1903年01月05日(月) |
魔法使いに15の質問 〜コーダ=ユージルフ〜 |
魔法使いに15の質問 〜“魔法使い達の夢”よりコーダ=ユージルフの解答〜 (注:第二部終了時点での解答です)
Q1:あなたの名前と、魔導師としての地位があれば教えてください。
コーダ:名前はコーダ・ユージルフ、ッス。ぴっちぴちの24歳、好きなことは女の人としゃべることー。 リク:余計なことはいいから魔導師としての地位を答えとけ。 コーダ:一応、リク兄さん専属の便利屋やってやスよー。情報を仕入れたり、いろんな雑用こなしたり。ファトルエルにいた頃は表向きサソリ便の御者やってやしたけどね。ああ、それと下級魔導師資格もってやス。 ジェシカ:ほう、それは知らなかったぞ。 コーダ:あるといろいろ便利なんスよ。
Q2:あなたが魔導師となったきっかけは?
カーエス:そーいや、なんで魔導師なん? 便利屋やったりサソリ便やったりすんのに魔法はあんまり必要ちゃうやん。 コーダ:それは俺が魔法を使えるようになったのは便利屋になるためだからじゃないんスよ。ま、いろいろあって気が変わって便利屋を始めたんス。 ジェシカ:では、何のために魔導師になったのだ? コーダ:それは家業みたいなもんでして。別になりたくてなったわけじゃなくて、なるのが当たり前の世界に生まれたんスよ。そのへんの詳細はま、やめときやしょう、さほど面白い話じゃありやせんし。 フィラレス:……?(←首をかしげている) リク:ずいぶん意味深長だな。ま、あまり話したくねぇならべつにいいけどよ。
Q3:あなたが魔法を覚えた環境は?
コーダ:いろんなところを回りやしたからねぇ。総じて自然の厳しいところにいやしたよ。詳しいことはまたスルーで。
Q4:あなたの師匠はどんな教え方をしましたか?(もしいれば)
コーダ:ああ、これもスルーで。 カーエス:イヤ、せめてなんか仄めかすとかしようや(汗)。 コーダ:そうスね。例えばファルガールさんの修行はかなり厳しかったようスけど、まだ優しさのある厳しさじゃないスか。笑い話になるくらいの。 リク:イヤ、俺は笑い話をしてるつもりはないんだけどな。 コーダ:俺の場合はそんな優しさとも無縁で、何人か訓練生がいて、死んでも構わないくらい厳しくして、死んでしまえば死んでしまったでそこまでの資質だったっていう感じスね。 カーエス:……、イヤ、辛いこと聞いてすまんかった。
Q5:始めて魔法が使えたのはいつですか? どんな気持ちでしたか?
コーダ:多分、七歳か八歳くらいだったと思いやスよ? リク:随分、小さい頃から訓練してたんだな。 コーダ:あの時はホントにほっとしやしたよ。出来なければ殺されるところでやしたから。
Q6:あなたが魔法を覚えるに当たって一番辛かったことは?
コーダ:やらなきゃ死ぬ、やらなきゃ殺されるっていう恐怖心もそうでやしたが、周りで知り合った子供がバタバタ死んでいくのが一番辛かったスね。可哀想とも思ったし、明日は我が身って感じで恐怖心もあおられやしたし。 リク:……俺って結構幸せだったんだなぁ。
Q7:あなたは主にどんな魔法を使いますか?
コーダ:ああ、やっと答えやすい質問が来やしたねー。 ジェシカ:そうは言っても《シッカーリド》関連のもの以外使ってるのを見たことがないのだが。 コーダ:使いやすよー、主に情報収集系でやスけどね。砂漠なんかじゃ、オアシスの位置を調べたり出来やすし、方向の確認も魔法で出来やス。洞窟や遺跡ではマーキングや罠っぽいところを特定することも出来るんスよ。便利なのが現在触っている本の内容をほんの10秒で頭の中に放り込むことできる魔法ス。 リク:戦闘系の魔法は? コーダ:使えないこともないッスけど、《狙撃》と《シッカーリド》関連の魔法が使えれば事足りやスから。
Q8:十八番の魔法(つまり一番得意な魔法)は何ですか?
カーエス:愚問やな……。 コーダ:いやいやいや、この質問を待ってたんスよ。俺が得意なのは 一同:《シッカーリド》。 コーダ:ああっ! 先に言われた!? リク:いや、分かりきってるしなァ(汗)。
Q9:あなたは魔導士として何か特殊な能力を持っていますか?
