まゆのウォーキング、ぼちぼち日記

2008年02月28日(木) おっ、かわいい名前?…だね

今日は、ウォーキング中に見つけて、
思わず立ち止まって見てしまった、
食べ物屋さんの店名紹介だ。
といっても、偏った食べ物屋さんだけどね。


その前に突然だが、
私は、とんかつが大好きだ。



なんといっても、ご飯と絶対的に合うし、
キャベツとの相性もバツグンと思っている。
私は、とんかつ1口に、キャベツ2口くらいを
1セットとして、次にご飯を食べるのが好きだ。
3セットくらい食べた後に、おみそ汁だ。

なんて、私の食べ方はさておき…
時々無性に食べたくなるので、
とんかつ屋さんは、歩いていても、
いつもチェックしているのだ。 



そして、
ふと気づいた。

とんかつ屋さんには、
かわいい名前が多い、
と。




トン(豚)そのものが、かわいい
印象があるからだろうか。
でもまぁ、それを揚げて食べちゃうのだけど…
そして、それはとってもおいしいのだけど…

って、話を元に戻そう。
何を言いたいのかというと、
店の名前だ。


そうそう、今日は、
とんかつ屋さんの
名前を紹介したかったのだ。





最初は、このお店だ。

まず、最初のとんかつ屋さんの
名前は、これだ。






「とんかつ とん太」 

すっきりしていて、
なじみやすい、
って感じだ。




しかも、その上、
なんとなくかわいさもある名前だ。
豚さんも

「まぁまぁだね」

と、納得するって
感じがする名前だ。

残念ながら、
この店にまだ入ってみたことはないが、
なんとなくおいしそうな感じがした。
すがすがしさもあるし。



しかし、
こんな店の名前もあった。







とんかつ「豚珍館」
(とんちんかん)だ。

うーむ…
どうですか、この名前は。




考えた名前だと思うが、
なんとなく、とんちんかん、
って感じだ。
(意味不明)
ともかく、豚さんはあまり
納得しないような気がする。
(本音はわからない)
でもにくめない名前だ。

どうなんだろう、
この店は、おいしいのかな?
と思ってよーくみたら、
この店のおすすめが
でーんと打ち出されていた。





とんちんかん「人気の3品」だ。
「特大有頭車エビフライとヒレカツ定食」2400円
「にんにくかつ定食」1500円
「牛塩焼定食」1300円



やや高め価格設定だ。
それもそのはず…
「にんにくかつ定食」のにんにくは、
オリーブオイルとスパイスに漬けた
にんにくがはさまっているらしいし、
「特大有頭車エビフライとヒレカツ定食」の、
特大有頭車エビは1日に
10尾しか手に入らないものを
使用しているらしいのだ。


これを読んだら、
ちょっと食べたくなった。
おいしそうだ。



しかし、今日は、店の名前の紹介だ。
名前だけでみると、私なら、
「とん太」と「豚珍館」では、
「とん太」に入るような気がする。
どうですかね?

ともかく、いつか、ちゃんと入って、
比較してみねばなるまい、
などと思ったのだった。


というわけで、とんかつ屋さんの
かわいい?名前紹介でした。
とんかつ、おいしいですよね。
私は好きだなぁ…





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2008年02月27日(水) 六本木で見つけた「ひぇ〜」なものたち

先日、六本木に住んでいる友人と会ってきた。
以前、ドンキホーテの屋上「絶叫マシーン」の
反対を運動をしていた友人で、その後も気になったので、
そんな話も聞きながら、久しぶりに六本木で
お茶などしてきたのだった。


しかし、六本木という街は、
いろいろなものがあるんですね。
(いろんな人もいるしね)



今まで気が付かなかったけど、
じっくりと歩いてみると、
ほぉ〜、とか、ひぇ〜なんていうものが
いっぱいありました。
今日は、その1部のご紹介。



まずは、ドンキホーテの
「絶叫マシーン」の残骸だ。
こんなふうに、
ツノのように残っていた。








どうやら、
撤去はしないらしい。




9階くらいの高さにあるのではないかと思う。
こんな高いところで、「絶叫」されても困るし、
この上で、ジェットコースターのようのものに、
乗るなんて、私にはとても考えられないことだ。
(遊園地の乗り物恐怖症なのだ)

ドンキホーテの裏側は、お墓でもあるし、
(六本木の街には大きな墓地がある)
やっぱりこれを阻止してよかったと、
友人は言っていた。
その後、ドンキホーテは別に何事もなく
店を開店させ、今は、街になじんでいるらしい。
友人も、時々行くようになったと言うことだった。




さて、友人と、
六本木の街をぶらぶらと散歩していたら、
こんな店も見つけた。 
かなり有名なカラオケ屋さんらしい。







電極につながれたこの女性も
張り切って歌うのだろうか。



でも、これも、
ちょっと怖かった。
 



友人と「今度入ってみようか」
などと言う話にもなったが、今回はやめた。
また「いつか」かな。
そんな「いつか」がくればだけど…。




さて、さらに歩いていくと、
意外なものを見つけた。
それは、ひっそりとあった。
六本木の交差点に。
ほら、これだ。







もっと近づいてみると、
こんなだ。






で、これが何かと言うと、
そのものずばり
「奏でる乙女」だ。







六本木の今の街には、
とても不釣り合いに見えるが、
大交差点に、人知れずひっそりといるのだ。
友人は六本木住人だが、
「知らなかったわぁ…」
などと言っていた。


「こんなところにあるのは、
 何となく気の毒だね…」



などと、友人と話しあった。
家に戻ってきてから、
インターネットで調べてみたら…
やっぱり、気の毒なことになっていたことがわかった。
(詳しくは、こちらの「札幌彫刻美術館」を見てください)


どうやら、こんなことがあったらしい。
簡単に抜粋してみた。

「「奏でる乙女」は、1954(昭和29)年東京の六本木に
 戦禍のあとを一掃する区画整理と道路拡張工事が
 一段落したときに設置された作品です。(略)
 戦争によって焼け野原となった六本木が、
 9年を経て経済的な復興の兆しが見え、精神的な豊かさを
 望む余裕を持ち始めた証のような清々しく魅力的な
 作品だったのではないでしょうか。

 しかし、復興と平和のシンボルであった奏でる乙女は、
 急速に変貌する東京の街中でなかなか安住の地を
 得ることができませんでした。
 1956(昭和31)年の地下鉄工事のために、
 近くの三河台公園に移転を余儀なくされました。
 しかも、街灯もない公園のために
 しばしば心無いいたずら絶えず、
 いつしか腕とギター部分を壊されてしまい、
 一時人々の心から忘れられてしまいました。(略)

 その後、奏でる乙女は昔の姿を懐かしむ人々の
 強い希望でほぼ同じ形で修復されることとなり、
 初代制作者の本郷が依頼されました。
 二代目の材質はコンクリートより堅牢な
 ブロンズになりました。
 現在の六本木に交差点に移転したのは1975(昭和50)年でした」




ということで、
歴史ある彫刻であり、
今でも、懐かしむ人々のために、
この交差点にひっそりと
いるのだ…




その後、友人にこの話をしたら、
友人はいたく感動し、

「今まで、待ち合わせ場所は、いつも
 交差点の近くにある「アマンド」でしていたが、
 (だいたいの人がここでする)
 今度からは、この「奏でる乙女」前でする」


などと言っていた。

みなさまも、もし六本木に行く機会があれば、
アマンド側でなく、交番側の交差点の前に、
この「奏でる乙女」がありますので、
ぜひ見てあげてください。
「復興と平和のシンボル」です。
そして、声をかけてあげてください。

「毎日、ご苦労さま」

とかなんとか…
私も、今度六本木に行った折りには、
そう声をかけようと思っています。
というわけで、六本木の紹介でした。





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2008年02月26日(火) すごい日に撮った、どうでもいい写真たち

ここ2.3日は、本当に風が強かった。
日曜日なんて、突風が吹いて、
まともに歩くのも大変だった。
この頃の低気圧は、台風と言い直した方が
いいのではないかと思うほど、風が強く被害が出る。

我が家のベランダには、どこかから、
ビニール袋と、何かの破片が飛んできていた。
幸い、何の被害もなかったけど、
外からは、がらがらと何かがとばされて
動いている音などもしていた。


