読書記録

2026年06月14日(日) 果鋭 / 黒川 博行

 

 果鋭(かえい)とは、 「意志が強く、思い切りがよくて行動が鋭いさま」を表す語です。転じて、決断力があり、ためらわず物事をやり遂げる人や、その気風を指して使われる


 元刑事の名コンビがマトにかけたのはパチンコ業界。出玉の遠隔操作、極道顔負けの集金力、警察との癒着……。我欲にまみれた20兆円産業の闇を突く。堀内信也、40歳。元々は大阪府警の刑事だが、恐喝が監察にばれて依願退職。不動産業界に拾われるも、暴力団と揉めて腹と尻を刺され、生死の境をさまよった。左下肢の障害が残り、歩行に杖が欠かせなくなる。シノギはなくなり、女にも逃げられる……。救ったのは府警時代の相棒、伊達誠一。伊達は脅迫を受けたパチンコホールのオーナーを助けるため、堀内に協力を求めてきた。パチンコ業界――。そこには暴力団、警察も入り乱れ、私腹を肥やそうとする輩がうごめいていた。堀内は己の再生も賭け、伊達とともに危険に身をさらしながら切り込んでいく。


 まるで映画を見ているかのようにテンポが速く楽しめた

堀内と伊達の二人の大阪グルメ巡りも面白かった









2026年06月09日(火) 生き急ぐ / 磯部 一郎


 起業し、会社が成長し、働き詰めの毎日の中である時 突然、がんによって
生死を彷徨う経験をする
6年の3分の1は入院 できた腫瘍の数は30以上治療のクールは30を超える
7度再発し、その間に骨髄移植を2回放射線治療を3回

壮絶な日々の中で余命宣告まで受けるも奇跡的に生還する
闘病する中で新たに法人を4社立ち上げ、幅広く事業を展開する


「生き急ぐ」ー
いのちの最後を意識して、今を生きること

「生き急ぐ」ことは、
決して「死に急ぐ」ということではありません
「今」を大切にしながら、
前向きに生きることを意味しています



 この本は2021年3月20日 初版発行

そして、2024年(令和6年)9月26日 享年46歳で亡くなられてる





2026年06月03日(水) いなくなくならなくならないで / 向坂 くじら

 
 主人公の時子のこころの揺れ、
共感する部分もあるけれど消化不良な感じもある


 高校2年の冬、大晦日に時子の親友 朝日が自殺した
と、聞かされていた。
 けど、4年半経って、朝日から電話がかかってきた。幽霊?
住所がないというので、時子の部屋に置くことになった
大学を卒業して、就職する時子はアパートを引き払って実家に戻った
 そして、朝日は実家についてきた。時子の母も父も許したのだ
時子は、朝日に逢いたいと思っていた
海に探しに行ったりもした。逢いたかった
 けど、時子の逢いたかったのは、死んだ朝日にで、
今、ここにいる朝日にではない、ということに時子は自分で気付いてしまった

 時子には姉がいたが、結婚すると言って家を出てしまっていた
時子の母も父も、姉の空けた穴をふさぐように朝日を受けいれたのだ
その姉が妊娠したと家に帰ってきたが両親ともめて、姉はまた出ていった
でも、時がたてば、赤ん坊は生まれてくる
両親の都合とは関係なく、存在が始まるだろう
時子は朝日の存在に、両親は姉や生まれてくる赤ん坊の存在に対し、自分の心に持て余す感情を持つ

 ひとは、他者との関係を好ましく思ったり、うとましく思ったりする
いて欲しいような、いなくなって欲しいような
理性や良心と、自身のエゴとの葛藤・拮抗がある
タイトルの「いなくなくならなくならないで」は、その辺りの心の揺れを表わしているような気がする


 そう・・・いなくなってほしい・・・死んでてほしかった・・・

 ・・・そんな気持ち・・・










 


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fuu [MAIL]