コーダ:別にたいした特技は持ってないんスけど、人前で《シッカーリド》を“召喚”したら何でか大抵驚かれやスよ。 ジェシカ:当たり前だ(汗)。普通召喚魔法はモノを魔力で創造するのであって、生き物は複雑すぎてまともに作れる道理がないんだからな。 フィラレス:(こくこく頷く) カーエス:でも何かあれだけ厳しい訓練を生き残ってきたっちゅうし何や納得したわ。
Q10:魔法を使う上で苦手なことってありますか?
コーダ:戦闘系の魔法は苦手ッスね。特に兄さんやカーエス君みたいな派手な魔法戦はちょっと無理ス。 リク:そうなのか? 使わないようにしてるわけじゃなくて? コーダ:ああ、俺が習得したのは主に暗殺用とか、実用的な魔法ばっかりでやしたから。 リク:……あ、暗殺用……。
Q11:魔導士に必要な技能は何だと思いますか?
コーダ:んー、あんまり考えたことなかったスね。頭の柔らかさスかね。同じ魔法を持っていても、いろんな使い方ができるし、頭のやわらかさがあると、一見出来なさそうでも、出来るようになることがありやスからね。
Q12:「魔法が使えてよかった」と思えるのはどんな時?
カーエス:女の子を魔法を使って口説くときちがうん? コーダ:そんな姑息な真似しやせんよ(汗)。 ジェシカ:ならば、普通では知り得ない情報を知ったときか? 《透視》や《盗聴》を使ったりすれば大分取得できる情報の幅が広がるだろう? コーダ:そんなことないッスよ(汗)。非常時でない限りそんな趣味の悪いことしません。真っ当に調べてやスよ。 リク:で? 「魔法が使えてよかった」と思える時は? コーダ:もちろん《シッカーリド》で走ってる時ッスよ! あのスピードは《シッカーリド》が召喚獣で、且つ俺が魔法を使えなけりゃ味わえやせんよ!(力説) 一同:ああ、なるほど(納得)。
Q13:逆に不便だと思うことは?
コーダ:何も知らない人って魔導士はみんな何でもできるって思ってるらしくて、過度に期待されることがあるんスよねぇ。だから普段魔法を使えることは隠して行動してるんスけどね。
Q14:魔法って要ると思いますか?
リク:別に魔法を使えなくてもやってけてるんだから、別に要らねぇと思ってるんじゃないのか? コーダ:そんなことありやせんよ! 魔法がなければ《シッカーリド》の限界走行も楽しめないじゃないッスか! カーエス:……魔導レーサーやったらあかんの? あ、魔導レーサーも魔法の産物やけど。 コーダ:何馬鹿なこと言ってるんスか。道の上しか走れない乗り物なんて乗れやせんよ(真顔)。道なき道を走破するのが楽しいんじゃないスか! 一同:………。
Q15:ありがとうございました。最後に魔導士としての今後の目標を明日に向かって叫んでください。
コーダ:いつか《シッカーリド》で音速を超すぞー! カーエス:イヤ、無理やろ!? リク:やるなら一人でやってくれよ。 ジェシカ:その前に空気抵抗などで御者が無事に済むとは思えんのだが(汗)。
1903年01月04日(日) |
魔法使いに15の質問 〜フィラレス=ルクマース〜 |
魔法使いに15の質問 〜“魔法使い達の夢”よりフィラレス=ルクマ−スの解答〜 (注:第二部終了時点での解答です)
注)フィラレスは口が利けないため、本人より周りの仲間(特にカーエス)が解答します。
Q1:あなたの名前と、魔導士としての地位があれば教えて下さい。
カーエス:名前はフィラレス=ルクマ−ス。魔導士としての地位はナシ。 リク:でも魔導研究所出身だろ? カーエス:、ああ知識はあるけど実践できへんよってな。みんなが実習してる間はミルドはんのところへ行って研究を手伝うたりして、まあ特殊な扱いやったよ。
Q2:あなたが魔導士となったきっかけは?
フィラレス:(首を傾げる) ジェシカ:……魔導士ではないよな。 フィラレス:(こくりと頷く) カーエス:自分の意思で、言うより、状況に流されて魔導研究所に来たんやな。
Q3:あなたが魔法を覚えた環境は?