そうわかっていたが、そんな中、
大胆にも、買い出しに出かけた。

「おおっっ、すごい風だ…」

なんて、いいながら。
で、そんな強い風の中…
写真も取り続けた。
ついつい、いつもの習い性で、

「おおっ、ここもだ、
 ややっ、こんなふうになってるぞ」 


なんて、反応してしまって。



習慣って
怖いですね。




実際、かなり、辛かった…
ハードコンタクトレンズだから、
ゴミが入って、辛かった…
それに、買ってきた荷物が吹き飛ばされそうに
なって辛かった…


今日は、そんな強い風の中で、
目にゴミが入って涙を流しながら、
荷物をとばされない所に置いたり、
苦労して撮った写真たち紹介だ。
でも、はっきり言って、
どうでもいい写真だ。



でも、まぁ、
みてやってください。 <(_ _)>




「あ、看板が倒れているぞ」
風が強いから当然だが、
妙に反応してしまう。




よぉし、
どれどれ
パチリ




それが、これだ。
看板が倒れている。
みんなその看板を避けて歩いていく。
倒れた看板を誰も直そうなんて思わない。
もちろん、私もそうだ。
写真は撮るけど…








そして、少し先に行くと、
ほら、ここでも倒れていた。
なぜか、看板が倒れているのを
見つけると撮らずにおれない。





ほら、ここもだ。
みごとな倒れっぷりだ。






看板は、風が吹くとダメだね…
なんて、思っていると、今度は、
私の前に、こんな紙ビラが降ってきた。


「あ、紙ビラだ!!
 飛んできたね」








パチリ



なんだろう、と近寄って確認したら、
中華屋さんのメニューだった。
空を飛んできたんだね。



そして、さらにいくと、

「あ、自転車が倒れているぞ」

こんなことにも反応してしまう。
なんだか撮らずにおれないのだ。
今日は自転車も災難だ。





そして、最後に、
こんな建物を見つけて、

「突風が吹いたら、
 この建物はどうなるんだろう…」


などと、心配になってしまったのだった。





この写真をみると、静かに見えるけれど、
風が吹くと、トタンはガタガタというし、
ゴミが舞い上がるのだ。

だから、この建物の前で写真を撮るには、
相当怖く大変だった。
でも、気になったのだ…

この建物(と言えるかどうかもわからないが)は、
どうにかしないとまずいと思うな、
よくもっているなぁ、と思ったのだった。



危ないよね



なんて、ぶつぶつ言いながら撮った、
どうでもいい写真でした。
見て頂き、ありがとうございました。

これから、春先は風が強くなるし、
花粉症の私にとっては
相当辛い時期になります。
でも、目にゴミが入っても、
花粉症で鼻をたらしても、
ウォーキングはやめませんよぉ。
楽しいですからねっ。





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2008年02月25日(月) 一年で生徒達の人生を変えた先生

今日は、もう一つ、感動した話を紹介します。
これもまた、とても感動したのです。


この本↓からの紹介です。
「「愛」は伝わっていますか」





この本の著者の鈴木秀子さんは、
私が尊敬してやまない方です。
鈴木さんのお書きになった本はだいたい
読んでいますが、いつも心にしみる
いいお話が必ずでてきます。

とてもいい本が多いので、機会があったら、
ぜひ、読んでみてください。
心が澄んできます。

さて、今日のお話は、感動とともに、
考えさせられました。
みなさまは、どう感じるでしょうか。



「一年で生徒達の人生を変えた先生」
(68P〜71Pからの引用、強調はこちらでしました)


スラム街というのは、機能不全の家庭で育った子どもたちや
落ちこぼれ、アルコール依存症、麻薬や犯罪に走る人たちの
巣窟のようなところです。
そんな街では、小学校も学校として成り立たないのですが、
スラム街の小学校の卒業生を追跡調査したアメリカの
教育者がいます。


その報告によると、ある1クラスの20人くらいが、
突出してアメリカで成功していることがわかりました。
知名度が高い医者、弁護士、社長などになっています。



なぜ知名度が高いかというと、「ブルックリンという、
貧しい階級が住んでいるところの出身者が、こんなに
成功している」と脚光を浴びているからです。



調べてみると、
成功している人は、
ある時期の卒業生に
集中していました。




教育者はその卒業生に会い、

「あなたは、犯罪者や崩壊している家庭ばかりの街で
 育ちながら、今、健全な社会生活を送っているのは
 なぜか?いい家庭をつくり、これほど成功している
 理由はなんでしょうか」


と、聞きました。



その卒業生たちは、
みんな人間的にとても温かみの
ある人たちで、
その全員がひとりの先生の名前を
挙げたのです。




その先生は、ブルックリンから離れた老人ホームに
入っていたので、教育者が、先生に会いに行き、
話を聞きました。


「あなたの教え子の中で、今、この人とこの人と、
 この人が成功しています。ジョンもお医者さんとして
 成功しています」

「ああ、ジョンねぇ。
 あの子は、とっても字を書くのが上手だった。
 丁寧に丁寧に字を書く。
 やることが丁寧だった」



と、あたかも今、目の前で
ジョンが字を書いているように話します。


「私の誕生日のときに、きれいな字で、
 自分で丁寧に作った花を添えたカードを
 送ってくれたんですよ」



その話はまるで、きのう、
それを送ってもらったような感じです。


「ああ、ジーンねぇ。
 ジーンはとっても歌の上手な子。
 お母さんが亡くなった子が一週間くらい休んで
 学校に出てきたとき、教員室の窓から見ていると、
 ジーンがその子の手を引いて運動場の木の下に行き、
 「こんな歌をこの間習ったのよ」と言って、
 歌ってあげていた。
 ジーンが、ひとりで歌いながらスキップし始めたら、
 お母さんを亡くした子も一緒にスキップしていた。
 ジーンは心の優しい子だったね」



先生は、エピソードを1つひとつ挙げながら、
一人ひとりがどんなにいい子だったか、まるで
ここにいるかのように、イキイキと話すのです。

それを聞いたとき、教育者は、あんな環境で育った
こどもたちも、その先生に教わること、触れることによって、
生涯、幸せに生き抜く力をもらったのだ、と思いました。

ですが、その先生は、その学校には一年しか
いなかったそうです。
でも、その一年の間に、生徒の人生を変えました。


一人ひとりの本当の価値、
良さを認め、
「私は、あなたをあるがままに
 受け入れてますよ」
というメッセージを送り
続けたのです。


              (引用はここまで)

こんなふうに自分の子ども時代にいいところだけを
見てもらい、そして、その後もこんなふうに
話してもらえたら、どんなに嬉しいことだろうと思う。
きっと自分に誇りを持てるに違いない。
そう感じました。

また、この話を書いたのにはワケがあります。
この話を読む前に、私は、

「教師がくれた人生の贈り物」




という本を読んでいました。
これは、自分に強い影響を与えた先生のことを
生徒側からの目でみて書いてある本です。
この本もとてもいい本なので、おすすめです。

この本の中に、今日の話に出てきた、
すばらしい先生ではないかと
思われる話が出てきていたのです。
(「関心、信頼、気遣い…それが人を救うのです」
 というタイトルで29P〜)
その本にこう書いてありました。


「ローセン先生は、どの生徒にもきちんと
 注意を向けて接してくれた。
 何かあれば、いつも私をほめてくれた。(略)
 生徒をやる気にさせる、たった一人のひたむきな
 教師が、ひとりの若者の人生を変えることが
 あり得るのだ。(略)
 難局にあるとき、その人を救うのは、
 心から気遣ってくれるひとりの人間なのである」



そんなこともあり、この今日の話が強く印象に
残ったのでした。もちろん、
今日のお話の先生がローセン先生であるかどうかは
わかりませんが、私にはなんとなくそう思えたのです。

その人のいいところを見つけて、
そのいいところを伸ばし、
そのいいところを見続けてあげる…
何があってもそのいいところは
認めてあげる…
そんなことが、その人の大きな心の
支えになるのではないかと思ったのでした。
みなさまは、どう感じたでしょうか。





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2008年02月24日(日) 無条件で愛された経験は生きる原動力に…

