読書記録

2023年05月31日(水) ひとりじゃなかよ / 西本 喜美子


 72歳で写真を始めて 87歳で写真集を出版。

経歴もすごい。
美容師から 22歳で女子競輪選手となる。


足腰が悪いからと室内撮影が多い。


なかなかに好奇心旺盛のようで、面白い被写体も多い。



たくさんのガラクタ写真
とってもお気に入り
いっしょに熊本弁で遊ぼかね。


今、カメラを手にして思うこと。
こんな身近に、残りの人生を楽しんでいける素晴らしい道具があったのだと。

何事にも「うまい」「へた」はある。
だけど「良い」「悪い」はない。
先生でもある息子のこの言葉で、安心して続けられた。

写真を覚えてよかった。
写真を続けてよかった。

すべてに感謝です。
主人に、息子に、
そして写真塾で出会った素晴らしい仲間たちに。








2023年05月29日(月) 財布は踊る / 原田 ひ香

 面白かった。

専業主婦のみづほは、夢を実現するために生活費を切り詰め、毎月2万円を貯金していた。努力が実り、夢(ハワイ旅行)を実現した喜びも束の間、夫に200万円以上の借金があることが分かった。

リボ払いの罠や、FX、投資の怖さ、奨学金という借金など 主に若い人のお金の現実。

期せずしてヴィトンの長財布に繋がる縁。

財布は疑う
財布は騙る
財布は盗む
財布は悩む
財布は学ぶ
財布は踊る

など 各章にタイトルがつけられているが 読んで思うのは
財布は旅する、だな。

それにしても なぜ 多くのひとはブランドが好きなのだろう。。。





2023年05月25日(木) 老いへの挑戦 / 森村 誠一



著者がこれまでに書いた小説・随筆から、自身の道しるべともいえる言葉を拾い集め、テーマごとにまとめたもの。

でも後半は 老いというよりは 現役のサラリーマンに向けた言葉が並ぶ。
男性に向けた応援歌。


「賢く老いる」ということは、老いに無条件降伏しないことである」…。

ある日気がついたら死んでいたというように、生と死は断絶するものではなく、生の延長線上に死があったというような生き方をしたいものである。

老人は第一線から退いた社会のよけい者のように扱われるが、それは老人自身が老いを意識して、生きることに積極的な姿勢を失うせいもある。老いを意識するかわりに、自由人として目覚めたとき、後半期を人生の黄金期としてエンジョイできるであろう。










2023年05月20日(土) もしも 夫が亡くなったらどうしよう? と思ったら読む本


 税理士 島根 猛 氏による
夫婦で豊かな老後を送るために知っておきたい相続のこと



約5カ月前に夫を亡くした。
相続の心配をする事は一切ない我が家だけれど、ちょうどなタイミングで目にしたので読んでみた。

夫は面倒くさがりだったから家計のことは100%私任せだった。
だから大変だったけれど、名義の変更や通帳の解約など迷うことなどなく進めることができた。

まぁ、備えあれば憂いなしということ。
















2023年05月13日(土) 家族最期の日 / 植本 一子

 
写真も歌謡曲以外の音楽にもさほど興味がないので、植本一子さんもご主人のラッパーECO石田義則さんのことも知らなかった。

石田さんが がんだと診断された2016/8/26から、抗がん剤治療を始めた10/18までの 植本さんの日記。

実際は2018/1/24 に 57歳で亡くなられている。

小学2年と幼稚園年長さんの二人の娘さんがおられて、石田さんがかなり育児に協力的だったから、正に植本さんの育児奮闘物語。
写真家という仕事をかかえて、本当に大変な毎日。




2023年05月09日(火) 夫の骨 / 矢樹 純



 短編集だと知らずに ただただ「夫の骨」というにタイトルに惹かれて読んだ

夫の骨
朽ちない花
柔らかな背
ひずんだ鏡
絵馬の赦し
虚ろの檻
鼠の家
ダムの底
かけがえのないあなた

二編くらい読んでから、「えっ」というような おちに 驚かされる

だんだん この編はどんな どんでん返しを用意してくれてるのかと楽しみになる

ドキドキのスリルがあるわけではないけれど こういうミステリー小説もいいなぁと思う









2023年05月02日(火) 父ではありませんが / 武田 砂鉄



 第三者として考える

結婚したら 子供ができて 子育てして それが普通の人生みたいな考え方があって 子どものいないあなたにはわからないと言われるけれど――
「父親ではない」立場から見えて来ることもある。


日頃、それなりに厄介な話題(政治やメディアなど)について突っ込んで書いているつもりなのだが、子なしが子どもについて書こうとすると怖じ気づいてしまう度合いが強い。なぜなのだろうと考えると、そこには、子育てをしている人たちが、その状態をなんとかして保つために強化してきた共通の存在がある。
その共感は、おおよそ善良なものとして伝えられるが、実はそうとも限らないのではないか。果たして、この見解は誰かに共感してもらえるのだろうか。
分断を煽っているのではない。何度も言うけれど、こちらはただじっとしているだけだ。毎日、これまで通り暮らしているだけなのだ。







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