コーダ:カーエス君と同じだから、魔導学校スよね。 フィラレス:(こくりと頷いてカーエスを見る) カーエス:まあ、望まずしてフィラレスは連れて来られたし、生徒達には疎まれるわ、研究者からは好奇の目で見られるわ、あんまりエエ思い出ないと思うけど、“滅びの魔力”のフォローもできるし、最適の環境やったんちゃうかな。
Q4:あなたの師匠はどんな教え方をしましたか?(もしいれば)
コーダ:マーシアさんスね。教えるって言ったって魔法を教えてたわけじゃないと思いやスけど。 リク:会った限りじゃ、優しい女のヒトだったけど、いつもあんな感じか? フィラレス:(嬉しそうにこくこく頷く) カーエス:ホンマ、ええ先生やで。俺もようフィリーと一緒に勉強教えてもろうたけど、根気よう教えてくれるし、面倒事とかも率先して引き受けて嫌な顔一つせずにするってカルク先生もよう誉めてはったわ。
Q5:初めて魔法を使えたのはいつですか? どんな気持ちでしたか?
リク:魔力の暴走は魔法を使ったことにはならんだろ? ジェシカ:ええ、「魔法」にはなるかもしれませんが、「魔法を使った」事にはならないでしょうね。 コーダ:でも「使った」コトあるじゃないスか。ほら、エンペルファータで。 リク:あ、着いた日にクリーチャーと戦った時だな。 カーエス:それよか、死にかかっとったリクを助けた時やろ。“滅びの魔力”を癒しに使うたんやし。あれはスゴかったで。 フィラレス:(顔を赤らめてうつむく) リク:とにかくファトルエルを出てから“滅びの魔力”をコントロールしようっていう気持ちが強くなったと思う。だからエンペルファータでそういう結果が出せたのには満足できるものだったと思うし、ある程度の自信もついたんじゃねぇかな。
Q6:あなたが魔法を覚えるにあたって一番辛かったことは?
カーエス:こ、こんな質問すんなや、ド阿呆!(フィラレスの耳を塞いでやる) フィラレス:……?(首を傾げる) ジェシカ:マーシア殿とカルク殿から話は聞いたが、あれは酷いな。望まないのに獰猛な魔力で親を殺してしまったのだから。 リク:ファトルエルじゃ相当思い詰めてたようだしな。
Q7:あなたは主にどんな魔法を使いますか?
コーダ:今のところ2つスね。全方向攻撃と強力な癒しと。 リク:ま、その内増えていくだろ。なっ? フィラレス:(こくりと頷く)
Q8:十八番の魔法(つまり一番得意な魔法)は何ですか?
カーエス:上の2つやったら間違いなく前者。癒しはまだ意図的に使えるわけやあらへんしな。 ジェシカ:あれは愛の力だな。 コーダ:そうスね、愛の力スね。 フィラレス:(顔を真っ赤にする) カーエス:くっ……! え、ええんや! それでフィリーが幸せになれるのなら!
Q9:あなたは魔導士として何か特殊な能力を持っていますか?
ジェシカ:これも作者の意図が見えるな。 コーダ:“滅びの魔力”のことスね。ひたすら強力スけど、フィリーさんが意識するだけでその方に向かって攻撃してしまう非常に攻撃的な性質を持ってやス。 カーエス:ああっ! フィリー自身はこんなに癒し系やのに!
Q10:魔法を使う上で苦手なことってありますか?
リク:これは本人が悪いんじゃないが魔導制御だな。“滅びの魔力”が強力すぎて融通は利かないし、応用も難しい。ファトルエルでジルヴァルトがフィリーに勝ったのはその辺のコトをよく分かっていたからだ。でも最近は大きな改善を見せているから、まだまだこれからだ。
Q11:魔法使いに必要な技能は何だと思いますか?
カーエス:今までの経緯を考えれば、魔導を制御する力やな。 フィラレス:(こくりと頷く) ジェシカ:うむ、それさえあればもう暴走させて人を傷付けなくて済むし、逆に助けることさえできるようになるからな。
Q12:「魔法が使えて良かった」と思えるのはどんな時?
ジェシカ:よかったと思ったことはほとんどないと思うが、やはり、一番嬉しかったのはリク様の命を救った時だろうな。 コーダ:滅びの力を癒しに使えたことで、“滅びの魔力”のことをいろいろ見直すキッカケにもなったんじゃないスかね。
Q13:逆に不便だと思うことは?