今日は、最近読んだ本で、
とても感動したお話を紹介します。

感動する実話が多く書かれていて、
読んできて、ぼろぼろと泣けてきました。
今日は、その中の1つのお話です。


この本↓からの紹介です。
「「愛」は伝わっていますか」




とてもいい本でおすすめです。
ぜひ、読んでみてください。



さて、今日のお話です。
私は、この話を読んで
しばらく本をとじて、この情景を
頭に思い描いてました。



「無条件で愛された経験は
 生きる原動力に」

(26P〜30Pからの引用、強調はこちらでしました)


Y少年は、小学校2年の時、交通事故で両親を一度に
失ったため、田舎の祖母の元に引き取られ、
おばあさんとの2人暮らしが始まりました。

すると、さっそく、新しく転校してきた都会風の子である
Y少年へのいじめが始まりました。
意地めっ子のボスは、この地の名士といわれるいわゆる
工務店の社長の一人息子でした。
ものはなんでも買ってもらえました。
父親をまねて人に威張り散らすので、友達は恐れながらも
追従しがちだったのです。


ある日、学校の帰り道で、ボスと取り巻き6人に
待ち伏せされ、Y少年は殴られたり蹴られたりしました。
ちょうど畑仕事から帰っていたおばあさんは、
孫の血みどろの顔を見ると、一瞬、血相を変えましたが、
何も言わずに手当をし、ひとこと言っただけでした。




「明日からも、
 いつも通り学校へ行くんだよ」




翌日の帰り道、昨日と同じところに、
ボスたちが見えました。

逃げようとするY少年の前に立ちはだかったのは、
おばあさんでした。
がっしりとした背で孫をかばいながら、堂々とボスたちに
近づいていきます。おばあさんの気迫に圧倒された
いじめっ子たちは、立ちつくしたままです。



おばあさんは、ボスの肩をがっしりと押さえると、有無を
言わせず、ボスの右頬をつねりあげました。もがくボスを
身動きさせず、腹にしみ通るような力に満ちた大声で、
皆にも聞こえるように、こう言ったのです。


「おめえら、今日は許すから、
 今日限りまともな人間になれ。甘えるな。
 親が忙しくて心をくれなくなくても、ひとりの
 人間ととしてちゃんと自分の足で立つんだ。
 おめえらの年なら、そう生きようと決めれば、
 できる。甘えるな。
 ちゃんと覚悟ができるまで、
 この手を放さねえからな」



ボスはだんだんうなだれ、周りの取り巻きの子どもたちは、
金縛りにあったように硬直しています。
しばらくの後、やっとおばあさんのつねりあげから
解放されたボスは、小さな声で、Y少年に向かって、
「ごめん」と言いました。
すると、周りの子どもたちも口々に
「ごめんね」と頭を下げました。


「それでよし。おめえらが立派な大人になるまで、
 ばあちゃんは、死んでも目を離さねえからな」



そして、Y少年を引き寄せると、
抱きかかえるようにして、再び気迫にあふれた声で、
遠く野山まで届きそうに言ったのです。



「この子は、うちの大事な子だ。
 ばあちゃんはこの子のために、
 いつでも命を投げ出す。
 そんな大切な子だ。
 この子には、真面目に生き抜いてきた
 先祖代々の命が受け継がれている。
 この子は、この世の宝だ。
 この子は、生きているだけで尊い子だ。
 この子の両親は、
 目に見えなくてもこの子といつも
 一緒にいて守ってくれるんだ。
 この子はこの世の宝だ」




そう言い終わると大きく息を吐き、
子ども達の前に一歩進み、活を入れるように、
一人ひとりの子どもの胸に奥深くに、
ずしりと収まる声で宣言したのでした。



「おめえら、
 一人ひとりも『宝』だ」




このとき以来、学校からいじめは消えました。

Y少年は、祖母亡き後、施設で成長しました。
明るい親切な人となりで、今は誠実な会社員として
人々の信望を集めています。
そして、彼はあのときの祖母の姿と言葉が、
いつも自分を導いていると感じているのです。


「祖母は、自分がどんな子であっても、
 宝のように大事にしてくれました。
 あの祖母の気持ちに背くことはできません」



無条件で受け入れてもらう体験をした人は、
どんな苦境にもめげない力をも与えられるのです。
その力は、生涯を通じてその人の生きる原動力になります。
                    (引用終り)



「無条件で受けいれること」…
現実にはなかなかできることではありません。
とてもむずかしいことです。
そして、誰かのために命をかけること…
これはもっと出来ることではありません。

だからこそ…だからこそ、
そうしてもらった大きな愛は、心に響き、
その人の心の支えになるのだと思います。

何かあったとき、自分をかけて愛する人たちを守り、
力を与えられるような人間でいたい、と、
この本を読んで強く思いました。





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2008年02月21日(木) 道ばたでみつけた「??」なものたち、謎だね。

さて、今日は、
道ばたでみつけた「??」なものたちの紹介だ。
あるんですよねぇ〜道ばたには、さりげなく。
みつけると、本当に嬉しくなってしまうが、
よーくみると、やっぱり「??」だなぁ、
なんてしみじみと思ってしまう。

今日は、最近みつけた、
そんな「??」ものたちの紹介だ。




最初はこの看板だ。







「え!?」
が、いっぱいだ。
何の看板だろう?




その後ろに、
こんな看板もいっしょにあった。






「驚!?」
が、いっぱいだ。
これまた、
何の看板だろう?




「え!?、驚!?」の
ものとは何だろう?
きっと、相当、「え、驚」
のものなんだろうね。
下の方に

「(え!?、驚!?)START
 詳細はフロントまで」


と書いてある。


何が、STARTなのか?
そうか、これが何なのかは、
フロントまで行かねばわからないのか。
なんだろうなぁ…
知りたいなぁ…



と思ったけど、
ここはラブホテル街のはずれだし、
この看板があるビルも、なんだかそれらしい
雰囲気のビルだったので、
フロントで聞くことは諦めた。





さらに、このビルは、全室無料完備で、





 ドライサウナ、スチームサウナ、
 通信カラオケ、泡風呂、ジェットバス、
 持ち込みビデオデッキ、電子レンジ、
 TVゲーム



があるらしい…
へぇ、いいね、ドライサウナも無料完備か、
でも、全室無料完備の割に、
持ち込みビデオデッキってなんだろうね、
へぇ、電子レンジもあるのね、
などといちいち反応したくなったが、
場所が場所だけに深追いしないことにした。
きっとわかる人には、これでわかるのだろう。




さて、次はこれだ。

あれっ、なんだか変なものがあるぞ、
何だろうね、
といそいそと近づいてみた。





すると、
どうみても車のバンパーのようだ。






うーむ…
あまりに、
さりげない




植え込みを守るように、
置かれている。
角度を変えてみるとこんな感じ。






これは、不法投棄なのか、
何か意味があるのか?



何かの意味とは、たとえば、
ここで事故があり、そのまま注意喚起のために
置かれているとか?
でも、そんな場合なら、何か一言くらい
何か看板でもないとね。
そんなことはあるまい。

それか、植木を守っている?
ここだけ?
そんなこともあるまい。

やっぱり、不法放棄かな。
もしそうなら、大胆だ。
え、驚、だね。
こんなところに捨てていくとは…


いや、まいったね、
ははは。



などと、
優雅に笑っている場合ではない!
そうは思ったが、この謎について、
解けるものでもなかったので、
写真だけ撮って黙って通りすぎてきた。
なんでしょうね?
ホントに。


道ばたには、本当に謎なものがあるね。
だから、楽しいのだけれど…
などと思ったのでした。





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2008年02月20日(水) これまた、すごい変貌ぶりだね…

さて、またまた昨日からの続きです。


2つに分かれた「稲毛屋」、
1つはしっかりと見届けたので、
もう1つも見届けねばならないと
私は、急ぎその店に向かった。
きょろきょろと探しながら行くと
確かにそれらしき店が見つかった。


あった、
あった、
これかな?



確かに野菜たちを売っているお店がみつかった。
ほら、これだ。






しかし…
なんかおかしい…
なんか違うような…




だってね、この店は、

「ようこそ美しい土の里茂木町
 作る人のやさしさと
 美しい土の里に
 育まれたおいしさ」


などと書いてあるのだ。



えっ、
土の里茂木町の店?
稲毛屋じゃないの?




