読書記録

2022年02月21日(月) 風花 / 川上 弘美

  

日下のゆり33歳。システムエンジニアの夫と結婚して7年。匿名の電話で夫の浮気を知らされ、更に夫に離婚をほのめかされる。わたし、離婚した方がいいのかな。
 
 のゆりは何気ないもの、少し時間が経ったらすぐに忘れてしまうものを、ちゃんと見ている。それは風呂場の落書きだったり、靴下の形や色だったり、一緒に食事をとっている人の食べ方や食べる速度だったり。そういうディテール部分をしっかり描いている。 

だが 私には少し苦手なタイプ。
夫の浮気を知っても 夫に問いただす訳でも泣くでもなく、喚くでもなく、やけを起こすこともない。

感受性は豊かなのに 表現力は乏しい というより気持ちを消化させる人。

最後は離婚するのかしないのか、、、







2022年02月14日(月) 患者の心得  /  山本 健人



 高齢者とその家族が 病院に行く前に 知っておくこと


本書では、高齢者と医療をテーマについて知っておくべき知識を分かりやすくまとめています。
誰しも加齢に抗うことはできません。いつかは誰もが「高齢者」になります。
今 高齢者と呼ばれる片や、高齢者を家族に持つ方だけでなく、あらゆる年齢層の方に本書の内容を知っていただき、みなさんがうまく加齢と付き合う一助となれば幸いです。

高齢者が病気と向き合い、病院を利用するときは、若い頃とは、異なる注意が必要になります。
このことは、高齢者ご本人だけでなく若いご家族の方も 十分に知っておかねばなりません。

                (はじめにより)



2022年02月07日(月) 恋歌 / 朝井 まかて


 れんか と 読む。


樋口一葉の師・中島歌子は、知られざる過をを抱えていた。
幕末の江戸で商家の娘として育った歌子は、一途な恋を成就させ水戸の藩にに嫁ぐ。しかし、夫は尊王攘のの急先鋒・天狗党の志士。
やがて内乱が勃発すると、歌子ら妻子も逆賊として投獄される。

                    裏表紙から



そう、いつの時代も歴史の変換に埋もれた市井の民の生き様があったんだ。
一途に一人の男を思った女の物語。

よくドラマなどで投獄された人たちのトイレはどうなってるんだと、いつも気になっていたがその辺も書かれてあって納得した。






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fuu [MAIL]