リク:やっぱデカすぎる力を持っていることだろ? カーエス:せやな、力を持て余すととんでもないことになるって一番身に染みとると思うし。
Q14:魔法って要ると思いますか?
リク:あんまり要るとは思ってないんじゃないか、フィリー? フィラレス:(少し考えた後、ふるふると首を振る) コーダ:そうか、兄さんの夢を手伝うのに使えるようになりたいスよねェ。 フィラレス:(顔を赤くして頷く) ジェシカ:何とも健気な愛じゃないか。 カーエス:………そやな。
Q15:ありがとうございました。最後に魔法使いとしての今後の目標を明日に向かって叫んで下さい。
フィラレス:………(困) カーエス:叫ばれへんし(汗)。 ジェシカ:元々叫ぶタイプでもないな。 コーダ:でも、目標は決まってやスよね。 リク:じゃあ、みんなで合わせて行くか? 一同:(明日に向かって)“滅びの魔力”を制御できるようになるぞー! ジェシカ:それと恋の成就だな。 フィラレス:………(照)
1903年01月03日(土) |
魔法使いに15の質問 〜ジェシカ=ランスリア〜 |
魔法使いに15の質問 〜“魔法使い達の夢”よりジェシカ=ランスリアの解答〜 (注:第二部終了時点での解答です)
Q1:あなたの名前と、魔導士としての地位があれば教えて下さい。
ジェシカ:今は旅をしている身だからな、実際は無職だが、資格としてはカーエスと同じく上級魔導士、もともとはカンファータ魔導騎士団の騎士団をしていた。 コーダ:シノンさんが亡くなったから、本当は団長になってたのにそれを蹴ってまで兄さんについて来たんスから凄いスよね。
Q2:あなたが魔導士となったきっかけは?
カーエス:女の魔導士は一杯おるけど、魔導騎士はあんまし聞かへんよな。なるのに相当の覚悟とか要ったん違うん? ジェシカ:そんな壮大な決心ではなかったぞ。強いて言えば反発心だな。ウチの家が世襲制でな。私の人生はすでに決まっているようなものだったんだ。別に継ぐのはかまわなかったが、それだけのために生きるのが嫌で、自分で切り開ける道を行きたかったんだ。出来れば誰も行ったことの無い道だ。それが女性として魔導騎士になることだっただけの話だ。
Q3:あなたが魔法を覚えた環境は?
ジェシカ:エンペルファータの魔導学校には及ばないが、イイ環境で学べた。魔導騎士になるための教育だからな、戦闘だけなら魔導学校出身の魔導士には負けん。 カーエス:魔導学校はある程度は何でも出来るように教えられるしなァ。広く浅く、一点だけ深く、なんやけど、やっぱり初めから一本に絞って訓練してる奴には適わんわ。
Q4:あなたの師匠はどんな教え方をしましたか?(もしいれば)
ジェシカ:シノン様とは剣と槍ということで、大分違っていたのでもっぱら手合わせをしていただいていた。シノン様は槍もかなり扱えていたし、私も剣を多少は使えるぞ。 リク:でも何で剣士のシノンだったんだ? 他に魔導騎士で槍使いがいなかったわけじゃないんだろ? ジェシカ:勿論最初は槍隊の熟練騎士に教えていただいていました。しかし、一年もしますと槍隊の隊長まで私に適わなくなりまして、最後に私が目標と仰げるのはシノン様しかいなくなっていたのです。初めてでしたよ、手合わせをしてこれはどう頑張っても適わない、と思ったのは。
Q5:初めて魔法を使えたのはいつですか? どんな気持ちでしたか?
ジェシカ:カーエスとそう変わらない状況だ。魔導騎士になる前に、魔導士団志望の者達と一緒に基礎訓練を受けるのだが、その実践訓練で出来た。然るべき手順を踏んで。出来て当然の状況だったのだが…… カーエス:やっぱキンチョーするんよなァ。 ジェシカ:うむ、使えた時にはなんともホッとしたものだ。
Q6:あなたが魔法を覚えるにあたって一番辛かったことは?