それともこの店ではないのか?
これは後日、
この店がお休みのときに撮った
正面写真だが、これを見ると、
「茂木町の店」だとわかると思う。





私は、これが「稲毛屋」の
もう1つの店であるかどうか、
わからなかった。
そこで、じっくりとこの店の回りを
回ってみることにした。



すると…
みつかったのだ。
この店が「稲毛屋」の
もう1つの店だという証拠が。

それが、この看板だ。
「今日のおすすめ弁当」
と書いてある。
そして、この写真だ。
この写真をよく見てほしい。








「稲毛屋」のお総菜を
よく知っている私にはわかる。
このお弁当のレイアウト、はみ出し方、
スパゲティの入れ方、色などを
みるとわかる。

これは、間違いなく「稲毛屋」の
お総菜弁当である。
この大胆はお弁当は、
「稲毛屋」のお総菜部門
「山吹の里」で作られたものだ。
そういえば、あのおばちゃんが、

「お総菜の1部を、
 野菜店の方にも出している」


と、言っていた。
その1部がこのお弁当に違いない。



間違いない!
これは、「稲毛屋」の
もう1つの店だ。
私は確信した。




つまり、整理すると、
スーパーマーケットだった
「稲毛屋」は、健康にいい店となり、
「山吹の里」と「栃木県茂木町の店」
の2店に、すっかりと変貌していたのだ。

ふむ…
確かに「形」を変えての
再出発だ。



と、納得した。
けど…
なんだかちょっとさびしくもあった。
大きくて、キレイなスーパーマーケットに
変貌すると期待していただけに…
ちょっとね。

気を取り直して、店に入ってみると、
茂木町だらけで、その産直のような感じだった。
もちろん、違うものも少しはあったが、
全体的にすっかり「茂木町」だった。


例えば、こんなPOPがいっぱいあり、
茂木町のよさをアピールしていた。





いちごジャムおいしいらしい。
ふぅーん。

そのほか、
「茂木こんにゃく」
「茂木百騎味噌」
「茂木なめこ」
などにも力を入れて売っていた。



ここまで「茂木町」を売り込んでいるところをみると、
ここの社長は「茂木町」出身なのかもね、
なんて思いたくなる。

でも、以前も書いたがこの社長は、
現衆議院議員の安井 潤一郎氏であり、
プロフィールを見ると、生粋の早稲田っ子だそうだ。
だから、ご両親か、奥さんの出身地か、
よっぽど茂木町に惚れ込んだか、と思ったが、
それも違った。

気になったので調べてみたら、
この店は、産地を紹介していく、「アンテナショップ」に
なったということがわかったのだ。
今は茂木町だが、今後は、
他の産地も紹介していくらしかった。
ともかく「稲毛屋」は大きな変貌を遂げていた。


しかし、お総菜ともう1つ
変わっていないものもみつけた。
それは、こんな手作り的な親切心である。
ほら、これだ。






こんな親切なところもちゃんと残っていた。
大事だね、こんな親切も。
買い物に来て、トイレに行きたくなるとき、
あるからね。


というわけで、
「稲毛屋」の名前はなくなり、
2つの店舗に分かれてしまった。
でも、これからも、お総菜とアンテナショップで
元気で頑張って楽しいお店であってほしいと、
ひそかに思ったのでした。





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2008年02月19日(火) なぜ、こんな変貌をとげたのか…

さて、昨日からの続きです。

私は、この大胆なお総菜を提供してくれる
「稲毛屋」がなんとなく好きだったのだが、
気がつけば、この「稲毛屋」という名前が
「山吹の里」に変わっている。


ふむ、なぜだろう…
しかも、こんな小さな店に
なってしまった…



これは、やっぱり
お店の方に聞いてみるしかあるまい、
と思い、思い切ってこの店に入り、
お店の方に聞いてみることにした。
お店の方は、感じのいいおばちゃんで、
とても気さくにこう教えてくれた。


「あの〜このお店は元稲毛屋ですよね?」
「ええ、そうですよ、わかりましたか?」
「お総菜を見て、わかりました。
 このお総菜は稲毛屋さんだと。
 でも、もっと大きなお店になって開店するのかと
 思っていたので、驚きました」

「ええ…本当は、元の場所に建っている
 マンションの下に入りたかったのですが、
 マンションの価値が下がるんだそうです、
 食品スーパーなんかが入ると…
 なので、大きな場所を借りれずに、
 2つになって開店したんです」
「えっ、2つになったんですか?」

「はい、こちらは精肉部門で、野菜などは、
 少し先に行った道の左側にあります」
「分かれたんですか?」
「そうなんです、場所がなくてねぇ。
 お客様には面倒になったと
 言われることもあるんですよ」

「名前も変わったんですね」
「ええ、仕入れ体制が変わって、健康重視の
 お店になったんですよ」



ということで、どうやら、
「稲毛屋」の内部でいろいろ変化があったらしい。
そして、意外なことに、
健康重視のお店になったのだ。
残念なことに、
マンションの下には入れず、
2店に分かれたらしい…


ふむ…
なるほど、そうだったか。
でも、お総菜の形は
変わってないようだね、
健康重視というより、
相変わらずの大胆さだったから。
このお総菜たちをみたら、
すぐにわかったもん。





元「稲毛屋」のお総菜の特長の1つである、
入れ物からはみ出たり、
見た目のキレイ差より、
実質重視って感じが貫かれていた。

いろいろと教えてもらったし、
せっかくなので、お総菜を買ってきた。
ほら、これだ。





右の「メンチカツ」の形はそのままだし、
左の「串カツ」も以前のままの形だった。


ちなみに、
メンチカツを半分に切ってみたら、
こんな感じの中身だった。
もっちりって感じ。
これで100円だ。
味も変わってなかった。






さて、
教えてもらったからには、
そのもう1つのお店の方にも、
行ってみねばなるまい。 
ちゃんと、
チェックしておかねばね…




と、思い、少し先の道の左側にある、
ニュー稲毛屋野菜部門に
行ってみることにした。
少しわかりづらい場所にあったが、
なんとかみつけた。


すると…山吹の里より
大きな変貌を遂げていて、
ほぉ…
こんなふうになってしまったのかと、
すっかりびっくりしてしまったのだった。



この続きは、また明日書きますね。
やっぱり時代の流れなんでしょうかねぇ…





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2008年02月18日(月) 戻ってきた「大胆なお総菜屋」さん

先日、嬉しい発見があった。
以前書いた、お総菜が大胆なスーパーマーケット
「稲毛屋」が、形を変えて戻ってきたのだ。



ただし、
私が思っていた「形」とは
全然、まったく違った「形」で
予想外だったけど。




正直なところ、

「おおっ、こう来たか…」

と思ったのだった。
まっ、これもまた「稲毛屋」らしいか、
などと納得した。
(以前の話は→「閉店する店の、ちょっと大胆なお総菜」



私としては、閉店の際に、


「この店を閉めて、新しいところに、
 違う形で新装開店する予定ですが、
 いつになるかは、まったくわからないです」



と、教えてくれた店員さんの話を信じていて、
いつか復活するだろうとは思っていたが、
その復活は、あくまで、勝手にだが、
こう思っていた。
期待していたと言ってもいい。


「きっと、きれいなスーパーマーケットに
 なって、このあたりに復活するんだわ、
 お総菜の数もきっと増えるわね」と。



そして、密かに待っていて、
このあたりを通るたびに、気にしていたのだ。

「稲毛屋」があった場所は、今は壊されて、
新しいマンションが建ちつつある。
このマンションの下にでも入るのかと思っていたが、
どうやらこれも違った。


「どこで復活するんだろうなぁ?
 どんな「形」で…」



と、楽しみにしてもいたのだ。
このあたりには、大きなスーパーマーケットもなく、
「稲毛屋」は、重宝がられていたし、
私以外にも待っている人はたくさんいたはずだ。
だから、早く復帰してほしかったしね。



それが、
ついに…ついに
復活したのだ。
わーい!




