警備のおじさんは
こう教えてくれた。



「まだ入った人はいるとは
 聞いてないけどね。
 一応、予防のためだね。
 ここにあったビルを解体して、
 まだ、地下を全部壊しきってなくて、
 埋め戻しもしてないので、深さのある
 大きな穴があいているんだよ。
 落ちたら危ないからね」
「ああ、なるほど、それは、
 落ちたら危ないですね」




などと、私もまじめくさって大きく頷いた。
この金網のなかの
「あ     な」は、
相当危険なようだった。

しかし、この看板のおかげで、
まだ、この金網の中に入った人がいないことがわかった。
この看板は、役立っているようだ。
よかった、よかった。

この看板が役立っていることを確認し、
「あ     な」がなぜ、危険かも
わかったので、私は満足し、
この警備のおじさんに教えてもらったお礼を言い、
この場所を離れた。



なんとなく…
「あ    な」
というところが気になるから、
人目を引くのかもしれない…
それが、注意喚起になっているのかも…
なんて、思いながら。




というわけで、この看板は、
大いに役立っていたのでした。



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2009年01月13日(火) やられたね!「迷惑メール」

遅ればせながら…
今年もどうぞ、よろしくお願いいたします。

<(_ _)>

道ばたで発見する愛しきものや、
本からの話など、楽しく、ぼちぼち、
書いていきたいと思います。 

今年は、仕事量もやりたいことも多いので、
(かなり)短いときも、お休みすることも増えると
思いますが、大目にみてくださいませ。
もちろん、ウォーキングもぼちぼち日記も
続けますよぉ〜私の楽しみですから。
どぞ、どぞ、よろしくです。




さて、今日は、お正月明けに、



「あららぁ〜
 なんだかね〜
 わはは」




なんて、思わず笑ってしまったことだ。
しかも、それは、毎日こりもせずに届く、
「迷惑メール」だったのだ。
「迷惑メール」よくきますよね。
ほとんどH系の。



普段は、かなり腹が立んだけど、
このメールだけは、
アイディアというか、
やられたっ!感があって、
なかなかよかったのだ。




今年最初なのに、「迷惑メール」なんて、
どうかと思ったけど、
このメールが来たのが、元旦だったしね。
まぁ、よしとしてください。

さて、その迷惑メールだ。
迷惑メール対策しているので、たいてい
勝手に迷惑メールフォルダに入るのだが、
ときどき、大切なメールも紛れ込んでしまうので、
一応削除する前に、件名だけはチェックする。
この日も、チェックしていた。
すると、こんな件名のメールを見つけた。




「青そばテルマ「山にいるね」」




思わず、注目し、笑いだし、
なんだ、これ?って、
内容まで見てしまったのだった。
(よくよく見れば、字をちょっと
 変えただけなんだけど…)
で、内容見たら、これまた笑えた。
こんなこと書かれていたのだ。



「3年不倫関係だった年上の既婚男性と
 最近別れました。
 実は、ある人(Sさんです)から聞いたのですが、
 何でも貴方はワイルドな人だそうですね?
 斧が似合う日本人1位と伺いました。

 ぜひ、仲良くなっていただきたいです。
 好きなんですよね、そういうワイルドな人って」





斧が似合う日本人1位って…
そういうワイルドな人って…





って言われてもなぁ…
だいたい、そんな1位の人いるなんて、
知らなかったぞ。
いてもなぁ…
どんな人なんだろうなぁ…




なんて、思わず想像してしまった。
そして、全くどうでもいいのだけど、
そんな特殊な人を、
ねらい打ちしてもなぁ、
Sさんに教えてもらってもなぁ…
なんて、思ってしまったのだった。



どんな人が、どんな思いで、
このメールを出したのかは不明だけど、
何か意味があるんですかね?




いつも、不愉快になる迷惑メールだけど、
こんなのもあるんだと、なぜか妙に、
嬉しくなったのだった。

というわけで、お正月早々、
楽しく「やられたっ!」と思った
「迷惑メール」紹介でした。



今年も、
みなさまにとっても、私にとっても、
恵みある良き年となりますようにと、
お正月に、我が家から見えた朝日に、
手を合わせました。
良き年にしていきましょう!!










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