ジェシカ:やはり男ばかりの世界に女が紛れたものだから、いろいろやっかみがあった。少し失敗すると「これだから女は」とか、成功したら下で「女のくせに」とか言われるし、着替える時もみんな悪びれもせずに私に注目するしな。 リク:ああ、性差別ってやつか。 ジェシカ:ええ。あと補助魔法を使う他は、魔導騎士団は基本的に白兵戦力ですから筋力トレーニングなどの肉体的な訓練も相当厳しかったです。
Q7:あなたは主にどんな魔法を使いますか?
ジェシカ:魔法と言うより技だな。補助魔法で肉体能力、もしくは威力自体を高めたり、槍を飛ばして遠隔操作をするなど、魔法を使って槍技の幅を広げるのに使う。
Q8:十八番の魔法(つまり一番得意な魔法)は何ですか?
ジェシカ:それはやはり補助魔法だな。 カーエス:時間さえ掛ければ、ただの突きがえげつない程威力増すもんなぁ。 リク:《一時の怪力》とか《衝撃の増幅》とか、時間制限があったりするのは効果が大きいしな。一回“極星突”って技見たけどあれは確かにえげつない(苦笑)。
Q9:あなたは魔導士として何か特殊な能力を持っていますか?
ジェシカ:いや……特にはないと思うが? コーダ:集団支援系魔法はどうス? 《軍神の加護》とか《群起》とか珍しい魔法スよね。 ジェシカ:カーエスのように先天的な、もしくはリク様のように後天的な能力ではないがな。魔導騎士団の指揮官のみに伝えられる秘伝の魔法だから確かに特殊と言えば特殊だ。
Q10:魔法を使う上で苦手なことってありますか?
ジェシカ:普通の攻撃魔法、防御魔法だな。“流星突”などの遠距離用の技もあるが基本的に遠距離戦はとても苦手だ。あと戦闘用以外の魔法もあまり使えん。
Q11:魔法使いに必要な技能は何だと思いますか?
ジェシカ:それは自制心だ。そのへんでちょっと腕の立つ魔導士でも地形を変えるくらいの力がある。だからそれを正しい方向に使うためには己を御し切ることが大切だと思う。 カーエス:その割にはすぐに怒って槍突き付けてけえへん?
Q12:「魔法が使えて良かった」と思えるのはどんな時?
ジェシカ:個人的に有り難いと思ったのはカンファータ軍の最エリートたる魔導騎士団に入団した時だろう。女だてらに軍で出世するには魔導士の素養は不可欠だと思うからな。
Q13:逆に不便だと思うことは?
ジェシカ:それはない……あ、一つあったか。 リク:何だ? ジェシカ:魔法が使えると魔法が使えない状況で物凄くもどかしく感じるのです。 カーエス:“ディージー”戦の時はマジでヤバかったしなぁ。(第二部29話参照)
Q14:魔法って要ると思いますか?
ジェシカ:それは人によるんじゃないのか? リク様は目標を達成するためにいると思うし。ただ生きるなら魔法は特に必要ではないとは思うがな。
Q15:ありがとうございました。最後に魔法使いとしての今後の目標を明日に向かって叫んで下さい。
ジェシカ:(明日に向かって)命果つるまでリク様にお供するぞー! リク:いや、もうちょっと自分のこと考えようぜ(汗)。
1903年01月02日(金) |
魔法使いに15の質問 〜カーエス=ルジュリス〜 |
魔法使いに15の質問 〜“魔法使い達の夢”よりカーエス=ルジュリスの解答〜 (注:第二部終了時点での解答です)
Q1:あなたの名前と、魔導士としての地位があれば教えて下さい。
カーエス:カーエス=ルジュリス。魔導士としての資格は上級魔導士。結構スゴいねんで。でも社会的地位はあらへんな。 コーダ:エンペルファータの魔導学校出なら探そうと思えばいくらでも仕事はありやすけどね。
Q2:あなたが魔導士となったきっかけは?
カーエス:きっかけって言ったら生まれた時やろうな。 ジェシカ:“眼”のことか? カーエス:そやな。“魔導眼”はちょびっとずつ魔力を喰うからな。それで小さい頃に一遍死にかけた時に助けてくれた魔導医師がな、“魔導眼”のこと気ィ付いてくれてな。稀なケースやっちゅうことで、魔導研究所を紹介してもろたんや。魔導士の素質はあったから、そこで魔導学校入ったんや。
Q3:あなたが魔法を覚えた環境は?