で、でもね、
何度も言うけど、思った「形」とは
全然違った「形」だったので、
思わず、見落としてしまうところだった。
それは、こんな「形」になっていた。








「おかず市場 山吹の里」だ。



実は……
しばらく見落としていたのだ。
私が、この店に気がついたのは、
2月になってからだが、
この店の方に聞いてみたら、
12月に復活したと言っていたから。
(このあたりはあまり来てなかったこともあるけど)

だって、名前も違っているし、
店の形態もスーパーマーケットとはほど遠くて、
こんな小さなお店になってしまっているし…
これでは、見落としてしまうのも当然だ。


でも、大丈夫!
あのすごいお総菜は
そのままだったから。



大胆なウィンナ入りのナポリタンは、
ちゃんと以前のままだった。
この総菜をみつけて、
「あ、これは稲毛屋だ」とわかったのだ。






しかし、
元「稲毛屋」は実は、
もっと変身を遂げていたのだ。
お総菜は変わってなかったけど、
大いに変わったこともあったのだ。

この続きは明日書きますね。







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2008年02月17日(日) ほぉ、こんなふうになったのか…やればできるんだね

今日は、ほぼ一年くらい前に書いた話の顛末で、
放置バイクと自転車のお話だ。
(以前の話は→「そんな、ばかなっ…」の1番下の話


そう、大きな道路の角に、
ずっと長いこと放置されている
バイクや自転車があったのだ。



実は、この一年、
私は、この場所を
マークしていたのだ。
気になっていたからね。



そして、このたび、
おめでたく?
決着をみたのだ。
なんとかね。




私が何をしていたかというと、
そう、いつものとおり…
この近くの交番に何度か通報したり、
近くの大きな警察署に「何とかしてほしい」
などと掛け合っていたのだ。

だって、長いこと放置されていて、どんどん、
バイクや自転車が増えていったからだ。
ほら、こんな状態になっていた。












一台でも放置されると、それは
どんどん増えていくという法則もあるので、
すっきりと片づけてほしいと思ったのだ。

そんな連絡をしていたら、
昨年の6月頃に、警察署から、
こんな連絡があった。


「ここに放置されているバイクを
 調べてみたら、「盗難車」ではなく、
 ただ放置されている、
 ということがわかりました」



つまり、持ち主がいたのだ。


「ああ、よかった、じゃ、
 引き取りに来るんですね。
 ああ、よかったぁ…」



と言うと
警察署の担当の人はこう言った。


「ただ…、持ち主と連絡が取れなくて、
 いちおう、登録住所に違反だという
 お知らせは、出しましたが…」



このバイクの持ち主たちには、
まったく連絡が取れないらしかった。


「で、その場合、どうなるんですか?」
「はい、持ち主からの反応をみて、
 どうするか、区と話し合いをします。
 それから、対処するようです。
 少し、時間がかかると思います」



ということだった。
そこで、私は、気長にどうなるか、
注意してみていたのだった。
しかし、昨年の年末にも、
まだ、これらのバイクは置かれており、


「何やっているんだろう。
 話し合いがつかないのかな」



などと思っていた。
ただ私も、このあたりより違うコースを
好んでウォーキングしていたこともあり、
すっかり忘れていた。



しかし…

先日、ここを通ると、
驚いたことに、
こんなふうに
さっぱりとなっていた!










すでに、自転車が2台ほど置かれていたが、
これらの自転車は、まだ新しいものなので、
おそらく、放置ではなく、
止めているだけと思う。



ほぉ〜〜
なんてすっきり。
こんなに広々とした
場所だったんだね。




思わず、嬉しくなったのだった。
あのバイクや自転車の持ち主が処分したのか、
都か区が処分したのかはわからないが、
(その後、警察署から連絡はないので)
ともかく、キレイになっていた。
一年くらいかけてやっと
この場所がすっきりとしたのだ。
よかったね〜


これから、この場所は、いつまでも、
こんなふうにキレイであってほしいと
思ったのでした。

しかし…ナンバー付きのバイクを放置する、
なんて、どんな事情があるんでしょうね…





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2008年02月14日(木) この字読めますか?

毎日、ウォーキングをしていると、
もちろん、いろんな看板にも出会う。
そのたびに、もちろん、立ち止まり、
へぇ、だの、ほぅ、だの、と
言いつつ、写真を撮る。

で、今日は、そんな

「おおっ、これは、
 なんて読むんだろうね」


なんて思った看板たちだ。
私が、漢字を知らないだけかもしれないが、
読めなかった…のだ。




最初は、これだ。





まぁ、これは読める…
きっと、たぶん、おそらく、
「おんがくかん」だと思うなぁ…
楽が寝てるから、違うかなぁ…
例えば「ねねがくかん」とか?
まさかね…
そんなにひねるなって。




ともかく、
パソコンでは書けない字だ。
「楽」がね、できないもん。
パソコンでは無理だね。




まぁ、音楽は館で、
寝て聞くのが楽しいってことなんだと思う。
そんなにこじつけるなって。




次はこれだ。





こんなところにあった。





正直に言いましょう。
私は、この字読めませんでした。



「七竈」ね。



「うひぃ、なんて読むんだろう。
 ななでんかな?
 なななわかな?
 しちつぼかな?」



などと、適当に読んでみたりした。
これ、読めますか?
読める人は、偉いと思う。
尊敬します。

ともかく、私が読んだ読み方は
みーんな、間違い。ブー
調べてみたら(パソコン手書き入力で)、
これはちゃんとした字で(当然だ)



「竈」は「かまど」



って読むんだって。
知らなかったなぁ!
むずかしいね。
知っていた人、尊敬します。



もちろん、これからは読めるけど、
でも、書けと言われたら、書けないね。
ま、書く機会はないと思うから、安心だけど。

つまり、この看板は

「ピーななかまど」と読むんだね。

ちなみに、木の名前にも
「ななかまど」(バラ科の落葉高木)ってあるけど、
調べてみたら、こんな花でした。
「七竈」(他のページにとびます)




さて、最後はこれだ。
偶然にも、また「七」が入っている。
どうでしょう、読めますか?







「となな」



でしょう、なんて思いますよね。
(あ、思いませんか?)
私は、すっかりこう読みましたね。
それか、ひねったら、



「じゅうなな」



かな、なんてね。
無理があるね…
ええ、もちろん、
違っていました。
本当の読み方は、




「となしち」



でした。
やっぱりね、そうだと思った、
と、思った方、正解です。


でも、この看板のみそは、
「七」の字の書き方が違っていることだ。
最初の看板をよーく見ると、
書き方が違っているのがわかります。
「なな」と「しち」と読み方が違うから、
書き方も変えているんだろうね。
たぶんだけど。
でも「となしち」って、
どんな意味なんでしょうね?
十人兄弟の七番目とか?



むずかしい名前はさておき、
ネットで調べてみたら、
ここのランチはすごいらしい。





「ランチの特製天丼が700円。
 しかも味よし、内容(海老2本、野菜一品、
 掻揚げに赤だし付)も良し、
 1000円以上の値段でも
 おかしくない味と内容である。」



だって。
今度、ランチに入ってみます。
こうまで言われては、
入ってみないわけにはいかない。
「となしちランチ」行こう、絶対に。
(ちなみにこちら→「十七七」



日本語は、いろいろに読めるんだね。
なるほどね…などと思ったのでした。
てなわけで、読めないけど、
なんだか楽しげな看板たち紹介でした。





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2008年02月13日(水) ゲゲゲの鬼太郎通りのキャラクターたち

さて、昨日からの続きです。

「ゲゲゲの鬼太郎」がいる商店街の紹介だ。
もちろん、登場する他のキャラクターだって、
ちゃんといた。
若い方には、なじみがないキャラクターかも
しれないが、私たちの年代には、
「ゲゲゲの鬼太郎」はとても身近な存在なのだ。

今だって、
オープニングソングだって歌える。
確か、こんなだったぞ。


ゲッゲッ ゲゲゲのゲー
朝は寝床で ぐーぐーぐー
たのしいな たのしいな
おばけにゃ 学校も試験も
なんにもない〜
ゲッゲッ ゲゲゲのゲー
みんなで歌おう ゲゲゲのゲー



あと、何番かで、

「夜は墓場で 運動会
 たのしいな たのしいな〜」


なんていう歌詞も出てくる。
ものすごくのうてんきな、
楽しい妖怪世界の歌なのだ。


そんなワケだから、
見つけると嬉しくなってしまうのだ。
思わず、歌まで口ずさみ…

「いたいた…」

なんてね。



ほら、これは、
「ネコ娘と一反もめん」だ。
空を飛んでいるね。
よく出来ているなぁと思う。





それに、ほら、これは
「塗り壁」だ。
なんだか、妙にかわいい塗り壁だ。








ちょっと眠そうだ…

そして、ゲゲゲの鬼太郎と言ったら、
この人を忘れるわけにはいかない。

そう、
「ねずみ男」だ。


このねずみ男は、
いつも目先の利益に踊らされ、騒ぎを起こすのだが、
最後にいつも鬼太郎に救われるのだ。
まったく、やっかいな男なのだ。
臭いしね。

それが、こんなところに、
こんなふうにいた。









ふふふ、
よくできてるなぁ、
なんて、思いながら、
じっくりと見てきた。




ただ、街の情報によると、
「子泣きじじい」もあるということだったが、
私は、見つけることができなかった。
きっと、どっかにいたのだろうなぁ…
残念。


そして、この街の歴史を読むと、
どうやら、この鬼太郎モニュメントは、
何度か災難に遭っていて、
盗まれそうになったこともあるんだそうだ。
ほしい人は、ほしいと思うんだろうね。
でも、悪いことしちゃいけない、
たたりがあると思うよ。

今は、ちゃんと、
しっかり元気で楽しそうに、
座っていたから、
よかった、よかった。




そうそう、
夜は、ライトアップもされるそうです。
ちょっと不気味だってことです。
なんといっても妖怪たちですからね(笑)

きっと、日本には、いっぱい
こんなふうな通りがあるんだろうなぁ…
そんな通り、いっぱい行ってみてみたい、
なんて思いながら、この商店街を
ぶらぶらと歩いて帰ってきたのでした。





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2008年02月12日(火) 「ゲゲゲの鬼太郎通り」を見つける

今日は、またまた違う街シリーズだ。
先日、用事があり、京王線沿いにある調布に
行ったとき、こんな通りを見つけたのだ。


「へぇ〜こんな通りがあるんだぁ。
 いろんな通りがあるんだね」



などと思ったのだった。
今日、紹介するのは、調布駅の北側、
布多天神社へ向かう天神通り商店街だ。


ここは、
知っている人は知っているはずだ。
(当たり前か…)
あのね、「ゲゲゲの鬼太郎」
通りでもあるのだ。
つまり、「ゲゲゲの鬼太郎」ファンは
知っていると思われる。(たぶん)

どうやら、
著者である水木氏の事務所が近くにあり、
その関係で、この商店街には、
「ゲゲゲの鬼太郎」のモニュメントが
置かれているらしいのだ。



どんな商店街かと言うと
こんな商店街で、
怒られることを承知でいうと、
商店街というより、ただの通りって感じだ。
そんでもって、
妖怪がいてもいいって感じだったな。
(すいません…)






さぁ、こんな商店街に、
「ゲゲゲの鬼太郎」がどんなふうに
置かれているかと言うと、
こんな感じだ。



ほら、まず、
こんな高い所に鬼太郎がいる。





でもって、下にもいる。





もっとアップにすると、
こんな感じの鬼太郎だ。
もちろん、目玉おやじもいる。





この鬼太郎の側には、立て看板が立っていて、
そこにはこんなことが書かれている。





ふむ…
どうやら、この鬼太郎モニュメントは、
市民の募金で出来ているらしい。

そして、さらに、この鬼太郎と
目玉おやじは、こんなことにも
役立っている。





なるほどね…。
また、こんな電信柱にもいる。





もちろん、鬼太郎だけいるのではない。
ゲゲゲの鬼太郎に出てくるキャラクターたちもいた。
みんなどれも、とてもよくできていた。
この続きは明日、見せますね。
ちょっと楽しかったです。





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2008年02月11日(月) 「ご自由に御持ち下さい」…文化度高いね、これは。

先週末、「違う街で見つけたものたち」で、
路上で見かけた、
「ご自由にお持ちかえりください」
のことについて書いた。


そしたら、この連休のウォーキングで、
この近所でもやっているところを見つけたのだ。
それも大通りで。


「おおっっ…
 こんなところでもやっていのか、
 これは、これは…
 やられたね…」







などと思って、わくわくと
近づいてみると、先日のものとは、
かなり違った種類のものたちが
並べられていた。
ほら、これだ。





なんだか、
世界の香りがする感じの
ものたちだった。
見ればわかるが、かなり立派な
地球儀や、旅行鞄などだ。
それに、譜面台もある。



かなり、文化度の高い
「ご自由に御持ち下さい」
って感じだ。









そして、
これらを興味深く見ていると、
なんと、
これらを置いたおばさんが、
現れたのだ。
(70代くらいの方)
また、もう一つのものを持って。 
それは、これだ。







テニスラケットとボールだ。
おばさんは、
このテニスラケットとボールも、
この場所に置いた。


私は、思わず、
声をかけた。


「あの〜、
 変わったものがありますね、
 これは、なんですか?」



なんて。
だって、この中に、何だろう、これは、
と思うようなものが置かれていたのだ。
なんだか、鳥のようなものだ。
(左の方が頭)
ほら、これだ。





すると、おばさんは、


「えっとね…
 なんでもタヒチから買ってきた、
 壁掛け?…みたいですよ。
 もしよろしければ、どうぞ」



と答えてくれた。
でも、そう答えると、そそくさと
家の中に戻ってしまった。

私は、もうすこし聞きたかったので、
あ、しまった…と思ったが、
おばさんは、いなくなってしまった。

でも、もしかしたら、
また違うものを持って出てくるかも、
と、しばらく待ってみたが、
もう、出てくることはなかった。


このものたちが、
どんなものたちなのか、その歴史を
ちょっと聞きたかったなぁ…などと思った。
だって、
かなり高価そうなものばかりだったし、
世界的って感じがしたからだ。




おばさんに
聞けなかったので、
私は勝手に、
こんなことを
想像した。




きっと、これらは、
ご主人か息子さんのもので、
世界を旅行したか、
パイロットかなにかで世界中で
仕事をしていたのだ。
趣味はテニス。
でも、これらがもう完全に
必要がなくなってしまったのだ。
おそらく亡くなるかして。

おばさんは、これらを大事にとって
置いたが、このたび、何か事情があって、
処分することにしたのだ。
でも、大切なものだから、
ただ、処分するに忍びなくて、
こうして、
「御自由にお持ち下さい」
にしたのだ、
なーんてね。


あーあ、聞けたら、
少しお話したかったなぁ。
今回は、タイミングを
逸してしまった…残念。




さて、私は、このものたちが、
どれだけ、御自由に持っていかれるか、
かなり興味があったので、2時間後に、
また、この通りを通ってみた。



すると…
なくなっていたものが
ありました。
何だと思いますか?




意外なことに、
なくなっていたのは、

「地球儀」

でした。
後はまだ、全部残っていました。

この後、どうなったかなぁ…
みんな引き取り手があるといいなぁ、
なんて思ったのでした。





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2008年02月07日(木) 違う街で見つけたものたち…ふぅーん。

毎日、同じ場所をウォーキングしていると飽きるので、
ときどき、電車に乗り、遠くまで行き、
まったく降りたことのない駅で降りて、そこから、
道を調べて、てくてくと歩いて帰ってくることがある。
もちろん、あまり遠くに行ったときには、
途中から電車に乗って帰ってくるのだけれど。

すると、私が住んでいる街では
見られないものを発見できたり、
ほのぼのとしたものを見つけたりする。
これが、また楽しいのだ。

今日は、そんな違う街で見つけた、
ちょっとしたものたちを紹介。



最初は、これだ。
これなんか、私が住んでいる街では、
見たことないものだ。
ほら、これだ。






カメの形にカットされている。

「ひぇ〜カメだね、カメ」

などと、独り言を言いつつ、
近づいてみると、
こんな立派なカメさんだった。








「ほぉ〜立派だね。
 きっと、これは
 エンギがいいんだね。
 カメは万年、
 鶴は千年だからね〜」




などと、ワケのわからないことを
つぶやきながら、つんつんしてみると、
ぎっしりと葉っぱが詰まっている感じで、
かなりしっかりとしたものだった。
きっと、とても丁寧に形つくっているのだと思う。
手間がかかっているんだろうね。

葉っぱの感じからして、
さつきかツツジって感じだったけど、
詳しくはわからなかった。


「ふむふむ、カメだね、
 万年よろしくね」



などと、言いつつ、
このカメに別れを告げた。
このところ、「ことば探し」でも紹介したが、
カメにまつわる話とふれることが多かったので、
なんとなく、シンクロニシティ(偶然の一致)を
感じたのだった。