カーエス:そら天下の魔導研究所やからなぁ。魔導士としてはこれ以上望まれへん場所やと思うで。なぁ、リク? リク:何故俺に振る? コーダ:そりゃあ……、ねぇ?(一同を見回す) 全員:(だまってこっくり頷く) リク:か、可哀想じゃねぇやい! 結果的には良かったんだ!
Q4:あなたの師匠はどんな教え方をしましたか?(もしいれば)
カーエス:カルク先生は教えるのは上手かったでぇ。特に、やる気出させんのごっつ上手いねん。訓練は厳しかったけど、弱音なんて吐こうと思わへんかったし。なぁ、フィリー。 フィラレス:(こくこく頷く) ジェシカ:確かに、あのタイプは教師向きだな。威厳があって。生徒に対する配慮も行き届いていそうだし。どう思われます? リク様。 リク:だから何故俺に振る?
Q5:初めて魔法を使えたのはいつですか? どんな気持ちでしたか?
カーエス:入って六ヵ月目の『初級魔法実習』の時やな。魔導学校やったら、みんなその授業や。手品程度のちゃちいモンやったけどな。それでも嬉しかったわァ。 コーダ:あ、それ分かりやス。ちょっとでも、憧れの魔導士に近付けた感じがするんスよね。 リク:俺はそんなこと感じてる余裕はなかったけどなぁ……(遠い目)
Q6:あなたが魔法を覚えるにあたって一番辛かったことは?
カーエス:そうやなぁ、一つ上のレベルの魔法を習得するときやなぁ。今やからこそほいほい使っとるけど、本来一つレベルが違うだけで難易度が段違いやねん。まったく使われへんから、もう自分には無理なんやないかって思ったし。
Q7:あなたは主にどんな魔法を使いますか?
カーエス:一番使ってるのはやっぱし戦闘やな。それ以外やったら、生活をちょっと便利にする魔法。それから簡単な医療魔法やな。眠れんかったら催眠魔法使うたり。
Q8:十八番の魔法(つまり一番得意な魔法)は何ですか?
カーエス:俺の魔力は有難い事にナチュラルで、属性で得手不得手っちゅーのはないんやけど、やっぱ師匠譲りゆうんか、防御魔法は得意やな。その中でも《七色の羽衣》、《増幅する魔鏡》は難しい分、実用性は高いよって特に念入りに練習しとるよ。 リク:それで、今一番攻撃力の高い魔法は? カーエス:《ぶちかまし》ちゃうかなぁ、状況にもよるし、他の魔法との組み合わせにもよるけど。
Q9:あなたは魔導士として何か特殊な能力を持っていますか?
ジェシカ:答えの分かりきった質問だな。 コーダ:作者Sは、この質問はカーエス君に答えさせるために設問したらしいスよ。(作者注:リクの為でもあります) カーエス:“魔導眼”やな。魔力とか普通肉眼では見えんものを見られる眼や。相手の魔導を肉眼で確認できるから、相手の魔法を先読みできるし、そのまま物真似をして、相手の魔法をコピーしたりもできるんや。その代わり、発動しとる間、常に魔力を消費し続けるっていうデメリットもあるんやけど。 リク:それでも、ほとんどの魔導士が喉から手が出るくらい欲しがる眼だよな。
Q10:魔法を使う上で苦手なことってありますか?
カーエス:戦闘に限った話やけど、接近戦に弱いかなぁ。ほら、ジェシカと闘った時も、白兵戦に出てこられてエラいやりにくかったし。 ジェシカ:こっちも同じくらい苦しめられたのだがな。 カーエス:あと、戦略性のある闘いなら割と自信あるんやけど、何も考えへんガチンコ勝負も自信あらへんな。ほら、俺、リクみたいにコンジョーだけで生きてへんし(嘲笑)。 リク:……どういう意味だ?(睨)
Q11:魔導士に必要な技能は何だと思いますか?
カーエス:やっぱり状況認識能力ちゃうかな。いくら難しくて強力ないし便利な魔法使えても、適切なところで適切な使い方できんかったら意味あらへんやろ? コーダ:確かに、いくら凄い技術が使える医者でも、患者の病状を性格に診断する目がなければヤブ医者同然スからね。
Q12:「魔法が使えて良かった」と思えるのはどんな時?
カーエス:人に頼みにされた時やな。演習訓練とかで、クリーチャー討伐に行ったとき、被害に遭った町やら村の人らがエラい期待を込めた目で見られるんやけど、そういう時、この人らは俺らが必要なんやな、って思うよ。 ジェシカ:存外まともな答えだな。はじめの一言では、ちやほやされるのが嬉しいのかと思ってしまったが、見直したぞ。 カーエス:あ、いや……そういう気持ちも無きにしも非ずってこともないこともないかなぁ。
Q13:逆に不便だと思うことは?
カーエス:いや、便利にするための魔法やのに、不便な思いすることなんてあるわけないんちゃう? コーダ:兄さんが言ってた、人々に疎まれてしまうっていうのは? カーエス:俺は経験したことあらへんな。演習訓練で呼ぶ人らって大概魔導士の力が欲しいもんやし。迷惑なくらいの歓迎は受けても、疎まれることはなかったわ。
Q14:魔法って要ると思いますか?
カーエス:ぶっちゃけ要らんのちゃうかな。俺が今一番恩恵預かってんのって、戦闘用魔法やし。それ以外で使う魔法って、無くても我慢すればええってモンばっかりやし。
Q15:ありがとうございました。最後に魔導士としての今後の目標を明日に向かって叫んで下さい。
カーエス:(明日に向かって)新しい青春を見つけるぞー? リク:それ、魔導士としての目標じゃないだろ(汗)。 カーエス:あ、そーか。(改めて明日に向かって)いつかリクをいてこますぞーッ!! ジェシカ:そんな事を明日に向かって叫ぶんじゃないッ!(刺) カーエス:ぎにゃああぁぁぁ!
1903年01月01日(木) |
魔法使いに15の質問 〜リク=エール〜 |
魔法使いに15の質問
〜“魔法使い達の夢”よりリク=エールの解答〜 (注:第二部終了時点での解答です)
Q1:あなたの名前と、魔導士としての地位があれば教えて下さい。
リク:名前はリク=エールだ、気軽にリクと読んでくれ。地位? あ〜、何か前にジェシカが聞いたんだが、このペンダントを持ってると自動的に特級魔導士と“ヴィリード”、とかいう肩書きがついてくるらしいな。結構エラそうだなぁ、俺(笑)。 ジェシカ:結構どころの話ではありません! 本ッ気で偉いんです! 場合によっては下手な王族より権力を持っているのですよ!?
用語解説 このペンダント→ファトルエルの決闘大会の優勝者の証である“シルオグスタ”の事。 ヴィリード→“世界の守護者”とも呼ばれ、世間一般の認識でカンファータ、エンペルリース双方で七人しか認められていない魔導士として世界最強の称号。
Q2:あなたが魔導士となったきっかけは?
リク:マーシアにも話したことあるけど(第一部14話参照)、生まれ育った村が大災厄に襲われたんだ。その時、俺はあんまりにも無力で、大災厄に何の抵抗も出来なかったから、大災厄を倒せるくらいの強さが欲しくなった。で、丁度その時、ファルと出会って弟子入りして……てな感じだな。あの時ファルと会わなきゃ、一体どんな男になってたやら。
Q3:あなたが魔法を覚えた環境は?
リク:別にガッコとか行ってたわけじゃない。大自然の中でちょっぴり容赦のない師匠に鍛えられたのさ…… カーエス:……何で遠い目ェしてるん?
Q4:あなたの師匠はどんな教え方をしましたか?(もしいれば)
リク:フフ…… フィラレス:?(←首を傾げている) リク:フフフ…… コーダ:……兄さん? カーエス:あかん、目ェがどんどん虚ろになっていきよる(汗)。 リク:……一言で言うとだな…… ジェシカ:一言で言うと? リク:“泳ぎを教えんとすれば滝つぼに落とせ”。(ぼそ) 一同:………… リク:おかげでおれはこんなにすこやかにそだちましたあははははははししょうありがたきしあわせー! ジェシカ:まずい、コワレかけている! 衛生兵! 衛生兵はいるか!? コーダ:こんなトラウマが残る訓練法って……
Q5:初めて魔法を使えたのはいつですか? どんな気持ちでしたか?