そしてまた、てくてくと
歩いていると、道路にはみ出して、
こんなものが置いてあったのだ。








そう、

「ご自由にお持ちかえり
 ください」だ。

いうなれば…
小さな親切だ。
身近なエコだ。

(たぶん)



ここから好きなものを好きなだけ
とっていっていいのだ。


「どれどれ…」


と、何があるかと、近づいてみると、
ほら、こんなものが並べられていた。


「ふむ…こっちは、
 黄ばんだ本と、録画したビデオテープだね。
 ビデオテープは、映画録画だね、
 なになに、大脱走、太陽がいっぱい、
 シェルブールの雨傘…
 やや古い…ね」








「おや、こっちは、
 バラバラな食器たちがあるね…
 どんな趣味の人なんだろうね…」







そのほか、折りたたみ式のテープルや、
植木鉢なども置いてあった。
あれこれとじっくりと見てみたが、
ほしいものは、ついに見つからなかったので、
ご自由にとらないで帰ってきた。


こうして並べておけば、
少しでも持って行くのかなぁ…
などと、正直思ったが、
きっと、なにかしらの需要はあるのだろうと思った。
でないと、やらないだろうからね。
ともかく、小さな親切、小さなエコには違いない。



もちろん、こんなことは、私の近所でもあるが、
道ばたに堂々と出ているところが違っていた。
このあたりの人は、いらなくなったものは、
こうして、道ばたに出すのかもしれない。
(私道っぽかったけど)



やっぱり、違う街は面白いね、
たまにはいいね、なんて思いながら、
満足して帰ってきたのでした。





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2008年02月06日(水) コーヒーのおかわりはいかがですか?その2

さて、昨日からの続きです。

おじさんは、
クリームなしのホットケーキを
嬉しそうにほおばりながら、
私たちの方をみて、にっこりとし、
そして、こう話しかけてきたのだ。


「ここは、居心地がいいねぇ〜
 家にいるよりずっといい、あったかいしね。
 コーヒーだって好きなだけ飲めるしね」
「そうですね、居心地いですね」
「うん、とくに、この店はいいんだな」
「そのようですね…」



私たちは、おじさんとこんな話を交わた。
すると、そこに、店長がなにげなくやってきて、
私たちの会話に加わったのだ。





「このホットケーキでよかったですか?」
「いいよ、これでないと、ダメなんだ。」
 でも、おいしいよ、このホットケーキも」
「じゃ、よかった…」



そんな話をしながら、店長も私たちに
笑いかけてきて、


「コーヒーが、入り用でしたら、
 声をかけてくださいね」
「はい、ありがとうございます」



などと、言ってくれた。
本当に気持ちいい対応をしてくれる店長だった。
そんな何気ない会話を交わしていると、
このおじさんが、突然、にこやかに
こんなことを言い始めたのだ。



「あのね、私ね、今、
 実は小説を書いてるの。
 芥川賞をねらっているんだよ。
 本当だよ。
 そうして、芥川賞をとったらね、
 この店のことを紹介するんだ、
 ね、店長」




すると、店長は頷き、


「はい、そうです、
 ぜひ、やってください。
 楽しみにしています」



と、答えた。
私たちも、嬉しくなってこう答えた。


「そうなんですか、いいですね。
 目標があるんですね」
「うん、本気で書いているんだよ。
 だから、ここがありがたい場所なんだ。
 ゆっくりと考えられるから」
「ファミレスは、本当に落ち着きますよね」
「うん、落ち着く…」
(店長)「ありがとうございます」



なるほど、おじさんは、こんな目標を持ち、
そのために、この店で書きものとをしているのだった。
私自身も、書きものをするときは、
近所のファミレスに行くことが多いので、
おじさんの気持ちがよーくわかった。

そんな、会話がなされたあと、
またそれぞれが自然にバラバラになり、
おじさんは、また小説を書きはじめ、
店長は持ち場に戻り、
私たちはそろそろ帰り支度をはじめた。



そのとき、
おじさんが突然立ち上がった。
そして、その姿を見たとき、
私たちは、はっとした。




おじさんは松葉杖を使って
よろよろと立ち上がった。
その足を見たとき…
私たちはびっくりしたのだ。

片方の足がブランとしていて使えず、
もう一方の足も、義足のような
ものをつけていたのだ。



おじさんは、トイレにでも行くために
立ち上がったのかもしれない…
その姿をみると、店長がとんできた。
そして、手を貸そうとした。


すると、おじさんは、
首をふり、その配慮を断った。
そして、こう言ったのだ。

「大丈夫、できることは
 自分でするからさ」



店長は、頷き、引き下がった。
おじさんは、松葉杖を不器用に扱いながら、
ゆっくりゆっくりとトイレの方に向かった。
私たちは、その姿を呆然と見続けた。
歩くのがとても大変そうに見えたのだ。
店長をみると、店長もおじさんの姿を見続けていた。
何かあったら駆けつけようとしているのだと思う。

私たちは、帰ろうと思ったが、
おじさんに、ひとこと挨拶してからと思い、
おじさんが戻ってくるのを待つことにした。

しばらくすると、ゆっくりゆっくりと、
おじさんが戻ってきた。
そして、かなり大変そうに、
座席にすわった。


おじさんが、この店でゆっくりとしているのは、
ただ居心地がいいだけではなく、
動くのが大変でもあることを私たちは理解した。



ややびっくりしている私たちに向かって、
おじさんは、またにこっと笑いかけて、
こう言った。



「足ね、
 使えなくなっちゃったの。
 使えないと大変だね」




私たちは、なんと答えていいか
困ったけど、おじさんは、そんなことに
負けていないように見えたので、


「大変ですね、でも、小説は書けますから、
 よかったですね、手でなくて」



などと、答えた。
おじさんは、大いに笑って、


「うん、その通りだ。
 書けるからね、小説を」



と答えてくれた。
私たちもホッとして、笑った。
そして、最後におじさんに、


「芥川賞、とってくださいね。
 そしてこの店、紹介してくださいね。
 応援してます。では失礼します」



と、挨拶をして立ち上がった。
おじさんは、うんと頷き、
私たちにさよならを言った。
私たちも、さよならをした。
そして、店長にお礼を言い店を出た。
店長は、にっこりと笑って送り出してくれた。

店を出てから、私たちは、
とても、ほのぼのとした気持ちになり、
あのおじさんが、芥川賞をとることを
本当に、心から願ったのでした。

そして、あのおじさんが帰るときには、
誰かが迎えにくるのだろうか、
それともおじさんがゆっくりと一人で帰るのだろうか、
などと、心配になったのでした。
どうだったんでしょうね。





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2008年02月05日(火) コーヒーのおかわりはいかがですか?

先日、取材で、ある地方都市に行ってきた。
やっと取材が終わり、遅いランチをとるために、
大好きな「デニーズ」で食事をすることにした。
(私はファミレスが大好きなのだ)
そのときの出来事である。





ランチと言っても、
すでに午後4時を回っていたので、
店内は空いていて、禁煙席にいるお客さんは、
私たち(2人)のほか、コーヒーを飲みながら、
何かを書いてるおじさん一人だった。



私たちは、取材も終わった開放感から、
ゆったりと話をし、遅いランチを食べていた。
そして、おかわりコーヒーをお願いした。

すると、すぐに男性が、
おかわりコーヒーを持ってきてくれた。
とても気持ちがいい対応だった。
そして、私たちのテーブルが終わると、
そのおじさんにも、

「コーヒーのおかわりはいかがですか?」

と声をかけた。
そのおじさんも、お礼を言って、
おかわりコーヒーをもらった。

このとき、おじさんは、
チラリとこちらをみて、にこっと笑った。
私たちも、笑い返した。
それだけ、店内は穏やかで、のどかで、
やさしい感じが漂っていた。



そして、しばらく時間が流れると、再び、

「コーヒーのおかわりいかがですか?」

と、かの男性がグッドタイミングで聞いてきた。
じゃ、もう1杯だけもらおうか、
ということになり、コーヒーをもらった。
そして、この男性は、これまた、
おじさんにも声をかけた。