リク:14歳の時ー!(←まだ、テンションが下がり切っていない) ジェシカ:14? 確か魔法を習いはじめたのは10歳の頃では? コーダ:普通、二年かそこらで魔法は使えるようになっているはずスよね。 リク:腕のいい魔導士になるには土台作りが大切だからって、とにかく徹底的に理論を叩き込まれたからな。 コーダ:で、初めて魔法を使ったのってどんな時なんス? リク:……ファルに……洞窟の中に……連れて行かれて…… カーエス:な、何で泣きじゃくんの!? リク:……おいてけぼりにされて……いきなりクリーチャーが……手元のメモには『やれば生き残れる』って…… ジェシカ:魔法を使ったことのない状態で、ですか(汗)。 カーエス:でも生き残ったいうことは使えたんやな。さすがというか、なんというか。それで、感想は? リク:ううう……生きてるって素晴らしい……ううう(泣) フィラレス:(よしよし、とリクの頭を撫でてやっている)
Q6:あなたが魔法を覚えるにあたって一番辛かったことは?
リク:………っ! ううううしくしくしく(さらに泣き崩れる) コーダ:よっぽど辛かったんスねぇ……(憐)。
Q7:あなたは主にどんな魔法を使いますか?
リク:んー、戦闘系ばっかだな。カーエス達の一般魔法と違って、ウチの流派って戦闘に特化した魔法体系だから。もちろん、一般魔法の中から便利な魔法は覚えてるぞ。調理用の炎属性魔法とか、冷房用の風属性魔法とか。
Q8:十八番の魔法(つまり一番得意な魔法)は何ですか?
リク:特にないけど、レベル4の魔法かな。 カーエス:レベル4言うたら、《炎の矢》とか、《水の縄》とかか? リク:ああ、ファトルエルでレベル5以上が使えるようになるまではそれが最強の魔法だったから、いろいろ工夫してやりくりしてきたからな。 カーエス:ちなみに使える魔法の中で一番威力高いのは? リク:《煌》だろうな。タイマン限定だが。あ、でも魔力満タン時だったら《無限の波動》(自分の残った魔力を全部相手にぶつける)か。ってコラ、なにメモしてやがる!? カーエス:今後の参考にな。後々やり合うかもしれへんし。
Q9:あなたは魔導士として何か特殊な能力を持っていますか?
リク:特にないぞ。 カーエス:あっ、嘘ついたアカンで!? あのエンペルファータでの対グレン戦であんだけセコい真似さらしよって!(第二部44話参照) それに《アトラ》はんもいるで。 リク:ああ、そういえば魔導制御力も99パーセントって脅威の数字が出てたな。 コーダ:それでよく『特にないぞ』とか言えやしたねぇ(苦笑)。
Q10:魔法を使う上で苦手なことってありますか?
リク:実は俺の流派の魔法って、あんまり小細工が利かねぇんだよな。……ってこらっ、カーエス! メモるな! カーエス:小細工が苦手……と。他にはないん? リク:ねぇよ。たまに呪文をど忘れするくらいだ。
Q11:魔法使いに必要な技能は何だと思いますか?
リク:技能じゃねぇけど、目的だな。魔法を使って何をするかっていうのがハッキリせずに魔法を振り回しても星を破壊するだけだしな。 カーエス:へえ、“目的”なぁ、いつものようにキザッたらしく“夢”とか言い出す思うてたのに。 ジェシカ:(喉元に槍を突き付けて)では貴様はその夢の世界に旅立ってみるか?
Q12:「魔法が使えて良かった」と思えるのはどんな時?
リク:…………クリーチャーのいっぱいいるジャングルから生還出来た時かな(ぼそ)。 ジェシカ:やっぱりファルガール殿に放り出されたんでしょうね……おいたわしい(ほろり)。 リク:あと、魔導士と闘ってる時だ。駆け引きとか楽しいし。一種のゲームみたいに感じる時があるな。 カーエス:あー、それ分かるわ。
Q13:逆に不便だと思うことは?
リク:時々人に疎まれるってところかな。ほら、普通の人と魔導士って戦闘能力が全然違うから怖がられちまうんだ。気持ちは分からんでもないけどな。
Q14:魔法って要ると思いますか?
リク:まあ、なければかなり困ったことになるだろうなぁ。今の人達って魔導技術にかなり頼った暮らしをしてるし。 ジェシカ:都市部などはかなりそうですよ。魔法が無くなったら混乱は免れないでしょう。 リク:とりあえず俺が夢を叶えるためには必要だろうなぁ。
Q15:ありがとうございました。最後に魔法使いとしての今後の目標を明日に向かって叫んで下さい。
リク:(明日に向かって)大災厄をこの世から無くすぞーっっ!
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