すると、このおじさんが
この男性に、
こう話しかけた。




「ああ、悪いね…
 コーヒー1杯でこんなにねばって。
 あまりいい客じゃないね」
「いいえ、そんなことはないですよ、
 ゆっくりなさっていってください。
 そんなことは気にしないでいいですよ」



すると、おじさんは、
嬉しそうに笑って、こう言った。


「コーヒー1杯じゃ悪いから、何か頼むよ。
 でも、私、糖尿病でね…だから、あまり
 食べちゃいけないって言われているんだ、
 だから、カロリーの低いものでないとね」
「いいんですよ、気にならさないで…
 こちらはいいですから…大丈夫ですよ」
「いいや、気持ちよくいさせてもらっているし、
 ここにいると、つい長居しちゃうから、
 何か頼むよ、お金はあるんだよ。
 何がいいかな?店長?」



どうやら、この男性は店長だったらしい。
店長は、男性の気持ちも考えて、
メニューを持ってきて、おじさんに見せ、
こう言って、立ち去った。


「ご無理なさらないでいいですからね。
 もし、何かありましたら、呼んでください」



おじさんは、メニューをじっくりと見ていたが、
どうやら心を決めたらしかった。
それで、店長を呼んだ。


「これにしようと思うんだけど…」
「これは、かなりあまいデザートですから、
 カロリーが高いと思いますよ。
 それよりは、こちらの方が低いかと…」
「うーーん、でも、こっちがいいなぁ…。
 カロリーが高いのか…やっぱりまずいかな?」
「そうですね…、あまりおすすめできませんね」
「じゃ、これにするか…そうそう、
 クリームはつけないで、とってきて」
「はい、わかりました」



ということで、どうやらクリームは
とることになったようだった。
しばらくして店長が運んできたものは、
ものすごくシンプルなホットケーキだった。



それを見た瞬間、
おじさんは、ほほえんで、
店長にこう言った。




「ありがとう…これでいい。
 糖尿病だからね…ダメなんだよ、
 クリームはね」
「残念ですね…でも、
 がまんしてくださいね」
「うん、ありがとう…な」



そして、おじさんは、嬉しそうに、
このホットケーキをゆっくりと食べ始めた。


私たちは、この二人のやりとりと、
ほほえましい光景を見ていた。
すると、そのおじさんが、こちらを見て、
再び、にこっと笑いかけてきて、
私たちに、話しかけてきた。
もちろん、私たちも、にこっと
笑い返し、話を聞くことにした。



この話が、ちょっと意外な話で、
私たちは、さらに和んだのだった。
この話の続きは明日書きますね。





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2008年02月04日(月) 貧乏くさいけど、頑張っているものたち

今日は、朝起きるとすぐに外を見た。
また、雪がつもっているかと思ったからで、
今日は、出かける用事があったので、
ちょっと心配でもあったのだ。

でも、雪はふってなくて、空気は澄んで、
空はとてもきれいな青空だった。
電車も遅れていなくて、混乱もなく、
よかったよかったと、思ったのだった。


そして、夕方家に帰ってきたら、
玄関先に、こんな雪だるまが作られていた。
ちょっとよれよれだったけど、
まだ、頑張って立っていた。
明日まで、いるかな?









さて、雪だるまの話は終わり、
今日は、頑張っているものたちの紹介だ。
その中でも、


いつも、
ものすごーく頑張っていて、
とっても役立っているのは、
よーくわかるけど、どうやっても、
貧乏くささが際だってしまうもの紹介だ。

といえば、
ははーん、あれだな、
なんてすぐに頭に浮かべる方も
多いと思う。




貧乏くさくて、
頑張っているといったら、
これに決まっている。

そう、
ガムテ。




誰がなんといっても、
私がどんなに貧乏くさいといっても、
ガムテはあちこちで本当に頑張っている。
どんなところもで、どんな日でも、
あちらこちらでよくみかけるし、
いろんな使われ方をしている。
そんなケナゲなガムテを見つけると、

「おおっ、影ながら、
 頑張っているね」


なんて思ってしまうのだ。
なんだかんだいっても、
私は、ガムテは偉いと思っている。


そんなガムテの活躍ぶりを
見てもらいたい。




まずは、これだ。









ガムテでなければできない芸当の、
使われ方だ。
強い風なんてふいたら、ひとたまりもないけど、
雨風なければ、これでなんとなく間に合う。



取りあえずの
間に合わせ王は、
なんといっても
ガムテだね。




ただ、そうはいっても…
これがガムテの身上ではあるが…
見ていてやや無理があるように思うのは、
私だけか。
やや、気の毒だ。




しかし、次は、
もうすっかり生活の1部になっているものだ。
ほら、これだ。











こうなると、
しばらくは…
このままだね。




すっかりと固定され、
なじんでいるからね。
あまり無理もないようだし、
たくさんの仲間といっしょだしね。
大丈夫だね。


「まぁ、頑張れるだけ、
 頑張りなさいね」



などと、力づけてきた。
きっと、めくれてよれよれになるまで
頑張るんだろうね。


てなわけで、
「役立ちゃいいのよっ」
「貧乏くささなんてなんのその」
と、頑張るガムテのお話でした。






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2008年02月03日(日) なるほど…そうなっているのね、メーカー保証。

さて、31日からのボールペンの芯の話の
続きになります。

と、その前に…本日、久しぶりに
東京でも雪が降ったので、
我が家から見える都内風景を。





そして、これが玄関風景。
こんな感じくらいにつもりました。
これは午後3時頃のもよう。

このくらいの雪でも、
首都圏1都3県でのけが人は161人だって。
慣れてないからね〜
2年ぶりだしね。






さて、そんな雪の話は終わりにし…
ボールペンの芯の顛末だ。


そう、忘れた頃に、ボールペンメーカーから

「なぜ、ボールペンの芯が使えなくなったのか、
 調査結果がでました」


という報告書が届いた。
どれどれ、どんな結果だったのかと、
送られてきた報告書を読んでみると…



おおっ、
それは、悪かったね、
失礼しましたっ、
という内容だった。




簡単に言うと…
ボールペンインキが古いもので、
それで、出なくなったと
いうものだった。


もっと、詳しくいうと、
私が使えなくなったと
送ったボールペンと芯は、
1999年12月製造のもので、
もう8年も前のものだったのだ。
いつ買ったのか、全然覚えてもいないので、
買ってから何年たつかはわからないが、
ともかく古いものだったらしい。
忘れていたくらいだからね。



で、メーカーによると、ね、


「芯を検査した結果、
 インキが凝固しはじめておりました。
 このため、インクの追従性が弱くなり、
 インキ出不具合につながったものと
 思われます」



ということで、劣化していたらしい。
やっぱり古くなっていたことが
原因だということがはっきりとわかったのだ。
出が悪くなったことを、
追従性が弱くなった…って言うんですね。
ふむふむ…。



そしてだ…

メーカーとしては、
私に、こんなことを
言っておきたい
らしかった。




「油性ボールペンの保証期間は、
 以前の日本工業規格(JIS)では、
 製造から下限で15ヶ月と定められておりますが、
 弊社では、36ヶ月を基準としております」 
(原文のまま)

つまり、私が送ったのは、
とっくの昔に、保証期間は過ぎているけど、
「我が社では、今回は対応します」
というものだった。



でも、「以前の日本工業規格(JIS)では…」と
いうことは、今はどうなっているんだろう、
などとふと疑問にも思った。

ということで、
この調査結果といっしょに、
替え芯もひとつ入っていた。 
(結局、替え芯は2つもらった)







これの調査結果を読み、
替え芯をいただき、
思わず、 



あらら、
それは、それは、
悪かったですね…
でも対応していただき、
ありがとうございました。




などと、思ったのだった。


今回の件で、
ボールペンインキにも保証期間があること、
このメーカーでは3年間の保証であること、
そして、ボールペンの芯に、製造年月日が
書かれていることを知ることができた。

(かなり見えづらいけどね)


でも、ボールペンの芯の保証期間が
長いのか短いのか…
ちょっと疑問にも思ったのだった。
少なくても、日本工業規格(JIS)
15ヶ月は短いように思った。
もっとも、下限(最低でも)だから、
どう決めるかはメーカー次第なのでしょうね。




ということで、今回の件で、
いろいろなことを知ることが
出来たのでした。

そして、このメーカーの対応は、
丁寧で親切だったので、ありがたいなぁ、
と思ったのでした。





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